貴金属高騰のニュースはよく耳にするものの、ファッションの観点から見るとホワイトゴールドとプラチナの違いが分からず、選ぶ基準も不明確なものです。
本記事では、見た目が近い「ホワイトゴールド」と「プラチナ」に焦点を当てて違いをまとめました。そもそもどのような貴金属なのかといった基本知識から、資産価値としてはどちらが優れているかなどまとめているので、貴金属を選択する情報として役立ててください。
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ホワイトゴールドとプラチナはどっちが上?
「ホワイトゴールド」と「プラチナ」は「価≠値」の観点からみると、どちらが優れているのでしょうか。ここでは希少価値と資産価値の観点からそれぞれの貴金属についてまとめました。購入する際の検討材料として活用してください。
希少価値はプラチナが上
プラチナは、地球上に存在する採掘量が限られている貴金属で、全世界中のプラチナ埋蔵量は推定16,000トンとみられています。採掘場所も限定的であり、ロシア・北米・南アフリカ共和国・ジンバブエの4カ所が90%以上を占めていることからも希少性が高い貴金属のひとつです。
また、すでに推定5,000トンを採掘したとみられており、今後より希少性が高まっていく可能性があります。
資産価値はホワイトゴールドが上
「プラチナ」が希少価値がある点に対し、「ホワイトゴールド」は資産価値が高い貴金属です。地球上に残る金の総量は、採掘困難な場所も含めて推定で約70,000トン前後と見られており、今後より一層天然の金採掘における難易度は上がっていきます。
ホワイトゴールドは、主に以下の理由から高い資産価値がある金属です。
- 劣化がしにくい
- ジュエリーなどの宝飾品としての需要がある
- 古くから金は世界共通の貴重な資産として認知されている
- 貨幣として、金本位制として使われてきた過去がある
- 経済不安に対する変動リスクが低い
ホワイトゴールドは、「金」の純度が高いものが資産価値も高く評価され、K10やK14よりも、K18やK24といった数値が大きいほうが、高純度であり高い資産価値を持ちます。
【基礎知識】ホワイトゴールドとプラチナについて
プラチナとホワイトゴールドは、見た目がよく似ている色合いをしていることもあり、混同されがちです。また、プラチナを「白金」と表記することも、混乱に拍車をかける要因でもあります。
ここでは、プラチナとホワイトゴールドの違いについて解説します。
ホワイトゴールドとは?
「ホワイトゴールド」とは、ベースである「金」に「銀」や「パラジウム」などの白色金属を混ぜ合わせ、強度を高めた「金合金」です。刻印として「White Gold」の頭文字を取り、一般的に「WG」と表記されています。
18金のホワイトゴールドは、「K18WG」という表記が一般的です。
プラチナとは?
「プラチナ」は、白金属と呼ばれる銀白色をした金属です。耐熱や耐酸性を持つ金属のため、ブライダルジュエリーとして指輪などの素材として使われています。
「プラチナ」を100%使用するのではなく、パラジウムやルテニウムといった同じ白金属を混ぜ合わせて強度や硬度を高めているのが特徴です。純度90%であれば「Pt900」、純度が95%であれば「Pt950」という表記がされており、古い表記の場合は「Pm」となっている場合があります。
ホワイトゴールドとプラチナの比較
出典:BRIDGE ANTWERP
ホワイトゴールド | プラチナ | |
---|---|---|
色味 | やや金色がかった色 | 純粋な銀色で黄ばみが少ない |
強度 | 傷や変形に強い | ホワイトゴールドと比較して低い |
変色にしにくさ | 経年変化や化学反応によって変色する | 毎日使っても変色しない |
重さ | 軽い | 存在感がある |
金属アレルギーの起きやすさ | やや高い(純度による) | 低リスク(純度による) |
手入れ | 研磨剤入りクロス等で拭き取るだけ | 研磨剤入りクロスは厳禁 |
販売価格 | 高い | 安い |
買取価格 | 高い | 安い |
ここでは、「ホワイトゴールド」と「プラチナ」の違いを一覧表にしました。似たような見た目ですが、メンテナンス方法や変色への耐性に明確な違いがあるので、以下の各項目にて詳しく解説します。
色味
ホワイトゴールドもプラチナも、見た目はどちらも「白い金属」のように見えますが、採掘された瞬間はホワイトゴールドが「黄金色」をしている一方、「プラチナ」は「銀色に近い白っぽい色」をしています。
「黄金色」をした「金」に、「パラジウム」や「銀」といった白金属を混ぜ、見た目が白くなるようにロジウムコーティングしたものが「ホワイトゴールド」です。
一方プラチナは、もともと「銀色に近い白っぽい色」をした金属であり、加工の段階で白金属を混ぜ合わせることで、強度と加工のしやすさを追加しています。
強度
ホワイトゴールドもプラチナも、日常使いで小傷が付きやすい素材です。細いリングなど構造的に強度が弱いアイテムは、不自然な力が加わることで変形することもあるので注意が必要です。
また、プラチナはホワイトゴールドと比較して白金属の含有率が低く、粘性が高いため、細かな傷がつきやすい特徴があります。ただどちらの貴金属も切れたり破損したりはしにくく、定期的なメンテナンスを行えば長い間綺麗な状態をキープしてくれますので安心してください。
変色のしにくさ
プラチナは、鉱山から採掘された時点から白金属であり、加工の段階で配合される金属も白金属のため、変色に強い性質があるのが特徴です。
プラチナもホワイトゴールドも、大多数の化学薬品に対して安定しているものの、強い薬品や硫黄臭を発する温泉に対して、含まれている銅や銀は強く反応を示してしまいます。
銀の含有量がプラチナより多いホワイトゴールドは、化学変化による変色が起きやすいため、温泉などに浸かる際は必ず外すといった対策が必要です。
重さ
貴金属の重さの比較は、「比重」にて計測することで横比較が可能です。比重とは、水や空気を基準にして対象の密度の比を求めた値のこと。水を基準の「1」と考えることにより、それぞれの貴金属の重量を比較できます。
貴金属の場合では、使用する重量で素材の価格が決まるので、金額も重量に比例していくのが特徴です。「ゴールド」と「プラチナ」それぞれを純度100%とした状態の比重は、プラチナが21.45gに対し、ゴールドは19.32gのため、プラチナのほうが重量がある金属だと分かります。
金属アレルギーの起きやすさ
ホワイトゴールドやプラチナそのものは、一般的に金属アレルギーを起こしにくいとされています。しかし、ホワイトゴールドやプラチナは、加工のしやすさや強度をあげるために白金属を混ぜているため、両方とも純度100%ではありません。
この白金属には、「銅」「パラジウム」「コバルト」などが含まれており、なかでも「パラジウム」は金属アレルギーを引き起こしやすい白金属とされています。
ホワイトゴールドは最大25%近いパラジウムが含まれており、プラチナは最大でも15%の含有量のため、ホワイトゴールドのほうがアレルギー反応を起こす可能性が高い点には注意が必要です。
手入れ
ホワイトゴールドもプラチナも、基本的に使用後は乾いたやわらかい布やジュエリー専用クロスで拭き取るだけです。汚れが目立つ場合は、中性洗剤を薄めたぬるま湯にて手洗いすることでジュエリーとしての輝きを取り戻すことができます。
ただし、研磨剤を含んだジュエリー専用クロスには注意しましょう。ホワイトゴールドに使うと、艶出し効果がある反面、プラチナはやわらかく傷つきやすいからです。純度の高いプラチナほど、研磨剤によって傷つきやすいため、注意が必要です。
価格
購入価格
自動車などの工業パーツに使われる「プラチナ」は、需要の変化から在庫過多となり大きく価格を下落させた一方、「ゴールド」はおよそ8割が宝飾品や個人投資にて消費されており、価格が高騰しています。
リーマンショックやコロナ禍による需要減退を直接受けた「プラチナ」に対し、「ゴールド」は工業向けの消費が1割程度と少ないため、産業の需要減速の影響はほとんど受けませんでした。
ゴールド価格の高騰は執筆時段階でも続いており、プラチナよりもゴールドの価格が高値で推移している状況です。
買取相場
購入価格と連動するように、「プラチナ」よりも「ゴールド」が高い相場を維持しています。田中貴金属工業によると、2024年4月9日時点での買取価格は「プラチナ」が5,273円に対し、「ゴールド」は12,622円にて取引されています。
ホワイトゴールドとプラチナはどっちがおすすめ?
結婚指輪などのジュエリーとして、結局のところ「プラチナ」と「ゴールドジュエリー」はどちらがおすすめなのでしょうか。ここでは「プラチナ」と「ゴールドジュエリー」の使い方やメンテナンスの面からそれぞれおすすめとなる人を紹介します。
ホワイトゴールドがおすすめの人
- 購入後の資産性も視野に入れておきたい人
- メンテナンスに手間をかけたくない人
- 上品さを見せたい人
ホワイトゴールドは、資産性がプラチナに比べて高いため、購入金額も高いですが売却時も高値で手放せる「資産」としての価値がある貴金属です。硬い性質を持つため、傷などがつきにくく、メンテナンスも研磨剤の有無を気にせずクロスで拭くなど気軽にできるのもおすすめポイントです。
またホワイトゴールドは、日本人の肌色に合いやすい色味をしていることから、上品さを演出したいときに活用することをおすすめします。
プラチナがおすすめの人
- 普段使いしたい人
- 着用感を大事にしたい人
- 金属アレルギーが気になる人
プラチナは、傷がつきにくい強度があるため、普段から身につけておきたい人に向いています。ゴールドに比較して重量があることから、身につけている着用感を得られるのもおすすめのポイントです。
またプラチナはホワイトゴールドと比べて、金属アレルギーの原因となる「パラジウム」含有量が低いため、アレルギー反応が出にくい特徴があります。ただし純度が低くなればなるほど「パラジウム」含有量が増え、アレルギー反応が出るリスクが高まる点には注意が必要です。
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店舗紹介
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また、専門知識豊富な査定士が対応してくれることも魅力のひとつ。ジャンルごとのプロが対応してくれるため、初めて買取店を利用する方も不安なく依頼できることでしょう。
おたからやの買取方法は、店頭買取・出張買取の2種類。どの買取方法を選んでも査定料はもちろんかかりません。また、出張費やキャンセル料も不要なので、売却を検討している品があるなら気軽に申し込んでみてください。
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店舗の詳細は、公式サイトの店舗一覧にて確認できます。ぜひ自分に合った店舗を見つけ、ホワイトゴールド・プラチナの高価買取を目指してみてください。
買取実績
- 祖母から譲り受けた金製品:5,126,800円
- ルイ・ヴィトン モノグラム アルマBB:180,000円
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お問い合わせ
店舗情報
店舗名 | おたからや |
営業時間 | 8:00〜21:00(問い合わせ) |
定休日 | 年中無休(問い合わせ) |
買取方法 | 店頭、出張 |
会社名 | 株式会社いーふらん |
古物商許可番号 | 神奈川県公安委員会 第451380001308号 |
査定士 | – |
その他特徴 | – |
ホワイトゴールドとプラチナは用途に合わせて選ぼう
見た目が似ている「プラチナ」と「ホワイトゴールド」ですが、天然素材の色に近い「プラチナ」と、黄金色に白金属を加えて色味をつけた「ホワイトゴールド」は、性質や資産価値に大きな差があることがわかりました。
金属アレルギーの原因とされる「パラジウム」は、「プラチナ」「ホワイトゴールド」どちらにも含まれており、純度が下がるにつれてパラジウム含有量が上がるため、どちらの金属でも身につける際は注意が必要です。
それぞれの特徴をふまえて、自分に合う金属を選んでみてはいかがでしょうか。