伊藤計劃(いとうけいかく)のSF小説「虐殺器官」の買取価格が徐々に上がりつつあります。
新書778円で買取価格200円は買取としては高額ではないでしょうか。
その理由を調べてみました。
虐殺器官ストーリー
911のテロをきっかけに対テロ作戦を本格的に始動するアメリカ政府。
アメリカを始めとする先進諸国はテロ一掃に成功するも、後進国では内戦が横行。
この事態を重く見たアメリカ政府は、新たな対テロ作戦として戦争犯罪人を暗殺する部隊を結成。
主人公クラヴィスは政府の特命で後進国の内戦を先導するジョン・ポールの暗殺を実行に移すも、そのジョン・ポールから大量虐殺を引き起こす器官「虐殺文法」の話を聞かされ、またその目的を知らされる。
ジョンから真実を聞いたクラヴィスが起こした行動とは―――?
劇場版「虐殺器官」の再開
Project ITOHという企画名で「虐殺器官」を始めとする伊藤計劃の長編小説が劇場アニメ化され、2015年10月に公開予定でしたが、「虐殺器官」の制作を担当していた株式会社マングローブが2015年9月に経営破綻。
経営破綻後は劇場版「虐殺器官」の制作も中断されていましたが、新設されたアニメ会社ジェノスタジオが「虐殺器官」の制作を引き継ぐことが決定されました。
ちなみに、Project ITOH第二弾「ハーモニー」は別会社が制作しており、すでに公開されています。
劇場版「虐殺器官」の公開時期は未定ですが、作品そのものは2016年に完成を予定されているとのことです。
ですので2016年内の公開も大いに考えられます。
虐殺器官、制作継続。ホッとしました。楽しみに待ちましょう。
— chelly&staff (@chelly_zzz) November 13, 2015
原作「虐殺器官」の作者は34歳の若さで亡くなっていた
「虐殺器官」の作者伊藤計劃は、若き天才SF作家としてSF小説界の期待の星でしたが、2009年に34歳の若さで亡くなっています。
「虐殺器官」は伊藤計劃のデビュー作で、SF小説界の名誉「小松左京賞」の最終候補にノミネートもされました。
「虐殺器官」原作は、現在は品薄状態ではないのですが、劇場版制作が再開したというニュースで原作でストーリーを予習しておこうという人が増えつつあると考えられます。
劇場版の公開日が決定されれば、買取価格はさらに上昇するでしょう。
まとめ
「虐殺器官」は劇場版制作が一度中断され、最近になって制作が再開されたとニュースになり、注目を浴びた。
原作そのものもかなり面白く、小松左京賞にノミネートされファンも多い。
月刊ニュータイプにてコミカライズ化もされている。
劇場版の再開は多くのアニメファンからも歓迎され、劇場版公開前に原作を予習しておこうという人が増えている。
劇場版公開の前に、ぜひとも抑えておきたい作品です。