原付は駐輪場・駐車場どっちに停める?利用する際の注意点も

  • 2023年8月7日

原付に乗っている方は、出かけた先やアパートを借りるときなど、一度や二度、駐輪場で悩んだことも多いのではないでしょうか。「駐輪場と駐車場、どちらに停めればいいの?」「駐輪場の探し方は?」など、具体的な内容を探している方もいるかもしれません。

原付を停める場所は、駐輪場です。専用アプリやインターネットを活用すると原付を停められる駐輪場が見つけられます。しかし、駐輪場には独自ルールも存在。間違った使い方をしてしまうとトラブルになる可能性もあります。

本記事では原付の駐輪場について、駐車場との違いや駐輪場の探し方、駐輪場を探す際のポイントなどを詳しく解説。原付の駐輪場をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

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駐輪場と駐車場の違い

原付の停める場所を説明する前に、まず駐車場と駐輪場の違いをみていきましょう。
駐車場は、駐車場法第1章第2条第2項が示すとおり、自動車の駐車のための施設です。

自動車の定義については、駐車場法第1章総則第2条の4に、「道路交通法(昭和三十五年法律第百五号)第二条第一項第九号に規定する自動車」と書かれています。

道路交通法における自動車の定義は、次のとおりです。

自動車 原動機を用い、かつ、レール又は架線によらないで運転し、又は特定自動運行を行う車であつて、原動機付自転車、軽車両、移動用小型車、身体障害者用の車及び遠隔操作型小型車並びに歩行補助車、乳母車その他の歩きながら用いる小型の車で政令で定めるもの(以下「歩行補助車等」という。)以外のものをいう。

引用:道路交通法第2条第1項第9号

原付以外(50cc超)のバイクは自動車の扱いとなります。そして、自動車を停める場所は、駐車場と定義することが可能です。

また、駐輪場については自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律第二条三にて、一定の区画を限って設置される自転車等の駐車のための施設と明記されています。

つまり、駐輪場は自転車等を停める場所だと定義することが可能です。

原付はどこに停めるのが正しい?

原付は、駐輪場に停めるのが正解です。道路交通法において、自転車等は次のように定義されています。

原動機付自転車 原動機を用い、かつ、レール又は架線によらないで運転する車であつて次に掲げるもののうち、軽車両、移動用小型車、身体障害者用の車、遠隔操作型小型車及び歩行補助車等以外のものをいう。
イ 内閣府令で定める大きさ以下の総排気量又は定格出力を有する原動機を用いる車(ロに該当するものを除く。)
ロ 車体の大きさ及び構造が自転車道における他の車両の通行を妨げるおそれのないものであり、かつ、その運転に関し高い技能を要しないものである車として内閣府令で定める基準に該当するもの

引用:道路交通法(昭和三十五年法律第百五号)第二条第一項第十号

内閣府令で定める排気量の大きさとは、道路交通法施行規則第1条の2 に記載されている50cc以下です。つまり、道路交通法にもとづいて判断した場合、原付は「原動機付自転車」にあてはまります。

そのため、50cc以下の原付は、自転車と同じく駐輪場に停めるのがベストです。

50cc超~125cc以下は原付に該当しない

50cc超~125cc以下のバイクの場合、「道路運送車両法」では原付2種として扱われています。しかし、内閣府令が定める原付の定義は50cc以下のため、道路交通法上の原付には当てはまりません。

上記内容を、わかりやすく表にまとめました。

排気量50cc以下50cc超~125cc以下
道路交通法原付普通自動二輪
道路運送車両法原付一種原付二種
停める場所駐輪場駐車場

出典:道路運送車両法道路交通法

原付を停められる駐輪場の探し方

出かけた先で原付を停めようと思っても、なかには駐輪場がなかったりわかりにくかったりする施設も存在します。いざというときにスムーズに原付を停められるように、駐輪場の探し方について押さえておきましょう。

専用のアプリで探す

まずは、駐輪場専用アプリを使う方法です。例えばiPhone・iPadユーザー限定ですが、自転車・バイク駐輪場 情報共有MAPくんだと、無料で利用できることに加え、ユーザー間での情報共有にも対応。古い情報の上書きや新規情報の追加も可能です。

あらかじめスマホにインストールしておけば、出先で急に駐輪場を探したいといったときにも活用できますよ。

インターネットを利用して探す

駐輪場を探す機会が少なければ、そのためにわざわざアプリを入れておくのは、現実的ではないでしょう。アプリを入れることで、スマホの空き容量が減ることが心配な人もいるはず。でもご安心ください。そんな方向けにインターネットを使って簡単に探す方法について、詳しく解説します。

Googleなどの検索エンジンを活用

GoogleやYahoo!などの検索エンジンで「地域名+駐輪場」と検索してください。具体的に目的地が決まっている場合は「駅名+駐輪場」「施設名+駐輪場」といった検索ワードも有効です。

また、Googleマップを使って「駐輪場」と検索することで、現在地に近い駐輪場を探すこともできます。口コミも参考になるケースがありますが、掲載情報が古いこともあるため注意しましょう。

日本二輪車普及安全協会へアクセス

日本二輪車普及安全協会のサイトには、全国バイク駐車場・駐輪場案内のページがあります。時間貸しだけでなく月極の駐輪場も探せるため、便利です。

日本二輪車普及安全協会とは、安全、便利で快適な二輪車の環境をつくるために設立された組織のこと。駐輪場の情報だけでなく、二輪車通行規制区間情報やマナーアップなどの情報も掲載されているため、ブックマークに入れておきましょう。

駐輪場を探す際に見るべきポイント

原付が停められる駐輪場を見つけたら、必ず詳細をチェックしてください。駐輪場によって、ルールが異なるためです。ここでは、駐輪場を探す際に見るべきポイントを解説します。

料金

必ず押さえておきたいのが、駐輪料金です。駐輪場によって「無料」「時間貸し」「月極」と、料金の発生形態が異なるため注意してください。場所によっては、学生限定で料金の割引を受けられるケースもあります。

さらに駐輪場によっては、お得な回数券が販売されていることも。利用の頻度によって使い分けるとよいでしょう。

利用時間

駐輪場によって、利用時間が異なります。24時間出し入れできる場所もあれば、営業時間が定められている場所も。特に、早朝や夜間の利用を考えている方はあらかじめ確認が必要です。

また、駐輪場は無休のところが多いものの、年末年始など特定の期間に利用できない場所もあります。こちらもあわせて確認しておきましょう。

セキュリティ

セキュリティ面を重視する場合は、管理人が駐在している駐輪場やチェーンロック式の駐輪場を探す方法もあります。ただし、駐輪場の営業時間と管理人の駐在時間が一致しないケースもあるため、あらかじめ確認しておきましょう。

一方セキュリティが高い駐輪場は、安全に駐輪できる反面、料金は割高になりがちです。

利用可能台数

駐輪場によっては、自転車と原付それぞれに駐輪スペースが設けられていることがあります。もちろん、自転車専用スペースに原付を停めることはできません。

そのためいくら大規模な駐輪場であっても、原付は数台しか止められないといったケースも。公式サイトには、収容可能台数が掲載されていることもあるため、あらかじめチェックしておくと安心です。

原付を停める場所

原付を停める場所が屋内か、屋外かといった点も重要です。屋内であれば雨風をしのぐことができます。また、屋内でカッパなどを着たり荷物を整理したりできるため、出発や到着の際の準備もスムーズにできるでしょう。

ただし駐輪場によっては、自転車は屋内に駐輪できるけれど原付は屋外のみといったケースもあるため、注意が必要です。

原付で駐輪場を利用する際に気をつけること

駐輪マナーを守らない人が増えてしまうと、せっかくの駐輪場が閉鎖されたり、原付の駐輪が禁止されたりといったケースにもなりかねません。ここからは実際に原付で駐輪場を利用する際に気をつけるべき内容について解説します。

住宅街では騒音に気をつける

静かな住宅街では、想像以上に原付のエンジン音などが響くものです。特に深夜早朝に駐輪場を利用する際は、エンジンをかけたまま放置したり、大きな声で電話をしながら支度をしたりといった騒音となる行為は控えましょう。

自分のアパートやマンションの駐輪場であっても同じです。迷惑行為として、住民の方からクレームが入った場合、駐輪場を利用しにくくなります。

管理人の指示に従う

多くの駐輪場の利用規約には「管理人の指示に従ってください」との文言があります。こういった記載がなかったとしても、「原付を移動させてほしい」「別のスペースに停めてもらいたい」などと言われた場合は、すみやかに指示に従うようにしましょう。

「なぜ自分だけが」「他の原付はここに停めているのに」などと言い返すことは、トラブルにもつながります。

ルールを守る

本来停めたい駐輪場に空きスペースがなかったとしても、利用しない飲食店の駐輪場に停めることはやめましょう。また、チェーン式駐輪場において、チェーンをつけない行為も禁止です。

駐輪枠以外の場所への駐輪、月極駐輪スペースへの駐輪など、他の人に迷惑がかかる行為はやめ、マナーを守って駐輪しましょう。マナーを守って使う人が増えれば、原付の駐輪スペースが増えることも考えられます。

マンション・アパートでは事前に確認しておく

マンション・アパートの駐輪場は、公共施設などと異なり、独自のルールをつくっている可能性があります。マンション・アパート住民や近隣住民の生活環境を守るため、安全面に考慮したためなど、何らかの意味があることが多いもの。事前に確認しておくことをおすすめします。

下記は、マンション・アパートにおける駐輪ルールの一例です。

  • 原付は駐輪場の端を利用してください
  • 敷地内ではエンジンを必ず切り、押して移動してください
  • 深夜・早朝は特に騒音に気をつけ、周囲の迷惑にならないようにしてください

原付はマナーを守って駐輪場に停めよう

排気量が小さく手軽に乗れる原付、スクーターは、通勤・通学など日常の足として重宝することが多いもの。しかし停めるスペースについては、わかりにくかったり、特に記載がなかったりして困っている人も少なくありません。

本記事では原付は駐輪場に停めることが基本といった情報に加え、駐輪場の探し方、停める際のマナーやルールについて解説しました。ルールを守った上で、楽しい原付生活を送ってくださいね。

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