自宅の庭石を捨てたいと考えているけれど、処分方法がわからず捨てずに置いたままになっている方は多いでしょう。実は庭石の処分方法は多く存在し、さまざまな業者へ依頼できるほか、庭石を再利用できる場合もあります。
なかには近くの山や川などに捨てることを考えている方がいるかもしれませんが、私有地以外の放置は不法投棄なので、正しい処分方法ではありません。
この記事では庭石の処分方法について紹介し、注意点もお伝えします。正しい庭石の処分方法を知って、不要な庭石を手放しましょう。
庭石は適切に処分する必要がある
自宅の庭の模様替えや、家の増築や解体などで庭石の処分を検討しているひとは多いでしょう。
庭石の処分は、山や川なら捨てても問題ないと考えているかもしれません。しかし私有地以外の土地に庭石を捨てることは不法投棄にあたり、禁止されています。山や川にも所有者や管理者は存在していて、自治体によっては罰金の対象です。また、山や川への不法投棄はその地域の生態系を壊すかもしれません。
庭石の処分は、不法投棄を行わず適切な方法で処分しましょう。
庭石の具体的な処分方法
庭石の具体的な処分方法をまとめました。
- 自治体に処分を依頼する
- 造園業者に引き取りを依頼する
- 解体業者に引き取りを依頼する
- ホームセンターに引き取り可能か確認
- 不用品回収業者に回収してもらう
依頼先によってサービスが異なるので、自分にあう方法を選びましょう。
自治体に処分を依頼する
自治体によっては、庭石をごみとして処分してもらえます。自治体によって受付していなかったり対応が異なっていたりするので、詳細は自治体のホームページを確認しましょう。不明な点がある場合は、電話でも問い合わせてみてください。
また、ごみとして処分してもらえる場合「クリーンセンターへの持ち込み」「燃えないごみとして出す」「◯◯kgまで」など細かく条件がついていることがほとんどです。
造園業者に引き取りを依頼する
造園業者のなかには、庭石を引き取ってくれる業者がいます。庭の状態や石の状態などによって引き取りを受け付けてくれるか対応が異なるため、まずは造園業者に問い合わせてみましょう。
庭石の状態や質がよいものは無料で引き取りしてくれる可能性がありますが、多くの場合は撤去費用がかかります。撤去費用の金額は石のサイズや重量などによって変わるので、複数業者に相談しもっとも条件が良い業者を選びましょう。
解体業者に引き取りを依頼する
庭石の処分は、解体業者に依頼できます。解体業者は廃棄物処理のルートを持っているので、ほかの業者より低価格で引き取ってもらえるかもしれません。
依頼するときは、複数業者に見積もりをお願いしましょう。費用は石のサイズや置かれている環境などによって異なります。場合によっては重機や多数の人手が必要になり、その分金額が上がるかもしれません。
見積もりは、現地調査が必要になると有料になる可能性があります。あらかじめ見積もり料金も確認しましょう。
ホームセンターに引き取り可能か確認
ホームセンターの一部の店舗では、庭石を引き取ってくれます。しかし、全ての店舗で対応しているわけではないので、引き取りサービスがあるか事前に確認しましょう。
ホームセンターでの引き取りは出張はしてもらえません。代わりに、無料または低価格でサービスを受けられることが多いです。近くに店舗があるときは問い合わせしてみてください。
不用品回収業者に回収してもらう
不用品回収業者にお願いするメリットは、依頼がメールや電話一本で処分日を簡単に決められること、庭石以外の不用品回収も同時にお願いできること、大量に処分して欲しいものがある場合はお得なパックがあることなどです。
デメリットは、単品であれば費用が上がること、価値がある庭石でも回収費用がかかることなどがあります。
費用は業者によって異なるので、複数業者に無料見積もりをお願いしましょう。
庭石の再利用方法
庭石は業者などに依頼して処分できますが、ほかに引き取り手が現れる可能性があります。業者に依頼する場合、再利用する場合それぞれにメリット、デメリットがあるので確認してみましょう。
フリマアプリやネットオークションで売る
庭石はフリマアプリやネットオークションで販売することが可能です。しかし需要はあまり高くないため、買い手が現れないかもしれません。
石の見栄えが良い場合は売却につながりやすく、試す価値があるでしょう。
大きな庭石は、新品だと数十万円以上の価格となることが多く、中古品で少しでも安く手に入れたいと考えてる人もいます。また、買取はしてもらえなくても無料で引き取ってくれるひとがいるかもしれません。
運搬費用と撤去費用は高額になるので、売り手と買い手のどちらが負担するかよく話し合いましょう。
再利用する場合の注意点
庭石の再利用を試みる場合、受け取り希望者が現れるまでに時間がかかる可能性があります。一方、不用品回収業者に依頼すればすぐに引き取りをしてもらえることが多いです。
費用面では、トラックでの運搬など費用がかかるため誰が負担するか明確にする必要があります。あいまいにすると、トラブルにつながるかもしれません。
また、個人でのやりとりになると下見をお願いされる可能性があります。忙しいひとには向いていないでしょう。
庭石の処分にかかる費用
庭石の処分には、庭石の処分と業者へ支払う費用の2種類の費用が必要です。
処分にかかる費用の内訳を理解していないと、想定していたより大幅に予算を超えてしまうケースがあるので注意しましょう。
庭石の処分費用
庭石の処分費用は、業者に依頼する場合1kgあたり30〜40円程度が相場です。
最終的にかかる処分費用は、重量により異なります。小さな石であれば1,000円未満で済みますが、日本庭園に使われているような大きな石だと1tを越えるので40,000円前後かかるでしょう。
自治体が処分してくれる場合、10kgあたり130〜150円程度が相場です。業者に比べてかなり安いですが、粉砕が必要など細かな条件がついているケースが多いためホームページなどで確認してみましょう。
業者へ支払う費用
不用品回収業者や造園業者に依頼する場合、庭石の処分費用以外に作業にかかる費用を支払う必要があります。必要費用の内訳は、人件費、重機費、出張費、諸経費などです。
重機が必要な場合は、重機費のみで5〜7万円程度必要で、作業費用全体では20万円前後かかります。あわせて、庭石の撤去費用の見積もりが必要です。
庭石の処分費用は状態が良ければ無料になる可能性があるので、最終的にかかる費用が知りたいときは業者に見積もりを出してもらいましょう。
庭石を処分する際の注意点
庭石を処分するときは、3つ注意が必要です。
怪我をしてしまうリスクや金銭面でのトラブル、最悪の場合事件に巻き込まれることがあるので、必ず内容をチェックしておきましょう。
業者への処分依頼がおすすめ
庭石はひとりで撤去できないケースがほとんどです。重量があるので、重機がなければ撤去できないこともあるでしょう。
ひとりで運べる程度の石だとしても、処分方法を考えなければいけません。廃棄するにはさまざまな方法がありますが、専用の道具や廃棄の許可などが必要です。
また、ひとりで行うと怪我をする可能性があるので、無理をせずプロにお願いしましょう。
複数業者の料金や作業内容を比較する
庭石の撤去は、造園業者や不用品回収業者、解体業者などに依頼できます。依頼する前に複数業者に見積もりを出してもらい、料金や作業内容の比較をしましょう。
業者によって、料金の価格設定や廃棄ルートは異なります。ある業者では処分費用が数万円だったにもかかわらず、別業者ではほとんど無料であることも多いです。
内訳を確認し、依頼した場合追加費用はかからないのか、あいまいな部分は事前に解決しておきましょう。
悪徳業者に注意する
庭石の処分を依頼する際は、悪質な業者に注意することも大切です。必要以上に作業工程や人員を増やして高額請求をしてくる手口や、見積もりのときは無料だったにもかかわらずあとから費用を請求してくるパターンなどが多いです。
また、庭石を不法投棄するケースもみられます。不法投棄したことを知らなければ罪に問われないですが、途中で知った場合は依頼者も罪に問われるかもしれません。
業者を選定するときは、評判が良く対応が丁寧な業者を選びましょう。
庭石は正しい方法で処分しよう
庭石を私有地以外に捨てることは、不法投棄にあたります。不法投棄は犯罪なので、正しい庭石の処分方法を知って、捨てるようにしましょう。
処分にあたっては、業者や自治体に依頼する方法や、再利用するなどの方法があります。必要な費用や手間はそれぞれ異なるので、状況に応じて適切な処分方法を選びましょう。
また、どの処分方法にも注意事項があるので必ず確認することが大切です。間違った方法でトラブルに巻き込まれないように気をつけてくださいね。