- ウイスキーの保存方法について知りたい
- ウイスキーの賞味期限について知りたい
- ウイスキーの保存場所について知りたい
本記事では、ウイスキーの正しい保存方法について詳しく解説します。開封したあとの賞味期限や、適切な保管場所も紹介。
ウイスキーには基本的に賞味期限がなく、開封後も長く楽しめます。しかし、保存方法・場所を間違えると、お酒本来の味や香りが失われてしまうかもしれません。
ウイスキーを長く美味しいまま楽しみたい方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてくださいね。
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ウイスキーの賞味期限
「ウイスキーには賞味期限があるの?」「保存方法によって賞味期限は変わる?」といった疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
ここでは、開封前・後にわけてウイスキーの賞味期限について解説します。
未開封
未開封のウイスキーには、基本的に賞味期限がありません。賞味期限とは、適切な保存方法で保管した場合に品質を維持できる期間を意味します。
ウイスキーはアルコール度数が高く、風味や品質が劣化しにくいです。適切に保管していれば風味や品質が保たれ、美味しいウイスキーを長期間楽しめます。
ただし、瓶に入った状態で熟成が進むことはないため、早めに開けて美味しく飲むことがおすすめです。
古いウイスキーは未開封でも要注意
古いウイスキーは、液面低下と特級表記に注意しましょう。
液面低下とは、未開栓にもかかわらず中身が少なくなることで、保存方法がよくない場合に起こる可能性があります。原因は、コルクがウイスキーを吸収したり、コルクと瓶のスキマから水分が外に出たりすることです。
また、「特級」という表記がある場合は、30〜70年ほど前のウイスキーであることを意味します。適切に保管されていれば美味しく飲めるものの、保存方法が悪いと酒質が低下してしまう可能性があるので注意が必要です。
コルク栓は未開封でも要注意
コルク栓は、風味を守るためにウイスキーのフタとして利用されていますが、保存期間が長い場合は、以下のような仕組みで品質を劣化させるリスクがあります。
- コルクの匂いがウイスキーに移る
- 瓶とコルクの間にスキマができて中身が漏れる
- コルクが劣化して開栓がむずかしくなる
コルク栓のウイスキーは、早めに飲みきってしまうか、密閉ボトルに移すとよいでしょう。
開封後
開封後のウイスキーを風味が変わらないまま美味しく飲める期間の目安は、季節や保存方法にもよりますが、6か月以内です。
ウイスキーの特徴は、空気に触れると酸化が進むこと。ウイスキーを飲んで中身が減れば瓶内の空気が増えるため、酒質が劣化しやすくなります。
また、瓶と栓のわずかな隙間からアルコール分が蒸散する点にも注意が必要です。
開封後のウイスキーを長持ちさせるために、適切な保存方法で保管しましょう。
ウイスキーの保管方法
ウイスキーは、開封する前かしたあとかに関係なく、日光が当たらない涼しい場所に立てて保管してください。お酒を空気になるべく触れさせないようにしたり、匂い移りに気をつけたりすることも大切です。
自宅でなんとなく行っている保存方法が、実はウイスキーを劣化させているかもしれません。美味しいまま長く味や香りを楽しみたいのであれば、適切な保存方法を実践し、品質を保ちましょう。
日光(紫外線)が当たらない場所で保管する
太陽光の紫外線はもちろん、蛍光灯などの強い光も瓶を通り、ウイスキーの品質に悪影響を及ぼします。
食器棚やクローゼットなどにしまえば、光が当たらず適切に保管できるでしょう。
購入時にウイスキーが入っていた箱は光を遮断するため、箱に入れて保管することをおすすめします。購入時についてきた箱がない場合は、瓶をアルミホイルで覆ったり、代わりの箱に入れたりと工夫して保管しましょう。
適切な温度・湿度の場所で保管する
急激な温度変化は、ウイスキーの香りや味を変化させる恐れがあるため、適切な温度と湿度を維持することがとても重要です。温度の高さはコルクの劣化にもつながり、中身の品質を保てなくなります。
ウイスキーは、室温15〜20度・湿度70%程度にて安定している環境で保管することがおすすめです。
高温になりやすい電化製品の近くは避ける必要があります。冷やしすぎることによって風味が変わることもあるので、冷蔵庫での保管も避けましょう。
空気に触れさせないようにする
ウイスキーは、空気に触れるほど酸化が進み、味が悪くなります。保存するときはフタをしっかりと締め、瓶とフタのスキマから空気が入り込まないようにしましょう。
長い間ウイスキーを飲まない場合は、密封性の高いパラフィルムを活用することがおすすめです。栓の上からフィルムを巻くため、酸化防止につながります。
ウイスキーを飲んで中身が減ってきたら、小瓶に移して保存すると空気と触れる面積が狭まり、酸化を防げるでしょう。
匂い移りに気を付ける
ウイスキーを保管する際に、香水や石鹸、防虫剤のような香りの強いものが近くにあると、匂いが移り、お酒本来の風味が失われます。匂い移りには、開封前後にかかわらず注意しなければなりません。
ウイスキーへの匂い移りを防ぐ方法としては、パラフィルムをコルク栓やフタの上から強く巻きつけたり、プライベートプリザーブというスプレーを活用したりすることが効果的です。
立てて保管する
ウイスキーを寝かせて保管すると、中身と空気の触れる面積が増え、酸化が進みやすくなるため、必ず立てて置きましょう。
コルク栓の場合、横に寝かせて長期保存することで、コルクが収縮して中身が漏れる危険性があります。また、コルクと中身が触れてしまうと匂いが移る可能性があり、本来の香りや味が失われるでしょう。
立てて保管するだけで、酸化の進行やコルクの匂い移りを防止できるため、ぜひ実践してみてください。
ウイスキーの保存場所
ウイスキーの適切な保存場所としては、食器棚やワインセラーなどが挙げられます。温度が低い冷蔵庫や、高温になりやすい家電製品の周辺は避けて保存してください。
食器棚に保管すれば、ウイスキーが目に入る機会が多いため、長く放置してしまうことがなく飲み忘れを防げるでしょう。酒質悪化の原因である光も防げます。
ワインセラーは、ウイスキーの劣化を促進する光や温度・湿度変化、匂い移りを避けられるのでおすすめです。
ウイスキーの適切な保存方法を試そう
本記事では、ウイスキーの味や香りを保つための保存方法を紹介しました。
保存方法を誤ると本来の風味を保てなくなり、美味しいウイスキーを十分に楽しめません。保存場所も酒質に影響を与えるため、光や高温・低温すぎる環境を避けて保管することがおすすめです。
ウイスキーをできるだけ長くよい状態で保管したい方は、ぜひ適切な保存方法を実践してみてくださいね。