リユース業界の今と未来をマトリクス図を使って考察してみる

  • 2021年11月30日
【youtube記事】メルカリの得意な商品

ウリドキ株式会社代表の木暮が買取原価率やC2Bが得意な領域などリユースについての記事をForbesに投稿しました。

今回は投稿した記事を踏まえ、営業担当の和田とリユース業界の中で、査定士が活躍できるジャンルなどをマトリクス図を使って分析していきます。

投稿記事→メルカリのポジショニングとブックオフのV字回復を示す──リユース商品マトリクス

2020.02.03収録の動画を基に記事化しています。

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リユース市場は成長している

木暮
ウリドキの木暮です。
和田
ウリドキの和田です。
木暮
よろしくお願いします!
和田
お願いします。
そういえば、木暮さんこの間またForbesに掲載されてましたよね?
木暮
うん。いつもは企業研究の記事とかコラムを書かせてもらっているんだけど、今回はリユースの事を書かせて頂きました。ウリドキの領域の所なのでそこの専門家としてね。
和田
内容ってメルカリのポジショニングとBOOKOFFさんのV字回復みたいなのですよね?
木暮
そうだね。リユースの市場分析をさせてもらって、それを切り口にメルカリさんとかBOOKOFFさんの今が分かればリユース業界の未来が分かるんじゃないかなとか思ったり、多くの方に改めてリユースの事とかに興味を持ってもらえるんじゃないかなと思って。
和田
記事を読むのもいいですが、この場でも木暮さんから説明して頂けたら嬉しいなと思うのですが、いいですか?
木暮
ぜひぜひ!
和田
リユース業界、二次流通の市場が今どんどん広がってきているという所からスタートしてましたよね?
木暮
もちろん。年間7%~9%伸びていっています。
和田
それをもう少し各カテゴリーに細分化したマトリクスの図みたいな物を可視化してあると思うんですけど、その辺りを詳しく教えてもらえますか?
木暮
もちろんリユース市場が伸びていると言えども、ゲームもあればロレックスとか貴金属とかもあるわけで、全部を一緒のカテゴリーにして語ってしまうと市場も見えづらいので、各カテゴリーに分解して業界の今と未来を考察するっていうのが今回の記事の内容ですね!

マトリクス図を使ってリユース業界を分析

木暮
今回マトリクスとして2軸で切っていて、横軸が安い・高い。もちろん古本とかは安いし、ブランド品とかは高いジャンルですよね。で縦軸を機能軸・情緒軸って言って、シンプルに言うと型番があるかないか、言語化しやすいかどうかの基準で、例えば「ドラゴンクエスト PS4」とかって言葉で言えばすぐ想像出来るよね。

マトリクス図1
出典:Forbes

和田
そうですね。商品名がすぐ浮かんできますし。
木暮
そうするとマーケティングだと言語化出来るからテキストで打つとSEOが効いてくるみたいな。

情緒軸っていうと今来てるこの服みたいな話になってくるんだけど、これって言語化しづらいよね?

和田
確かに!
木暮
ざっくりとした抽象度の高いモノが情緒軸に当てはまりやすくて、そうすると写真とかが効いてくるんだよね。だから安くて情緒的なモノっていうメルカリはその得意な分野に入ってきて、この2軸図で見た時に左下がメルカリが得意なゾーンに必然的になり得る。
メルカリってカウルとかメゾンズとかアッテとか色んな派生サービスをやってて、それらもこの軸に当てはめていくと、全部の市場を網羅出来るリリースをしてたんじゃないのかなと想像して書かせてもらいました。
ここからもう1個あって、リユース品の平均原価率って価格のだいたい50%くらいだけど、全部のカテゴリーが50%なわけないよね?
和田
確かに色んなカテゴリがありますもんね。

メルカリでは高額商品は売りづらい?

木暮
古本とかアパレルになってくると、平均買取率がだいたい20~30%くらい。ゲームとかブランド品とかになってくると60~70%くらいって言われてるんだよね。
皆さんに古本とか売った事あると思うんだけど、店頭で100円とかで売ってるものが10円とか20円で買い取られてるイメージあるよね?
和田
ありますね!
木暮
一方でゲームソフトとかって5000円で売ってる物が3500円とかで買い取ってくれるし、ブランド品だって高い100万円のバッグを95万円で買い取ってくれたり、もちろんジャンルやモノにもよるけど、同じ二次流通でも買取還元率の高い安いがハッキリあるんだよね。

それをさっきの2軸図でカテゴリーを見直すとそこに買取率の高い安いの壁があると思っているんだよね。

マトリクス図2

出典:Forbes

木暮
なのでこの壁よりも左はCtoCの方が得意に決まってるよね。かつ商品も安いから回転しやすいしローリスク・ハイリターンって事が言えるよね。
和田
そうですよね。
木暮
それに比べて右側はハイリスクでローリターンって事が言えるよね。だってそもそも20%とかしかないわけだし。
だから本当は個人が売りやすい右側がリユースのプロ、査定士さん達が活躍する専門分野なんだよね!
和田
という事はメルカリでは高額商品は売れづらいって事なんですか?
木暮
メルカリは1年で3000億とか流通してたって言われているけど、その中で最も高い取引がロレックスで確か240万とか。
だから意外と安いなって印象があるよね。
和田
個人間取引と企業に対する取引である程度しっかり線引きがあるんですね!
木暮
ラインの左側がCtoCで、右側がCtoB、CtoBtoCが得意な領域になってくるでしょうね。
和田
なるほど!今後自分で会社の立ち上げを考えてる人はこれを見ると分かりやすいですね!
木暮
起業する人もそうだろうし、今リユースをやってて例えば商材を広げたいと思ってる人がいらっしゃるんだったら右側の方をやっていく方が世の中的なニーズは高いですね。

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木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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