硬貨の価値はどうやって決まるのか?金額以上の価値があるものを紹介

  • 2020年10月27日
硬貨 価値

硬貨の中には額面よりも高く取引されるものがあります。

例えば、5円玉の穴がズレている硬貨などです。このような硬貨はエラー硬貨とも呼ばれ、インターネットオークションなどでは高値で落札されています。コインショップなどに買取に出せば高価買取も期待できるでしょう。

このようなエラー硬貨をはじめ、今回は価値がある硬貨の特徴や今後価値が上がる可能性がある硬貨を紹介します。どのような硬貨を買取に出せば高く売れるかについても解説するのでぜひ参考にしてください。

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価値がある硬貨の特徴

ここではエラー硬貨など価値がある硬貨の特徴を説明します。今持っている硬貨と比較してみてください。

発行枚数が少ない

硬貨も需要の影響で製造が減る年があります。硬貨の発行枚数は造幣局などで公表されており、発行枚数が少ない硬貨はコレクターや愛好家が収集することが多いです。

発行枚数が少ない硬貨は基本的に保有されるので市場に出回らなくなります。その結果、希少な硬貨として価値が上がるわけです。

1円玉

1円玉は消費税の影響で製造が増えた年や極端に製造が少ない年もあります。製造が少なかった年は平成13年の約802万枚です。

さらに、平成23年は45万枚しか製造されない年もありました。電子マネーの普及が影響しています。

しかも、平成23年の1円玉は記念貨幣セット(ミントセット)として市場に出回っていません。そのため1円玉が1枚400円前後の価値です。

さらに、発行枚数が少なく、記念貨幣セットとして市場にない1円玉には平成24年と平成25年があります。

5円玉

発行枚数が少ない5円玉で価値があるのは昭和32年、平成22年から平成25年のものです。昭和32年の5円玉は1,000万枚しか製造されていないため希少とされており、価値としては500円程あります。

平成25年から平成25年の5円玉は記念貨幣セット(ミントセット)しか発行されていません。市場に出回っていないため、2,000円前後の価値があります。

また、昭和24年から昭和33年に製造された5円玉も人気があります。理由は文字が明朝体で書かれており珍しいからです。通称「筆五」と呼ばれています。

10円玉

10円玉は発行枚数が多くプレミアがつきにくい硬貨です。10円玉の縁に溝があるギザ十でも驚くような価値があるものは少ないです。

その中で、価値がある10円玉は、昭和26年、32年、33年のものです。これらはギザ十の中で発行枚数が少ないので額面以上に取引されます。

ちなみに、昭和33年の10円玉の相場は使用済みで70円~100円程。未使用であれば5万円程の価値になります。

50円玉

50円玉で価値があるのは昭和62年と平成21年~平成25年です。

昭和62年の50円玉は記念貨幣セット(ミントセット)のみの製造でした。一般に流通していないため希少です。完全未使用で1万円、使用済みでも4,000円程の価値があります。

平成21年~平成25年も記念貨幣セットのみ製造なのでプレミアです。

100円玉

10円玉と同じように、100円玉は毎年大量に製造されるためプレミアの100円玉は多くありません。

しかし、100円玉のなかでも平成13年と平成14年は発行数が少なく、200円から300円程の価値があるとされています。

500円玉

500円玉で希少なのは昭和62年と昭和64年です。

それぞれ、価値としては600円から1,200円ほどあります。10円や100円と同様、500円玉も発行枚数が毎年多くプレミアとなる年は多くありません。

エラー硬貨

エラー硬貨は珍しく希少なためとても人気があります。エラー硬貨の中には数千円の価値がつくものあり、手に入れたらラッキーだと言えるでしょう。

エラー硬貨には穴なしや穴ズレなどすぐに分かる硬貨もあります。しかし、裏映りしている、角度ズレなどよく見ないと分からない硬貨もあり、素人目には判断できないものも多いです。

「エラー硬貨?」と思うような硬貨を見つけたら一度コインショップなどで見てもらうのがオススメです。

ちなみに、穴なしの硬貨は数十万円の取引になることもあります。インターネットのオークションサイトでも過去の落札額が分かります。どんなエラー硬貨が高額なのか確認してみるのもおもしろいです。

今では手に入らない硬貨

古銭やオリンピック記念硬貨などは希少価値があります。記念硬貨がすべてプレミアというわけではありません。しかし、素材に金が使用されていたり、数量限定やすでに手に入らない記念硬貨は愛好家に人気です。

例えば、平成2年天皇陛下御即位記念10万円金貨などです。素材が純金なためとても高価になっています。

価値がつくかもしれない硬貨

ここからはいまは価値が高くありませんが、将来価値がつくかもしれない硬貨を紹介します。

令和元年の1円玉

令和元年の1円玉は製造枚数が少なく、今後価値が上がる可能性があります。令和元年に発行された硬貨を種類別に比較すると以下の通りです。

  • 500円…約2億1千万枚
  • 100円…約3億9千万枚
  • 50円…約8千2百万枚
  • 10円…約2億7千万枚
  • 5円…約5千6百万枚
  • 1円…百万枚

財務省が発表したデータですが、令和元年の1円玉の発行枚数が極端に少ないことが分かります。ちなみに、平成元年は24億枚製造されています。

これだけ少ないのであれば令和元年の1円玉は使わずに保管するのもありかもしれません。

コレクション性のあるもの

コレクション性がある硬貨も価値が上がる可能性があります。

例えば、東京オリンピック・パラリンピック2020の記念硬貨は、過去に発行されたオリンピック記念硬貨の価値が上がる傾向です。

なぜなら、2020の記念硬貨だけでなく、過去のオリンピック記念硬貨も一緒に集めたいというコレクター心理が働くからです。

節目の年でも発行数が多いこともある

昭和64年や平成31年はその年に年号が変わっており日数が少ないです。日数が少ない節目の年に製造された硬貨は価値があると思うかもしれません。しかし、節目の年であっても製造数は例年と変わらないことが多く、価値が上がる可能性は少ないです。

昭和64年はわずか7日間しかありませんでしたが、プレミアがついている硬貨はありませんでした。平成31年も同様です。

硬貨の使い道

最後にエラー硬貨など価値がある硬貨の使い道を解説します。

額面以上の価値なら買取に出す

これまで紹介してきた通り、価値のある高価であれば厳禁として使用するよりも、買取に出した方がいいでしょう。

特にエラー硬貨などは、通常の何十倍以上の価値がつくことも多いので、見つけたら絶対に保管しておいた方が良いと言えます。

しかし、これらをどうやって売ればいいのか分からない方も多いですよね。そこで買取のコツや売る方法を解説します。

専門店に依頼する

価値がある硬貨はコインショップや骨董品店など専門店に買取を依頼しましょう。専門店であれば硬貨の価値やコレクター間の取引額を把握しています。

相場に合った買取をしてくれるはずです。

また、専門店での買取は複数のお店で見積もりをとるのもオススメです。専門店でもお店によって販路など事情が違うため、高いお店と安いお店の差があります。

使用済みだと価値が大きく下がる

プレミア硬貨は使用済みと未使用では大きな違いがあります。硬貨によっては未使用しか買取をしないお店もあるくらいです。

例えば、ギザ十は使用済みは数十円でも、未使用は5万円以上です。発行枚数が少ない年の硬貨を手に入れても使用されてるため期待通りにならないこともあるので、気を付けてください。

きれいにしてから買取に出す

汚れている硬貨よりも見た目がきれいな硬貨の方が買取額も上がります。汚れていれば印象が悪くなるので、できるだけ汚れを落として買取に持っていきましょう。

ただし、やりすぎてしまうと硬貨を傷つけたり破損の恐れもあるので注意が必要です。重曹や歯磨き粉を使う方法もありますが、軽く汚れをふき取る程度に抑えておきましょう。

額面と同じ価値なら現金として使う

記念硬貨でも額面と同じ価値の硬貨もあります。同じ価値であればそのまま現金として利用するのがいいです。わざわざ買取に出す手間や時間がもったいないからです。

ただし、記念硬貨は特別なデザインのため自動販売機やお店で利用できないこともあります。銀行などで普通の硬貨に交換して利用するのがオススメです。

意外な硬貨に将来価値がつくかも

プレミアになる硬貨は発行枚数が少ない年、穴ズレなどエラー硬貨でした。何気なく使って硬貨でも、プレミア硬貨の特徴を知っていれば思わぬお宝に遭遇することもあります。すぐに売るか、さらなる値上がりを狙うのもいいでしょう。

株や債券は社会情勢などにより価値が大きく上下することもあります。しかし、極端な物価の高騰でもない限り、記念硬貨は額面よりも価値が下がる可能性はほぼないでしょう。

だから、記念硬貨や珍しい硬貨は保管して将来価値が上がるのを待つのも楽しみの一つです。もし、プレミアにならなくても現金として利用すればいいだけですから。

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