運転免許証は、自主返納できる制度があります。「運転に自信がなくなった」「家族からすすめられた」といったような理由で、自主返納を検討している人も多いです。
この記事では、免許の返納方法についてお教えします。特典や返納後の身分証についても紹介するので、不安のある方も検討材料として参考にしてくださいね。
毎日のようにニュースで報道されているように、高齢者の事故は年々増加しています。自身や家族が大きな事故に巻き込まれてしまう前に、1度免許の返納を考えてみませんか?
免許返納とは
車を運転しなくなったり、運転に自信がなくなったと不安に思う方は、自主的に免許を返納できる制度があります。この制度は、高齢者ドライバーの事故が相次ぎ、道路交通法改正により平成10年4月に執行されました。
免許返納者は年々増加しており、平成21年には51,000人だったのに対し、平成30年には約421,000人が返納しています。また、そのうちの96.5%は65歳以上のドライバーでした。
出典:警視庁「運転免許統計」
高齢者(75歳以上)による事故は年々増加
毎日のようにニュースで報道される悲惨な車による事故。全体的に死亡事故件数は年々減っていますが、75歳以上のドライバーによる死亡事故件数の割合は増加傾向にあります。
出典:警視庁交通局 平成29年1月25日「高齢運転者に係る交通事故の現状」から抜粋
原因は、ハンドルの操作不敵やブレーキ・アクセルの踏み間違えといった操作不適が1番多いようです。
自身やご家族が大きな事故に巻き込まれてからでは手遅れです。返納後の特典や身分証の代わりとなる運転証明書について理解を深め、まだ運転できる体が元気なうちに自主返納を行うことが重要です。
免許返納をするタイミング
高齢者による事故が増えているように、加齢によって認知能力や判断力、注意力など安全に運転する能力が低下していきます。
路肩に乗り上げてしまったり、ひやひやする場面が増えたなと感じたら、自主返納を考えるタイミングです。
参考に、以下は運転時認知障害早期発見チェックリストです。あくまでも目安ですが、5つ以上当てはまると要注意。ご家族で一緒に確認していきましょう。
1 車のキーや免許証などを探し回ることがある。
2 今までできていたカーステレオやカーナビの操作ができなくなった。
3 トリップメーターの戻し方や時計の合わせ方がわからなくなった。
4 機器や装置(アクセル、ブレーキ、ウィンカーなど)の名前を思い出せないことがある。
5 道路標識の意味が思い出せないことがある。
6 スーパーなどの駐車場で自分の車を停めた位置が分からなくなることがある。
7 何度も行っている場所への道順がすぐに思い出せないことがある。
8 運転している途中で行き先を忘れてしまったことがある。
9 良く通る道なのに曲がる場所を間違えることがある。
10 車で出かけたのに他の交通手段で帰ってきたことがある。
11 運転中にバックミラー(ルーム、サイド)をあまり見なくなった。
12 アクセルとブレーキを間違えることがある。
13 曲がる際にウインカーを出し忘れることがある。
14 反対車線を走ってしまった(走りそうになった)。
15 右折時に対向車の速度と距離の感覚がつかみにくくなった。
16 気がつくと自分が先頭を走っていて、後ろに車列が連なっていることがよくある。
17 車間距離を一定に保つことが苦手になった。
18 高速道路を利用することが怖く(苦手に)なった。
19 合流が怖く(苦手に)なった。
20 車庫入れで壁やフェンスに車体をこすることが増えた。
21 駐車場所のラインや、枠内に合わせて車を停めることが難しくなった。
22 日時を間違えて目的地に行くことが多くなった。
23 急発進や急ブレーキ、急ハンドルなど、運転が荒くなった(と言われるようになった)。
24 交差点での右左折時に歩行者や自転車が急に現れて驚くことが多くなった。
25 運転している時にミスをしたり危険な目にあったりすると頭の中が真っ白になる。
26 好きだったドライブに行く回数が減った。
27 同乗者と会話しながらの運転がしづらくなった。
28 以前ほど車の汚れが気にならず、あまり洗車をしなくなった。
29 運転自体に興味がなくなった。
30 運転すると妙に疲れるようになった。
※ NPO法人高齢者安全運転支援研究会理事 浦上克哉医師監修「運転時認知障害早期発見リストチェック30」
出典:警視庁「やってみよう!「運転時認知障害早期発見チェックリスト30」
また、警察署や運転免許センターでは「運転適性相談」が設置されています。運転に自信のないドライバーやそのご家族は専門的な観点から、免許返納に対する相談にのってもらえます。
本人以外でも手続き可能?
3親等内の親族や、地域によっては介護施設の管理者であれば、本人の代理で申請をすることができます。その際は免許を返納する本人の「運転免許証」「運転免許取消申請書」「委任状」「確認書」「代理人の身分証明書」が必要です。
ただし、一部の免許種別のみを返納するケースは本人でないと申請できないので注意しましょう。
返納後の身分証はどうすればいいの?
運転免許証を身分証として利用していて、返納後はどうしたらいいの?と心配な方もご安心ください。
免許の返納と一緒に、「運転経歴証明書」を発行しましょう。この証明書は公的な本人確認書類身分証としても使えるますよ。運転証明書を持っていると、65歳以上の方を対象に、各自治体によって様々な特典が用意されています。
自主返納の手続き方法
手続きに必要なものや場所を解説していきます。
場所
返納手続きができる場所は
- 管轄の警察署
- 運転免許センター
です。警察署では、基本的に平日のみの受け付けです。免許センターは場所によって異なるので、調べておきましょう。
必要な書類
免許の返納に必要なのは、以下2点です。
- 運転免許取消一部取消申請書(申請用紙は運転免許センター・警察署にあります。)
- 運転免許証
また、同時に運転経歴証明書を発行する場合は以下も用意しましょう。
- 申請用写真 1枚 ※運転免許センターで手続する場合は不要
- 手数料 ※各自治体によって異なります。
申請した日と運転経歴証明書の発行日が異なる場合は、本人の住所、氏名、生年月日を確認できるものが必要です。代理人でも運転証明書の発行が可能です。
免許返納した後は?
免許を返納した後、生活に困らないよう様々なサービスがあります。お住まいの地域の特典を確認し、上手に利用しましょう。
交通機関を利用しましょう
運転経歴証明書を提示すると、ほとんどの自治体でバスやタクシーなどの交通機関の運賃割引が受けられます。
タクシーの運賃が10%割引で利用できたり、バスが半額で乗車できたりとお得に利用できますよ。
特典
バスやタクシーなど交通手段だけでなく、運転経歴証明書を提示することで様々なサービスがあります。
東京都では、三越伊勢丹や高島屋でお買い物した商品を自宅まで届ける配送料が、無料もしくは割引に。その他対象の飲食店やカラオケ、銭湯など割引で利用できたり、お得なサービスが提供されています。
東京都で利用できるサービスはこちらをご覧ください。
警視庁「高齢者運転免許自主返納サポート協議会加盟企業・団体の特典一覧」
乗らなくなった車はどうしよう?
車は所有しているだけでも保険料や車検代など費用がかかってしまいます。余計な出費を増やさないためにも、できるだけ早く手放したいものです。車の処分には親族や友人に譲ったりと様々な手段が考えられますが、おすすめは車の買取店に売却する方法です。
買取店では、免許の返納に対する相談に乗ってもらえるお店もあります。また、面倒な手続きを代わりに行ってもらえますよ。次に車を必要としている人に、あなたの車を使ってもらいませんか?
おすすめの買取店
くるまぁと
《ウリドキ編集部おすすめ買取店》
特徴
- 車専門の買取店
- 不動車や事故車も買取
- スピード査定
買取店情報
くるまぁとは、東京・神奈川・千葉・埼玉に8店舗展開する車の買取店です。国産車・輸入車問わずあらゆるタイプを扱っており、原付やバイク、タイヤなどパーツ類の買取も行っています。
同店は業者間オークションの価格を基準とする大手の買取店とは異なり、独自の販売ルートで小売することで、高価買取を実現しています。また、海外への販売ルートもあるので、10年以上前の年式が古い車や10万キロ以上走行距離がある過走行な車も買取可能です。
車を売る際、特に初めての方は名義変更やローンなど気になることがたくさんあるはず。「何から始めたらいいの?」と不安な方もいらっしゃると思います。
くるまぁとでは免許返納に伴う売却の相談や名義変更、継続車検対応、事故修理など車に関する困りごとを、全店で相談することができます。
免許の返納を検討していた顧客から買取を行った経験もあり、本人やご家族の自主返納に対する不安も親身に話を聞いてくれますよ。
下の写真は、過去にご年配の方が事故を起こしてしまい、くるまぁとが実際に対応した事故車です。このような事故を起こしてしまう前に、免許の返納を検討しませんか?
▽ 実際にくるまぁとが買い取った車
車が大好きな全ての人のために、はぁとで車の買取・販売を行うくるまぁと。車の思い出をしっかりと聞き査定額に反映してもらえるので、大切にしていた車も安心して売却できるでしょう。
くるまぁとの店舗一覧はこちら
→ くるまぁと 加盟店の一覧
買取店紹介
- 店舗名:くるまぁと
- サイトURL:https://www.kurumart.biz/
- 問い合わせページ:くるまぁと 問い合わせ
まとめ
運転免許証の自主返納制度について説明してきました。返納後は快適な生活が送れるよう、各自治体によって特典が用意されています。
返納に踏み切れない方や周りのご家族も、ぜひ相談に乗ってくれる車の買取店もしくは運転適性相談にぜひ行ってみてください。親身にお話を聞いてもらえるはずです。