アクセサリーの洗浄方法|素材別の正しいやり方&メンテナンス方法

  • 2024年6月19日
この記事で解決できるお悩み
  • アクセサリーのクリーニング方法が知りたい
  • アクセサリーの正しい保管方法が知りたい
  • アクセサリークリーニングの費用が知りたい

自宅でできるアクセサリーのクリーニング方法を解説します。アクセサリーにはゴールドやプラチナ、ダイヤモンドなどさまざまな素材が使われており、それぞれの性質にあった洗浄方法を理解しなければなりません。

万が一間違った方法で洗浄すると、傷や破損の恐れがあります。ゴールドやシルバー、宝石が汚れる原因や、プロに依頼したほうが良いケースなど素材別に解説しました。ぜひ参考にして、いつまでもきれいなアクセサリーを楽しんでください。

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アクセサリーが汚れる原因

炭の粉の画像

素材原因の例汚れたときの見た目
シルバー汗や皮脂による硫化黒ずみ
ゴールド
プラチナ
汗や化粧品などによる硫化・酸化黒ずみ・さび
ダイヤモンド皮脂やほこりの付着くすみ
カラーストーン汗や香水などの付着くすみ
エメラルド
トルマリン
汗や香水などの付着くすみ
そのほかの宝石など汗や香水などの付着くすみ

直接身に着けるアクセサリーは、皮脂や汗で汚れやすいです。油分やアルコールで本来の輝きがくすんだり、変色してしまったりします。

アクセサリーはそれぞれ、素材によっても原因や汚れ方が異なり、表の内容はあくまで一例です。汚れの原因ごとに対処法が違い、素材ごとのクリーニング方法を理解することで、きれいな状態が保てます。

専門店でのクリーニングがおすすめな例

ある程度の汚れは自宅でも手軽に落とせますが、自宅での洗浄では限界のあるケースがあります。専門店に依頼すれば、金額は発生するものの、自分で磨くより本格的な洗浄が受けられるので、よりピカピカにきれいになるでしょう。

金メッキの剥がれなどは、自分でクリーニングすると、余計に剝がれてしまうことがあります。また、高額なアクセサリーや宝石付きのものなどもクリーニングによって傷つけてしまう可能性があるので、プロに任せるほうが良いでしょう。

アクセサリーを購入した店舗に持って行くと、サービスでクリーニングが受けられることがあります。どこに依頼すれば良いかわからない方も、一度購入店舗に相談してみてください。

【素材別】自宅でできるアクセサリー洗浄の方法

洗浄用具とハートの石鹸の画像

アクセサリーのクリーニングは、プロに依頼すると場合によっては高額です。実は、自宅にあるもので簡単にセルフクリーニングができます。ただし、素材によってお手入れ方法が違うので、注意して行ってください。

シルバー

シルバーは主に、硫化と塩化で黒ずみができてしまいます。硫化は硫黄成分がシルバーに付着することで起こる現象で、原因は温泉などを思い浮かべる方が多いでしょう。

それだけではなく、皮脂や汗にも硫黄成分が微量含まれており、普段身に着けているだけでも硫化してしまいます。

塩化の原因は、塩素がシルバーに付着することです。日常的に使うものでは塩素系漂白剤や消毒液などに含まれています。

硫化で黒ずんでしまったシルバーは、自宅にあるもので落とすことが可能です。しかし塩化による黒ずみは硫化よりも頑固で、セルフクリーニングで落とすことはむずかしいでしょう。無理にこすって傷つけないためにも、プロに依頼することがおすすめです。

用意する道具

  • 重曹
  • 耐熱容器
  • アルミホイル
  • お湯

シルバーの黒ずみは、化学反応を利用した方法で落とせます。材料の重曹がない場合は、塩でも代用可能です。

もっと手軽にケアしたい場合は、シルバー専用クロスで磨いても良いでしょう。ただし、磨きすぎるとシルバーが削られて劣化のおそれがあるため、やりすぎには注意してください。

やり方

  • 耐熱容器にアルミホイルを敷き詰める
  • 重曹とシルバーを入れてお湯を注ぐ
  • お湯が冷めるまで放置する
  • シルバーを水で洗い流してやわらかい布で拭き取る

重曹とお湯の割合は、1:3です。塩で行う場合は、1:5にしてください。注ぐお湯は熱湯を使用します。鍋にアルミホイルを敷き詰めて、重曹水を注いでそのまま火にかけて沸騰させても良いでしょう。

ゴールド・プラチナ

ゴールドとプラチナはほぼ変色しないと言われていますが、K24と1000Ptに限った話です。いわゆる純金、純プラチナは割金を使っておらず、ケアをしなくてもきれいな状態が保てます。

しかし、純金、純プラチナはやわらかく傷つきやすく、アクセサリーにはあまり使われていません。よく使われているK18や900Ptなどは、シルバーや銅などが割金として使用されているので、ゴールド以外の金属に変色が起きやすいです。

品位が下がるほどほかの金属の割合が増えて、こまめなケアが必要と言えるでしょう。シルバーを割金に使ったゴールドとプラチナは、シルバーが皮脂や汗などに触れることで硫化で黒ずみができます。また、銅は空気に触れることで、酸化してさびが発生しやすいです。

用意する道具

  • 容器
  • 中性洗剤
  • ぬるま湯

硫化による黒ずみの場合は、シルバーと同じく重曹とアルミホイルにつけ置きでも良いでしょう。汚れが頑固な場合は、ゴールド、プラチナ専用クリーナーを使うこともおすすめです。1,000円前後で市販されています。

つけ置きの液体のほかに、ピンセットや専用ブラシがセットになっており、別に用意するものがなく便利です。

やり方

  • ぬるま湯に中性洗剤を溶かす
  • ゴールド、プラチナを10~30分つけ置く
  • ぬるま湯でしっかりすすぐ
  • やわらかい布で拭き取る

冷たい水を使うと、汚れがかたまって落ちにくい可能性があるので、必ずぬるま湯を使用しましょう。装飾品の宝石などは中性洗剤の成分が付着すると、変質してしまうものがあります。事前に宝石の性質を調べましょう。

ダイヤモンド

ダイヤモンドは非常に硬く、傷つきにくい性質を持っています。ほぼ劣化もしないので、取り扱いしやすい宝石と言えるでしょう。

しかし、非常に油分になじみやすく、くもりやすい性質です。そのため、油分のある皮脂や手に付着した化粧品、ハンドクリームなどで白く濁ってしまい、本来の輝きが失われてしまいます。

また、水道水にはミネラル成分が含まれているため、水垢の付着もダイアモンドが白濁する原因のひとつです。ダイヤモンドを身に付けたまま手を洗ったり水仕事をしたりした際は、しっかり水気を拭き取るようにしましょう。

石鹸カスの付着も、ダイヤモンドの輝きを奪う原因になります。できれば帰宅後すぐに外すか、最低でもお風呂に入る際は外すことがおすすめです。

用意する道具

  • 容器
  • 中性洗剤
  • お湯
  • 歯ブラシ

ダイヤモンド自体は非常に硬く傷つきにくい性質ですが、指輪やネックレスのチェーンに使われている金やプラチナはやわらかく傷がつきやすいです。そのため、歯ブラシはやわらかい毛質のものを用意してください。

また、使用済みの歯ブラシを使う際は、研磨剤の入った歯磨き粉をよく洗い流しておきましょう。

やり方

  • 中性洗剤を溶かしたお湯にダイヤモンドを3分ほどつけ置く
  • 歯ブラシを使ってダイヤモンドを磨く
  • ぬるま湯で洗い流して水気を拭き取る

ダイヤモンドの汚れはほとんどの場合が油汚れなので、食器洗いと同じくお湯を使用した方が汚れが落ちやすいです。歯ブラシで磨く際は、力を入れずにやさしくこすりましょう。台座部分の金属は傷つきやすいので、特に気を付けてください。

カラーストーン

硬度が違うカラーストーンは、種類によってお手入れ方法が異なります。デリケートなものが多いので、振動で洗浄するタイプの超音波ジュエリー洗浄機の使用は避けたほうが良いでしょう。

カラーストーンのなかでは、ルビーやアクアマリン、サファイアなどは硬度が高く、比較的お手入れがしやすいです。日光に弱いものや、熱に弱いもの、電気を帯びやすいものなど石によって性質も異なります。

カラーストーンそれぞれの性質を理解せずに洗浄を行うと、余計にくすんでしまったり傷つけてしまったりするので、自己判断がむずかしい場合はプロに任せたほうが良いでしょう。

できるだけ化粧品などが付着しないように、出掛ける準備の最後に身に着けることがおすすめです。

用意する道具

  • 容器
  • 中性洗剤
  • お湯
  • 歯ブラシ

この方法は、硬度の高いカラーストーンにのみ有効です。カラーストーンのなかには、傷つきやすいものや水につけられないものなどもあるので、事前に性質を調べてから洗浄しましょう。

メガネ店で購入できる、酵素で汚れを落とすタイプのメガネクリーナーも、カラーストーンのクリーニングにおすすめです。

やり方

  • 中性洗剤を溶かしたお湯にカラーストーンを3分ほどつけ置く
  • 歯ブラシを使ってカラーストーンを磨く
  • ぬるま湯で洗い流して水気を拭き取る

ルビーやサファイヤなどの硬いカラーストーンは、ダイヤモンドと同じように中性洗剤でクリーニングすることでくすみが取れるでしょう。歯ブラシは力を入れずに、裏も忘れずに磨いてください。

エメラルドやトルマリン

エメラルドとトルマリンはともに硬度は高いですが、意外にもろいです。熱に弱く、急激な温度変化が起こると、ひびが入ったり割れたりする可能性があります。

衝撃にも弱くデリケートなので、石同士がぶつかると傷つきやすい性質です。保管する際は、ひとつの場所に複数個まとめて保管せず、個別に収納しましょう。

エメラルドは加工時にきれいに見えるよう、含浸加工が施されています。紫外線や熱で加工時のオイルがくもったり、溶けたりする可能性があるので、取り扱いには注意が必要です。

トルマリンは電気石と呼ばれており、電気を帯びやすい性質を持っています。そのため静電気でほこりが付着しやすいでしょう。トルマリンも紫外線で退色の恐れがあるので、注意してください。

用意する道具

  • 容器
  • 中性洗剤
  • ぬるま湯
  • 歯ブラシ

エメラルドとトルマリンは衝撃に弱いので、超音波ジュエリー洗浄機やスチーム洗浄は行わないでください。また、熱いお湯を使うと破損する恐れがあります。クリーニングの際は、必ずぬるま湯を使用しましょう。

基本的には乾いたやわらかい布で拭き取るだけでも汚れは落ちます。

やり方

  • 中性洗剤を溶かしたぬるま湯を用意する
  • 歯ブラシをぬるま湯につけて磨く
  • ぬるま湯で洗い流して水気を拭き取る

エメラルドとトルマリンはつけ置きではなく、歯ブラシに中性洗剤を溶かしたぬるま湯を付けて磨いてください。滑って落とすと割れてしまうことがあるので、容器に入れて磨くと良いでしょう。水気を拭き取ったあとは、直射日光を避けて保管してください。

その他宝石やデリケートな素材(コハク・べっ甲など)

コハクとべっ甲は見た目がよく似ています。コハクは、植物の樹脂の化石です。べっ甲は、亀の甲羅から作られており、まったく別の素材でできています。どちらも昔から櫛やかんざしなどによく使われてきました。

2種類ともに硬度が低く、繊細な素材で傷つきやすい性質を持っています。ほかにもターコイズやサンゴ、オパールなどは硬度は中程度ですが、コハクやべっ甲と同じく非常に繊細なので、普段の取り扱いやクリーニングの際は注意しましょう。

基本的にクリーニングを行うときも、水やアルコール、洗剤などは使えません。保管の際はひとつずつ布にくるんだり、別々に袋に入れたりして、アクセサリー同士が接触しないようにしてください。

用意する道具

  • メガネ拭きのような乾いたやわらかい布

べっ甲とコハクは水や汗には強いですが、濡れた場合はそのまま放置してはいけません。アルコールやシンナーの入った洗浄剤などは、絶対に使わないでください。変色やひびが起こる可能性があります。

香水などもできれば避けましょう。また、振動に弱いため、超音波ジュエリー洗浄機は使えません。

やり方

  • 乾いたやわらかい布で汚れをやさしく拭き取る

使用する布は、メガネ拭きがおすすめです。力を入れずにやさしく拭き取りましょう。水や洗剤が使用できないため、日ごろからのケアが大切です。

帰宅後はできるだけすぐに外し、毎回拭き取って、汚れをためないようにしましょう。保管する際も傷つけないために、アクセサリー同士を離してください。

超音波ジュエリー洗浄機の価格や注意点

専用のジュエリー洗浄機を利用することもおすすめです。ジュエリー洗浄機は市販されており、2,000〜20,000円台くらいで展開されています。

指輪に使える小さなものや、メガネやネックレスなどに使いやすい容量が大きいものなど、サイズが豊富です。また、温水モードや洗剤モードなど、機能の充実したタイプは金額も上がります。

ジュエリー洗浄機は超音波を利用して洗浄するもので、ゴールドやシルバー、プラチナはもちろん、ダイヤモンドやサファイヤなどの硬い宝石に使用することがおすすめです。

やわらかく傷のつきやすい宝石などは避けたほうが良いでしょう。また、メッキや塗装が劣化したものや、ひびや傷のあるものは悪化する恐れがあります。

長持ちさせるための日ごろの取り扱いポイント

アクセサリーは直接肌につけるため、皮脂や汗で汚れや変色が起こりやすいです。外してそのまま放置すると、どんどん本来の輝きが失われてしまいます。長くきれいな状態を保つためのお手入れや保管方法を知っておきましょう。

なるべくこまめに外す

皮脂や汗は、アクセサリーの変色や汚れ、さびの原因になるので、着用後は外すことがおすすめです。お風呂や水仕事のときにも、なるべく外したほうが良いでしょう。

塩素系の漂白剤を利用する際は、必ず外すか手袋を着用してください。漂白剤がシルバーに付着すると、塩化による黒ずみが発生し、輝きが失われてしまいます。

宝石類も、薬品や油分が付着するとくすんだり傷がついたりしてしまうことがあるので、帰宅後は外して保管しましょう。

外したあとはやわらかい布で拭く

化粧品や汗、夏場の日焼け止めなどは汚れの元になります。アクセサリーを外したら、やわらかい布で拭いてから収納するときれいな状態をキープしやすいです。ただし、力を入れてこすると傷つけてしまう恐れがあるため、やさしくお手入れしてください。

直接肌に触れることが多いアクセサリーは、夏は特に湿気もあるので、こまめに拭きましょう。汚れや変色は蓄積すると落とすことが大変です。できれば着用するたびにきれいに拭き取ってください。

アクセサリー同士は離して保管する

純度が高い金はやわらかく、傷がつきやすいです。宝石なども、デリケートな素材が多く、アクセサリー同士がこすれ合うと、傷ができる原因になります。保管する際は、なるべく離して、アクセサリー同士が接触しないようにしましょう。

また、そのまま放置すると酸化して変色してしまう可能性があります。ジッパー付きのアクセサリー収納袋や、アクセサリー専用のケースなどを活用して、なるべく空気に触れないように収納することがおすすめです。

アクセサリー洗浄は自宅でも丁寧にすれば効果あり!

自宅でのアクセサリー洗浄方法を解説しました。アクセサリーはさまざまな素材でできており、素材の性質を理解すれば、自宅でもきれいにクリーニングができます。

ただし、間違ったお手入れをすると余計に痛めてしまう原因にもなるので、高額なアクセサリーや宝石がついた複雑な構造のものは、プロに任せたほうが良いです。

普段からのお手入れや保管方法でも、アクセサリーはきれいな状態をキープできます。本記事を参考に、大切なアクセサリーの輝きを取り戻してください。

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