伊藤博文が描かれたお札の種類は?高額買取が期待できる条件も解説

  • 2023年8月25日

「伊藤博文が描かれたお札の価値はどれほどなのか」紙幣コレクターや歴史愛好家にとって、よく浮かぶ疑問かもしれません。

伊藤博文のお札は、彼の政治的功績をたたえたもので、美しいデザインと歴史的背景から高い評価を受けています。しかし、希少性や保存状態により価値が変動するため、高額買取が期待できるケースは限られているのが現状です。

この記事では、伊藤博文の1000円札に注目し、高額買取が期待できる条件や注意点について紹介。紙幣市場に興味や関心のある方にとって、有益な情報となるでしょう。

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伊藤博文とは

伊藤博文は政治家であり、明治時代に重要な役割を果たした人物です。明治維新後、日本の近代化と西洋化を進めるための政策を推進し、欧米諸国との外交交渉も行いました。日本の初代内閣制度を築き、初代内閣総理大臣となったことは有名です。

彼の功績と影響は多岐にわたりますが、詳細な内容については次の項目で解説します。彼の生涯と政治的な遺産を知ることで、日本の歴史に欠かせない重要な人物であることが分かるでしょう。

内閣総理大臣に何度も選ばれる

伊藤博文は、日本の政治家として内閣総理大臣に何度も選ばれた人物です。彼は日本の初代内閣制度を築き、1885年・1892年・1898年・1900年と4度も内閣総理大臣に就任しました。

明治時代の政治改革を主導し、欧米諸国と外交の交渉に成功。日本の近代化に大きく貢献したところからも、彼の指導力と政治的手腕の実力がうかがえるでしょう。

日本の国際的な地位を高めた結果、内閣総理大臣に何度も選ばれる功績につながったと言えるのではないでしょうか。

百姓から大出世

日本の初代内閣総理大臣となった伊藤博文は、農村身分の出身であることをご存じでしょうか。吉田松陰の私塾・松下村塾で学んだことや、尊王攘夷運動にも参加した話は有名です。

その後は、明治時代の政治改革を主導し、欧米諸国との外交交渉を成功させ、国際的な地位を高めました。

日本の近代化を推進し、国家の発展に寄与したと言えるでしょう。百姓出身から政治のトップまで登り詰めた彼の人生と功績は、日本の歴史を語るうえでも重要な一章です。

憲法制定を主導

伊藤博文は、日本の憲法制定を主導した重要な人物です。彼は内閣制度を築く過程で、憲法制定の必要性を認識し、欧米諸国の憲法を研究します。

その後、1889年に大日本帝国憲法が制定されました。伊藤の指導により、日本は西洋の近代的な憲法を基にした近代国家としての礎を築いたと言えるのではないでしょうか。憲法は国家の基本法となり、政治・社会の発展に重要な役割を果たしました。

伊藤博文が描かれたお札

旧札と硬貨が並んでいる様子

伊藤博文が描かれたお札は1000円札のみで、1963年から1986年までの期間に発行されました。発行総数は130億近く発行され、たくさんの人々が手にしたとされています。

デザインは、彼の肖像と日本の初代内閣制度を象徴する図案を採用。偽造対策として、紙の厚さを変える偽造防止技術“すかし”が用いられるなど、偽造を困難にする工夫も取り入れられました。

彼のお札は現在でもコレクターに人気があり、紙幣市場で高値で取引されることもあります。

100円札は発行されていない

Google検索結果には「伊藤博文 100円」という情報が見られますが、これは誤りです。現行の硬貨として100円がありますが、紙幣としての100円札は昭和49年以前、板垣退助と聖徳太子の2種類のみ発行されていました。

紙幣の世界では間違った情報も出回ることがあるため、正確な情報を確認することが重要。100円札に関する情報は、公式な政府機関や信頼性のある財務機関などから得ることが大切です。

旧千円札に伊藤博文が選ばれた理由

旧千円札に伊藤博文が選ばれたのは、その政治的功績と影響力があったことが主な理由です。特に日本初の内閣制度を築き、初代内閣総理大臣として指導的立場であったことも大きいでしょう。

このような偉業と功績により、彼が日本の歴史において重要な人物と認識され、紙幣の肖像に選ばれたと考えられます。

その後、1986年に伊藤博文の顔が千円札から廃止されました。しかし、彼の業績は日本の近代化に欠かせないものとして、引き続き評価されています。

伊藤博文のお札の使い道

1986年に伊藤博文の顔が新千円札から廃止されましたが、日本の近代化推進や内閣制度を築く指導力が評価された重要人物としての評価は続いています。彼の描かれたお札には、どのような使い道があるのでしょうか。

コレクションとして保管

日本の歴史に興味のある方や、文化を学ぶことが好きな人は、伊藤博文の旧千円札をコレクションとして保管しておくのもおすすめです。

彼は日本の近代化を推進した政治家であり、日本の歴史において重要な役割を果たしました。歴史を感じられる貴重な資料として、コレクションしておくのも良いでしょう。

銀行で現行紙幣と交換

銀行で現行紙幣と交換することも、お札の使い道としてひとつの手段です。

ただし、希少価値がある紙幣でも額面以上にならないことが多いため、損をする可能性もあります。もし額面以上の交換を期待したいのであれば、銀行での交換は控えたほうが良いかもしれません。

千円札として使用

伊藤博文の旧札は、現在でも普段通りの使用が可能です。たとえば、日常的に利用できるスーパーなどの一般的な店舗での取引であれば、特に問題なく使用できるでしょう。

しかし、自販機や両替機などの機械には対応していない場合があります。そのため無人の場で千円札として使用することは、避けたほうが無難かもしれません。

専門店で売却

伊藤博文の旧千円札は、現代で発行されていないので、歴史的な価値のあるお札と言えるでしょう。希少価値のあるものだと、額面以上で売れる可能性があり、額面以上の買取額が期待できるかもしれません。

お札の使い道の一例として、専門店で売却するのもおすすめしたい手段です。その際は、現在の相場を確認し、信頼できる店舗で売却しましょう。

【伊藤博文】旧千円札の買取相場

机の上に小銭と電卓が置かれている様子

伊藤博文が描かれた旧千円札は、基本的に額面以上の買取はむずかしいですが、保存状態や特定の記番号、印刷ミスなど希少な要素があるものは、高額の買取が期待できます。

特に専門店や紙幣市場で評価されるため、一部のコレクターにとっても重要なアイテムです。高額買取が期待できるものについては、次の項目で詳しく解説します。

未使用品

未使用できれいな旧千円札は、希少価値が高まり高値がつきやすいです。保存状態が良く、折り目やシミのない未使用品はコレクターにとって魅力的と言えます。

未使用品をお持ちの方は、専門店やコレクターと相談して適切な価格を見極めましょう。

前期に発行されたお札

記号が黒字で印字された前期発行分のお札は、年代が古いことの証であり、希少価値が高いため、高額で買取されやすいです。保存状態によっては、市場で高い人気を得ることも。前期の旧札は、日本の紙幣の歴史を伝える重要なアイテムと評価されています。

珍しい番号のもの

番号が「123456」や「111111」などの特別な並び順を持つ紙幣は、コレクターや収集家にとって魅力的です。これらのゾロ目や連番は希少性が高く、特別な意味を持つため、紙幣市場でも人気を集めやすい特徴があります。

アルファベットが前後で同じ

紙幣のなかには、「B〇〇〇〇〇〇B」のように、同じアルファベットで挟まれているものが存在します。これらの珍しい番号や連番は、紙幣コレクターやアルファベット好きの間で人気を集めやすいことが特徴です。

エラープリント

エラープリントとは、印刷過程でのミスにより生じるめずらしい紙幣のことです。たとえば、お札の印刷ズレや裁断エラーなどが含まれるでしょう。

これらのエラープリントは希少性が高いため、コレクターの間で高額取引されやすいです。

旧千円札を買取に出す際の注意点

紙幣の買取は、保存状態や希少性に影響されるため、複数の業者の査定額を比較するのが良いでしょう。信頼性のある業者による、専門的なアドバイスも重要です。

ここでは、2つほど注意点を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

クリーニングは行わない

紙幣の表面には歴史的な価値があるため、クリーニングを行うと価値が下がる恐れがあります。クリーニングによる傷や変色、模様の削れなどが起こると価値が下がることもあるかもしれません。

紙幣の保存状態が良ければ良いほど、コレクションの価値を高められるので、専門家のアドバイスを仰ぎながらそのままの状態で保管しましょう。

フリマ・オークションへの出品では規約を確認

もしフリマ・オークションで出品することを検討するのであれば、必ず規約などを確認してください。フリマ・オークションでは紙幣の出品は、基本的にNGであることが多いです。

しかし、一部では紙幣として価値があるものはOKと定められているケースもあります。違反行為による出品とならないためにも、一読しておくことがおすすめです。

伊藤博文のお札はポイントを押さえてから買取に

紙幣の買取に際しては、いくつかの重要な注意点があります。

保存状態や希少性が価格に影響を与えるため、まずは専門店や複数業者の査定額を比較することが大切です。また、クリーニングは避け、本物かどうか確認するため信頼性のある業者を選びましょう。

買取に関しての情報収集と専門家のアドバイスを得ることで、適切な取引につながります。紙幣コレクターや投資家にとっても、より良い取引を実現できれば、高額買取が期待できるかもしれません。

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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