- 金が安い国ランキングを知りたい
- 海外での金購入でトラブルを避けたい
- 国ごとに金の価格が違う理由を知りたい
この記事では、金が安い国ランキングTOP3の国々について紹介します。海外で金を購入する際の注意点もわかりやすく解説。
金の価格は国によって異なることをご存じでしょうか。金はジュエリーやアクセサリーとしての楽しみ方以外に、投資目的の購入も人気が高まっています。
旅行中に金の買い物を楽しみたい方や、世界の金市場の知識を深め、お得で賢い旅プランを立てたい方は、ぜひ参考にしてください。
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金が安い国ランキングのTOP3
なぜ世界中で金の価格が異なるのかご存じでしょうか。理由は、金の価格に、各国の税制・地理的位置・経済政策などが大きく影響しているからです。
ここでは、金をお得に購入できるおすすめの国TOP3を紹介します。
- シンガポール:アジアの金融ハブ
- 台湾:金販売が活発な競争市場
- ドバイ:中東のゴールド市場の中心地
シンガポール
シンガポールで金を購入する主なメリットは、以下のとおりです。
- 税制優遇
- 豊富な選択肢
- 日本からのアクセスの良さ
シンガポールでは、金の購入に消費税が課せられないため、日本で買うよりも約10%お得です。消費税以外の税制も優遇されており、金融都市としても有名。
多くの信頼できる金取引店が存在し、競争が活発なことも特徴です。
金製品を探すなら、高級ブランドが集まるオーチャードロードや、多くの金取り扱い店が集中するマリーナベイ・サンズ周辺がおすすめできます。
台湾
台湾で、金を安く購入できる理由は、以下のとおりです。
- 金購入が非課税
- 金を好む文化で販売競争が活発
- 時価販売と低い加工費
台湾では、結婚式や出産・退職祝いなど、さまざまな場面で金が重宝される文化的な背景があります。多くの宝石店や銀行で金が購入でき、販売店どうしの価格競争が激しい市場と言えるでしょう。
金製品を探すなら、現地の人がよく利用する「銀楼」と呼ばれる宝石店での購入がおすすめです。純金が時価で販売されているため、常に適正な価格で購入しやすいでしょう。
ドバイ
ドバイは、中東のゴールド市場の中心地として世界的に有名です。世界有数の金取引量を誇り、金の純度が99%以上であれば非課税で購入可能なため、比較的安価に購入できます。
必見スポットは、金専用市場「ゴールドスーク」です。
ゴールドスークでの購入では価格交渉が常識。金相場と手数料を考慮して交渉すると良いでしょう。曜日によっては夜遅くまでショッピングが楽しめます。
金の相場は世界共通である
実際の購入価格に差が生じることはありますが、金の相場は基本的に世界共通です。ここでは、金の相場が決まる仕組みや、中国とインドにおける金の需要が相場に与える影響について確認しましょう。
相場が決まる仕組み
金の相場は、世界4大市場(ロンドン・ニューヨーク・チューリッヒ・香港)での取引に大きく影響を受けています。なかでも、国際的な基準価格として広く認識されているのがロンドン市場における金価格です。
金相場に影響を特に与える要因は、以下のとおり。
- 需要と供給のバランス(例:中国での金需要増で価格上昇)
- 経済指標の動向(例:インフレ時に価格上昇)
- 地政学的リスク(例:国際紛争やパンデミック時に価格上昇)
地政学的リスクが増大したときは、金が「安全資産」として注目され、価格が上昇する傾向にあります。たとえば、新型コロナウイルスの初期時には金価格が急騰しました。
中国とインドにおける需要の影響を受ける
主要な金消費国である中国とインドの需要も、金価格に大きな影響を与えています。世界の金輸入の6割は、中国とインドによるものです。
金の産出量・消費量ともに世界トップの中国において、金は富の象徴であり、投資や贈答品に広く利用されます。
世界2位の金需要国であるインドでは、投資対象・宝飾品・資産防衛策としての購入が主です。インフレリスク回避のための中央銀行による購入も、金需要を押し上げています。
金を安く買える国がある主な理由
金相場が世界共通である一方で、実際に金が取引される際の価格が国によって異なる主な理由は、為替相場の影響と規制・税制の違いです。これらが複雑にからみ合い、国ごとの価格差を生み出しています。
為替相場の影響
世界共通の金相場でも、自国通貨の価値変動により国ごとに実質的な購入価格に差が生じるため、特定の国で金を安く買える状況が発生します。
日本における為替相場と金価格の関係は、以下のとおりです。
- 2020年:ドル安・金価格上昇
- 2021年:ドル価格の乱高下に逆相関して金価格も変動
- 2022年:円安・日本円の金価格上昇
近年は、金融政策の違いや地政学的リスクの影響で、為替市場が大きく変動しているため、タイミングと通貨次第で安く金を購入できる機会が多く生まれています。
規制・税制の違い
国ごとの規制や税制の違いも、国際的な金の価格差を生み、特定の国で金を安く買える一因です。
たとえば、他国よりも有利な税制がある以下のような国では、金の実質購入価格が比較的安くなります。
- シンガポール:金購入の消費税免除
- ドバイ:純度99%以上の金は非課税
- 台湾:金の購入が非課税
税制・規制を把握したうえで金を買う国を検討すると、日本よりもお得に購入できるでしょう。
海外で金を購入するときの注意点
海外で金を購入する際は、適正な価格を見誤ったり、偽物をつかまされたりする危険性があります。出国や入国の際の規制違反でトラブルに発展するケースもあるでしょう。
ここでは、金購入でよくある失敗を避けるための注意点を解説します。
事前に取引価格を把握する
金の相場を事前に確認していなければ、現地で適正価格かどうか判断ができません。信頼できるWebサイトで最新相場をチェックしておきましょう。複数の情報源を比較することも有効です。
金価格は刻々と変動するため、購入直前に再確認してください。価格の変動を把握し、適正価格を意識することで、賢明な購入につながります。
偽物に気をつける
信頼できるお店を選び、偽物を購入しないために、観光ガイドやGoogleマップなどで事前にレビューを確認しましょう。また、購入する前に金の純度を示す刻印(K18・750など)を必ず確認してください。
ただし、刻印が偽造されている可能性もあるので、簡易的な真贋判断も活用しましょう。たとえば、金は熱伝導率が高く、触ると急速に体温に近づく特性があります。また、本物の金は磁石に反応しないので、簡易チェックとして有効です。
手数料を確認する
金の購入には、さまざまな手数料がかかることがあります。たとえば、ドバイのゴールドスークでは、金価格に上乗せされるデザイン加工費と手数料は、金相場×重さの10〜20%が一般的。
事前に適正な金額を把握し、複数の店舗で比較することが大切です。隠れた費用がないかも確認しましょう。
場合によっては手数料の交渉も可能です。積極的に情報を集め、有利な条件で購入できる店舗を選びましょう。
金を国外へ持ち出すときのルールを守る
多くの国では、一定額以上の金を持ち出す際に申告が必要です。税関や公的機関のWebサイトで必ず規制に関する情報を入手してください。
たとえば、アメリカでは10,000ドル以上の価値を持つ金は税関申告が必要です。規制違反には重い罰金が科せられる可能性があります。
出国前の規制確認・申告手続き・税関への不明点の問い合わせなどを、忘れずに行いましょう。
金を日本へ持ち込むときのルールを守る
日本に金を持ち込む際は、以下のルールを守る必要があります。
- 純度90%以上の金地金を1kg以上持ち込む際は税関へ事前申告する
- 金地金を含むお土産の総額が20万円を超える場合は申告と納税をする
事前に日本の税関のWebサイトで最新の規制や手続きを確認し、必要書類を準備しておくことが大切です。適切な申告を行うことで、スムーズな通関と、思わぬトラブルの回避につながります。
金が安い国ランキングTOP3を把握しよう
金が安い国ランキングTOP3のシンガポール・台湾・ドバイでは、魅力的な条件で金を手に入れられる可能性があります。
ただし、海外での金購入には落とし穴も潜んでいるため、入念な下調べと準備が欠かせません。相場のチェック・偽物の見極め・手数料の吟味・法規制の確認など、適切な対策が必要です。
グローバルな金市場の知識を味方につけて、自分のニーズにぴったりの購入戦略を練り上げてみてはいかがでしょうか。