布団や畳のダニ対策|退治方法やおすすめ退治グッズもご紹介

  • 2024年1月5日

普段の生活のなかで、健康にさまざまな悪影響を与えるダニ。肉眼では見えなくても、かゆみやアレルギー、喘息など多くの被害をもたらします。

特に布団や畳はダニが発生しやすい場所。適切な対策を行う必要があります。

しかし、正しい退治方法や予防を行わないと効果的な駆除が行えず、すぐにダニの繁殖が進んでしまい、根本的な解決になりません。

この記事を読めば、すでに発生したダニの退治方法や、ダニをこれ以上増やさない予防方法を正しく理解できるはずです。また、ダニ退治グッズも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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布団や畳にダニが発生する理由

毎日を快適に過ごすには、ダニの発生を防ぎたいものです。そもそも、なぜダニは布団や畳に発生するのでしょうか。

本章では、布団や畳にダニが発生する理由を解説します。ダニが発生する理由を理解すれば、適切な対策方法を見つけられるでしょう。

繁殖しやすい条件がそろっているから

ダニが繁殖しやすい条件として、以下の条件が挙げられます。

  • 湿度が60%以上の環境
  • 温度が20~30℃の環境
  • ホコリやフケ、食べ物の残りカス

上記はダニにとって好条件となり、またたく間に繁殖してしまうでしょう。

生活のなかで、特にダニが繁殖しやすい場所は布団です。布団で繁殖したダニは、人についたり、空気の流れに乗ったりすることで移動します。好条件が整った畳などに移り、そこで繁殖することも十分に考えられるでしょう。

ダニが発生しやすい季節は?

日本では一般的に、梅雨から夏の時期がダニの発生しやすい季節だといわれてきました。高温多湿でダニにとって理想的な環境です。

しかし、最近の住宅設備は「高気密高断熱」が多く、ダニにとっては一年中発生しやすい条件が整っています。そのため、住宅環境によっては季節を問わずダニの発生に注意することが大切です。

一度、自宅の住宅環境を確認したうえで、対策を検討してみましょう。

畳のダニの退治方法

畳はダニが好み、発生しやすい場所です。ツルツルのフローリングとは違い繊維でできており、そこに潜りこんで繁殖してしまいます。

素肌に気持ちのよい畳をダニの住処にしないためにも、これから紹介するダニの退治方法を試してみてください。

畳に毎日掃除機をかける

1つ目は、畳に毎日掃除をかける方法です。ダニはホコリやフケ、食べ物の残りカスで繁殖をします。繁殖する原因を掃除機で取りのぞくことにより、着実に数を減らせるでしょう。

畳に掃除機をかけるとき、傷がつかないように畳の目にそって優しくかけることや、1畳あたり30秒を目安にかけることがポイントです。

毎日掃除機をかけると、徐々に畳のなかにひそむダニの数を減らすことができます。

畳の拭き掃除をする

2つ目は、畳の拭き掃除をする方法です。こちらは掃除機よりも頻度が少なく、2週間に1回くらいのペースで実施すると効果的。

天然素材のい草が使われている畳は、水に弱いため必ず布をきつく絞って拭き掃除をしてください。湿気が残ると、ダニの発生や畳の劣化につながります。拭き掃除後はしっかりと乾燥させることが大切です。

畳の下も掃除する

3つ目は、畳の下も掃除する方法です。畳の下にたまるホコリのなかにも、ダニは繁殖をします。有効な方法に、畳干しがあるのでぜひ実行してみてください。

ドライバーなどで畳を取り外し、たまったホコリを掃除機で吸い取りましょう。そして、日当たりのよい場所に畳を移動させ、十分に乾燥させます。

このとき、畳に日が当たりすぎると変色や日に焼けてしまうため注意してください。

畳を張り替える

4つ目は、畳を張り替える方法です。畳の素材であるい草は湿気を吸収しやすいこともあり、ダニの発生とともにカビの発生にも注意しなくてはいけません。

もしカビが生えてしまったら、拭き掃除では対処しきれないことがあります。その場合は、畳の張り替えを検討しましょう。

一般的な相場は、1畳あたり3,000円ほどかかります。しかし、毎回ダニやカビが発生するたびに張り替えていてはとんでもない費用がかかるので、こちらは最後の手段として考えましょう

畳のダニを予防する方法

畳に繁殖するダニを退治する方法で退治しても、予防をしないと同じことの繰り返しです。何度も繰り返さないように、予防をしっかりと行いましょう。

ここでは普段から行う、畳のダニを増やさない予防方法について紹介します。

畳干しを行う

1つ目は、畳干しを行う方法です。時期は春と秋の年2回がおすすめ。天気がよく、湿度が低い日を選びましょう。

ドライバーなどで畳を外したら、壁などに立てかけ日光に当てます。畳干しをするときは、日光は畳の表側に当てず、畳の裏側に当てましょう。そして、畳をしっかりとたたいてホコリをはきだします。

畳を戻すときには、乾燥材や防虫剤などを入れるとさらにダニの予防が期待できるでしょう。

畳の上にカーペットを敷かない

2つ目は、畳の上にカーペットを敷かないようにすることです。カーペットを敷くと、ダニが発生しやすい環境を作りだしてしまいます。

ダニの発生の原因は、カーペットと畳との間にたまる湿度と温度。ダニが発生する好条件を生み出してしまいます。とくに、カーペットの裏地がゴム製の場合は、通気性が悪くなるため注意が必要です。

部屋の湿気を除去する

3つ目は、部屋の湿気を除去する方法です。湿度の高い状態を好むダニ。ならば、部屋ごと湿度を除去してしまえばダニの発生を防げます。

普段から定期的な換気を行い、空気の流れを作り出しましょう。定期的な換気により、湿気が部屋にこもることを防ぎ、ダニの予防にもなります。

洗濯物を畳のある部屋で干す場合は、サーキュレーターや除湿機、エアコンなどを使用して早めに乾かすことがポイントです。

座布団なども掃除する

4つ目は、座布団なども掃除する方法です。座布団はダニのエサである人のフケや食べ物の残りカス、ホコリが付着しやすくダニの繁殖を促します。

子どもが畳の部屋で遊び、ぬいぐるみを畳のうえに置くこともあるでしょう。ぬいぐるみもまた、座布団と同様です。

ダニを予防するためにも、定期的な丸洗いと天日干しを心がけましょう。

布団のダニの退治方法

毎日使う布団にはダニが発生する条件がそろっています。布団は一日の疲れを癒す場所であり、いつでも清潔にしておきたいものです。

ここでは、すでに発生してしまったダニの退治方法について紹介します。

コインランドリーで布団を高温乾燥させる

1つ目は、コインランドリーで布団を高温乾燥させる方法。すでに発生してしまった場合、高温乾燥させればダニ退治に効果的です。

布団はコインランドリーで行うことがおすすめ。このとき、60℃以上で乾燥させてください。60℃未満だと十分な効果が見込めず、ダニを退治できないことがあります。

乾燥後はダニの死骸・フンがアレルギーを引き起こす可能性があるので、掃除機で吸い取ってきれいにしてから使用しましょう。

布団乾燥機を使う

2つ目は、布団乾燥機を使う方法です。ダニ退治の機能を搭載した布団乾燥機を使うと、手軽にダニ退治ができます。

毎日行うとダニ退治自体が負担になってしまうので、週に1回程度の頻度で行いましょう。コインランドリーで布団を乾燥させたときと同様、ダニの死骸・フンを掃除機で吸い取り、きれいにすることが重要。

ダニ退治の機能を搭載した布団乾燥機は、快適な布団で安全に眠るためにも常備しておきたいアイテムです。

布団クリーニングに出す

3つ目は、布団クリーニングに出す方法です。コインランドリーよりも費用がかかりますが、専門業者に頼むとダニ退治の効果が大きく期待できます

布団クリーニングといっても、店舗に持ち込む方法や宅配クリーニングを利用する方法があり、費用や布団のサイズなどを考慮して最適なほうを選択してください。

注意点として、すべての種類の布団がクリーニングに出せるわけではありません。一度、お願いする業者に対応可能な布団か事前に確認をしましょう。

布団のダニを予防する方法

布団のダニを退治しても、発生しやすい条件が整った布団はすぐにダニが発生してしまいます。もっとも大切なことは、布団のダニを予防する方法です。

ここでは、普段から布団のダニを増やさないための予防方法について紹介します。

布団を天日干しする

1つ目は、布団を天日干しする方法です。畳のときの予防方法と同じく、定期的に日光に当てると新たなダニの発生を防げます。

天日干しだけではダニの退治はできませんが、布団にこもった湿気を逃がし、布団を湿度の低い環境へ整えるところに狙いがあります。天日干しによりダニの活発化を防ぎ、ダニの発生しにくい環境を作りましょう。

布団に掃除機をかける

2つ目は、布団に掃除機をかける方法です。ダニのエサとなるホコリや人のフケ・アカを掃除機で吸い取ることにより、布団のダニ予防ができます。

普通の掃除機でも可能ですが、さらに効果を高めたい場合は、布団用の掃除機を検討してください。布団を掃除する専用の機能が搭載されていることが多く、やわらかい布団でもストレスなく使用できるでしょう。

こまめな布団の掃除が、ダニの発生を防いでくれます。

部屋を喚起する

3つ目は、部屋を換気することです。ダニは湿度が高い状態を好むため、普段から部屋の換気をして部屋にこもった湿気を逃がすようにしましょう。

換気をするとき、窓が2つあるなら両方を開けると効果的です。ひとつであっても、部屋のドアを開けておくと十分に換気ができるでしょう。もし、窓がない部屋であれば、サーキュレーターなどを部屋の外に向けて換気をする方法もあります。

手軽に行える方法なので、ぜひ試してみてください。

布団を敷きっぱなしにしない

4つ目は、布団を敷きっぱなしにしないことです。布団を敷きっぱなしにすると、布団と床との間に湿気がたまり、ダニの発生の原因になります。

さらに、ダニのエサであるホコリや人のフケ・アカなどもたまってしまうでしょう。ダニの発生を予防するためにも、起きたら室内の日が当たる場所に干すことが大切です。

湿気を逃がすだけでもダニの予防となるうえに、寝るときに気持ちがよいと感じられる布団を保てます。

ダニの種類

布団や畳などに発生するダニといっても多くの種類が存在します。日本にいるダニはどのような種類がいるのでしょうか。

ここでは、日本の屋内で見られる代表的なダニを2種類紹介します。

ヒョウダニ

別名「チリダニ」とも呼ばれる、ほぼ一年を通して見られるダニです。ヒョウダニの特徴は下表の通り。

生息場所カーペットや布団、ソファーなど
エサホコリ、人のフケ・アカなど
人への被害ダニの死骸や体、フンがアレルギー性疾患の原因になる

人を刺すことはありませんが、アレルギー性疾患を引き起こす原因になるためしっかりと対策を行いましょう。

ツメダニ

梅雨、秋口に増殖するダニです。人を刺すダニで、8〜9月は被害が増加します。ツメダニの特徴は下表の通り。

生息場所カーペットや畳、布団など
エサほかのダニ、小さな昆虫など
人への被害人を刺して体液を吸い、かゆみが一週間ほど続く

屋内では比較的少ない数のツメダニですが、エサになるヒョウダニなどが大量発生した場合、ツメダニも比例して増える可能性があります。ツメダニに刺されると皮膚炎を引き起こすことがあり、注意が必要な種類のダニです。

目に見える大きさならダニじゃない?

もし、屋内で小さな虫を見かけたら、「これはダニかもしれない」と思うかもしれません。しかし、ダニは目で見える大きさではないため、おそらくそれはダニではないでしょう。

シバンムシと呼ばれる、2〜3mmの虫かもしれません。シバンムシは9〜10月に繁殖し、その寿命は3週間ほどといわれています。

人体には無害ですが、畳が穴だらけになったり、シバンムシの幼虫をエサとするアリガタバチが寄生したりすることがあるので注意してください。アリガタバチが人を刺すと、痛みや腫れ、かゆみを引き起こします。

シバンムシ自体に大きな害はなくても、2次的被害にあう可能性があるので、ダニと同じく退治することを検討しましょう。

おすすめダニ退治グッズ

ダニの退治はダニ退治グッズを使用することで、手軽に効果的な対策を行えます。

ダニ退治グッズにはさまざまな種類があるので、以下で紹介するダニ退治グッズを参考にして自宅に適したものを見つけましょう。

ダニ取りシート

畳や布団などの下に入れておくだけで、ダニの退治が手軽にできるグッズです。ダニ取りシートには、忌避式、捕殺式、捕獲式の3種類があります。

  • 忌避式:ダニがいやがる成分を出し、有効な範囲内にダニを寄せつけない
  • 捕殺式:ダニが好む成分で寄せつけ、捕獲。ダニを殺す成分により死滅させる
  • 捕獲式:ダニが好む成分で寄せつけ、網目になった構造や粘着剤のシートにより捕獲

一般的には捕殺式が多く使われており、安全性が高いダニ退治グッズです。

ダニ捕りパックブラックホール

最先端の技術を使用したダニ取りシートです。特許構造により捕獲したダニはもう出ることができません。食品と同等の成分で構成されているので、安心して使用できる点もおすすめのポイントです。

ダニスプレー

畳や布団だけではなく、ぬいぐるみやクッションにも使いやすいダニ退治グッズがダニスプレー。退治だけではなく、1カ月に1回スプレーするだけでダニ予防にもなるアイテムも出ています。

使用後はダニの死骸が残るので、掃除機をかけるようにしましょう。

ダニアース ダニスプレー

1回のスプレーで、ダニ退治とダニ予防の効果が1カ月ほど続くダニスプレーです。肌刺激テスト済みのため、小さな子どもやペットがいても安心して使用できます。

ダニパウダー

畳やカーペットにいるダニを退治したい場合は、ダニパウダーが効果的です。畳やカーペットに粉状の薬剤をふりかけ、掃除機で吸い取るだけで簡単にダニを退治できます。

ダニパウダーのメリットは、普段の掃除と併用しながら使用できるところ。忙しい日常でも家事の一部として取り入れれば、継続性も高くなります。

ダニアースパウダー ハーブの香り

1回の使用で1〜2カ月ほどの効果が期待できるダニパウダー。入浴剤などにも使われている乾燥硫酸ナトリウムを99%以上の原料としており、ハーブの香りが部屋を優しく包み込んでくれます。

ダニアース

「ダニアース」はアース製薬から販売されているダニ退治グッズです。畳の表面に噴射も可能ですが、直接針を畳のなかに刺し注入することで高い浸透効果・即効性を狙います。

1缶で約12畳分使用でき、繁殖を約2カ月防ぐ優れもの。頼れる存在としてキープしておきたいグッズです。

ダニアースレッド

「ダニアースレッド」は「ダニアース」と同様、アース製薬から販売されているダニ退治グッズです。くん煙タイプで、部屋のすみずみまで行き渡りダニを退治します。

使用するときは、ダニ退治をしたい部屋をしめきり煙を吸い込むことがないように、子どもに限らずペットや昆虫、水そうの魚なども外に出してください。植物も一時的に出すか、大きいものならポリ袋で包むことをおすすめします。

安全に使用し、心地よい空間で快適に過ごすために、注意書きに記載されていることを守りましょう。

ダニ対策をして快適に過ごそう

普段から行えるダニの退治方法・予防方法と、手軽に使えるダニ退治グッズを紹介しました。

ダニは目に見えないほど小さく、存在を認識できません。しかし、ダニの弊害は予想以上に大きく、アレルギーや喘息、皮膚炎などを引き起こします。素肌に気持ちのよい畳や、疲れをいやす布団がじつはダニの温床になっているかもしれません。

家族や自分の健康のためにも、定期的にダニ退治や予防、ダニ退治グッズを使用しながらダニ対策をしていきましょう。

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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