千葉市に住んでいて、粗大ゴミの回収方法がわからず困っていませんか。粗大ゴミは回収方法が可燃ゴミなどと異なり、廃棄する機会も多くないので慣れておらず、難しいですよね。
千葉市では粗大ゴミを戸別回収と持ち込みという2通りの手段で回収をしています。自分が使いやすい方法を利用すると、それほど手間がかからず、ルールにのっとった処理ができるのではないでしょうか。
本記事では、千葉市の粗大ゴミとして処分できるものやできないもの、申し込み方法や料金、支払い方法などを紹介します。
日程等の都合で自治体での回収が利用できない場合の対処法にも触れているので、粗大ゴミの処分に困っている人はぜひ参考にしてください。
千葉市で粗大ゴミ扱いのもの
千葉市では可燃ゴミや不燃ゴミなど、日常的に回収されるゴミは、指定袋に入れて回収しています。その指定袋に入らない大きさのものが粗大ゴミです。
しかし一部のゴミは指定袋に入らなくても、可燃ゴミや不燃ゴミとして扱われます。
可燃ゴミ
- 木の枝(太さ10cm以内、長さ50cm以内)
不燃ゴミ
- 木の枝(太さ20cm以内、長さ100cm以内)
- 傘
- 一斗缶
- 20リットル以下のポリタンク
- 一升炊きまでの炊飯器
- 洗濯用角ハンガー・洗面器
- 風呂用プラスチックいす
粗大ゴミとして出せないもの
「千葉市の指定袋に入らないもの」という条件を満たしていても、粗大ゴミとして回収できないものがあります。
粗大ゴミとして回収に申し込む前に、廃棄物が以下の項目に該当していないかどうかを確かめてください。
家電リサイクル法品目
家電リサイクル法では冷蔵庫・冷凍庫、エアコン、洗濯機・衣類乾燥機、テレビの4種の家電は、粗大ゴミとして廃棄できないようになっています。
適正にリサイクルし、資源を活用できるよう、法律によって定められているからです。これらのものを処分する場合は、近くの家電量販店や指定取引場所に持ち込むなどの方法があります。
家庭用PC
家庭用PCは平成25年4月に施行された「使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律」に基づき、市役所・区役所・環境事業所・新浜リサイクルセンターで回収しています。
廃棄する場合は個人情報を削除のうえ、上記4ヶ所に持ち込みましょう。
適正処理困難物・排出禁止物
ガソリンや灯油、ベッドのスプリング入りマットレス、消火器など、適切な方法で処理が必要な処理困難物や危険物は回収できません。
このほかにも適正処理困難物・排出禁止物に該当するものはいくつかあるので、粗大ゴミとして回収を依頼する前に一度リストを確認しておくと安心です。
リストに該当するものは、購入店や処理専門業者に依頼して処分をしてもらえるようにしましょう。
一時的な大量ゴミ
引っ越しや遺品整理などをしていると、一度に大量に粗大ゴミが出てしまうことがあります。これらのゴミをすべてまとめて一度に廃棄することはできません。
一度に回収してもらえる量は最大10個までと決まっています。
事業所から出される(粗大)ゴミ
千葉市の粗大ゴミ回収は、家庭用として運用されているため、業者が事務所から出る粗大ゴミの廃棄を依頼することはできません。
千葉市の業者で出た廃棄物を処理したい場合は、事業者専用の処理施設に依頼しましょう。
千葉市の粗大ゴミ回収における注意点は
千葉市で粗大ゴミを出す際に、気をつけなければならないポイントを3点紹介します。
知っておくことで、よりゴミ回収をスムーズに進められたり、自治体回収以外の方法を検討したりできるので、事前に確認しておきましょう。
1回の回収では最大10個まで
千葉市で粗大ゴミを回収してもらう際、一度の回収では10個までしか回収してもらえません。10個を超える場合は、2度に分けて廃棄する必要があります。
しばらくの期間家に置いておくことに問題がなければ良いのですが、すぐにすべてを廃棄しなければならない場合は、不用品回収業者に依頼するなどの方法を取らなければなりません。
運び出せない人は自治体のサービスがある
廃棄するものが大型で運べないなどの理由がある場合、一定の条件を満たしていれば、市で運び出しのサービスを受けられます。
その条件とは以下の3つです。
- 障害者のみの世帯
- 65歳以上の高齢者世帯(一人暮らし、または高齢者のみの場合)
- その他運び出し収集が必要と認められる場合
運び出しを依頼する場合は、「粗大ごみ受付センター(電話043-302-5374)」に電話で回収申し込みを行います。その際に運び出しを依頼したい旨の相談も行ってください。
持ち込みは時間帯によって混雑する
粗大ゴミを直接持ち込む場合、千葉市内にある6ヶ所の施設に持ち込むことになっています。しかし土曜日に搬入できる場所は少なく、なかでも花見川・稲毛環境事業所の土曜日午前中の搬入希望が多く、毎週混雑し、待ち時間がある状況です。
持ち込みをする場合は平日を利用するなど、できるだけ混雑しない時間帯に行くようにしましょう。
粗大ゴミの処分にかかる費用
粗大ゴミの処分には処理手数料がかかります。廃棄物の重さや大きさによって決められているので、事前に確認しておきましょう。
よくある廃棄物の処理手数料は以下の通りです。
廃棄物 | 費用 |
---|---|
掃除機(バッテリーがある場合は取り外す) | 390円 |
石油ストーブ(灯油、電池は除く) | 390円 |
机(いすは別料金) | 両袖以外 780円 両袖 1,170円 |
テレビ台 | 幅,奥行及び高さの合計が1.5m以下 390円 幅,奥行及び高さの合計が1.5m超 780円 |
ふとん(1枚につき) | 390円 |
2023年5月現在
出典:粗大ごみ処理手数料一覧|千葉市
このほかの粗大ゴミの処理手数料は千葉市の公式サイトにある粗大ごみ処理手数料一覧から確認ができます。
また、リストのどれに該当するか判断が難しい場合は千葉市家庭ごみチャットボットの、廃棄物の画像から処理手数料を判断してくれる機能を利用してみましょう。
粗大ゴミの処分申し込み方法
千葉市の粗大ゴミ回収には事前の申し込みが必要です。いきなり持ち込んだり、回収日に回収場所に置いたりしても、回収されないので気をつけましょう。
千葉市の粗大ゴミの処分申し込み方法は、以下の2つの方法から選択できます。
インターネット
インターネットでの申し込みは公式サイトから手続きができます。
申し込み方法
- 公式サイト下部の同意ボタンをクリック
- 新規申込を選択
- 必要情報を入力し、下部の「新規申込」をクリック
インターネットで申し込みをすると、ゴミ処理手数料を電子決済で支払えるので、ゴミ処理手数料納付券を購入する必要がなくて便利です。クレジットカード、メルペイ、PayPay、LINE Payが利用できます。
電子決済は指定された項目を入力することで簡単に手続きが進められますが、手続きに困ったときは電子決済お支払い時の操作説明|千葉市を参考にしてください。
電話
インターネットが使用できない人や、排出品目一覧に載っていないもの(ベッド、マットレス、AV機器類等)を回収してほしい人、運び出しが自身では困難で市のサービスを利用したい人は電話で申し込みをしなければなりません。
受付時間内に粗大ごみ受付センターへ電話しましょう。
電話番号 | 043-302-5374 |
---|---|
受付時間 | 月曜日~金曜日9:00~16:00 土曜日9:00~11:30 (日曜日、祝日、年末年始は除く) |
ゴミ処理手数料納付券の購入方法
申し込み後回収日までに、ゴミ処理手数料納付券を購入しなければなりません。この券は一度購入すると払い戻しができないので、間違って購入しないように、価格をしっかり確認してから購入しましょう。
ゴミ処理手数料納付券は千葉市内のコンビニやスーパー、小売店などさまざまな場所で購入できます。千葉市粗大ごみ処理手数料納付券取扱店一覧表で近くの取り扱い店を確認してみましょう。
粗大ゴミの回収方法
千葉市では2種類の方法で粗大ゴミを回収しています。地域の決められた場所に回収車が回って、粗大ゴミを回収する「戸別収集」と、粗大ゴミ収集場所までゴミを持参する「持ち込み」です。
戸別収集は近くにゴミを出すだけなので手間がかからず、車がなくても粗大ゴミを廃棄できるというメリットがある一方、一定時間粗大ゴミを人の目に触れる収集場所に置いておかなければならないことがデメリットに感じる人もいます。
持ち込みは運ぶ手間がかかる一方で、ゴミを人目に触れずに確実に処分できるメリットがあります。
自身のライフスタイルやゴミの種類に合わせて、利用しやすい方法を選択しましょう。
戸別収集手順
戸別収集で粗大ゴミを廃棄する手順は以下の通りです。
- インターネットや電話で廃棄の申し込みをする
- ゴミ処理手数料納付券を購入するか電子決済で支払いを済ませる
- ゴミ処理手数料納付券に「受付番号または名前」と「収集日」を記入し廃棄物に貼る(電子決済の場合はガムテープや紙などに書いて貼る)
- 収集日の早朝~8:00までに指定場所に置く
ゴミ処理手数料納付券あるいは必要事項を記入したものが貼っていない場合、廃棄場所に置かれていても回収されないので忘れないようにしましょう。
また、近隣の方の迷惑になる可能性があるため、前日に置くことはせず、早朝から8:00までという時間を守ることも大切です。
持ち込みの手順
持ち込みで粗大ゴミを廃棄する手順は以下の通りです。
- インターネットや電話で廃棄の申し込みをする
- 指定の時間に廃棄物を持ち込む
- 指定の方法でゴミ処理手数料を納付する
粗大ゴミを持ち込む場合は、事前に処理手数料を納付する必要はありません。当日持ち込み先で現金またはキャッシュレス決済で支払えます。
ただしキャッシュレス決済が利用できるのは、2023年5月現在で「中央・美浜環境事業所」「花見川・稲毛環境事業所」「若葉・緑環境事業所」のみです。それ以外の場所へ持ち込む際は、現金を忘れないようにしましょう。
持ち込み先一覧
持ち込み先 | 受付時間 | 手数料 | 注意点 |
---|---|---|---|
中央・美浜環境事業所 | (月曜日~金曜日) 9:00~16:00 (土曜日) (祝日、休日、年末年始を除く) | 粗大ごみ処理手数料一覧に示された金額 390円 780円 1,170円 1,560円 | 1日10点まで キャッシュレス決済対応 |
花見川・稲毛環境事業所 | |||
若葉・緑環境事業所 | |||
新浜リサイクルセンター | (月曜日~金曜日) 13:00~16:00 (祝日、休日、年末年始及び | 10kgまでごとに270円(消費税別) | 布団類、カーペット、畳を除く 現金払いのみ |
新港・クリーンエネルギーセンター | 布団類、カーペット、畳のみ 現金払いのみ | ||
北清掃工場 | 布団類、カーペット、畳のみ 現金払いのみ |
申し込み後のキャンセル・追加・変更の方法
インターネットで申し込んだ場合のキャンセル・追加・変更は、新規受付完了のメールに記載されたURLから手続きができます。
リンクが飛べない場合やメールを紛失した場合は、千葉市 粗大ごみインターネット受付のページ下「同意する」ボタンより手続きが可能です。
電話で申し込んだ場合は、改めて千葉市 粗大ごみ受付センター(043-302-5374)へ直接電話をして相談してみましょう。
自治体以外での粗大ゴミの処分方法
急いで回収してほしい、一度に大量の荷物を処分してほしいなど、自治体の粗大ゴミ回収では対応できない場合の処分方法を紹介します。
廃棄物の状態によっては無料で手放すことができる方法もあるので、自治体で回収してもらう前に、以下の方法を検討してみるのもおすすめです。
買取サービスを利用する
あまり使用していない、買って間もないなど、まだまだ使用できる家具や家電、ブランド品などは買取店に売れる場合があります。
買取店にはそれぞれ力を入れて買取っているジャンルがあるので、「自分が買い取ってほしいものを積極的に扱っているお店を見つける」ことが買取につながるコツです。
買取になれば、出張買取で運び出しから買取店のほうで行ってくれる場合が多く、運搬の手間も省けますよ。
不用品回収業者に回収してもらう
特に荷物が多い場合は、不用品回収業者に依頼することがおすすめです。なかに価値があるものがあれば、買取ってくれるお店もありますよ。
業者のなかには遺品整理や引っ越しなど、部屋の片付けから運び出しまでを依頼できるお店も。時間がない人や、重いものを運ぶことが大変な人は、そのようなサービスを利用するといいでしょう。
オークションやフリマアプリを活用する
まだ使えるものはオークションやフリマアプリで売るのもいいでしょう。自分で値段を設定できるので、場合によっては買取店で買取ってもらうよりも高値で売れるかもしれません。
梱包や発送をする手間がかかることと、大きい商品の場合、送料が大きいことがデメリットです。しかしうまく値段設定をして売れれば、自治体で廃棄するよりコストは抑えられるでしょう。
千葉市の粗大ゴミ回収は計画的に利用しよう
千葉市での粗大ゴミの回収方法や費用、申し込みの手順、注意点などを紹介しました。
粗大ゴミは日常的に廃棄するゴミとは回収方法が異なり、戸惑うことが多いのではないでしょうか。特に初めて自治体での処分を利用する人は、めんどうに感じて後回しになることもあるでしょう。
しかし千葉市での粗大ゴミの回収は家にいながら申し込み、支払い、自宅近隣で廃棄ができる、とても便利なシステムです。ぜひ粗大ゴミを廃棄する際は、本記事を参考に、計画的に廃棄を進めるよう心がけましょう。