5円玉の価値のある年号|特徴や買取のポイントを解説

  • 2024年8月8日
この記事で解決できるお悩み
  • 価値のある5円玉の年号や特徴を知りたい
  • 5円玉の正しい保管方法を知りたい
  • 5円玉を高く売るポイントを知りたい

本記事では、価値のある5円玉の年号や高価買取のポイントなどについて紹介します。明治4年から発行されている5円玉は年代によって、さまざまなデザインや形が発行されていることが特徴です。

買取をお願いしても額面通りの価格で取引されるケースが多いのですが、なかには高額で買取されているものも存在します。

買取に出す前に基本的な知識を持っておくと、取引がスムーズに進むはずです。5円玉の売却を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ウリドキなら最大10社から一括査定!

あなたの売りたいものの
\一番高い買取価格がわかる/

5円玉の歴史

明治時代になると江戸時代の「両」から「円」に変更され、5円玉は明治4年に初めて登場しました。当時発行されたのは穴なしタイプの金貨です。戦後の昭和23年になると、穴のない黄銅貨が作成されました。なお、昭和63年3月末から金貨は製造されていません。

さらに昭和24年からは、穴のあいた5円玉が流通するようになりました。硬貨に穴があいているのは視覚障がい者でも簡単に識別できるようにすること、材料費を節約するなどの理由があると言われています。

5円玉の価値のある年号

旧5円

古銭の価値はピンキリで、必ずしも高価買取を期待できる訳ではありません。5円玉のなかでも、価値のある年号や特徴を持つコインは存在します。ここからは、価値の高い年号や買取相場を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

明治3~4年(旧5円玉)

明治3〜4年に発行された旧5円金貨は、価値あるコインのひとつです。明治3〜4年のものは枚数が少ないため、古銭買取市場では貴重性が高いとされています。

旧5円玉の表面には竜、裏面には旭日や錦の御旗が描かれており、凝ったデザインも人気の理由のひとつ。この時代の技術は拙く、基本的に竜の図面は荒いことが特徴です。

しかし竜のウロコがはっきり判別できる硬貨も見つかっており、高価買取されています。買取相場は270,000~360,000円程度です。

昭和5年(新5円玉)

明治30〜昭和5年にかけて発行された新5円玉。表面には五圓という額面、裏面には日章図などがデザインされています。旧5円金貨と比べると金の含有量が少なく、平均買取価格は低めです。とはいえ、昭和5年のものは枚数がそれほど多くなく、高値で取引されています。

並品でも百万を超える値段がつくことも少なくありません。買取相場は90,000~160,000円程度です。ほかの年に作られたものだと価値が大きく下がるので、新5円玉を見つけた際は刻印されている年代を必ずチェックしましょう。

昭和23~24年(五円黄銅貨・穴なし)未使用品

昭和23〜24年頃は、穴なしの五円黄銅貨が発行されていました。国会議事堂や鳩などの柄が描かれていることが特徴です。現在のものと比べて珍しいデザインではあるものの、この時代の5円玉は発行枚数が多くそれほど珍しくありません。

ただ、未使用品の場合は額面より高くなるケースも考えられるでしょう。買取価格は5〜数百円程度が目安です。特に昭和23年の未使用品コインは数が少なく、高価値だと言われています。

昭和27年と昭和32年(五円黄銅貨・楷書体)

昭和24〜昭和33年の間に発行されていたのは、楷書体の五円黄銅貨です。現行の硬貨に似ていますが、刻印されているフォントが異なります。買取価格は5〜10,000円程度が目安です。

比較的発行枚数が少なかった昭和27年と昭和32年のものは、プレミア価格がついています。かなりの年月が経過していることもあり、ある程度の枚数が作られていたとしても状態の良いものはほとんど残っていません。

そのため、特に人気の高い昭和27年の未使用コインは、10,000円以上の高価買取が期待できるでしょう。

平成22~24年(五円黄銅貨・ゴシック体)

昭和34年からは、ゴシック体の五円黄銅貨が採用されています。書体が変更されたものの、基本的なデザインは楷書体のときと変わっていません。現在も使用されているタイプのため、高価買取は期待できないでしょう。

ただ、平成22〜24年発行分は数が少なく、場合によっては高値買取が狙えます。普通・美品なら500円程度、未使用品なら1,000円以上で買取してもらえるかもしれません。とはいえ、ほかのものと比べると、買取価格は下がると考えておきましょう。

昭和26年(アルミフデ5)

昭和26年に作られたものは、「アルミフデ5」と呼ばれています。アルミフデ5は、新しいコインを考案するための見本品のことです。ほかの年代と異なる点は、アルミニウムで作られていること。

現在残っているものは数枚程度だと考えられており、未使用品の場合は100万円以上の価格がつく可能性もあります。万一アルミフデ5を見つけた際は、まず鑑定してもらうと良いでしょう。

本物だと認められた場合は使用済みのものであっても、ある程度の価格で買取ってもらえるはずです。

平成17年~20年(財務省放出金貨)

財務省放出金貨とは、平成17〜20年の間に財務省が売却したコインのことです。旧5円玉や新5円玉を含む近代金貨が出品されました。あらかじめ日本貨幣商協同組合によって真贋鑑定が行われたうえで、3万枚以上のコインをオークションにて売却したそうです。

特殊なケースに封入されており保存状態が良いため、高価買取が期待できます。なお、特殊なケースに入れられているのは付加価値をつけることで、ほかと差別化を図るためです。

価値のある5円玉の特徴

5円玉

古いコインだからといって、額面以上の金額で取引されているものばかりではありません。では、値打ちがある5円玉には、どのような特徴があるのでしょうか。ここからは、価値のある5円玉の特徴について解説します。

記念硬貨

記念硬貨とは、特定のイベントを記念して発行される硬貨のことです。特定のタイミングで発行される限定版の硬貨は、高い価格がつけられると言われています。特に発行枚数が少ない硬貨は、高値で取引されるケースが多いです。

たとえば、2012年に小笠原諸島が世界自然遺産に登録された記念に作られた貨幣セットは、1円〜500円までの硬貨がセットになっています。記念硬貨は普通に購入できるものではないため、収集家を中心に需要が高くなることがほとんどです。

エラーコイン

エラーコインは、製造過程のミスで作られた通常の形やデザインとは異なる硬貨のことです。基本的に流通する前に硬貨は厳しく検品されていますが、たまにエラーコインが市場に出回ります。

数少ないエラーコインは希少性が高く、特にコインコレクターから人気です。過去には穴の位置がズレていたり、デザインや文字の刻印が抜けていたりする硬貨が存在しています。また、裏表が同じデザインの影打ちと呼ばれる硬貨も出回っているようです。

希少な素材が使用されている

硬貨は銅やニッケル、亜鉛などで作られることが一般的です。しかしなかには、金や銀などの素材で作られたものも存在します。希少な素材が使われているコインは、価値が高くなるケースが多いです。

明治時代前期には1円・2円・5円・10円・20円の金貨が発行されていました。旧金貨は年々発行枚数が減っているため、新しいほうが価値があると言われています。また記念硬貨の場合も、希少な素材が使用されているほうが貴重です。

価値のある5円玉の買取相場

値打ちのある5円玉はどれくらいの価格で取引されているのでしょうか。大まかな買取相場の金額を知っておけば、自身が鑑定してもらう際の目安になります。買取店に行く前に、自分が持っている5円玉がいくらで取引されているのかチェックしておきましょう。

種類買取相場
旧5円玉270,000~360,000円程度
新5円玉90,000~160,000円程度
五円黄銅貨(穴なし)5〜500円程度
五円黄銅貨(楷書体)5〜10,000円程度
五円黄銅貨(ゴシック)5〜1,000円程度
アルミフデ51,000,000円前後

5円玉の保管方法

5円玉をなるべく高く買取ってもらうために、日頃の保管方法にも気をつけましょう。硬貨は空気に触れると酸化してしまうので、コイン専用ケースやコインホルダーなどに入れて密閉保存してください

5円玉を専用ケースに入れたら、なるべく直射日光の当たらない場所で保管します。日光が当たる場所に置いておくと、硬貨が変色してしまう可能性があるので注意が必要です。なお、きちんと保管している5円玉を扱う際は、素手で触らずに手袋を着けることをおすすめします。

5円玉の高価買取のポイント

ポイント

価値のある5円玉の高価買取を狙う際は、以下2つのポイントに気をつけましょう。

  • 買取店を選ぶ
  • 自己メンテナンスはしない

ここからは、それぞれの注意点について詳しく解説していきます。5円玉を売る際に損をしないように注意してください。

買取店を選ぶ

価値の高い5円玉を売るなら、コイン買取に強い買取店を選びましょう。古銭の買取の際には専門知識が必要です。古銭などの買取実績を持つ買取店には専門知識のあるプロが在籍しており、適切な価値で取引してもらえるでしょう。

一方、一般的な買取店に行った場合、必ずしも古銭の価値が分かる鑑定士がいるとは限りません。正しい価値が分からず、相場より低い査定額を提示される可能性があるので注意が必要です。買取店は、専門的な鑑定を受けられる店舗を選ぶようにしましょう。

自己メンテナンスはしない

5円玉の高価買取を目指すなら、自己メンテナンスをすることは避けてください。自己流の方法で磨いたり削ったりすると、貴重なコインの本体を傷つけてしまうかもしれません。

安易にコインを洗浄すると「人の手が加えられている」と判断されて、価値を落としてしまうリスクが考えられます。

逆に経年劣化や自然な汚れは、査定の際にマイナスにならないケースが多いです。特に数十年以上前に発行されたアンティーク硬貨は、経年劣化を感じられるほうが魅力的だと思われるかもしれません。

無理にメンテナンスすることはやめて、そのままの状態で買取店に持っておきましょう。

5円玉を高く売るなら買取店を利用しよう

価値のある5円玉を鑑定するためには専門知識が欠かせません。古銭の買取相場やどのような価値があるのか知っている鑑定士でなければ、適正価格を見極めることはむずかしいでしょう。5円玉を売る際は、古銭買取実績が豊富な買取店を選ぶことをおすすめします。

近年は無料で査定してくれるところも多く、「買取価格だけ知りたい」という場合でも問題なく対応可能です。自宅に価値のある5円玉が眠っているなら、まずは古銭に詳しい買取店に査定してもらってみてはいかがでしょうか。

本記事の画像・買取実績・価格・口コミなどの出典
出典:福ちゃん,有馬堂,まねきや

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

無料

60秒

一括査定で最高額を調べる