スマホやタブレット全盛の昨今、普段意識することはあまりありませんが、それら端末には「SIMカード」なる1~2cmほどの小さなICチップが入っています。契約者情報を記録しておくことがこのカードの役割、加えて他のキャリアの端末では使用できないよう規制(SIMロック)がかかっているのです。つまり、このSIMカードがなければ、端末を使って音声やデータに関わらず通信ができない仕組みになっているのです。うーん、不便。
SIMフリー、そしてCoviaスマホとは?
ですからSIMロックがかかっている以上、docomoなどキャリアの縛りから抜けることができません。お店で気に入った端末を購入、SIMカードを差し替える、すぐに使用できない……これではいかんと、SIMカードの規制がとかれたのが2015年。すると、今まで寡占状態にあったキャリアに「MVNO」と呼ばれる通信会社が参入してきました。
それと同時にSIMフリー対応で格安のスマホも続々発売、耳慣れないメーカーやブランドが登場しました。そのうちの一つが「Covia(コヴィア)」です。生産は海外でおこなっていますが、れっきとした日本に本社を持つ会社です。単に安いだけでなく、他者にはないユニークな製品を手がけていることでも話題です。
Coviaスマホ買取価格の紹介
i-dio phone
注目を集める第3の放送「i-dio」を楽しめる唯一のスマホが「i-dio phone」。Coviaの中で最もホットな製品のうちの一つです。本体横に伸縮式のアンテナを内蔵しているという、何とも懐かしいルックスを持っています。まだ山のものとも海のものとも付かないi-dioではありますが、メジャーになりつつあるMVNOの流れにのり、新しいモノ好きからの需要もあって、買取還元率は高めになっています。
実売価格:1万9,000~2万1,000円
買取価格:1万3,900円
買取還元率:約66~73%
(※2016/9/2時点)
BREEZ X5
Windows10 Mobileを搭載したスマホが「BREEZ X5」。Office Mobileも標準で搭載されているということでサブ機として、またビジネスユースとして、一定の需要があります。発売は今年の4月ということもあり、比較的高い還元率です。
実売価格:2万4,800円
買取価格:1万100円
買取還元率:約40%
(※2016/9/2時点)
FLEAZシリーズ
FLEAZシリーズには「F4」や「F4s+」、「F5」そして最新機種の「NEO」などがありますが、Coviaのヒット作となったのが軽量・コンパクトを武器にした「FLEAZ POP」。使用に耐えない製品も多いとされる格安スマホの中、真っ当に使えるとの評判を得ています。携帯しやすいということでサブ機としての需要が高いのでしょうか、発売から1年がたとうとしているにもかかわらず、非常に高い買取還元率です。
実売価格:1万円
買取価格:6,400円
買取還元率:約64%
(※2016/9/2時点)
中古SIMフリースマホを売るのにおすすめの買取店紹介
スマーケット
ゲオが運営しているスマートフォン買取専門のECサイトが「スマーケット」。得意のメディア以外のジャンルでも、リサイクルショップチェーン「セカンドストリート」を傘下におさめるなどリユースの世界に食指を伸ばすゲオらしく、スマーケットは格安も含めたスマホ全般を買取ってくれるという頼もしさです。大手が運営しているという点も安心感の面で大きいですね。
大黒屋
SIMフリー専門の買取りサイトを立ち上げているのが「大黒屋携帯買取館」。対応が早いというか、何でも買取というか……さすが大黒屋といったところです。質店を母体にしながら、チケットやブランド物など対象商品は非常に幅広く、さながら総合リサイクルショップのよう。日本全国に店舗を展開する、買取大手のショップです。
利用方法
メールや電話、HP上のフォームなどを利用して複数のショップに査定を依頼、一番高額をつけてくれたところに現物を送付、実査定額に納得したら、振込みを待つという方法になります。
このような宅配買取を利用するときに注意したいのは、送料はどちらが負担するかを理解しておくこと。安くても500円程度はかかってしまいますから、かなり重要な問題です。
査定基準や高く売るコツ
Coviaを知っているショップを探す
価格比較サイト「ウリドキ」でも、買取価格の情報を寄せているのは「スマーケット」のみというさびしい状況。これを見ればわかる通り、Coviaの存在を知らない、もしくは格安スマホ自体を買取らないショップも多く存在します。
まずは買取ってくれるショップを探すこと、近場にあればベストなのですが、わざわざ足を運んで断られるというのは悲しいもの。下調べが必要となります。
Web上で比較する
上で紹介した2つ以外でもWeb上ならば、Coviaを買取ってくれるショップは散見できます。ならば、そのショップにメールなり電話なりで買取価格のリサーチをかけなければなりません。まだメジャーとはいい難いCoviaだけに、買い叩こうとするショップもあるはず。地雷は踏む前にリサーチで避けましょう。
新品の状態に近づける
新品に近いものほど高く売れるは、通常のスマホを売るときと何ら変わりません。カラぶきだけでなく中性洗剤やマニキュア除光液を用いて汚れは落とす、デコってたら外す、付属品はなくさない、箱もきれいにとっておく……これらは基本です。
破損はもちろんキズは減額の対象になりますから、使用時には丁寧に扱うこと。液晶にはフィルムを貼っておく、角などキズつきやすい場所にはあらかじめテープを貼っておく。買取を視野に入れつつ、試しに使ってみようという場合こそ気遣いが大切になります。
中古SIMフリースマホを売る時の注意点
まとめ
中古SIMフリーに限らずなのですが、スマホを買取ってもらうときに、まず注意をするべきは、データの初期化をおこなうこと。個人情報のカタマリといえるスマホです。データをそのままにしておくと、思わぬところから流出という事態になりかねません。必ず、自分の手でデータを消去した後に買取を依頼するようにしましょう。
加えて情報保護という点からいうならば、高く買取ってくれるところならばどこでもいいという訳ではありません。例えば、先述のスマーケットならば、買取った後に専用のソフトウェアで更に個人情報を消去しています。つまり、買取価格だけでなくショップの信頼性も大切ということですね。