金は、リスクが低い資産として近年多くの投資家から人気が高まっています。
実際に金を購入しようと考える方のなかには、金にはどのような種類があるのか、どのような金を購入すればよいのか悩んでいる方も多いかもしれません。投資目的で金を購入するのであれば、少なくとも99.5%の純度を有する金を選ぶ必要があると言われています。
本記事では、金の純度に関する基礎知識や種類、金の純度を調べる方法などについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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金の純度の基礎知識
金の価値を表す指標のひとつに「純度」という言葉があります。
金を購入するうえでは、純度とは何を表しているのか、純度にはどのような値があるのか、純度によってどのような違いがあるのかを正しく理解することが大切です。
そもそも純度とは?
純度とは、金商品の中に含まれる金の含有率のことです。
金商品を製造する際には、純金に一定量の別の金属を混ぜ合わせて合金が製造されており、この中に含まれる金の割合によって金の純度が決められています。
金商品のなかには、純金と呼ばれる金の含有率が100%の商品もあれば、金の含有率が40%程度の商品もあるので、購入するときには金の純度をしっかりと確認することが大切です。
金の純度には24分率が使用される
金の純度には、24分率が使用されています。24分率とは24を100%としたときの割合を示す特殊な基準です。
金の純度に24分率が使用されている理由には諸説あり、かつてギリシャなど地中海沿岸で、貴金属や宝石を計量する際に、一粒がおよそ0.2グラムと均一な「イナゴマメ」を使っており、これが24個単位で取引されていたため、24分率が定着したという説が一般的だと言われています。
そのほかにある説が、1日が24時間を示すための一般的な単位であったため、これがそのまま受け継がれているという説です。
純度が高いほど金の価値も高い
金は、純度が高いほど価値が高くなる金属です。
自然界のなかで採掘される「自然金」は、銀を10%前後含んでおり、自然で採掘される金から純度100%の金を採掘することはできないため、純金を得るにはいくつもの精錬の工程を経る必要があります。
そのため、金という元素自体がとても希少となり、純度が高いほど高価になるのです。
金の純度を表すKについて
金の純度を表す際には、カラットの頭文字をとった「K」で表されます。カラットというと、宝石を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、純度を表す「K」は宝石のカラットとは異なります。
純度を表す「K」には、どのような意味があるのかを見ていきましょう。
ダイヤをはじめとした宝石の「カラット」との違い
宝石のカラットは「Carat」と表記され、「質量」を意味する単位である一方、金に用いられるカラットは「Karat」と表記され、「金の純度」を表す単位です。
金商品を購入する際には、この違いを覚えておくようにしましょう。
K〇〇と〇〇K(アトK)の違い
金の純度を「K」で表す場合には、数字の前にKが表記されているケースと数字のあとにKが表記されているケースがあります。
数字のあとにKが表記されているものを「アトK」と呼びますが、アトKは主に海外製の金製品に見られる刻印です。
日本では、ほかの国との差別化を図るために数字の先に「K」を表記していますが、海外製の「アトK」の刻印のものは、含有率などを偽っているケースもあります。
金の純度における種類とその用途
金には、純度によっていくつかの種類に分けられており、またそれぞれの純度によって、金属としての特徴や使用される用途などが異なります。そのため、金商品を購入する際には、それぞれの意味について覚えておきましょう。
ここでは、それぞれの金の種類やその用途についてご紹介します。
金の種類 | 純金含有率 |
---|---|
K24 | 99.99~100% |
K22 | 91.7% |
K18 | 75% |
K14 | 58.5% |
K10 | 42% |
K9 | 37.5% |
K24(24K・24金)
ほかの純度の金と比べると変色や腐食がほとんどなく、いつまでも金の輝きが劣化することがなく、価値が非常に高い金です。
一方で、やわらかく傷つきやすい特徴があるため、アクセサリーなどの加工品の製造には適しておらず、コインなどの資産価値がある商品に適しています。
K22(22K・22金)
「K22」は、純金の含有率が91.7%のものを指し、残りの8.3%は混合物で構成されている金商品です。
純金である「K24」と比較すると硬く、加工がしやすいため、アクセサリーの素材として使用され、特に海外では多く流通しています。
K24の次に純度が高い金属なので、見た目も純金に近い黄金色をしている点が特徴です。
K18(18K・18金)
日常的に使用しても問題ない強度を持っているため、百貨店などで販売されているジュエリーなどにもよく使用されています。
また、K24などと異なり、金に混合物を混ぜ合わせて作っており、混合物の種類や割合によって、さまざまなカラーを楽しむことができるのもK18の特徴のひとつです。
K14(14K・14金)
「K14」は、純金の含有率が半分ほどの58.5%で、それ以外の41.5%を構成しているのが銀やパラジウムなどの混合物です。
純度の高い金と比べて耐久性が高く、万年筆など文房具の素材として使用される場合があります。
金の含有率は半分ほどで、金商品特有の色味が少なく、変色しやすいという点もあるため注意が必要です。
K10(10K・10金)
「K10」は、純金の含有率が42%の金商品のことです。
金の含有率が低いため、軽やかで鮮やかな色合いを楽しめる反面、錆びやすく変色しやすい点に注意しましょう。
また、純金の含有率が低い金商品は資産価値が低くなっており、投資目的で購入する金には適していないので注意が必要です。
K9(9K・9金)
「K9」は、純金の含有率は37.5%で、残り約63%を構成する金属が、銀、銅、パラジウムなどの混合物です。
淡い色合いに加えて、頑丈で傷がつきづらく加工がしやすいため、アクセサリーの材料としても重宝されています。
また、イギリス王室では、食器類などにK9が採用されており、「ロイヤルゴールド」として今でも人気が高いです。
金にほかの金属を混ぜる理由
金商品には、銀や銅、パラジウムなどの金属が混ぜられていますが、金属を混ぜて純度の違う金を作るのには理由があります。
ここでは、金にほかの金属を混ぜる理由について、見ていきましょう。
扱いやすくするため
純度が高い金は、見た目が美しく価値が高い一方で、ジュエリーなどの宝飾品の素材として使われることはほとんどありません。
これは、純度99.9%以上の純金は硬度がやわらかく、熱に弱いという特徴があるためで、純金をジュエリーなどの宝飾品に使用すると、型崩れを起こしたり、傷がついてしまったりする可能性があります。
また、金はほかの物質と混ざりやすい特徴があるため、銀や銅などのほかの混合物と混ぜ合わせることで、扱いやすくすることができるのです。
色調を変化させるため
金に混合物を混ぜるもうひとつの理由が「色調を変化させるため」です。
金には、さまざまな色合いのものがありますが、たとえば「ピンクゴールド」は、金に銅やパラジウムなどを混ぜており、「ホワイトゴールド」は金に銀やパラジウムなどを混ぜて白色化したもので、プラチナやシルバーと似た色合いを表現しています。
金の純度以外で分けられる種類
金は、純度のほかに「色調」や「加工方法」によっていくつかの種類に分けられます。
種類によって使用される用途なども異なるため、金商品を購入する場合には、それぞれの特徴を事前にチェックすることがおすすめです。
色調
色名 | 混合物 | 特徴 | 主な用途 |
---|---|---|---|
イエローゴールド (YG) | 銀、銅 |
|
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ピンクゴールド (PG) | 銀、銅、パラジウム |
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|
ホワイトゴールド (WG) | パラジウム、銀 または ニッケル、亜鉛、銅 |
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グリーンゴールド (GG) | 銀 または銀、銅 |
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レッドゴールド (RDG) | 銅 |
| アクセサリー |
GPとGF
金には、純度のあとに「GP」や「GF」と表記されている金商品がありますが、GPは「Gold Plated」の略で金メッキ、GFは「Gold Filled」の略で金張りを表しています。
GPで表される金メッキは、合金をメッキ液に溶かし、電気分解して表面に被膜を形成することで作られた金商品で、非常にデリケートなため、丁寧に取り扱うことが大切です。
一方でGFで表される金張りは、仕上がりは金メッキと同じように見えますが、金メッキよりも20〜30倍ほどの厚みがある板を圧着させて作っており、表面が剥がれにくく下地が露出する可能性が低いという特徴があります。
純度を調べる方法
金の購入や売却を検討する際に気になるのが、その商品の金の純度ではないでしょうか。金の純度を知るためには、いくつかの方法がありますが、簡単に確認できる方法もあるので、ぜひチェックしてみてください。
刻印を見る
金の純度を調べるうえで、もっとも簡単な方法が「刻印を見る」ことです。
金の刻印がされている場所は商品によって異なります。たとえば、ネックレスやブレスレットなどの場合は留め金やプレート部分に、時計であればバックルの裏あたりに刻印されていることが一般的です。
金製品に使われる刻印には、カラット表記とカラーゴールド表記の2種類があり、例えば、「K14WG」と刻印されている場合には、純度が18カラット、カラーはホワイトゴールドであることを表します。
比重を調べる
刻印で金の純度を確認できない場合には、金の比重を調べることで金の純度を推測することが可能です。
刻印を確認する方法と違い、少し手間はかかりますが、自宅にあるもので調べられるので、刻印のない金の純度を調べたいという方は、ぜひ手順をチェックしてみてください。
実際の手順
比重を調べる場合には、金が同量の体積の水と比べて、どれだけの重さをもっているかで計算できます。
比重を測定する場合の手順は、以下のとおりです。
- 金商品の重さをはかる
- 金商品が収まる容器に水を張ってはかりに乗せ、はかりを「0」にする
- 金商品を糸で縛り、容器の底につかないように吊り下げる
- 金商品が水中に入った状態で重さをはかる
- 1の重さを4の重さで割り、比重を計算する
たとえば、金自体の重さが300gで、金製品を水に入れたときの重さが20gの場合、300g÷20g=15で、「15」が比重値とわかります。
金は比重値によって、以下の純度となっているため、比重値が15の場合には、K18であると推測することが可能です。
金の種類 | 比重 |
---|---|
K24 | 19.13〜19.51 |
K22 | 17.45〜18.24 |
K18 | 14.84〜16.12 |
K14 | 12.91〜14.44 |
K10 | 11.42~13.09 |
K9 | 11.22〜12.67 |
【豆知識】アルキメデスの逸話
比重で金の純度を計測する方法は、「液体の中にある物体は、その物体が押しのけている液体の質量が及ぼす重力と同じ大きさで、上向きの浮力を受ける」というアルキメデスの原理をもとに計測する方法です。
アルキメデスは古代ギリシア時代に活躍した科学者で、「金の冠」の逸話で知られています。
「金の冠」は、混ぜものが入っていると噂になった「金の冠」の純度をはかるように王から命じられたアルキメデスが、王冠と同じ重量の金塊を水を張った容器に入れ、あふれる水の量の違いを計測することで、金の冠に混ぜ物が入っていることを証明したという逸話です。
買取業者に依頼する
お手持ちの金商品の刻印が確認できない場合に、確実な純度を知りたいという方は、金商品を取り扱う「買取業者」に依頼して確認をすることがおすすめです。
買取業者では、目視による鑑定のほかに、専用の検査機器を使った「比重検査」や、X線を使って金属の内部の状態をチェックする「X線検査」などが行われており、短時間で金商品を傷つけることなく、金の純度を調べてもらうことができます。
金の純度確認&売却におすすめの買取店
金の純度の確認や金の売却を検討している方のなかには、どの買取店に依頼をすれば良いか迷っている方もいるかもしれません。金の相場は、買取店によっても異なるため、事前にチェックすることが大切です。
以下の記事では、おすすめの買取店や店舗ごとの買取価格の相場を紹介しています。ぜひ、参考にしてください。
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