シャトー・ペトリュスとは
photo by Alpha
セカンドラインをつくらないこだわりを持つシャトー・ペトリュス（Château Pétrus）。ボルドーワインで有名な5大ワインを凌ぎ最も高価な値段で買取されています。シャトー・ペトリュスは19世紀はじめまでは無名のシャトーでしたが、1878年のパリ万国博覧会で金賞を受賞。それ以降ボルドーワインを代表するワインとして広く知られるようになりました。
2～3種の原料のブドウをアッサンブラージュ（ミックス）するのが定番のボルドーワインの造り方ですが、ペトリュスはメルロー種のブドウ100％で仕込まれることがほとんどです。原料が1種類のため、ブドウの出来の良し悪しによって、味わいに差が出るのが特徴です。
シャトー・ペトリュスは作中や映画・ドラマでたびたび登場することでも有名です。例えばアガサ・クリスティの小説内で名探偵ポワロがシャトー・ペトリュスを飲み干したり、小説「ハンニバル」で連続殺人者のハンニバル・レクターが殺人後シャトー・ペトリュスを味わうシーンなど、重要なシーンを彩るワインとして存在感を放っています。
ペトリュスが所有するブドウ畑は11.4ヘクタールと小さく、毎年少量しか生産しかできないのでほとんど一流レストランと愛好家に占有されてしまっています。市場に出回る本数が少なく、稀少価値が高いため、高値で取引されているのです。ご自宅で眠るシャトー・ペトリュス。買取してもらうなら、抑えておきたい情報をまとめました。
ボルドーワインとは
繊細な味わいと、酸味と甘みのバランスが良いことから「ワインの女王」と呼ばれているボルドーワイン。同じくフランスのブルゴーニュワインと並び、ワインの一大生産地として世界的に知られています。白ワインも生産されていますが、特に「ボルドー色」と称される赤ワインが有名で、偉大なシャトーがたくさんあります。
参考記事：【保存版】ワインの女王！ボルドーワイン人気買取銘柄まとめ
ペトリュスの意味
シャトー・ペトリュスのラベル上部には、カギを手にした男性が描かれています。その男性はイエス・キリストの12使徒の1人、聖ペトロで、ペトリュスとはペトロのラテン語読みのこと。聖ペトロは天国を開ける鍵をイエス・キリストから受け渡されたため、絵画でも鍵と共に描かれていることが多いのです。なぜ、シャトーの名前に聖ペトロの名前を頂いたか、理由ははっきりとわかっていません。
シャトー・ペトリュスの買取価格
photo by Wesley Vieira
状態の良いシャトー・ペトリュスの買取価格は8万円以上。ただしヴィンテージと稀少性の高さにより買取価格はかなり差があります。買取店のウェブページに記載されている、シャトー・ペトリュスの最高買取価格をご紹介しましょう。
・シャトー・ペトリュス1945年の買取価格は35万円以上
・シャトー・ペトリュス1981年の買取価格は98,000円以上
・シャトー・ペトリュス1982年の買取価格は27万円以上
・シャトー・ペトリュス1985年の買取価格は13万円以上
・シャトー・ペトリュス1988年の買取価格は10万円以上
・シャトー・ペトリュス1989年の買取価格は18万円以上
・シャトー ペトリュス 1990年の買取価格は最高24万円
・シャトー・ペトリュス1995年の買取価格は11万円以上
・シャトー・ペトリュス1996年の買取価格は最高12万円
・シャトー・ペトリュス1998年の買取価格は15万円
・シャトー・ペトリュス2000年の買取価格は27万円以上
空ボトルも売れる
ネットオークションでは、シャトー・ペトリュスの空ボトルが5,000円～12,000円ほどで落札されています。稀少なシャトー・ペトリュスの空ボトルは、空ボトル買取も扱うお店で買取してもらえるでしょう。特にコルクもついているとより高値が期待できます。
参考記事：捨てないで！その空ボトル・空き瓶は買取できる！気になる価格は？
シャトー・ペトリュスの偽物ボトルに注意
photo by Andrew Phillips
残念ながら、高価で有名なシャトー・ペトリュスは偽物のボトルも横行しています。偽物はもちろん買取価格対象外なので購入する時にも気をつけましょう。模造対策として、近年のシャトー・ペトリュスのボトルには、ボトル自体の上部と底にロゴが浮き出ているのが特徴です。また輸入向けのシャトー・ペトリュスのキャップシールにも、ロゴが型押しされています。
シャトー・ペトリュスの当たり年
当たり年でないシャトー・ペトリュスも8万円や10万円以上の買取価格ですが、当たり年のシャトー・ペトリュスはより高値が期待できます。代表的なヴィンテージをご紹介します。
シャトー・ペトリュス1989年、1990年は高名なワイン評論家のパーカーが100点満点をつけたことから、価格が高騰しています。1996年は例年より生産量が少ないため稀少価値が高いワインです。
近年の大当たり年として有名な2000年ボトル。高価買取価格が期待できます。2002年は生産量が少なく、90点を獲得したため買取額が高いでしょう。
シャトー・ペトリュス買取おすすめ店
ライフバケーション
横浜本店の他、世田谷区、千代田区、静岡、宇都宮に実店舗があるライフバケーション。買取対象はワインからウイスキーや日本酒まで幅広いのでお家にあるお酒を一度に買取してもらえます。買取方法は3種類。「郵送買取」（宅配買取）、「店頭買取」、「出張買取」からライフスタイルに合わせて選びましょう。
シャトー・ペトリュスは特に1980年以降の買取に強いそう。過去たくさんのシャトー・ペトリュスの買取実績があります。ウェブページにシャトー・ペトリュスの詳細な買取価格は記載されていないので、フリーダイヤルの電話かオンライン査定で仮査定を頼みましょう。
フードマインド・ジャパン
ソムリエも在籍する、ワインの輸入卸業務店です。買取にも力を入れていて、FMJワインラヴズの名前でヤフーオークションにも多数出品しています。買取方法は「出張買取」「宅配買取」「店頭買取」から選べます。買取価格が5,000円以上の場合は宅配買取の送料が無料です。
シャトー・ペトリュスをはじめ、ワインの買取価格はウェブページに記載されていませんが、ロマネコンティはじめ貴重なワインを多数扱っています。ちなみに、過去落札されたシャトー・ペトリュスは、シャトー・ペトリュス1986年が144,000円でした。また現在開催中（2016年5月14日）のオークションでは、シャトー・ペトリュス1989年が33件の入札を集め今のところ102,000円の値をつけています。
シャトー・ペトリュスの買取価格をあげるコツ
photo by Andrew Phillips
状態で買取価格は変わる
コルクの状態や、ラベル汚れの有無、ワインの液面が著しく低下していないかを買取では重要視し、状態によって買取価格は大きく変動します。
当たりヴィンテージは高価買取
平年のシャトー・ペトリュスも最低買取価格8万円と高額ですが、生産量が少ない年や、ブドウの出来が非常に良い年、ワイン格付けで点数が良かったヴィンテージはより高値が期待できます。仮査定時には、忘れず生産年も伝えましょう。
輸入代理店の名前確認
日本で購入したシャトー・ペトリュスは、輸入代理店の名前が記されているかどうかも確認されます。輸入代理店名は日本リカー、エノテカ、ピーロート、ラックコーポレーションなどです。
買取には身分証必須
古物営業法に基づき、買取には必ず身分証の提示が必要です。「店頭買取」では有効期限内で現住所が記載されている運転免許証を持参しましょう。運転免許証以外の身分証明書は、店によって有効なものが異なるので、各お店で確認してください。「宅配買取」では、身分証のコピーを同封する必要があります。
複数店舗で仮査定
世界的に人気のシャトー・ペトリュスは、もちろん各お酒買取店で人気のワインです。より高値で買取されるよう、複数のお店で仮査定を頼みましょう。他のお店の査定額より安い場合は、買取額をあげてくれるお店もあります。
シャトー・ペトリュス買取まとめ
熟成を増すごとにトリュフや湿った土を感じされる官能的な香りを放つというシャトー・ペトリュス。稀少なワインの価値を落とさないよう、早めの買取がおすすめです。
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