- 金の購入方法を知りたい
- 金購入の注意点が知りたい
- 金の購入場所について知りたい
本記事では、金の購入方法や購入時の注意点を詳しく解説します。購入先検討の参考に代表的な金販売店の購入手数料も紹介。
金は、投資対象として人気がある商品です。金相場の変動に興味を持っている人も多いかもしれません。
金購入の予算やデメリット、保管するときの注意点や税務署に買ったことがばれるかなども説明するので、金の購入を考えている人はぜひ参考にしてください。
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種類別|金の購入方法と注意点
金の購入方法というと、金貨や金地金(インゴット)などの現物購入を思い浮かべる人が多いかもしれません。ほかに、金ETFや純金積立などの金にまつわる金融商品を購入する方法もあるので、注意点を含めて詳しく紹介します。
金貨
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金貨は、貴金属のメーカーや販売店のほか、宝石店やコインショップなどでも購入できます。多種多様なサイズやデザインがあるため、予算に合った金貨を選んで購入できる点が特徴です。
カナダ王室造幣局が発行しているメイプルリーフ金貨や、オーストラリア政府が発行しているカンガルー金貨などが特に人気があります。
金貨は、グラムではなくオンス(oz)単位で表示されることが通例。ちなみに、1ozは約31.1035gです。
金貨は資産価値が高いため偽物が出回っています。購入時は、偽物を買わないように信用できるお店を利用することが大切です。
金地金(インゴット)
金を型に流し込んでかたまりにした金地金(インゴット)は、貴金属メーカーや地金商から直接購入することがおすすめです。
インゴットにはさまざまな重さがあり、お店によって購入できる量は異なります。5g〜1kgの間のキリのよい数字で作られていることが多いです。500g未満のインゴットを売買する際は、バーチャージという手数料がかかります。
偽物を買わないように、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)の審査基準をクリアした証の刻印があるか確認してから購入してください。
金ETF
金ETFは、金の市場価格に連動して値動きする金融商品です。株式のように市場の値動きに応じた取引ができるため、金投資を検討している場合は、金ETFで購入する方法もあります。
金ETFは小額からでも利用可能で、購入した金が日本国内で保管されている点が特徴です。ただし、金現物と交換するためには一定数以上の所有が必要なので、足りない場合は金現物を入手できません。
配当金がない、信託手数料がかかるなどの注意すべき点もあります。とはいえ現物を購入・所持するわけではないため、なくしたり盗まれたりするリスクはありません。
純金積立
純金積立も、金投資を検討している人が選択できる購入方法のひとつです。毎月一定の投資額を積み上げていく積立投資ができます。
純金積立の方法は、定額積立と定量積立の2つです。定額積立は金相場が変動しても、一定の投資額で購入できる分だけを積立するもの。金の量で毎月の購入額が決まる定量積立では、金相場に合わせて投資額も変動します。
純金積立も金ETFと同じく金融商品であり、証券会社で申し込み可能です。現物を保管するリスクがない一方で、手数料がかかったり、配当金がなかったりというデメリットもあるので注意してください。
購入方法別|金貨・金地金を買うまでの流れ
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金貨や金地金(インゴット)は、貴金属メーカーや地金商から購入可能です。各メーカーには直営店や公式ネットショップがあります。店頭と電話・インターネット経由での購入方法をそれぞれ確認しましょう。
店頭
貴金属メーカーや販売店などに直接出向いて金を購入します。お店のスタッフと直接会話しながら購入手続きを進められる点が特徴で、初めて金を購入する方に特におすすめです。
インゴットの場合は事前予約制を設けているお店もあるので、事前に公式サイトなどで行きたいお店の購入方法を調べておくとよいでしょう。予約の段階で希望するインゴットの重量サイズと本数をきかれることもあります。
電話・インターネット
実際に店舗を訪れることがむずかしい場合は、電話やインターネットで購入手続きを進められます。基本的には、申し込みをしたあとに銀行振込で代金を支払い、金を郵送してもらうという流れです。
電話やインターネットでの申し込みに対して、購入量の上限を定めているお店もあります。配送料や配送の保険料が別途かかることもあるので、事前に確認してください。
金地金(インゴット)|購入先の比較
金の購入先を検討する参考に、主要なメーカーや販売店の金地金(インゴット)販売に関する比較表を作成しました。
店舗名 | 取扱重量 | 10gバーチャージ | 100gバーチャージ |
---|---|---|---|
三菱マテリアル | 1kg・500g・100g・20g・10g・5g | 4,400円 | 8,250円 |
徳力本店 | 1kg・500g・300g・200g・100g・50g・30g・20g・10g・5g・1gカード | 3,850円 | 6,600円 |
石福金属興業 | 1kg・500g・300g・200g・100g・50g・20g・10g・5g・2.5g | 2,200円 | 5,500円 |
日本マテリアル | 1kg・500g・300g・200g・100g・50g・20g・10g・5g | 1,980円 | 0円 |
田中貴金属工業 | 1kg・500g・300g・200g・100g・50g・20g・10g・5g | 4,400円 | 16,500円 |
堤田貴金属工業 | 1kg・500g・300g・200g・100g・50g・20g・10g・5g | 4,400円 | 16,500円 |
購入先によって、扱っている重量や、500g以下のインゴットの売買に発生する手数料(バーチャージ)の額が異なります。1gカードや2.5g、30gなど、ほかのお店では用意していない単位でインゴットを販売しているお店も。
バーチャージは重量によっても異なり、100gのバーチャージを比較すると、購入先ごとの手数料に差があることがよくわかります。
購入前の調査は大事なので、手数料などをお店に問い合わせたり、公式サイトでチェックしたりしてみてください。
金購入に関するQ&A
金購入に関するよくある質問とその答えを紹介します。
- 金購入の予算はどれくらい用意したらいいのか
- 金購入のデメリットは何か
- 金の現物はどのように保管すればいいのか
上記のような疑問に回答しているので、参考にしてください。
金購入の予算はどのくらい?
金5gを購入する場合、自己資金は7万円近く必要です。2024年6月時点における金の店頭小売価格は、1gあたり約13,000円であり、5g購入すると65,000円ほどかかります。
メーカーや販売店の多くは5gのインゴットを扱っており、予算が10万円程度あれば余裕を持って購入可能です。手数料はお店によって異なるので注意してください。サイズによっては金貨も購入できるでしょう。
金ETFや純金積立などの金投資では、1万円以下の少額投資にも対応しています。
金購入のデメリットは?
金購入のデメリットは、金貨やインゴットの場合と、金ETFや純金積立などの金融商品では異なります。
金貨やインゴットのデメリットとして挙げられるのは、保管のむずかしさです。盗難や紛失の可能性があるので、自宅に金庫を用意したり、銀行の金庫に預けたりする必要があります。保管場所を決めておらず紛失してしまったという事例も少なくありません。
一方、金ETFや純金積立などの金融商品のデメリットは、株式投資などとは異なり配当金や利子がもらえないことです。金相場と連動しているので価格が下落するリスクもあります。
金を保管するときの注意点は?
金貨やインゴットを自宅で保管するときは、紛失・盗難防止のために金庫を用意することがおすすめです。
金庫ごと持ち去られないよう、ある程度の大きさと重さがあるものが良いでしょう。耐水性や耐火性に優れた金庫なら、万が一の災害時にも金を守ってくれます。
純度の高い金は、やわらかく傷つきやすいことが特徴です。特に、金貨は傷がつくと価値が下がる可能性が高いので、専用のケースに入れて傷がつかないように保管してください。
金購入は税務署にばれる?
1回の取引で200万円以上の金を購入した場合、販売したお店は税務署に支払調書を提出するよう義務付けられています。税務署が支払調書を調べたら、誰が200万円以上の高額な金を所持しているかを特定可能です。
たとえ購入した金が200万円以下だったとしても、金を売却して利益を50万円以上得たなら確定申告は必須。税務署には、銀行口座などを調べて不正が行われていないか調査する権限があります。売却して利益を得た際の申告もれに注意してください。
目的や予算に合った金の購入方法を選択しよう
本記事では、金貨や金地金(インゴット)、金ETF、純金積立など、金の購入方法について詳しく紹介しました。販売店の取扱重量やインゴットの店頭・電話などでの購入の仕方、事前に手数料を確認する重要性も解説。
現物購入と、金投資のための金融商品を購入する場合とでは、それぞれデメリットが異なります。目的や予算に合わせて自身に合った金の購入方法を選んでくださいね。
本記事の画像・買取実績・価格・口コミなどの出典
出典:三菱マテリアル,徳力本店,石福金属興業,日本マテリアル,田中貴金属工業,堤田貴金属工業