- ロレックスのリューズの操作方法が知りたい
- ロレックスのリューズの種類が知りたい
- ロレックスのリューズの故障について知りたい
この記事では、ロレックスのリューズに関する基礎知識や基本的な操作方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します!
ロレックスを初めて購入したときや、久しぶりに使う場合「リューズってどうやって使うんだっけ?」と疑問を感じるケースがありますよね。
ロレックスのリューズには正しい操作方法があり、誤った方法で操作すると壊れてしまうかもしれません。故障時には高額な修理費用が発生する可能性があるため要注意です。
記事の後半では、故障が疑われる場合の対処方法や修理費用をあわせて紹介します。ぜひ参考にしてください。
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【ロレックス】リューズの役割
リューズ(竜頭)とは、腕時計のケース側面に配置された、小さなネジのようなパーツのことです。回したり引っ張ったりすることで、さまざまな調整を行えます。
ロレックスにおけるリューズの役割は、おもに次の4つです。
- ゼンマイの巻き上げ
- 時刻合わせ
- 日付合わせ
- 曜日合わせ
腕時計は左手に装着されることが多いため、右手で操作が行えるように、リューズは一般的にケース右側に配置されます。
【ロレックス】リューズの操作方法
ロレックスのリューズには、さまざまな操作方法があります。
ここで紹介する調整方法は、「ゼンマイ巻き上げ」「日付変更」「時刻合わせ」という基本の3つです。初めての人にもわかりやすく解説するので、参考にしてください。
開放
ロレックスの時計の各種調整は、かならずリューズの「開放」と呼ばれる作業からはじめてください。
リューズを下方向(反時計回り)に回すと、バネの力によってリューズがケースから飛び出します。これが開放と呼ばれる状態です。
他メーカーの腕時計のように、つまんで引っ張り出すタイプではないので気をつけてください。
ゼンマイ巻き上げ
ロレックスのリューズを完全にゆるめたら、30~40回ほど時計回りに回しましょう。
現行ロレックスには、自動巻き上げ機能が付いています。そのため、腕時計を定期的に使用していれば、基本的にゼンマイ巻き上げは不要です。しかし、長い間使用していない場合は、ゼンマイ巻き上げを行いましょう。
日付変更
ロレックスの時計の日付変更を行うには、開放状態から一段階リューズを引っ張り出し、時計回りまたは反時計回りに回転させます。モデルによって回す方向が異なるため、ユーザーガイドをしっかりと確かめましょう。
ただし、一部のモデルを除いてロレックスの時計は、午後8時~午前4時までは日付変更の操作を行ってはいけません。禁止時間帯に日付変更をすると故障の原因となるため、かならず日中に行ってください。
時刻合わせ
リューズを二段階目まで引き出すと、時刻合わせができます。秒針が止まれば、時刻合わせができる合図です。
ただし、デイト(日付)機能がないモデルは二段階目がなく、一段階目で時刻合わせを行うので注意してください。
リューズを回す方向は、ユーザーガイドで確かな情報を確認することがおすすめです。たとえば、「オイスター パーペチュアル デイトジャスト」は上向き・下向きどちらに回しても問題ありません。
午前・午後に間違いがないか確かめることも大切です。
締める
ロレックスの時計の調整が終わったら、リューズを押してもとの位置に戻し、時計回りに回転させましょう。リューズは、最大で二段階押し戻す必要がある点に注意してください。
リューズを締め忘れたり緩みがあったりすると、水やホコリが侵入し、故障の原因になるので、忘れずしっかりともとの状態に戻しましょう。
【ロレックス】リューズの種類
ロレックスの腕時計の多くは、ねじ込み式のリューズを採用しています。ほかのメーカーに見られる引き出し式と比べて、水やホコリが侵入しにくいことがメリットです。
ロレックスの腕時計には、ねじ込み式のなかでも「ツインロックリューズ」と「トリプロックリューズ」の2種類があります。
ツインロックリューズとは、防水性の高い時計を製造するにあたり、ロレックスが1953年に開発したねじ込み式のリューズです。リューズとチューブにひとつずつパッキンを装着していることから名付けられました。
トリプロックリューズは、おもにダイバーズモデルのために1970年から採用されているリューズです。ツインロックより防水性能を高めるため、リューズにひとつ、チューブにふたつのパッキンを使用しています。
刻印の種類
ロレックスのリューズに打たれた刻印のおもな種類は、以下の通りです。
刻印 | 画像 | 意味 |
---|---|---|
ー | ステンレスまたはゴールド製 | |
・ | プラチナ製 | |
・・ | ツインロック式 | |
・・・ | トリプロック式 | |
・●・ | トリプロック式・ゴールド製 | |
●・● | トリプロック式・プラチナ製 | |
なし | アンティークモデル |
【ロレックス】リューズは故障のリスクがある
ロレックスのリューズは繊細な部品のため、保管方法や使い方を誤ると、故障するおそれがあります。リューズの故障を避けるには、正しい方法で使い、定期的にメンテナンスを行うことが大切です。
ここでは、ロレックスのリューズが故障する原因や、故障を防ぐ方法などを紹介します。
故障の原因
ロレックスのリューズが故障する原因は、次の通りです。
- リューズまわりのすき間への異物混入
- リューズのサビ
- リューズの潤滑油切れ
ロレックスのリューズはねじ込み式で、基本的にホコリや水が入りにくくできています。しかし、時刻や日付などを合わせる際にリューズを締め忘れると、異物が混入するおそれがあるので注意しましょう。
サビにも注意を払うことが大切です。リューズにサビが発生すると、ケース内部にまで広がるおそれがあります。
また、リューズには摩擦を軽減するための潤滑油が使われていますが、長く使用していると潤滑油が切れ、滑りが悪くなるので、定期的なメンテナンスが欠かせません。
故障を防ぐ方法
リューズの故障を防ぐ方法は、次の通りです。
- リューズを最後まで締める
- 操作方法を守る
- オーバーホールを定期的に行う
すき間から水やホコリなどが入ったりサビが発生したりして、ケース内部のパーツにまで影響をおよぼす可能性があるため、リューズは最後までしっかりと締めましょう。
決められた操作方法は、かならず守ってください。たとえば、「午後8時から翌朝4時の間は日付変更してはいけない」というルールが存在する腕時計もあります。
大切なロレックスを長く使うためにも、オーバーホールは定期的に行いましょう。オーバーホールを依頼すれば、すべてのパーツを分解し、洗浄や部品交換、動作チェックなどを行ってくれます。
故障の具体例
リューズの故障によくある症状は、回らない・空回りする・取れてしまうの3つです。
リューズのすき間に異物が詰まっていたりサビが発生していたりすると、回りにくくなります。決して無理に回さないようにしてください。
また、経年劣化によって破損や摩耗が進むと、リューズが空回りすることがあります。リューズだけでなく、ケース内部の部品に原因がある場合も考えられるため、注意してください。
リューズを強く引っ張りすぎると取れてしまいます。紛失しないよう注意し、早めに修理に出しましょう。
【ロレックス】リューズの修理方法
リューズがうまく動かなかったり、不具合があったりする場合は、自分でなんとかしようとしてはいけません。リューズが取れた場合も、自身でもとに戻すことは避けたほうがよいでしょう。
ロレックスをはじめとする腕時計のパーツはとても細かく、自分で修理しようとすると事態を悪化させる可能性が高いです。
リューズの修理は、かならずロレックス正規店または専門業者へ依頼しましょう。
交換費用
リューズ交換のみだと、パーツ料金と工賃を含めて10,000円ほどです。
すべてのパーツを分解・洗浄して組み上げるオーバーホールだと、ロレックス正規店で60,000~100,000円、時計修理店だと30,000~50,000円ほどでしょう。
ちなみにロレックスの場合、オーバーホールは3~5年に一度のペースで行うことが推奨されています。長く使用することを考えて定期的にオーバーホールしておくとよいでしょう。
ロレックスのリューズは正しく操作しよう
ロレックスのリューズの正しい操作方法や、修理するときの注意点などを解説しました。
ロレックスのリューズは操作方法が定められており、マニュアル通りに行わなければいけません。操作方法を間違えると、リューズのみならず内部のパーツが壊れてしまうおそれがあります。
操作方法を覚えることは大変なので、もし忘れてしまったら、再び本記事に戻ってきて確認してくださいね。
リューズが壊れてしまった場合は、自分で直そうとするのではなく、正規店または時計専門店などに修理を依頼しましょう。
本記事の画像・買取実績・価格・口コミなどの出典
出典:ロレックス