永楽通宝の価値は？種類別の買取相場やおすすめ買取店も紹介

古屋や遺品の整理などで永楽通宝を見つけた場合、古銭に詳しくない人は「一体どのくらいの価値があるんだろう？」と気になりますよね。

永楽通宝とひと口に言っても種類はさまざまで、素材や文字によって価値がまったく異なります。なかには100万円以上のプレミア価値が見込まれるものもあり、思わぬ高額に驚くこともあるでしょう。

ただし、扱い方次第では永楽通宝の価値を下げ、高価買取のチャンスを逃してしまうかもしれません。売却を検討しているのであれば、きちんと知識を頭に入れて正しく扱うことが大切です。

本記事では、永楽通宝の種類や買取相場、高く売るコツを徹底解説します。おすすめの買取店もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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永楽通宝とは

永楽通宝は、中国・明の第3代皇帝にあたる「永楽帝」の時代から鋳造され始めました。中心に四角い穴が開いた正円の銭貨で、永楽銭または永銭とも呼ばれています。

室町幕府が貨幣を鋳造しなかったため、日本は永楽通宝を大量に輸入し、一般的な流通銭として使用していました。それから1608年の江戸時代初期ごろ、徳川家康の禁止令によって通用が断たれるまで、約200年近く流通していたといわれています。

寛永通宝との違い

寛永通宝は、江戸時代から明治時代にかけて鋳造されていた銭貨で、永楽通宝との大きな違いは日本製である点です。

丸いコインの真ん中に四角い穴が開いているデザインは似ているものの、それぞれ永楽通宝・寛永通宝の文字が刻印されており、見分けはむずかしくないでしょう。

永楽通宝が通用禁止とされて以降、1626年から昭和の時代まで約300年ほどと、永楽通宝よりも長く流通していた銭貨です。

永楽通宝の当時の価値

今でこそ古銭としてのプレミア価値がつくことのある永楽通宝ですが、当時はいくらの価値があったのでしょうか。

実は、永楽通宝の正確な価値はわかっていません。流通していた時代は、偽造された私鋳銭が多く出回りはじめたことで、途中から使用されなくなったものが多数存在するためです。

開きはあるものの、現在の日本円でおおまかな価値を表すとすると、だいたい50〜100円ほどといわれています。

織田信長の旗印に使われた

永楽通宝は、かの有名な戦国大名「織田信長」の旗印にも用いられています。なぜ永楽通宝を採用したのか、こちらも明らかになっていません。

ただ、自由な経済活動で領地繁栄をめざす「楽市楽座」を行うなど、織田信長は武力だけでなく経済力も重要視していた大名です。そのため、永楽通宝を旗印にした理由として、貨幣や経済への関心が高かったからではないかという説が有力とされています。

永楽通宝の種類と買取相場

永楽通宝にはさまざまな種類があり、大きく分けると「金銭」「銀銭」「銅銭」の3種類です。名称からある程度の予想がつくかもしれませんが、それぞれ価値が異なり、買取価格にも差が出ます。

以下に特徴や見分け方、買取相場について解説するので、参考にしてみてください。

金銭

金銭は、金を素材に用いて作られています。3種類のなかでは発行数が少なく、市場ではほとんど見かけられない永楽通宝です。

素材が高価なものであること、希少性がきわめて高いことから、かなり高額で取り扱われます。金相場の影響を受けやすいとはいえ、プレミア価値によって買取相場は1,000,000円〜ほどです。

ただし、偽造貨幣が出回っていることも事実であり、本物以外は価値がつかないので注意してください。

銀銭

銀銭は、銀からできている永楽通宝です。金銭には劣るものの、こちらも素材の価値が高く、発行数が少ないため、比較的高値で取引されています。

銀銭の場合、刻まれている文字によって価値が変わり、買取相場は30,000〜300,000円ほどと幅があることが特徴です。高価買取が見込まれる文字としては、「紀州」「濶字」が挙げられます。細かい書体の違いは見分けがむずかしいので、プロに見てもらうといいでしょう。

銅銭

銅銭は中国で大量に鋳造され、日本でも大量輸入によって数多く流通していたために、現存している数も多い永楽通宝です。希少性がそれほど高くなく、素材も金・銀より安価な銅が使われていることから、買取相場は10〜1,000円程度と低め。

通常の銅銭は高価買取にあまり期待できませんが、なかには特殊な永楽通宝もあり、相場よりも高い金額で買取ってもらえるケースもあるため、諦めずに査定してもらいましょう。

高く売れる永楽通宝の特徴と見分け方

高く売れる永楽通宝は、金銭や銀銭だけではありません。銅銭であっても、思わぬ高額をつけてもらえる場合があります。

ここでは高価買取されやすい種類や、見分けるための特徴をそれぞれご紹介するので、手持ちの永楽通宝と照らし合わせてチェックしてみましょう。

エラーコイン

エラーコインとは、鋳造する際になんらかの不具合が生じ、通常のものとは異なる見た目をしている永楽通宝のことです。エラーの種類には、以下のようなものが挙げられます。

• 文字が崩れている
• 文字の一部が欠損している
• 穴の位置がずれている
• 穴の大きさが違う

通常であれば市場に出回らないエラーコインは、レアな永楽通宝として数万～数十万円ほどの高値がつきやすいです。しかし、エラーかと思いきや劣化の場合もあるため注意しましょう。

字体が特殊

永楽通宝は中国製の銭貨ですが、16世紀ごろには日本でも製造されていました。日本製の永楽通宝は、製造年ごとに異なる字体が刻まれている点が特徴です。

相場の低い銅銭の永楽通宝でも、特殊な字体だと高価買取の対象とされることがあります。特に価値の高い字体について、特徴や買取相場を見ていきましょう。

出典：ウリエル、うるとく

永楽通宝のおすすめ買取店3選

永楽通宝のような古銭は、専門的な知識や目利きがなければ、正しい価値を見極められません。価値に見合う価格で買取ってもらうためには、古銭に詳しいお店を選定しましょう。

以下におすすめの買取店をご紹介するので、売却先に悩んでいる人は利用してみてください。

※口コミ評価はウリドキやその他サイトの情報を参考にしています

福ちゃん

出典：福ちゃん

公式サイト

特徴

• 古銭の買取を得意とする買取店
• 状態が悪くても査定可能
• WEBから事前査定を依頼できる

店舗紹介

福ちゃんは、洋服や時計などの一般的なアイテムはもちろん、古銭や骨董品といった鑑定のむずかしい品も得意としています。

日本の古銭のほか、永楽通宝を含む中国古銭も買取対象です。豊富な知識と目利きのある専門査定士が担当するので、不安なことや聞きたいことがあれば積極的に相談してみてください。

汚れや錆びつきのある古銭でも、買取ってもらえる場合があります。「汚いのに査定に出すのは迷惑かな？」と遠慮せず、とりあえず一度見てもらいましょう。

買取を依頼する前におおよその価値が知りたい場合、WEB査定を申し込めます。売却するか悩んでる人は、まず事前査定の結果を見てから決断するといいでしょう。

買取実績

• 中国古銭 中型など：280,000円
• 穴銭・銀貨・中国古銭など：24,000円
• 一圓銀貨 明治16年～大正3年：84,000円

出典：古銭買取｜福ちゃん

店舗情報

バイセル【PR】

出典：バイセル

公式サイト

特徴

• エラーコインも適正に査定
• 査定だけの利用もOK
• 最短即日に出張してもらえる

店舗紹介

バイセルは、幅広い種類の古銭を取り扱っている買取専門店です。通常の古銭だけでなく、価値の高いエラーコインもしっかりと見極めて、適正な価格を提示してくれます。

同店では、状態の悪い永楽通宝でも買取可能です。査定は無料なので、とりあえず価値が知りたいときも気軽にお願いしてみましょう。

大量に永楽通宝があって持ち運べない、近くに店舗がない場合は、出張買取がおすすめ。離島を除く全国が対象で、出張費からキャンセル料まで料金の負担はありません。最短即日対応で、査定後はその場で現金払いしてもらえるため、急な入り用のときにも便利です。

買取実績

• 旭日50銭銀貨や竜50銭銀貨：1,719,339円
• 大判、小判など複数の古銭：733,000円
• 天保通宝や一朱銀など種類多数：313,450円

出典：古銭買取｜バイセル

店舗情報

ウリエル

出典：ウリエル

特徴

• 汚れや変色のある古銭もOK
• 個別対応でプライバシー対策
• 宅配・出張ともに全国無料

店舗紹介

ウリエルでは、専門知識と経験をもった古銭に詳しい査定士が担当し、手持ちの永楽通宝を正確に査定してくれます。汚れや変色がひどく、他店では買取不可とされたものでも、ウリエルなら買取ってもらえる可能性があるため、諦めずに持ち込んでみてください。

店頭買取は予約制で、個別対応によりプライバシーに配慮されています。混雑で長い時間待たされることもなく、スムーズかつスピーディに売却できるので、あまり時間をかけたくない人も利用しやすいでしょう。

店舗が近くになくても、宅配買取もしくは出張買取が利用可能で、どちらも全国無料対応しています。ライフスタイルや都合に合わせて選ぶといいでしょう。

買取実績

• 寛永通宝 新寛永銭 母銭：30,000円
• 皇朝十二銭 和同開珎：105,000円
• 二朱銀 安政二朱銀：125,000円

出典：古銭買取｜ウリエル

店舗情報

永楽通宝を高く買取ってもらうコツ

ものによってプレミア価値があり、高価買取に期待できる永楽通宝ですが、扱い方を間違えると価値を大幅に下げてしまう恐れがあります。

逆に、ちょっとした工夫でより高く売れる可能性を高められるので、売却する際は以下の点を押さえておきましょう。

保管方法に注意する

永楽通宝は、未使用に近いものやコンディションのいいもの、文字がはっきりしているものが高く売れる傾向にあります。

適当に保管していると、傷や汚れがついたり、錆びついて文字が読みにくくなったりして、価値を下げかねません。

• 扱うときは素手でベタベタ触らない
• 高温多湿の場所は避ける
• 古銭同士が擦れないようケースに入れる

永楽通宝などの古銭は、上記の点を意識して保管するようにしてください。

クリーニングは避ける

売りに行く前に、ついてしまった汚れや錆をきれいに落としたほうがいいと考える人は少なくないでしょう。

永楽通宝をはじめ、古銭の買取においては無理にクリーニングする必要はありません。むしろ、下手に洗浄したり磨いたりと手を加えることで、価値が低くなる場合があります。

お手入れするなら、表面についたほこりを軽く落とす程度にして、基本的にはそのままの状態で査定してもらうようにしましょう。

鑑定書があれば一緒に出す

永楽通宝とともに鑑定書を持っているのであれば、査定の際に一緒に出しましょう。

たとえ古銭に詳しいプロでも、刻印が潰れてしまっていたり、劣化が激しかったりする場合、価値の見極めに困難をきたすことがあります。

そんなときに鑑定書があれば、紛れもない本物であると証明できるので、価値不明と買取を断られることや、リスク回避のために低めの買取価格をつけられることを防げるでしょう。

複数店の見積もりを比較する

永楽通宝は、どの店舗で見てもらっても同じ査定結果になるわけではありません。お伝えしたように平均的な相場はありますが、実際の買取価格は売却先によってさまざまです。できれば複数の店舗の見積りを比較し、より高値を出してくれた店舗を選定しましょう。

ウリドキでは、一度の査定申し込みで最大10社の見積りが得られます。あちこちの店舗を回る必要がなく、利用料金も一切かからないので、ぜひ利用してみてください。

種類によっては驚きの高額査定もあり得る

永楽通宝は、細かく分けると豊富な種類があり、一つひとつ価値が異なります。10円程度の値しかつかないものもあれば、100万円を超えるものもあり、思わぬ高額査定に驚くこともあるでしょう。

素人の目では見分けがむずかしく、専門的な目で鑑定してもらわないと、正しい価値はわかりません。そのため、信頼できるお店に依頼することが大切です。

本記事で紹介した相場や高価買取のコツも参考にしながら、後悔のない取引を行ってください。