普段からウイスキーを好んで飲んでいる方や、投資対象として興味を持った方でも、ウイスキーを樽買いしようとするとどれくらいかかるのか、何を基準に選んでいいのかわからず悩みますよね。
自分が飲むためであれば、普段から好きな銘柄に近いものを探せばよいでしょう。また、投資目的で購入する方も、希少性をポイントに着目すれば選ぶときの気にすることは多くありません。
しかし、何も知らない状態で購入すると、嗜好目的でも投資目的でもウイスキーの価値が下がってしまうでしょう。
そこでこの記事では、そもそもウイスキーを樽で買うことができるのか、購入金額について解説しています。ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
そもそもウイスキーは樽買いできる?
ウイスキーはコンビニやスーパーでボトルを買うだけでなく、樽でも買うことが可能です。基本的には、自宅に大きな樽は届かず、気温や湿度などが管理された最適な状態で、貯蔵庫で保管してもらえます。
樽買いはボトルとは異なり、購入後も樽の中でウイスキーがより芳醇な香りや味に熟成するのでオススメです。樽のオーナーが望むタイミングでボトルに詰められて届けてもらえ、ウイスキーをより楽しむことができます。
投資のためにウイスキーを樽買いする人もいる
ウイスキーの樽買いは自分で飲むというだけでなく、投資目的で購入する人もいます。最近は、一部の投資家から注目され人気です。
上述したように、樽の購入後は最適な状態で管理され熟成していきます。ウイスキーは熟成期間が長くなる程、希少で価値が高いです。
投資の利回りに関しては、専門家によると10年で400%と言われています。そのほかの株式や債権は不況などによって価値が暴落する可能性があるものの、ウイスキーは熟成に時間がかかるため、価値が暴落する可能性は考えにくいです。
ウイスキーを樽買いするのにかかる金額
ウイスキーの樽買いは、平均的に100万円ほどかかります。最低でも50万円ほどの資金があれば樽買いが可能です。
高いものでは、5,000万円以上するウイスキー樽もあり、予算に応じて様々な選択肢があります。樽の種類やサイズ、熟成度によってピンからキリまであるので、自分の予算にあったものを選びましょう。
【目的別】樽買いウイスキーの選び方
樽の購入は最低でも50万円ほどかかることを解説しました。続いては、樽買いウイスキーの買い方を紹介します。
目的別に紹介するので、自分の目的と照らし合わせて確認してください。
嗜好目的の場合
嗜好目的の場合、樽の種類で選ぶのがおすすめです。樽の材質によってウイスキーの風味が変わります。
アメリカンホワイトオークという材質は、多くの樽に使われており、バニラの甘いフレーバーが特徴的です。ミズナラという材質は、日本特有の貴重なオーク材でオリエンタルな香りが評価されています。
普段自分が好んで飲んでいるウイスキーの樽の材質を調べて、趣味・嗜好に合う樽を購入しましょう。
投資目的の場合
投資目的の場合、樽の種類だけでなく、熟成度やサイズも重要です。希少性が高いほど、価値も高くなります。
樽の種類に関しては、アメリカンホワイトオークは希少性が低いため、そのほかのコモンオークやセシルオーク、ミズナラの方が希少で価値が上がりやすいです。
熟成度に関しては、やはり熟成期間が長いほど希少性が高く、熟成期間が短いものは長期間保管する必要がありますが、期間が長いものは短期間の保管で済みます。熟成度が低いほど投資額が抑えられ、熟成度が高くなるほど投資額が高くなるので、自分の予算と相談して決めましょう。
ウイスキーを樽買いできるサービス・店舗
続いてはウイスキーの樽買いができるサービスを紹介します。それぞれの特徴があるので、自分にあったサービスを見つけてください。
ガイアフロー静岡蒸留所
ガイアフロー静岡蒸留所では、プライベートカスク2022というシングルモルト・ジャパニーズウイスキーの樽を予約できるサービスです。
2種類のウイスキーの原酒を作っており、原料の麦芽も日本国内産ノンピートか、英国産ピーテッドのいずれかを選択できます。
カスク(樽)オーナーは、静岡蒸留所の見学ツアーが無料で、事前に申し込めば見学時に自分の樽から原酒サンプルの採取も可能です。
御岳蒸留所
御岳蒸留所は、錦江湾と桜島を望む広大な丘陵にある蒸留所です。水は天然軟水で酵母は西酒造が保持する酵母から選ばれたもので、二条大麦が使用されています。
芳醇なフルーツの香り、バランスの取れた香味、喉を滑るようなクリアな飲み口を目指すウイスキーの味わいです。
CASK INVESTMENT
CASK INVESTMENTでは、購入したウイスキー樽はイギリスの歳入庁が監視している保税倉庫で専門家が定期的に樽の状態をチェック・管理されています。
売却先として、投資家やボトラーズメーカーなど多くの出口があるため、売却申し込んでから3ヶ月ほどで売却することが可能です。また、全てを売却する必要はなく、自分用に楽しむこともできます。
ミニ樽ウイスキーを購入するのもあり!
ミニ樽ウイスキーは、自宅にも置ける小さなサイズの樽のみを購入し、ウイスキーを熟成させることです。1〜5Lほどの小さいサイズなので、自分で楽しむのにぴったり。
また、自分で好きな期間熟成させることができ、自分の好きなタイミングでウイスキーを楽しめますよ。
金額は比較的安価なので、おうち時間を充実させたり、お世話になっている人への感謝の気持ちとして贈ったりするのにもぴったりです。
金額
金額はサイズによって様々ですが、1Lサイズであれば10,000円以下で購入することが可能です。5Lサイズでも、30,000円以下で購入できるものもあるので、お手頃な価格で所有できます。
購入方法
ミニ樽ウイスキーは、「ヤフオク!」「楽天市場」「Amazon」などで購入することが可能です。
購入し自宅に届いてからやるべき工程があります。販売者が水漏れなどがないか確認し、ある場合には蜜蝋などで塞いでいるためほとんど水漏れの心配はありませんが、念のためお風呂場などで一晩置いて水漏れがないか確認しましょう。
ウイスキー樽を大人買いして楽しもう!
ウイスキーの樽買いは嗜好目的だけでなく、投資目的でも購入されています。価格も安いもので50万円ほどで購入できるものもあるので、大人の嗜みとしていいでしょう。
御岳蒸留所やCASK INVESTMENTなど管理してもらいながら楽しみに待っているのもおすすめですし、自宅でミニ樽ウイスキーを育てるのもいいでしょう。
自分の目的に応じて、適した商品を購入して、楽しんでください。