お酒の賞味期限は種類によって違う! 鮮度を保つ保管方法も

  • 2022年4月27日

「片付けをしていたら古いお酒が出てきた」
「いつか飲もうと思って、うっかり長期間放置しちゃったお酒がある」

いつか飲もうと保管しておいたお酒の賞味期限が気になりますよね。賞味期限が切れていたり、期限が書かれていない場合、飲んでも大丈夫なのでしょうか?

そこでこの記事では、お酒の賞味期限の目安や正しい保存方法、期限間近や期限切れのお酒の賢い活用方法をご紹介します。

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お酒の賞味期限は種類によって違う!期限がないお酒も

お酒の賞味期限は、種類によって異なり、なかには明確な賞味期限が定められていないものもあります。

ビールや酎ハイは、缶や瓶に賞味期限が記載されている場合がほとんどです。それ以外の日本酒やワイン、焼酎などは賞味期限の記載がありません。

また、未開封なのか開封後なのかによっても賞味期限は変わります。

お酒の賞味期限は未開封が前提

それぞれのお酒の賞味期限は、未開封で正しい保存状態を保っていることを前提に設定されています。

開封してしまうと、基本的には「できるだけ早く飲む」ように表記しているメーカーがほとんどです。それは、開封することにより空気に触れ、香りや味わいが変化しやすくなってしまうから。

開封後の賞味期限も、未開封のものと同様に種類や保存状態によって異なりますが、3日~1週間が目安となります。

賞味期限が切れたお酒は飲めるが、風味は落ちる可能性も

賞味期限とは「未開封のままで、正しい保存方法を守っていた場合に、品質が変わらずに美味しく食べられる期限」のことです。そのため期限が切れたからと言って、すぐに飲めなくなるわけではありません。

ただし品質は変化し、風味が落ちてしまう可能性があるので、美味しく楽しむにはやはり賞味期限以内に飲む方が良いでしょう。

賞味期限があるお酒:ビール、酎ハイ

購入したビールや酎ハイの缶や瓶に記載されている賞味期限を確認すれば間違いありませんが、念のためにそれぞれの期限の目安を知っておきましょう。

お酒賞味期限
ビール製造から約9ヶ月
酎ハイ約6ヶ月〜1年

ビールの賞味期限は約9ヶ月

ビールの賞味期限の目安は、製造から約9ヶ月です。この目安は未開封の場合ですので、開封後はできるだけ早く飲み切りましょう。

ビールは味わいだけでなく泡立ちにも変化がおきるため、特に新鮮なうちに飲み切った方がおいしいお酒と言えます。

酎ハイの賞味期限は約6ヶ月~1年

酎ハイの賞味期限は、約6ヶ月〜1年と種類によって異なります。これはアルコール度数の違いによるもの。

アルコール度数が4〜6%程度の低いものは6ヶ月、もっと高いものでは1年が目安になります。酎ハイの多くがアルコール度数4〜6%程度ですが、種類によって異なりますので、パッケージに記載されている期限をチェックしておきましょう。

賞味期限がないお酒

ここからは、明確な賞味期限が設定されていないお酒について解説します。具体的には日本酒、ワイン、焼酎やブランデーなどの蒸留酒、梅酒などがこれにあたります。

明確な期限は設定されてないとはいえ、時間や保存状態によって風味が変化するので、それぞれの賞味期限の目安を覚えておきましょう。

お酒賞味期限
日本酒製造日から約1年
ワイン(赤)2〜3年
ワイン(白)1〜2年
スパークリングワイン1〜2年
蒸留酒なし
梅酒2年程度

日本酒

一般的な日本酒は、製造日から約1年が賞味期限の目安です。

日本酒には賞味期限の代わりに、製造年月の記載が義務付けられています。製造年月とは、日本酒が容器に詰められた日のことです。

また一般的な日本酒以外に、火入れという加熱処理を一度しか行わない「生貯蔵酒」、火入れを一度も行わない「生酒」があります。

この2つは約9ヶ月が賞味期限の目安で、通常の日本酒より短めになっています。開封後も通常の日本酒は1週間ほど、火入れを行なっていない生酒は3日ほどと短いのでご注意ください。

ワイン

ワインの賞味期限は価格や品種によって大きく異なります。

量販店などで購入できるお手頃な価格帯のものは、赤ワインで2〜3年、白ワインなら1〜2年が目安です。スパークリングワインはガスが抜けたりコルクの腐敗が起こりやすいため、1〜2年以内に飲み切ることをおすすめします。

高級ワインは熟成させることで味や香りに深みが出るものも多く、あえて長期間保存することも。熟成期間は品種や産地で異なり、10年程度のものから長いものでは100年もの間熟成させることもあります。

蒸留酒(焼酎、ウイスキー、ブランデーなど)

焼酎やウイスキーなどの蒸留酒はアルコール度数が高く、菌が繁殖できないため、基本的に賞味期限はありません。

ただしコルクで栓がしてある場合、コルクの劣化によりアルコールや香りが飛んでしまうことがあります。コルクの状態を確かめ、劣化しているようであれば早めに飲み切った方が良いでしょう。

梅酒

梅酒は長期保存に適したお酒で、未開封のものであれば2年程度は製造時と変わらない風味を楽しめます。2年以上保存された場合でも、風味の変化はありますが飲むことは可能です。

手作りの梅酒の賞味期限も2年程度が目安ですが、きちんと消毒されていなかったり梅の処理が正しくされていないと賞味期限も短くなるので要注意。

また開封後の賞味期限は、容器が瓶なのか紙パックなのかで異なります。

瓶の場合は1~2年が目安で、紙パックの場合は半年から10ヶ月程度が目安です。紙パックの方が空気に触れやすく、変化が起きやすいため短めの期間になっています。

正しい保存方法で、お酒を美味しく長持ちさせよう

保存環境が悪いと、賞味期限以内であってもお酒が劣化してしまう可能性があります。

美味しく味わうためには正しい保存方法を知り、お酒がもつ風味を保つことが大切です。そのためには次の3つのポイントを守りましょう。

  • 適切な温度
  • 光を避ける
  • 油分・塩分、匂いの強いものを避ける

それぞれ詳しく解説していきます。

冷暗所で保存する

お酒を保存するときは、高温や直射日光、蛍光灯の光を避けましょう。温度変化や紫外線によって、お酒の風味が変化してしまうからです。

直射日光ほどの影響はありませんが、蛍光灯の光にも影響を受けてしまうのでご注意ください。新聞紙などにくるむと、より光を遮断できるので効果的です。

また、要冷蔵と記載があるものに関しては、冷蔵庫に入れて保存してください。要冷蔵の記載がないものでも、温度変化の少ない涼しい場所で保存するようにしましょう。

塩分、油分、匂いの強い物を避ける

缶に入ったビールや酎ハイはお酢、洗剤、塩、醤油などを避けて保存しましょう。

アルミ缶は酸性物質や塩分等に触れると腐食してしまうからです。

アルミ缶は酸やアルカリに弱く、酸性物質(酢、梅干し、酸性洗剤)やアルカリ性物質(アルカリ洗剤)、塩分(塩、味噌、しょうゆ、海水)等に触れると腐食します。触れてから4~5時間で腐食する事もあります。

引用:アルミ缶は錆びますか?|お客様相談室|アサヒビール

また防虫剤や灯油など匂いの強いもののそばで保管すると、匂いがお酒に移ってしまうことがあるので、こちらも注意が必要です。

飲まないお酒の活用法4選

お酒は飲んで楽しむ以外にも、さまざまな活用方法があります。

すでに賞味期限が切れていたり、賞味期限までに飲み切れない場合は、これから紹介する4つの活用法を参考にしてみてください。

活用法① 料理に深みを出す

料理に入れることで、味に深みを出したり食感に変化を加えられます。飲むときのようにお酒本来の風味を味わうためではないので、賞味期限が切れていても大丈夫です。

お酒の種類別に具体的な活用例をまとめました。

  • ビール:揚げ物の衣に使うことでサクサク感が増したり、お肉を柔らかくなる。
  • 日本酒:味が染み込みやすくなり、煮物などにおすすめ。
  • 白ワイン:お肉や魚の臭み消しに。
  • 赤ワイン:煮込み料理などに加えると旨味やコクが増す。
  • ブランデーやラム酒、ウイスキーなどアルコール度数の高いもの:フランベに使用することで、香りを良くなる。

料理や食材に合わせて、上手に活用してみてください。

活用法② ビールは落ちにくい油汚れの掃除に

ビールはコンロやキッチン周りなどの油汚れの掃除に有効です。ビールに含まれるアルコールや炭酸が油分を分解し、汚れを落としやすくしてくれます。

キッチンペーパーや布等にビールを染み込ませて拭き取るだけなので、簡単に使えますよ。

活用法③ お風呂に入れてリラックス&美容効果

日本酒やワインは、お風呂に入れることでリラックス効果を生み出してくれます。

世界三大美女のクレオパトラも、ワイン風呂を楽しんでいたそうです。お酒を湯船に入れることで水蒸気と共に香りが立ち、リラックスさせてくれます。

また日本酒に含まれるアミノ酸やワインに含まれるポリフェノール、タンニンなどの成分には美容にうれしい効果もあるんだとか。

注意点は、口に入れないとはいえアルコール成分に触れること。お酒に弱い方、妊娠中・妊婦の方、子供の方は控えておきましょう。

活用法④ 買取に出す

ウイスキーやブランデー、ワイン、日本酒など賞味期限がないお酒、長期保存できるお酒は高価に買取してもらえる可能性があります。

新品に近いものはもちろん、ブランデーやワインなどは古い方が値段が高くなることも。空き瓶自体に値段がつくこともありますよ。

買取価格は保存状態やお酒の種類によりますので、飲む予定のないお酒を持っている方は一度査定に出してみてはいかがでしょうか。

お酒の賞味期限を守って美味しく楽しもう

お酒は味だけでなく、香りも楽しめる飲み物です。せっかくなら本来の風味を損なわないよう、賞味期限を守って美味しく飲みたいですね。

どうしても飲み切れないお酒や飲む予定がないお酒は、買取に出すなど記事内で紹介した方法を参考にして無駄なく活用してみてください。

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