砂金1gの値段は金相場の影響を受ける|価格決定要因5選

  • 2024年5月22日
この記事で解決できるお悩み
  • 砂金1gの値段を知りたい
  • 砂金取引の注意点を知りたい
  • 砂金の採り方や換金方法を知りたい

金の価値が見直されつつあり、砂金採りにも注目が集まっています。アウトドアレジャーとしても楽しめる砂金採りで採取した1gの砂金に、どれくらいの値段がつくのか知りたいという方もいるのではないでしょうか。

砂金1gの値段には、金の相場が関わってきます。

本記事では、砂金1gの値段についてはもちろん、砂金の相場や取引上の注意点、換金方法についてまとめました。採取した砂金の現金化に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

あなたの売りたいものの
\一番高い買取価格がわかる/

砂金の基本情報

自然金・天然の金とも言われる砂金は、金鉱脈が風雨などの自然現象によって削られ、細かな粒となり、砂と一緒に川底に沈んでいるものです。

砂金が川で見つかる理由や、砂金採りの歴史・採取方法について解説します。

砂金が川で見つかる理由

砂金は、金鉱床が近くにある川で見つかりやすいです。

金鉱床は、マグマのなかにある金成分が冷えて固まったもので、川上にありますが、年月を経て風化すると川下のほうに流れていきます。そのため、下流や河口で砂金が見つかるという仕組みです。

砂金は、金鉱床が風や雨によって削られてできたもので、小さいですが、土砂や水よりも重たいので下に沈み、自然と川底に溜まっていきます。

砂金採りの歴史

砂金採りの歴史は、東大寺の大仏が建立された奈良時代にまでさかのぼります。東大寺の大仏には、日本初の金産出地である宮城県涌谷町で採れた砂金が使用されました。

日本のゴールドラッシュは東北地方で始まった砂金採掘をきっかけに、1890年代に北海道の北見枝幸地方で起こったと言われています。当時の砂金の価格は、1gで約1.21円であり、米15kgが買える値段でした。

採取方法

砂金の採取方法のひとつである「パンニング法」。「パンニング皿」と呼ばれる専用の道具を使用して、砂や泥に入り混じった砂金をより分けて採取する方法です。

砂金があると思われる土砂と水をパンニング皿ですくったら、両手で皿を回したり、左右に振ったりして、砂金と土砂をうまく分離させます。

パンニング法は、砂金のほうが土砂や水よりも重い性質を利用し、下に沈んだ砂金を採取するため効率的です。土砂と水を混ぜて液状化させることで、重さのある砂金が下に沈み、より分けができます。

砂金1gの相場

砂金の相場を決める主な要素は、金の相場と砂金の付加価値です。

日々変動する金1gあたりの相場は、純度ごとに差があり、砂金に含まれる金の量によって金額は異なります。

砂金の付加価値とは、産地・サイズ・形のことを指します。砂金は自然のなかででき、サイズや形がさまざまです。収集者が考える付加価値の基準によっても値段が変わるでしょう。

砂金の値段に影響を与える要因5選

砂金の値段には、さまざまな要因が影響を与えます。

ここでは、砂金の値段に影響を及ぼす要因についてまとめました。影響力の強い金相場やその推移、付加価値となる見た目や産地について解説します。

金相場

砂金1gあたりの値段は、金の相場価格によって決まります。金相場は、ニューヨークやロンドンの金取引市場を指標としており、世界中どこでも金の相場はほとんど一定です。

金は株式と異なり、金そのものに価値があるので、価格変動が比較的少なく安定した資産として知られています。そのため、世界情勢が不安定な時代は金の需要が上がり、相場価格が高くなりやすいです。

純度ごとの相場

金相場は、金製品の中にどれだけの金が含まれるかという純度によって異なります。

ここでは、金の純度別に相場をまとめました。金の相場は日によって変わるため、最新の情報が知りたい場合は、金の買取を行う店舗の公式サイトを参考にしてください。

純度相場
K2412,730円
K2211,650円
K21.611,400円
K2010,580円
K189,730円
K147,260円
K105,110円
K94,520円
K18WG9,764円
K14WG7,246円

(2024年4月17日時点)
出典:金・貴金属|なんぼや

推移

金相場の推移は、2023年度末に急激な価格変動があったものの、それ以降は順調に上昇傾向をたどってきました。

金の相場の変動には、世界の情勢不安や経済状況が影響を与えます。具体的には、2019年の新型コロナウイルス、2022年のロシア・ウクライナ問題、2022年から2023年にかけての世界的なインフレ状況などです。

いまだ世界情勢は不安定な状態で、金の需要は高まりつつあります。

大きさや重さ

砂金は、大きければ大きいほど、重ければ重いほど値段がアップします。1g以上の砂金をナゲットと言いますが、このサイズを見つけられることはほとんどありません。希少性の高さから高額な価格がつけられます。

これまで見つかった砂金のなかでは、1869年にオーストラリアで発見された70kgを超えるサイズの砂金「ウェルカム・ストレンジャー」が世界最大です。国内最大サイズである769gの砂金は、1900年に北海道の枝幸町で発見されました。

純度

純度は、どのくらいの金が含まれているかを示す指標です。

純金は99.9%以上が金ですが、砂金には銀や銅などほかの金属も混ざっており、一つひとつ純度が異なります。金は純度が高いほうが価値が高いため、砂金の相場が純金と比較すると低いことは否めません。

一般的な砂金の純度は、約90%と言われています。純度90%の砂金1gの値段は、純金の相場の約90%と考えられるでしょう。

見た目

自然のなかで作られた砂金には、ひとつとして同じ形やサイズ、見た目のものはありません。コレクターにとって魅力のある見た目の砂金なら、相場を大きく超える高額な値段がつくこともあるでしょう。

砂金は、小さいものでも一つひとつの見た目が異なります。個性を楽しむといった点で、金貨やインゴットなどとは異なる、天然ものの砂金に価値を見出す収集家もいるでしょう。

歴史的価値

採集地によって歴史的価値がつく砂金もあります。たとえば、国内最古の採集地と言われる宮城県涌谷町の砂金や、ゴールドラッシュが起こった北海道の河川などが有名です。

歴史的に有名な武田信玄の隠し金山や、江戸時代に流通した小判の材料の多くを担った静岡県北部にある安倍金山など、歴史的価値を見いだせる砂金も高額取引の期待が持てるでしょう。

砂金の歴史的価値は、金相場とは関係のない付加価値です。

砂金取引に関する注意点

砂金の取引を行う際に気をつけたい注意点がいくつかあります。

ここでは、どのような点に気をつけて砂金の取引を行えばよいかをまとめました。砂金の買取取引を行いたい方はぜひ参考にしてください。

手数料がかかるケースがある

砂金の買取取引では、精製料や取引手数料がかかる場合があります。

精製とは、砂金に含まれる銀や銅といった不純物を取り除くために行われる作業のことです。専門の技術者によって行われ、手間や労力がかかります。

取引手数料は店舗によってはかからない場合もあるので、事前に確認しておきましょう。

産地を覚えておく

砂金を採集した産地によっては、砂金の買取価格がアップする場合があります。そのため、産地を覚えておくことが大切です。

砂金採りを行った都道府県名はもちろん、地域や河川名なども正確に覚えておき、砂金を入れた容器に記入しておくとよいでしょう。産地名が分かるものであれば、高額な買取価格をつけてくれる店舗もあります。

砂金の換金方法

砂金の換金方法は、専門の買取店で売るか、フリマアプリ・オークションといった個人売買の方法がメジャーです。

ここでは、それぞれの換金方法のメリット・デメリットについて紹介します。

買取店で売る

金の買取を行う店舗のなかには、砂金を取り扱う店舗もあります。買取店では、専門性の高い査定士・鑑定士が砂金の価値を見極めてくれるため、金相場に基づいた適正価格で取引が行える可能性が高いです。

一方で、金の買取を行っていても、砂金を取り扱っていない店舗が多いことはデメリットと言えます。事前に砂金の買取ができるか相談してから、買取店を訪れましょう。

オークションやフリマアプリに出品する

砂金の換金を行う買取店が少なく、思うような取引が行えない場合は、オークションやフリマアプリに出品する方法もおすすめです。メルカリやヤフオクといった個人で出品できるサイトでは、砂金の取引も積極的に行われています。

オークションやフリマアプリを利用するメリットは、自分で売値を決定できることです。しかし、砂金が偽物であると疑われて返品されてしまったり、返品時に偽物とすり替えられてしまったりするなどデメリットがあるため、気をつけましょう。

砂金1gの値段にこだわらず換金してみよう

砂金の値段は、金の相場価格に比例することがほとんどです。しかし、砂金の魅力は、金の相場価格のみでは測れないことが多く、産地・見た目・サイズによっては、一部のコレクターのなかで高額取引が行われる場合もあります。

砂金を採集できた場合は、1gあたりの値段にとらわれず積極的に換金してみましょう。思ってもみない高額での取引が実現するかもしれませんよ。

無料

60秒

一括査定で最高額を調べる