大人気のうちに完結したバスケ漫画、「黒子のバスケ」。
現在全巻セットで最高5100円で高額買取中と未だ人気が衰えていません。
しかし週刊少年ジャンプでバスケ漫画といえば忘れられないのがスラムダンク。
この二つの作品はテーマが一緒なのに、中身はまるで違います。
桜木 花道の才能。
桜木 花道は高校生になってからバスケを始めた身長190cm近くもある大柄な男(正確には当初188cm、後に189.2cm)。
才能は極端で、身体能力がずばぬけて高く、パワー、スピード、スタミナに恵まれ、ジャンプ力は常人では不可能なほど。この才能を生かして自称「ゴール下の覇者」と言い張るほど、リバウンダーとしての自信と才能を持った男です。
しかしパスやドリブルは、作中通してあまり上達はせず、かなり未熟。
経験が浅いんですからしょうがないですが、作中の成長スピードは驚くほどだったので、完璧に「天才型」のプレイヤーです。
黒子テツヤの素質。
名前の通り、花があった桜木 花道にたいして、黒子テツヤは物凄く地味。
むしろ、極端に影が薄く、存在を消すのが得意と言って良いレベルの選手。
身体的にも全く恵まれておらず、身長は168cm程度で体格も痩せ型。
一見して、スポーツ漫画の主人公にするにはかなり難がある人物です。
しかし彼が持つ才能は、その存在感の薄さそのもので、加えて観察眼が恐ろしく鋭い事。相手のボールをもぎ取ったり、パスワークが非常に得意で、花道と違って短気ではなく、冷静に適切な状況判断を下せる頭脳プレイヤー。
解りやすいヒーロー像をそのまま体現したのが桜木と比べて、選手の性格は本当に真逆です。
では、スラムダンクが楽しかった世代が黒子のバスケ読んでも楽しいのかといわれれば、おおむねYESです。
確かに黒子のバスケに登場する主人公は影が薄いですが、頭脳プレイは確かに光ってますし、準主人公の火神 大我(かがみ たいが)は荒々しいプレイスタイルが売りの肉体派。どちらかといえば彼の方が桜木に似ている感がありますが、彼は彼でとでも迫力のあるダンクが魅力のスーパープレイヤーです。
ただし、リアルを追求したバスケ漫画が好きならばNoです。
テニスの王子様レベルとまではいいませんが、このバスケ漫画にはいくつもの必殺技が登場するので、現実離れした描写も多々あります。
全体的には、良くも悪くも少年漫画という感じが強いかもしれませんね。