金を今買うべきかの答えとは?根拠とこれからの傾向も解説

  • 2024年5月27日
この記事で解決できるお悩み
  • 2024年も金を購入して良いかどうか知りたい
  • 金の購入方法を知りたい
  • 金相場の傾向予想がりたい

金の価格が高騰していると耳にして、金を購入するか悩んでいる方も多いかもしれません。長期的な投資対象として金はメリットがある商材です。実際、金はこの10年で倍以上に値上がりしています。2024年も金は買うべきと言えるでしょう。

短期的な利益よりも世界情勢や世界経済が不安定なときにこそおすすめしたいのが「安全資産」である金です。

この記事では、金を買うべき理由や購入方法、長期的、短期的な相場の傾向、価格下落の要因などを紹介します。金の購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

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【2024年最新】金は今も買うべき!その理由とは

2023年は金相場が史上最高値を更新し金の売りどきと言える年でしたが、金は今も引きつづき買うべき商材です。円安傾向が継続していること、世界経済が不安定であること、金がインフレに強いこと、電子機器普及による金の需要が増えていることがその理由として挙げられます。

2023年につづき買うタイミングとして最適

現在も2023年につづき、金を買うタイミングとして最適と言えます。なぜなら2024年に入ってからも金の価格は上昇しているからです。

田中貴金属工業の店頭販売価格を例に日本における金販売価格の推移をみると、20年前には1gあたり1,000円台でしたが、10年前には4,000円台に上がり、2023年には10,000円台を越えました。

価格の上昇傾向は2024年もつづいており、2024年4月の販売価格は12,000台を越えています。この上昇傾向は以下に解説するような理由から、2024年もつづく可能性が高いです。

円安傾向が継続している

円安傾向がつづいているため、金は今も買うべき商材と言えます。金の価格を決める指標となるのはニューヨーク市場のドル価格です。そのため日本の金相場は、金の相場だけでなく、ドル円為替の影響も強く影響を受けます。

金の価格は円安時に上昇しますが、円安は日本とアメリカの金利の差により起こるもの。2024年現在日本が金融緩和政策をとっている一方で、アメリカは金融引き締め政策に転換したため金利に差が生まれ、円安傾向が継続しているのです。両国の政策がこのまま維持されるなら、円安傾向は今後も継続するといえるでしょう。

金はインフレに強い商材

金は「安全資産」と呼ばれるほど、インフレに強い商材。通貨とは異なる相場が存在し、世界中どこでも公正に取引できるためです。

インフレとは「物価が上昇しつづけること」を指しますが、裏を返せば「通貨の価値が低下している」現象といえます。放っておけば通貨の価値が減っていくという状況では、変わらない価値を通貨以外に求める人が多くなり、金が注目される傾向です。

銀行に預けたら利息をもらえる通貨とは違い、金を保有していても利息がないため資産は増えませんが、通貨と異なる相場で価格が決まるため、資産として価値が安定しています。そのため金はインフレに強い商材といえるのです。

世界経済が不安定なときこそ金需要が高まる

金は世界経済が不安定なときに、需要が高まります。「通貨を保有していても価値が減っていくのでは」という不安があると、大幅な価格下落のリスクが低い金の需要が高まるのです。

新型コロナウイルスの影響やウクライナ侵攻などの地政学リスクの高まりにより、2024年現在も世界情勢の先行きが不透明と感じる人は多いでしょう。インフレなど物価上昇により世界経済が不安定だと感じる人も多く、金の需要が拡大し金の価格が急騰しています。

電子機器普及による金の需要増

金の需要は投資によってのみ決まるものではありません。金自体の工業利用を目的とした需要拡大も相場に影響を与えています。

金は耐久性や耐熱性、電気伝導性など材質として多くのすぐれた特性を持っているため、電子回路の基盤の表面処理に欠かせません。

工業用の金が使われている代表的なものとして、パソコンやスマートフォン、テレビなどが挙げられます。パソコンなどの電子機器はこれからも伸びる可能性が高い分野だけに、工業利用目的の金需要もさらに拡大すると言えるでしょう。

金のこれからの傾向予想

ここからは、金の傾向を長期的な傾向と短期的な傾向に分けて予想します。

長期的には、日本で金の取引が活発になった1970年代までの動向を振り返ってみれば、金の価格は上昇傾向です。。

しかし、短期的には上昇傾向と下降傾向を繰り返しているため、金は短期的な傾向予想はむずかしい場合があるとわかるでしょう。。

詳しくはこの後から説明します。

長期的な傾向予想

長期的に見ると金の価格は上昇する可能性が高いです。ここでは1970年代から現在までの相場を振り返りながら金相場が上昇する理由を解説します。

日本で金の取引が活発になったのは1970年代です。金輸出が自由化されたため投資が増え始め、石油危機や世界各地での戦争の影響により、1980年1月には1g=6,945円と史上最高値を記録しました。

しかし直後に調整が入り、そのあとは2000年代まで下落傾向がつづきます。1998年には1g=865円という史上最低価格を記録しました。

下落傾向が上昇傾向に切り替わったのは、2000年代に入ってからです。その後、世界同時多発テロやイラク戦争をきっかけに高騰し、2010年代に入るとアメリカ経済が安定し相場の上昇も停滞します。

しかし、2020年の新型コロナウイルスをきっかけに、金相場は再度高騰。2024年現在も継続しています。

価格の上昇と下降を繰り返してきた金ですが、1970年代初頭には1g=1,000円以下だったものが2024年4月には12,000円台を記録しています。長期的に見ると金は上昇する可能性が高い商材といえるでしょう。

短期的な傾向予想

長期的にみると上昇する可能性が高い金ですが、短期的な傾向予想はむずかしいといえます。さまざまな要因によって、急激に下降する可能性があるためです。事実、1980年代に史上最高値を記録した際には、わずか数ヶ月で3,000円も下落しました。

短期的な下落を引き起こす要因として相場調整などが考えられますが、見通しを立てることは専門家にもむずかしいことです。金投資は短期利益を目的とするものではなく、長期的な利益やインフレ時などの安全資産と捉えて、購入を決めることをおすすめします。

金の購入(投資)方法

投資のために金を購入する方法としては、次の4つの方法が挙げられます。現物購入と純金積立、金EFT、金先物取引です。ここではそれぞれのメリットとデメリット、購入方法やどのような人に向いているかをくわしく解説します。

購入方法メリットデメリット
現物購入
  • 金を手元におけること
  • 手数料が低い
  • 盗難や紛失の可能性
  • 金庫に預ける費用がかかる
純金積立
  • 初心者でも始めやすい
  • 長期的に投資可能
  • 手数料がかかる
  • リアルタイムでの取引不可
金EFT
  • 投資家が始めやすい
  • リアルタイムでの取引可能
  • 株式投資の知識が必要
  • 手数料がかかる
金先物取引
  • 小額の元手で高額の投資が可能
  • ハイリターンが期待できる
  • 失敗したときのリスクが大きい
  • 運用に知識が必要

現物購入

現物購入とは、インゴットや金貨を貴金属店や地金商、貴金属メーカーから購入することを意味しています。

インゴットは金を重さごとの型に流し込んで固めたもので、保管しやすいという点が特徴です。貴金属メーカーや地金商、精錬会社から直接購入できるほか、銀行や商社を通して購入することもできます。重さに応じて価格が決まるため、純粋に金がほしいという人におすすめです。

金貨は貴金属メーカーのほか、宝石店などでも購入が可能。金含有量の価値のほか、デザインなどの装飾にプレミア価格がつくことがあります。金相場だけでなく、デザインを楽しみたい方、コインのコレクションに興味がある方におすすめです。

メリットとしては、金そのものを手元に置いておけること、ほかの方法よりも手数料が低い場合が多いことが挙げられます。デメリットとしては、盗難や紛失の可能性があること、銀行などの金庫に預けるとしたら費用がかかることが挙げられるでしょう。

純金積み立て

純金積立とは、金投資のための金融商品のひとつで、証券会社や地金商などで申し込めます。一定の金額を少しずつ積み上げていく積立投資なので、投資初心者でも始めやすい点が特徴です。

金相場が変動しても毎月の投資金額を変えない定額積立と、金額ではなく金の量で毎月の購入額を決める定量積立のふたつの方法があります。

純金積立は、長期的な視点で運用可能な点、価格変動のリスクを分散できる点、金の投資として比較的容易に始められる点がメリットです。インゴットのように金庫などに保管する必要もありません。

デメリットは手数料がかかる点、利息や配当金がない点、運営会社の販売価格で購入する必要があるためリアルタイムでの取引ができない点が挙げられます。

金ETF

金ETFとは、金への投資を純金積立や現物購入のように商品市場で行うのではなく、株式市場で行えるようにした金融商品のことです。2000年代にアメリカで初めて誕生した投資信託のひとつで、株式市場に慣れた投資家に親しみやすい購入方法といえます。

投資信託とは投資家からお金を集めて専門家が運用するという金融商品なので、証券会社から購入可能です。小額から投資することもできるので、株取引に慣れた人には始めやすいでしょう。

メリットは相場の動きをチェックしながらリアルタイムで取引できる点です。デメリットとしては、株式投資の知識がないと始めにくいこと、手数料がかかること、株式と異なり配当金がないことが挙げられます。

金先物取引

先物取引とは、将来の売買価格をあらかじめ決めておき、決算期日に実際に取引を行うという形での取引のことです。通常の取引では、品物の引渡時点の相場に合わせて価格が決まりますが、先物取引の場合は事前に価格が決まっているため、取引契約後の相場変動の影響を受けません。

先物取引はハイリスク・ハイリターンと言われ、投資の専門家でも予想することがむずかしいものです。適切な知識を身につけてから運用することをおすすめします。

メリットは、売買金額の全額ではなく、一定の金額だけで運用できること。少ない元手で何倍もの金額の取引ができるので、上手に転売や買戻ができれば大きな利益につながるのです。

デメリットとしては運用に失敗したときのリスクが大きいことが挙げられます。価格の変動や売買のタイミングによっては大きな損失を生むことになるので、くれぐれも慎重に運用してください。

金下落の可能性がある注意が必要な状況

価格の上昇と下降を繰り返してきた金相場ですが、ここで下落の可能性がある注意が必要な状況について解説します。具体的には、以下が該当します。

  • 世界経済が安定する
  • 円高になる
  • 金利が上昇する
  • 金以外に良い投資先ができる

詳しく説明しますので、理解して注意できるようにしましょう。

世界経済が安定する

世界経済が安定すると、金相場は停滞したり、下降傾向がつづくようになります。1980年代から2000年までや2011年から2019年までは世界的に景気が拡大し、戦争などの地政学的なリスクも比較的大きな懸念事項とはされなかったため、金は下落傾向や停滞がつづいていました。

今後、新型コロナウイルスの影響が収束し、インフレが収まり、ウクライナ情勢が落ち着いてきて、そのほかの世界情勢を不安定にする要因がなくなると、金相場が停滞もしくは下落するかもしれません。

金の需要が少なくなる

金相場は需要と供給で成り立っているため、金の需要が少なくなると価格が下がります。需要が少なくなるというのは、次のような例が考えられるでしょう。

たとえば金以外に魅力的な「安全資産」が出てきたら、現在金に投資している投資家からの需要が少なくなる可能性があります。

また現在、金は電子機器など工業利用で大きな需要がありますが、金に代わる材料や工法が生まれたら金の需要が大きく減ることになるでしょう。

円高になる

円高になると、国内における金の価格は下降傾向になります。というのも、ニューヨーク市場のドル価格によって決まる日本の金相場は、ドル円為替の影響を大きく受けるためです。

現在は1ドル=150円ほどと円安が続いていますが、将来1ドル=100円と円高に転じた場合、1g=100ドルの金を日本円に換算すると、15,000円から10,000円へと価格が下がってしまいます。ドル円為替の相場にも注意するようにしてください。

金利が上昇する

金利が上昇すると、金相場の価格は下降します。現在日本で金相場が高騰しているのは、金利を低く設定する金融緩和政策がつづいていることも要因のひとつです。金利が低いと、利息も大きくならず、通貨を保有しているメリットを感じにくくなります。

もし将来、日本が金融引き締め政策に転換した場合、利息や通貨の価値も上がるので、現在金に投資している投資家も投資先を変更する可能性があると言えるでしょう。すでに金融引き締め政策を行っているアメリカとの金利の差も緩和されるので、気をつけてください。

金以外に良い投資先ができる

金以外に良い投資先ができてしまうと、金相場は下降する可能性があります。通貨とは違う需要と供給によって相場が決まっている金は、通貨の価値が低い状況では「安全資産」として良い投資先と考えられることが多いです。

ただし金以外にインフレや不安定な世界経済に強い投資先が生まれたら、投資先を変える投資家も増える可能性があります。金は安全資産である一方で、配当金がもらえないなどのデメリットがあるので、そのデメリットをカバーする投資先が出てきたら注意が必要です。

金は2024年も買うべき!短期利益は期待し過ぎない

2020年以降、金の価格は上昇傾向がつづいています。世界情勢や世界経済の不安定さにより金の「安全資産」としての価値を求める人が増えたためです。

2024年5月でも最高値を更新しているため、2024年も引きつづき金の価格は上昇していく可能性が高いと言えます。

金の購入方法としては、インゴットや金貨などの現物購入のほか、純金積立や金ETFなどの金融商品、金先物取引などが代表的です。それぞれのメリット・デメリットを比較して購入する商材を選びましょう。

金の価格が下降する要因も解説しているので、リスク管理としてチェックしてくださいね。

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