日曜17時にTBS系列で放送されている日5アニメは、比較的高い視聴率があります。放送局が多いことも理由の1つですが、何と言っても見やすい時間帯に放送されているというのが大きな利点といえるでしょう。この時間帯に放送されているアニメは、原作の売り上げを大きく押し上げてきています。
現在日5アニメで放送されているのは「七つの大罪」です。この作品もまた、アニメ化の影響で爆発的に原作の売り上げを押し上げています。放送前の売り上げから倍近くまで伸ばすことに成功し、アニメ放送中のタイミングで最新刊が発売されることにより更に発行部数を伸ばしています。日5でのアニメ化が成功したからこそ、こうした売り上げ上昇が図れるようになったとも言えます。
歴代の日5アニメ原作も大幅に買取価格が高騰
では買取価格で考えてみます。七つの大罪の全巻買取については、現在3000円オーバーとなっています。単行本自体は12巻が出たばかりなので、全て新しいものを購入すると5000円程度です。定価の65%の買取価格というのは非常に高い価格です。「鋼の錬金術師」や「青の祓魔師」、「マギ」、「ハイキュー!!」など、日5アニメの他の作品を振り返ると、ここで放送されていたアニメ原作の殆どは、放送後に買取価格が大幅に上昇しています。
日5アニメの安定感
『ここがアニメの聖地となる。』というキャッチフレーズの日5が選ぶ漫画です。本当に面白いと感じてくれていない原作については、間違いなく売上は伸びません。本来中古価値というのは、発売してから日々価値が下がるものです。しかし「七つの大罪」の買取価格の高さを考えれば、日5にて更に多くのファンを確保できていることがわかります。アニメ化の人気爆発で中古市場での在庫は希薄化し、買取価格が高騰したのです。
本来漫画の買取というのは、1冊あたり200円で売れれば大分良いと言われています。全巻買取で多少上乗せされることはありますが、こと「七つの大罪」で見れば現在の価格は1冊あたり300円に達している所から見ても、その人気が伺えます。
一概に『アニメ化=人気が高騰する』とは言い難いです。『どこの枠で放送されるのか?』が市場価値に大きく影響されるのではないでしょうか。