金やプラチナといった貴金属は装飾品やインゴットだけではなく、工業用金属として様々な分野で利用されています。貴金属は金属として特殊な性質をいくつも併せ持っているために、むしろ工業分野でこそ用いられてきたのです。
だからこそ工場などからでるスクラップの中には、貴金属が含まれている場合が多く、買取の対象にもなっています。今回はそんな工業用金属の買取事情についてご案内いたします。
貴金属は工業的にも貴重な資源
金やプラチナを聞くとなにを思い浮かべますか?ジュエリーやコイン、美術品、インゴットなど、美しく価値が高いけれど、実用性はないものばかりが思いつくのではないでしょうか。
実はそれは大きな間違いです。金やプラチナといった貴金属は、工業用金属としてとても優れた特性をもっており、さまざまな場所で使用されています。まずは貴金属の特性について簡単にご紹介いたします。
化学的安定性
金やプラチナは、通常の空気中では腐食することはまずありません。金を溶かすことで有名な王水に代表される一部の特殊な物質を除いて、水、熱、酸素のほか、酸、アルカリによる反応率が低いので、化学的に非常に安定しています。
その特性を活かしてサビを予防するメッキに使用したり、変質の危険性が少ないために歯科治療に利用されます。プラチナの場合は融点も高いので、るつぼのような腐食性の高い薬品や高い温度になる実験を扱う容器の素材としても重宝されているのです。
電気や熱の伝導率が高い
金や銀は熱や電気への抵抗が低いため、伝導率が非常に高いという特徴があります。つまり効率よく熱や電流を伝えることができるということです。そのため、コンピューターや電子回路の部品には貴金属が使用されてきました。今では銅も利用されています。また熱伝導率の高さを利用して、特殊なヒーターなどにも使われます。
触媒として利用
金、プラチナともに触媒として優れた能力を持っています。触媒とは、周囲の物質に影響を与えたり仲介役となって化学反応の速度を速める物質のことをいいます。触媒自体は化学反応の前後でほとんど変化しないため消費されず、延々と反応をサポートし続けるのが特徴です。貴金属のなかでも特にプラチナは触媒としての力が強く、石油精製や自動車の排気ガスの浄化などにも利用されています。
さらに、医療分野で貴金属の化合物が薬として利用されています。特にプラチナ化合物が抗ガン剤として、金化合物がリウマチ性関節炎の治療薬として使われていることは有名な事実です。
このように金やプラチナに代表される貴金属は、電子工業や化学工業、さらに医療分野にも優れた利用価値を持つ希少な素材なのです。
どんな金属スクラップが買取されるのか
以上のような工業金属としての貴金属がスクラップとして出る環境は、基本的には工業を行っている事業体もしくは個人事業者になります。一般家庭で、これら工業金属を買取に出すような状況はほぼないでしょう。
では、実際に買取業者が扱っている工業金属はどのようなものがあり、一般家庭で出るとするならどんな物が考えられるでしょうか。
貴金属が含まれていることが大前提
多くの買取業者が工業金属を対象にするときに前提とするのは、貴金属が混ざっているかどうかです。特に金、銀、プラチナ、パラジウムの4貴金属が挙げられます。
金属スクラップには銅や鉄、真鍮など卑金属も多くあり、これら金属を専門に買取している業者もありますが、その場合は基本キロ単位でしか受けつけてくれません。事業所でなくてはそれほどまでの量は集まらないでしょう。貴金属であれば、量が少なくても買取ってくれる業者は多くあります。
具体的な工業貴金属とは?
工業用金属スクラップを具体的に羅列すると以下のようなものがあります。
- 金合金(インゴット)・金粒・金ショット・金箔・金糸・金板・砂金
- プラチナワイヤー・プラチナコマ・プラチナ糸・プラチナ板、電極板
- 純パラジウム(粒)・パラジウムワイヤー・パラジウム箔・パラジウムセル
<li銀板>
- 貴金属切屑・貴金属ロウ
- 熱電対
- 理化学器具(るつぼ、蒸発皿、トング、ピンセットなど)
- 歯科金属(金歯、金属床義歯など)
このようにほとんどは実際に工場などで出たスクラップ、実験などで使われる特殊な道具、もしくは何らかの原因で使われなくなった金属素材のストックです。このなかでもし一般家庭から出る可能性があるとしたら、壊れた家電から取れる基盤や電極板、工芸品についている金箔、取れてしまった歯科金属の類ぐらいでしょうか。
工業用金属の買取査定はどのようにするのか
これら工業用金属の買取は、基本的には通常の貴金属買取と変わりません。貴金属部分の種類と品位(貴金属の含有量)を把握した後、重量を計測し、貴金属ごとに決められた買取単価をかけて買取価格を算出します。
ただし工業金属の場合、インゴットや粒など加工前の素材なら直接品位と重量を計測することができますが、ワイヤーやロウ、理化学器具や歯科金属は、貴金属以外の素材が使われています。買取査定は貴金属部分に対してのみ行われるので、後者はそのままでは正確に買取価格を計算できません。
そのため買取業者によっては、自社内でスクラップを焼成し溶かして、一度貴金属をインゴットとして精錬し、その後に品位と重量を分析する査定方法が取られます。その場合は、インゴットの精製費用が買取価格から引かれますので、はじめに確認しておくといいでしょう。
仮に査定時には精錬をしない会社であっても、最終的には貴金属を抽出する作業が必要になります。その分の手数料は始めから買取単価から引かれていることが多いので、工業用金属の買取業者を比較するときには、査定方法と買取単価を合わせて情報収集することをオススメします。
おすすめの買取店
買取大吉
担当してくださった方は河野店長でした。 最初から最後までいい対応してくださってとても気持ちよく終わることができて嬉しかったです 。ほんとにありがとうございました 。またお願いしたいです
特徴
- 全国に1,000店舗以上
- 手数料無料!
- 最短即日で現金化
店舗紹介
買取大吉は、全国に1,000店舗以上を展開している買取店。テレビCMなどでメディア露出が多いので、店名を聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。工業用金属をはじめ、ブランド品、金・貴金属、時計、お酒、服など業界随一の買取品目です。
査定料や出張料、キャンセル料などの手数料が無料なので、自分の思っていた以上の金額をつけてくれるでしょう。店頭買取はもちろん出張買取にも対応しており、最短即日25分で出張対応とスピーディなので気軽に査定だけ申し込んでみるのもおすすめですよ。
さらに最短即日で現金化できるのも魅力の一つ。買取金額に納得すれば1,000万超であっても即日現金化できます。店舗の詳細は公式サイトを要チェック。ぜひ自分に合った店舗を見つけ、工業用金属の高価買取を目指してみてください。
買取実績
- TANAKA 金500g:5,000,000円
- K18×ダイヤモンドブレスレット MD1.80ct:687,500円
- 純金 エメラルド 1.57ct リング:260,000円
※価格は2024年9月時点の情報。
お問い合わせ
店舗情報
店舗名 | 買取大吉 |
営業時間 | 24時間(問い合わせ) |
定休日 | 年中無休(問い合わせ) |
買取方法 | 店頭、出張 |
会社名 | 株式会社エンパワー |
古物商許可番号 | 東京都公安委員会 第304361407260号 |
査定士 | – |
その他特徴 | – |
おたからや
初めてだったので緊張しないように色々話して下さりとても雰囲気良かったです。
査定前後の雑談が抜群にいい、フレンドリーだがキチッとして誠実を感じまた、話をする為に何か売る物を探してしまう事になってしまう。
特徴
- 全国に1,200店舗以上を展開
- 出張買取にも対応
- 専門知識豊富な査定士が在籍
店舗紹介
おたからやは、全国に1,200店舗以上を展開している業界トップクラスの買取店です。ブランド品や時計、金・貴金属など取り扱いジャンルも豊富なので、工業用金属以外に自宅にある不用品もまとめて売却できます。
また、専門知識豊富な査定士が対応してくれることも魅力のひとつ。ジャンルごとのプロが対応してくれるため、初めて買取店を利用する方も不安なく依頼できることでしょう。
おたからやの買取方法は、店頭買取・出張買取の2種類。どの買取方法を選んでも査定料はもちろんかかりません。また、出張費やキャンセル料も不要なので、売却を検討している品があるなら気軽に申し込んでみてください。
おたからやでは、期間限定のキャンペーンも定期的に実施しています。キャンペーン内容は都度変わりますが、どのイベントもユーザーにとって魅力のあるものばかりです。買取を依頼する方は、先に公式サイトをチェックしておくとよいでしょう。
店舗の詳細は、公式サイトの店舗一覧にて確認できます。ぜひ自分に合った店舗を見つけ、工業用金属の高価買取を目指してみてください。
買取実績
- 祖母から譲り受けた金製品:5,126,800円
- ルイ・ヴィトン モノグラム アルマBB:180,000円
- ダイヤモンドネックレス1.47ct E VS2 GOOD:850,900円
お問い合わせ
店舗情報
店舗名 | おたからや |
営業時間 | 8:00〜21:00(問い合わせ) |
定休日 | 年中無休(問い合わせ) |
買取方法 | 店頭、出張 |
会社名 | 株式会社いーふらん |
古物商許可番号 | 神奈川県公安委員会 第451380001308号 |
査定士 | – |
その他特徴 | – |
まとめ
このように、工業用金属には金やプラチナ、パラジウム、銀といった貴金属が含まれていることが多く、買い取る業者は金属スクラップ専門の業者に限りません。
まずは工業用金属を買い取る業者をピックアップしましょう。その上で自社で精錬してから査定するのかどうかを確認し、貴金属の買取単価も比較します。精製した上で手数料を引くのか、手数料を引いた状態の買取単価で査定するのかを見極めて比べないと、正確に比較検討できません。
一般家庭では工業用金属が大量にでることはまずありませんが、壊れた家電の基盤や電極板、金歯や金箔などなら査定対象になります。どんなものでどの程度の量なら受け付けてもらえるか、買取業者に相談して確認する価値はあるでしょう。