ロジウムの価格はいくらくらい?買取方法と用途・相場も解説

  • 2024年6月19日
この記事で解決できるお悩み
  • ロジウムはどんな金属なのか知りたい
  • ロジウムは何に使われているのか知りたい
  • ロジウムの買取価格について知りたい

本記事では、ロジウムの価格がなぜ金やプラチナより高いのかを解説します。なぜロジウムは金やプラチナよりも高値で取引されているのか、気になるところですよね。

そこで本記事ではロジウムがどんな金属で何に使われているのか、高値で取引されている理由をまとめました。ロジウムの価格だけでなく、買取の注意点も解説しているので、買取を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

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ロジウムとは

ロジウムとは、プラチナを生み出す際に副産物として生まれる希少な白金族のひとつです。非常に硬い性質と白い光沢感を持っていることから、ジュエリーではプラチナや金製品のコーティングやメッキの材料として使われています。

ロジウムは高い生産コストや希少価値から、金やプラチナよりも高値で取引されていることも大きな特徴です。

またロジウムは酸やアルカリにも強い耐食性を持っており、常温の空気中では酸化せず化学的に安定した性質を持っていることから、一般的に金属アレルギーが起きにくいとされています。

ただし、ロジウムのコーティングやメッキがされているからとはいえ、100%金属アレルギーを防げる訳ではありません。

似た貴金属の特徴と違い

たくさんの歯車の画像

ロジウムに似た貴金属としてパラジウムやルテニウムがありますが、それぞれ使われ方や性質が異なる金属です。

ジュエリーに使われる際は、ロジウムは光沢や金属アレルギー対策としてメッキやコーティング材料に使われます。パラジウムやルテニウムは加工のしやすさや強度向上させる手段のひとつとして割金に使われるなど、用途が異なる金属です。

また取引価格も大きく異なり、ロジウムは希少性の高さから非常に高額で取引されている一方、パラジウムはプラチナに近い金額にて取引されており、ルテニウムにおいてはプラチナの半値以下にて取引されています。

それぞれの金属の違いを以下で表にまとめました。

ロジウムパラジウムルテニウム
主な使われ方メッキや自動車の触媒銀歯やアクセサリーの材料万年筆のペン先やアクセサリーの材料
硬さ非常に硬い硬い硬くてもろい
価格(1gあたり:2024年4月26日現在)24,975円5,019円1,905円
色味色白の輝きプラチナ並みの白い輝き銀白色

出典:田中貴金属グループ

ロジウムの使われ方

ロジウムはプラチナの錬成時に生み出される貴重な金属であり、高価で流通しています。そんな高価なロジウムは、一体何に使われているのか気になるところですよね。ここでは、ロジウムが何に使われているのかを解説します。

メッキ加工

ジュエリー用途の場合、ロジウムは素材の強化や着色をメインとしたメッキ加工の材料として使われます。ロジウムは非常に硬い性質と高い摩擦耐性を持っており、材料として加えることで特性をプラスできるからです。

金や銀などのジュエリーに対し行われるロジウムコーティングやロジウムメッキは、このロジウムが材料として使われています。化学的に安定している金属のため、金属アレルギーや変色に強く、時間経過しても購入時の美しい輝きを保てるのはロジウムが含まれているからです。

合金・割金

ジュエリーの合金・割金として、ロジウムは活用されています。ロジウムを使うことにより、金やプラチナの強度や輝きを高める効果があるからです。

ジュエリーのなかでも特にプラチナ製品には、ロジウムが割金として多用されています。ロジウムを割金として使うことでよりいっそう白い輝きを放ち、強度が高まって加工もしやすくなることから、ロジウムはジュエリーの割金として多用されている重要な金属のひとつです。

自動車パーツ

ロジウムは腐食や熱に強い性質を持ち化学的に安定していることから、自動車の触媒として活用されています。自動車から多く排出される排気ガスには、有害物質である窒素酸化物が含まれていますが、これを窒素に無害化/変換できるからです。

自動車やバイクからの排気ガスは、通常窒素酸化物や炭化水素、一酸化炭素といった有毒な物質を多数含んでいます。

これらの有害物質をロジウムを含む触媒を通すことで、窒素などに変換して無害化して排出できるため、ロジウムは自動車やバイクといったパーツに欠かせない金属のひとつです。

工業用の部品

ロジウムは、プラチナと混ぜて白金ロジウム合金として活用されている場合もあります。ロジウムを白金と混ぜ合わせて合金とすることで強度を高め、高温となる環境の工場分野においても揮発することなく使えるからです。

また電子材料や医薬の開発に必要な有機物化合物の合成において、ロジウムは触媒として活用されています。ロジウムは工場分野において部品や触媒として使われている金属です。

ロジウムの買取方法と価格の決まり方・売り方

BUYのクリックボタンの画像

ロジウムは非常に貴重な金属であるため、プラチナや金を超える価格にて取引されていますが、どのようにして価格が決まっているのか気になるところですよね。ここでは、ロジウムの買取方法や売り方について解説します。

売り方

ロジウムを売る場合、大きく2種類に分類されます。

  • 貴金属としての買取
  • 産業用としての買取

貴金属としての買取の場合、金やプラチナ同様に買取をしてもらう方法です。買取店の比重計などを駆使し、買取金額を算出して買取してもらう流れですが、ロジウムの場合は一般的な買取店では対応がむずかしいケースがほとんどでしょう。

金やプラチナの一部としてロジウムが使われているケースが多く、比重計では正確に算出できないからです。ロジウムを売る場合は産業用としての買取が一般的な方法であるため、専門業者に依頼するのが好ましいでしょう。

なお金やプラチナとロジウムが分離していない場合は、買取業者が分類するための手数料が必要となることもあわせて検討する必要があります。

価格の決まり方

ロジウムの価格は、金やプラチナと同様に市場にて価格が変動しており、重量を算出してそのときの買取金額が割り出されています。そのため、原則として重量が重ければ高い買取金額の提示につながりますが、一般人が売却する際は価格が異なるため注意が必要です。

ロジウムの売買は産業用買取にて取引されているため、一般人によるロジウム混合物の買取金額とは異なります。産業用買取で売買されている買取相場は、不純物がないるつぼや熱電対などを指し、指輪やネックレスなどのロジウム混合物は該当しません

そのため、不純物を除去する手数料が発生するうえ、不純物が含まれている場合の取引レートが適用されることから、産業用取引価格ではないことを念頭に入れておきましょう。

売れるもの

どのようなアイテムが産業用のロジウムとして取引されるのか、ここでは主な種類を紹介します。

  • ロジウム試薬
  • ロジウムメッキ液
  • ロジウム材

ロジウム試薬とは、酸化ロジウムやロジウム標準液などが挙げられ、原子吸光分析として使用される液です。毒物及び劇物取締法で規制されているため、一般人は所持や入手ができません。

ロジウムメッキ液は、金やプラチナといった装飾品のメッキとして使われる液体です。ロジウムを含む貴金属を溶剤に溶かしており、商品価値を高めたり、光沢感を出すために使われます。

ロジウム材は、メッキの材料として使われるロジウムです。それぞれ希少なロジウムが含まれているため、使いかけや使用期限が切れているものでも買取対象となりますが、精製分析を行ってからの買取となるため日数や手数料がかかるでしょう。

ロジウムの買取相場

ロジウムが希少な金属であるという解説をしてきましたが、実際にはどれくらいの価格にて取引されているのか気になるところですよね。ここではロジウムの最新買取相場を解説します。

ロジウムプラチナ
買取価格26,310円11,512円4,689円

2024年4月時点
出典:TANAKA

金やプラチナと同様にロジウムの買取相場は常に変動しており、なかでもロジウムは金やプラチナよりも希少価値が高いことから高額にて取引されている金属です。

またロジウムはプラチナの副産物として精錬されるため、景気動向やプラチナの採掘状況にも大きく左右されます。2008年には1gあたり34,100円を記録していますが、直近では25,000円前後で推移している変動が激しい金属です。

ロジウムは産業用貴金属として人気!取扱い店は要確認

ロジウムは金やプラチナよりも希少な金属のため、高額で取引されているレアメタルです。ジュエリーに活用すると、金属アレルギーのリスクを軽減できるだけでなく、輝きや強度を増してくれる金属であることから重宝されています。

貴重な金属であるロジウムは、期限切れでも使いかけの状態でも買取してくれますが、一般的な買取店では取り扱いがむずかしく、買取できない可能性が高いでしょう。ロジウムを買取依頼するなら、産業用の買取業者に任せてみてはいかがでしょうか。

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