現在、実写版映画の人気もあり非常に注目を集めている、寄生獣。
完全版の全巻セットは最大で4500円と高額で取引されていますが、子供が読んだらトラウマ必至のホラー系漫画だということには注意しましょう!
寄生獣のバイオレンスな表現は漫画のほうがキツい!
寄生獣とは、ある日空から面妖な生物が飛来してきて、その生物たちが人しれず人の頭に侵入し、頭を丸ごと自分の体として、ほかの人間を捕食するというとんでもないストーリーです。
主人公の場合は、たまたま頭部への浸食をさけられましたが、右腕に寄生してしまって・・・というのがお話の根幹。
映画版もそうですが、主人公に取りついた以外の寄生獣のほとんどは、獰猛で人を食らうので、殺人事件ばかりを起こす生物です。
この描写が漫画版の場合はさらにグロテスクに描かれており、映画版に耐えられたからといって漫画版を面白く読めるかというと結構微妙。
映画版みたけど、何か気持ち悪いの??というレベルでないとさらっとは受け取れないかもしれません。
最後は感動します。
映画版の完結編予告をみると綺麗におわるようなことを示唆していますが、漫画版のほうも後味は悪くなく、意外とグッドエンドで物語に幕をおろします。
この件でいえば、内容は微妙に違えと映画版がきれいに終わり過ぎということはありません。
つまるところ寄生獣がよく出来た話であることも事実で、連載終了から20年以上もたった今でも人気があり続ける理由は、単なるホラー漫画で終わらないストーリーテイリングがあるからです。
ちなみに作者である岩明均は現在、ヒストリエという西洋を舞台にした歴史漫画を10年以上連載中です。
寄生獣ほどのホラー感はまったくありませんが、こちらも人間同士の闘争がリアルに描かれており、肉薄した雰囲気が見ものの作品なので、彼のファンであれば読んでみるのもいいかもしれません。
他の雑誌での連載もありますが、寄生獣にしろヒストリエにしろ月刊アフタヌーン連載の漫画なので、アフタヌーンの人気漫画家といえば必ず名前が挙がる方だと思います。