K18の刻印には偽物もある|本物の見分け方や注意点も

  • 2024年5月22日
この記事で解決できるお悩み
  • 「K18」の意味が知りたい
  • 「K18」と刻印があっても偽物のケースがあるのか知りたい
  • 偽物の「K18」製品を見分ける方法が知りたい

「K18」と刻印があっても偽物のケースがあると聞き、不安になってしまっていませんか。これは本当の話なのかと疑いたくもなりますが、実は本当の話です。

「K18」と刻印された製品であれば、必ず本物だと言い切れるわけではありません。なかには偽物もあるのです。

本記事では、偽物の製品とはどのようなものなのかや、偽物を見分ける方法などについて解説しています。ぜひ、金製品を購入する際の参考にしてください。

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K18刻印の意味と正規品の特徴

ネックレス

金製品に刻印された「K18」の文字。金の純度を表す記号だとなんとなく知っていても、詳しいことまでは知らないといった方も多いのではないでしょうか。そこで、まずは「K18」の意味について基本的なことから解説します。

K18とは

「K18」とは「18金」と同じ意味で、「金の純度が75%であること」を表します。

純度とは含有率で、「目の前にある金製品の75%は金で、残りの25%は金以外の金属(割金)で作られている」ということです。割金には銀や銅などが使われます。

ちなみに、金の純度100%(正確には99.9%)を表す刻印が「K24(24金)」です。金の純度は100分率ではなく24分率で示され、K18の場合は18/24で計算して75%。ほかにもK22は純度91.7%、K14は純度58.5%です。

加工例

金はやわらかい金属のため、K24ではアクセサリーなどに加工すると耐久性の問題が出てきます。その問題を解消しようと金に銀や銅といった割金を加えて適度な強度を持たせたものが、K18です。

割金が加えられていますが金の純度は高く、輝きの美しさは十分でしょう。アクセサリー・ライター・服飾小物・腕時計など、いろいろな製品に加工され使われています。

割金の種類や量を工夫するとピングゴールドやイエローゴールドなど華やかな色味のカラーゴールドも作れ、人気です。

正規品の刻印の種類

「K18」の刻印以外に、「18K」という刻印も見たことがあるかもしれません。これはどちらも同じ意味で、「18金=金の純度75%」を意味します。

どちらも正規品ですが、一般的に日本国内では「K18」、海外では「18K」と表記するケースが多いでしょう。「K」は「Karat(カラット)」の頭文字です。

このほかにも、18金の金製品には次のような刻印がされるケースがあります。どれも正規品のため、心配いりません。

  • 18KT(Karatの略)
  • 18KP(PはPlumbで完全の意味)
  • Au750(Auは金、750は純度)
  • 750
  • K18YG(18金のイエローゴールド)
  • K18WG(18金のホワイトゴールド)

K18刻印がある偽物の種類

実は、「K18」の刻印があれば必ずしも本物だと言い切れるわけではありません。特に海外で購入したものなどは、この刻印があっても偽物というケースがあります。K18の刻印がされているにもかかわらず偽物だった例を紹介しましょう。

部分的に別の金属が使用されている

ネックレスやピアスなどのアクセサリーの場合、いくつかのパーツが組み合わさってひとつの金製品ができています。このような製品では、部分的に18金以外の金属が使用されているケースがあるのです。

「K18」の刻印があれば製品全体が18金でなくてはいけませんが、留め具の部分だけ純度が低い金を使っているといった偽物があります。

細かな部分のため、査定経験が豊富な専門業者でなくては見抜くことがむずかしいかもしれません。

金メッキ・金張りの加工がされている

金メッキの加工を施した製品には「K18GP」、金張りの製品には「K18GF」と刻印するよう定められています。しかし、なかには金メッキ・金張りの加工をした製品にも関わらず「K18」と刻印しているケースがあり、悪質な偽物と言えるでしょう。

金メッキや金張り自体はメリットの大きい加工のため、問題ありません。しかし、刻印を不正に偽造したことは問題です。18金の製品だと思って使っていたら、メッキが剥がれてきて気づいたという例もあります。

純度の低い金が使用されている

「K18」と刻印しているのに、実際には18金ではなく14金や10金といった純度の低い金を使用しているというケースもあります。

純度が低ければ金の含有量が下がるため、同じ形状の製品でも安い価格で作れるでしょう。安く作った製品に対し、虚偽の刻印をして18金と同じ価格で売買しているのです。

日本では厳しいチェックがあるため、このような製品が店頭に並ぶ心配はあまりないでしょう。海外で金製品を購入する際には、気をつけてください。

K18の偽物の見分け方

ジュエリー

素人目には本物か偽物かの区別がつかなかったとしても、それを見分ける方法はあります。買取業者がK18を見分けるために活用している方法を紹介しましょう。自分でも試せる方法があるので、やってみてください。

磁石を近づける

金は磁石に反応しません。もしも磁石に近づけて反応した場合には、18金ではなく金メッキ・金張り製品の可能性が高いでしょう。

この方法であれば、自宅で簡単に試せます。刻印がない製品に対しても試せるため、「専門業者に鑑定を依頼するほどではないかな」と思っている場合もおすすめです。

ただし、銀・銅・錫(すず)のように磁石に反応しない金属もあります。これらの金属に金メッキ・金張りを施している場合は反応しないため、確実に見分けられるとは言えません。

比重を確認する

物質には、それぞれ固有の比重があります。比重を調べて真偽を確認する方法は、買取業者なども取り入れている方法です。

購入の際に本当に18金の製品なのか疑わしいと感じられた場合にも、販売店に比重計があれば簡単に調べられます。目の前で比重計を使って確認してもらうと良いでしょう。

金の純度によって比重は異なります。K18の刻印がある製品であれば「比重値14.84〜16.12」となるはずです。

保証書を確認する

保証書や鑑定書に「K18」といった記載があれば、ほとんどの場合は信じてしまって問題ありません。特に日本国内で購入したものであれば、信頼して良いのではないでしょうか。

保証書には販売店の名称・住所などのほかに、製品の品質についても記載がされています。鑑定書には、鑑定士の氏名などとともに製品を鑑定した結果が記されているでしょう。

購入時にもらった保証書は大切に保管し、売却する際などは一緒に渡すようにしてください。

購入時の注意点

偽物の金製品を購入してしまわないためにも、購入する際に注意しておいたほうがよいポイントをまとめました。購入してから後悔しないで済むように、購入するときには以下のようなポイントに配慮してください。

保証書つきのものを選ぶ

保証書がついた製品であれば、信頼度が増します。

一般的な販売店で購入した場合には保証書がついているケースがほとんどだと思いますが、ネット通販やフリマアプリなどを利用して購入する場合には購入前に保証書があるかを確認してください。

保証書は、製品を売却する際にも重要です。保証書の有無によって買取額に大きな差が生まれるケースもあるため、購入後もきちんと保管しておくようにしましょう。

信頼できる店舗やブランドで購入する

新品を購入する場合であっても、中古品を購入する場合であっても、信頼できる店舗やブランドなのかをしっかり見極めてから購入してください。

ネット通販だけの販売店よりは、実店舗のある販売店のほうが良いかもしれません。ネット通販で購入する場合には、住所や電話番号に怪しい点がないか確認しておきましょう。携帯電話番号のみの場合は、注意が必要です。

特にフリマアプリなどを通じて個人間で取引する場合は、慎重に話を進めるようにしましょう。

鑑定してもらう

購入する際に、目の前で鑑定してもらう方法もあります。どの購入店でもできるわけではありませんが、もしも店舗に計量機器や比重計などがあるようであれば、目の前で鑑定してもらい納得してから購入するとよいでしょう。

この方法がむずかしいようであれば、購入後できるだけ早い時期に他店で鑑定してもらってもよいかもしれません。偽物だと判明した場合には、すぐに購入した店舗へ行き、話をするようにしてください。

「K18」の刻印でも偽物の可能性はある

「K18」の刻印があっても、確実に本物だとは言い切れません。場合によっては偽物のケースもあります。だまされて偽物を購入してしてしまわないよう、購入前にはポイントをしっかりチェックするようにしましょう。

そのためにも、金製品に記された刻印の意味を知ることも大切です。「K18GP」や「K18GF」のように、「K18」と書かれていても金メッキや金張りの製品があることも知っておくとよいでしょう。

ぜひ、本記事を参考に信頼できる金製品を購入してください。

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