金の「750」という刻印の意味|偽物を見分ける方法も

  • 2024年6月30日
この記事で解決できるお悩み
  • 金750の刻印の意味が知りたい
  • 金の刻印の種類が知りたい
  • 金750の偽物を見分けるポイントが知りたい

金のアクセサリーやジュエリーを持っている人なら、金に刻印された「750」や「K18」などを見たことがあるでしょう。金にいくつかの種類があることを知っていても、刻印の意味について、すべてを理解することはむずかしいです。

しかし、金の刻印について知るだけで、金製品の購入で失敗する確率がぐんと減りますよ。

この記事では、「750」という金の刻印の意味について解説します。金に刻印がある理由や刻印の種類、本物と偽物を見分けるポイントも説明するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

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「750」と刻印された金は「K18」


金製品の刻印
出典:金製品の刻印|質・山重

金(Au)のリングやネックレスなどに刻印されている「750」は、純度が75%であることを表しています。1,000分率で純度を表しており、海外製品に多く見られる刻印です。

日本では24分率を使って表すため、金の純度が75%だと「K18」、純金であれば「K24」と刻印されます。

金に刻印された「750」と「K18」は、金の純度を1,000分率で表したのか、24分率で表したのかという違いだけで、意味は同じです。

金に刻印がある理由

金製品に「750」や「K18」といった刻印がある理由は、主に下記の2つです。

  • 偽物の流通を防ぐため
  • 金アイテムの情報を的確に伝えるため

刻印は、金製品の種類や純度を証明するだけでなく、偽物をめぐるトラブル抑止につながります。

ただし、日本において刻印表示は義務ではありません。刻印がないからといって、簡単に偽物と判断することはできないため注意しましょう。

金の刻印の種類

金は見た目だけでは製品情報を読み取ることが困難なので、さまざまな刻印を使用しています。金の刻印が示すものは、純度・色み・品質などです。
ここでは、刻印の種類について紹介します。

純度を示す刻印

金の純度とは、製品の中に金がどのくらい含まれているかを表す尺度のことです。24分率や1,000分率が用いられ、数字やアルファベットで表記されます。

金製品の純度を見た目だけで見分けることは困難です。しかし、刻印があれば簡単に純度がわかるでしょう。

刻印純度
K2499.9%以上
K2291.7%
K1875%
K1458.5%
K1041.6%

純金(K24)は、やわらかく加工しづらい性質があるため、ジュエリーやアクセサリーには多くの場合、合金である「K18」が使われます。合金とは、金と銀・銅・パラジウム・ニッケルなどを混ぜた金属のことです。

金に金属を混ぜることで強度が上がり、加工しやすくなります。

色を示す刻印

金は、銀・銅・パラジウムなど、混ぜる金属の種類や割合によってカラーが変わります。

同じゴールドでもカラーが少し異なると、アクセサリーやジュエリーの見た目や雰囲気が変わり、個性が出るため、自分好みの金製品を見つけやすいでしょう。

代表的なカラーゴールドは、以下の通りです。

刻印画像特徴
YGイエローゴールド
イエローゴールド
  • 金に近い発色で華やかな印象
  • 強度が高い
PGピンクゴールド
ピンクゴールド
  • フェミニンな印象
  • 強度が高い
  • 色が変わりやすい
GGグリーンゴールド
グリーンゴールド
  • やわらかく繊細な加工ができる
  • 金属アレルギーのリスクが低い
RGレッドゴールド
レッドゴールド
  • 肌なじみがよい
  • 強度と耐久性が高い
WGホワイトゴールド
ホワイトゴールド
  • 透明感のある清楚な印象
  • 変質・変色しにくい
  • 金属アレルギーのリスクが高い

出典:コメ兵ゴールドプラザ オンラインストアブランディアオークションオメガ

表にはカラーを示す英字だけを記載していますが、実際は「K18PG」のように、金の純度を表す刻印のあとにカラーが刻印されます。

品位試験合格を示す刻印


貴金属製品のホールマーク
出典:貴金属製品のホールマークについて|質大蔵屋

ホールマークは、各国の造幣局などで行われる品位試験に合格したことを示す刻印です。品位試験は、金製品を製造・販売している業者が依頼する形で行われます。ホールマークがあれば、国際的に信頼できる金製品ということです。

日本における品位試験は任意で、法律上の義務ではありません。

フランスはワシ、イギリスは王冠など、各国でデザインに違いがあり、日本のホールマークは日の丸です。日の丸の右側にあるひし形の中に、1,000分率で金の純度が記されています。

金メッキの刻印

金メッキとは、金属に薄い金の膜を貼り付けたものです。金メッキと比較して厚みのある金を圧着したものが、金張りメッキと呼ばれています。

金メッキ製品は、使用されている金の量が少なく安価なので、気軽に購入できるでしょう。

一方で、「750」「K18」と刻印されているにもかかわらず、実際は金メッキであるというケースもあり、注意が必要です。

刻印意味
GP金メッキ
GF
GR
GS
RGP
金張りメッキ
GEP電気式金メッキ

「K18GP」のように、純度のあとに金メッキの種類が刻印されます。なかには「K18 3M」や「K18 1/10」などの刻印がありますが、これらは金メッキの厚みを表しており、3Mは3ミクロン、1/10は1/10ミクロンです。

「K18」と「18K」は同じ?

日本で生産された金製品の多くにあるのは、「K18」のようにKが前にくる刻印です。一方で、「18K」のようにKが数字のうしろにくる刻印は「アトK」と呼ばれます。日本以外のアジアを中心とする海外金製品に多く見られ、意味は「K18」と同じです。

アトKのアクセサリーがすべて偽物というわけではありませんが、なかには純度が記載通りではない粗悪品があるので、注意しましょう。

金以外の刻印

金以外の貴金属にも、純度を示す刻印が見られます。

ここでは、「銀」「プラチナ」「パラジウム」という3つの貴金属の特徴と刻印を紹介するので、今後のアクセサリー選びの参考にしてください。

銀の純度を示す刻印は、以下の通りです。

刻印純度
SV999(SV1000)99.9%以上
SV95095%
SV92592.5%
SV90090%
SV80080%

純銀(SV999・1000)はやわらかく、アクセサリーの製造に向いていません。銀のアクセサリーのほとんどは「SV950」や「SV925」を使用しており、なかでも、SV925は「スターリングシルバー」と呼ばれています。

銀のアクセサリーは変色しやすい性質のため、こまめなお手入れが必要です。

プラチナ

プラチナは変色や変質に強く、金や銀とならんでジュエリー素材に適した金属です。金属アレルギーを引き起こしにくいことも魅力的で、肌なじみがよいので、結婚指輪としても人気があります。

以下の表に、プラチナの純度を表す刻印をまとめました。

刻印純度
Pt999(Pt1000)99.9%以上
Pt95095%
Pt90090%
Pt85085%

国際的には「Pt950」以上をプラチナジュエリーとして扱う基準がありますが、日本では「Pt900」のほうが加工しやすくポピュラーです。

パラジウム

ジュエリーのほかに工業分野や医療分野でも活躍している、希少価値の高いレアメタルである「パラジウム」。

プラチナと似た見た目ですが、より軽く加工しやすいところが特徴です。ホワイトゴールドの素材としても使用されます。

パラジウムの純度を表す刻印は、以下の通りです。

刻印純度
Pd999(Pd1000)99.9%以上
Pd95095%
Pd90090%
Pd50050%

金750の偽物を見分けるポイント

偽物の金の精度は年々向上しており、刻印までも真似てしまうので、「750」という刻印があるからといって本物とは限りません。偽物に騙されないためには、金について正しい知識を付け、本物を見極めるポイントを知っておくことが必要です。

重さ

金の比重は、ほかの金属よりも大きいため、本物であればずっしりとした重みがあるはずです。金製品を持ってみて極端に軽いと感じる場合は、金メッキ製品や偽物の可能性があります。

水を用いた方法で金の比重を調べたり、比重計を使用したりすれば、本物と偽物を見極められるでしょう。

色み

偽物の金製品は、色みに違和感があります。本物の純金は、濃い山吹色でオレンジに近いカラーです。金の純度が下がるにつれ、黄色に近づきます。

金メッキ製品は、色みが薄く、不自然に光っていることが多いです。

色みだけで本物かどうか判断するには経験が必要なため、金製品の違和感に気づいたら、プロに詳しく調べてもらうことを検討しましょう。

磁力

金の磁石にくっつかない性質を利用して、本物かどうか確かめる方法もあります。中に鉄やステンレスなどが使われている場合は、磁石にくっつくので、金メッキ製品と判断できるでしょう。

ただし、金以外にも磁石に反応しない金属はあります。磁石に反応しないからといって、本物とは断定できない点を覚えておきましょう。

買取店の査定で金750が本物か確認できる

金製品は、見た目だけで偽物かどうか判断することがむずかしいです。「750」という刻印があったとしても、刻印自体が偽物である可能性も否定できません。

「750」と刻印されている金が本物か確認したいときには、金に詳しい専門家に見極めてもらうことがおすすめです。

数多くの金製品を見てきた買取店の査定士なら、金の知識が豊富で信頼感があります。貴金属を扱う買取店では、金製品を無料で査定してもらえる場合が多いので、ぜひ試してみてください。

金750が本物か確認してみよう

「750」という金の刻印の意味や、偽物を見分けるポイントについて紹介しました。貴金属に付いている刻印は、品質や製品情報を正しく伝えるためになくてはならないものです。

しかし、なかには、刻印のある偽物のアクセサリーも流通しています。金の特徴や本物の見極め方を知り、偽物を購入してしまわないようにしましょう。

本物かどうか迷ったときは、自分だけで判断せず、金に詳しい買取店の査定士に相談してみてください。金製品を購入するなら、信頼できるお店や買取店がおすすめです。

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