プラチナは金属アレルギーの症状が出る可能性がある|注意点も

  • 2024年5月22日
この記事で解決できるお悩み
  • プラチナが金属アレルギーを引き起こすのか知りたい
  • 金属アレルギーの心配が少ない素材を知りたい
  • プラチナによる金属アレルギーの対策を知りたい

指輪やネックレスなど、普段身に着けるアクセサリーは、金属アレルギーの心配が少ないものを選びたいですよね。

金属アレルギー発症のリスクが低い素材のひとつがプラチナです。

本記事では、プラチナが金属アレルギーを引き起こしにくい理由や、かゆみやかぶれなどの症状を防ぐ対策、万が一発症した場合の対処法について紹介します。金属アレルギー発症のリスクを軽減したい人は、ぜひ参考にしてください。

あなたの売りたいものの
\一番高い買取価格がわかる/

プラチナは金属アレルギーの症状が出る?

プラチナは、白色に輝く色合いが特徴の貴金属で、和名では「白金(はっきん)」と呼ばれています。

金の年間産出量が約3,000tである一方で、プラチナはわずか200tほどしか生産されておらず、希少性が高い金属です。

金属を身につけた際に、かぶれやかゆみといった症状が発生する「金属アレルギー」を起こしづらいという特徴を持っています。しかし、100%金属アレルギーの症状が出ないわけではありません。

プラチナは金属アレルギーを発症しにくい

金属に汗が付着して溶け出したイオンが、体のタンパク質と結びつくことで、金属アレルギーの原因となり、かゆみやかぶれをはじめとする症状が引き起こされます。

プラチナは、汗に溶け出しにくく、イオン化傾向が少ないため、数ある金属のなかでも、アレルギーを引き起こしにくいです。

プラチナで金属アレルギーの症状が出る理由

プラチナは、金属アレルギーを引き起こしにくい金属ですが、決して症状が出ないとは言い切れません。プラチナ製品には、ほかの金属が含まれている場合があるためです。

たとえば、「Pt900」と刻印されているプラチナは、プラチナ90%と、パラジウムなどの割金10%で構成されています。

パラジウムは、アレルギーを引き起こす原因となる金属です。プラチナアクセサリーのなかに含まれているパラジウムが、かゆみやかぶれを引き起こす可能性があります。

プラチナによる金属アレルギーの症状

金属アレルギーの症状には、「局所性金属アレルギー」と「全身性金属アレルギー」の2種類があります。

プラチナによる金属アレルギー症状は、局所性金属アレルギーであることが多いです。プラチナと接触している皮膚に、かぶれやかゆみなどの症状が出ます。

プラチナアイテムのなかでも、指輪やピアスなどのアクセサリー類は、肌に直接触れるため、金属アレルギーのリスクが高いです。

金属アレルギーの症状が出やすい人

金属アレルギーは、すべての人が発症するわけではなく、同じ金属を身につけても、症状が出る人と出ない人がいます。

なかでも、以下のような人は金属アレルギーを引き起こしやすいです。

  • 皮膚のバリア機能がもともと弱い人
  • アレルギーの症状が出やすい体質の人
  • 汗をかきやすい人

金属アレルギーは、日本人の10人に1人が発症している一般的な皮膚疾患であり、これまで問題がなくても、突然発症する場合があります。

金属アレルギーの症状が出やすい素材

金属には、さまざまな種類がありますが、なかでも金属アレルギーの症状が出やすい素材がいくつかあります。

ここでは、アレルギー症状を引き起こしやすい金属について紹介するので、ぜひ参考にしてください。

パラジウム

プラチナの混合物として使われている「パラジウム」は、金属アレルギーを引き起こしやすい素材のひとつです。プラチナの結婚指輪にも、パラジウムが使われていることが多いため注意しましょう。

プラチナだけでなく、ホワイトゴールドやピンクゴールドなどのカラーゴールドも、パラジウムが混ぜられています。

プラチナや金のアクセサリーでも、パラジウムが含まれていれば、金属アレルギーを引き起こす可能性があることを覚えておきましょう。

ニッケル

「ニッケル」は、金属アレルギーの原因となるアレルゲンのなかでも、特に症状を引き起こしやすい金属です。耐食性や強度、延性が高く、鍋やフライパンのような身近な製品や硬貨などに使われています。

ホワイトゴールドの混合物としてニッケルが使われている場合もあるので、注意しましょう。

「銅」も、ニッケルやパラジウムほどではありませんが、金属アレルギーを引き起こす原因となる素材です。

混合物として銅が使用されている素材には、ピンクゴールドやイエローゴールドなどがあります。カラーゴールドの種類によって、銅が含まれる割合は異なるため、アレルギー症状が出やすい体質の人は、特に注意しましょう。

金属アレルギーの症状が出にくい素材

結婚指輪などのアクセサリー類は、日常的に着用する機会が多いため、特に金属アレルギーを引き起こしにくい素材を選ぶことが大切です。

金属アレルギー発症のリスクが低い素材を紹介します。

チタン

出典:1837チタンリング|買取キング

「チタン」は、金属アレルギーを引き起こしにくい素材として、特に知られている金属です。

空気に触れると酸化し、表面に強固な酸化皮膜という膜を作ります。酸化皮膜が金属のイオン化を防ぐため、アレルギー症状が出にくいです。

チタンは、プラチナと比較して4分の1ほどの重量しかなく、軽さが特徴でもあります。

タンタル


出典:Yahooショッピング

「タンタル」は、インプラントや人工骨などに使用されている金属です。

プラチナや金を溶かせる「王水」に触れても溶けることがなく、高い耐食性を持っています。イオン化しづらく、体液と反応しないため、金属アレルギーの原因となりにくいです。

タンタルは、個性的な黒い見た目で、存在感や重厚さも魅力として挙げられます。

ジルコニウム



出典:Yahooショッピング

「ジルコニウム」は、チタン以上に強固な酸化皮膜を作るため、イオン化しにくく、金属アレルギーの発症リスクがさらに低いという特徴があります。

アクセサリーの素材として、金属アレルギーを気にしない方にも非常に人気が高いです。耐久性が高く、さまざまな美しい色合いを楽しめます。

プラチナによる金属アレルギーの対策

プラチナによる金属アレルギーの発症を防止するためには、事前に対策を知っておくことが大切です。

購入前にできる対策や購入時に気をつけたいポイント、金属アレルギーの症状が出にくいアイテムの選び方を紹介します。

検査を受ける

金属アレルギーが心配な場合は、事前にアレルギー検査を受けることがおすすめです。

検査は皮膚科で受けられ、金属を含ませたパッチテスト用のシートを肌に貼り付け、アレルギー反応が出るかどうかを調べます。

一度に、複数の金属に対するアレルギーの有無を検査できるので、アクセサリーを購入する前に受けておくとよいでしょう。

アクセサリー購入前に配合金属を確認する

プラチナアクセサリーごとに、配合されている金属の種類や割合は異なります。

アレルギーの発症には、配合金属と配合率が大きく関わるため、アクセサリーを購入する前に確認しましょう。プラチナアクセサリーに含まれる金属について、しっかりと明示してくれるお店を選ぶことも大切です。

指輪は幅太でないぴったりサイズを選ぶ

プラチナは、結婚指輪や婚約指輪の素材として人気があります。

金属アレルギーを避けるためには、幅の細い指輪を選ぶことが重要です。幅の太い指輪は、肌と接触する面積が大きいだけでなく、蒸れて汗ばみやすく、金属アレルギー発症のリスクが高まります。

また、サイズがきつすぎると、金属アレルギー以外の皮膚トラブルを引き起こしやすいため、自分にあった指輪を購入しましょう。

プラチナアクセサリー着用時の注意点

プラチナアクセサリーを身に着ける際は、金属アレルギーを避けるために、清潔に保つことが大切です。運動・入浴時などの汗をかきやすい場面では、こまめにアクセサリーを外しましょう

日常のお手入れとして、ジュエリークロスのようなやわらかい布で、サッと拭いておくことで、金属アレルギーの発症リスクを軽減できます。

プラチナによる金属アレルギーの対処法

金属アレルギーの症状が出た際は、ただちに原因と考えられるアクセサリーの着用を中止しましょう。

着用を中止してもアレルギー症状が収まらない場合には、皮膚科に行って治療を受けるとともに、再発を防ぐために、検査で原因物質を特定することがおすすめです。

一度でも金属アレルギーの症状が出てしまうと、かぶれやかゆみを繰り返すリスクが高まるため、アクセサリーの着用時は十分に注意しましょう。

プラチナの金属アレルギーにも十分に注意を

金属アレルギーの原因となりやすい・なりにくい金属や、対策・対処法などを紹介しました。

プラチナは、金属アレルギーを発症しにくい素材ですが、混合物や体質、身に着けるシチュエーションによっては、かゆみやかぶれなどの症状が出る可能性があります。

購入したアクセサリーで金属アレルギーの症状が出ないように、事前にアレルギー検査を受け、十分に対策しましょう。

無料

60秒

一括査定で最高額を調べる