古本はニーズをキャッチして売り時を掴み、人気に乗って高く売る

  • 2018年4月10日

「本」と一言で言っても、漫画・ライトノベル・学術書・参考書・赤本・辞書など、ジャンルは様々です。話題になった小説などは、新刊当初のハードカバーから、数年経ってから発売される単行本など、タイトル一つに対して、色々なサイズ・装丁の本が出ています。
また、雑誌も本のうちの一つですし、写真集も古本屋さんにはたくさん並んでいます。

果たして、どんな本なら買取ってもらえて、どんな本をどのタイミングで売れば高く買取ってくれるのでしょうか?
ここでは、古本の価格相場が決まる仕組みと、高く売るためのコツについて解説していきます。

あなたの売りたいものの
\一番高い買取価格がわかる/

古本流通の仕組み

店頭ではわからないお店の在庫

古本店を覗くと、人気の高いコミック本や小説では同じ本が数冊並べてあるお店もありますが、在庫がそれだけしかないという訳ではありません。
大手チェーンの買取店には、人気の高い本ほど買取も大量に持ち込まれてきますから、ほとんどの場合、同タイトルの本は倉庫に大量に眠っていると考えられます。ですから、自分が持ち込む本が店頭に1冊しかないからといって、高く売れると単純には判断できません。
大都市であれば、人気の高い本ほど回転率も良いですから、買取価格も比較的高めが期待できますが、人口の少ない地方都市では、かなりハードルが高くなります。

店舗エリアで購買者のニーズが違う

また、店舗のあるエリアによって、需要の高いジャンルが異なります。
オフィス街が近ければ、ビジネス書や自己啓発本のようなジャンルが良く売れますし、住宅街ならコミック本や料理本などを探す人が多いことが予想できます。大学や高校・私立中学などが密集するエリアだったら、参考書や赤本といった学問書の需要が高いという感じです。

業者に人気の本が売れる町の古本屋

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町の商店街などで、昔からあるような小さな古本屋を見た事はありませんか? 一見すると、難しそうな古書や歴史本が並んでいて、「よく経営が続いているな」と思う人は少なくないと思います。
そのような小さな古本屋では、店頭を訪れる客よりも、業者間で商売している比率が高いと考えられます。例えば、ネット販売のAmazonや珍しい本を探しているような同業者に対して、古本を流通させているということです。
そのため、市場で人気の高い流行本よりも、手に入りにくい古書や貴重な写真集、幻のバックナンバー雑誌など、珍しい書籍に高い価値が付きますが、反対に手に入りやすいコミック本や出版部数の多い文庫本は買取を断られることもあります。

古本に売り時なんてあるの?

大手チェーンの買取相場

ある大手買取チェーンでは、本が発売されてからの期間をもとに買取相場を設定します。
そこに、本の状態・店舗の在庫状況などのプラス・マイナス査定を加えて、最終的な買取価格を決定します。

人気の「現在進行形」と「過去形」

古本の買取価格は、購買者のニーズが高く、しかも店舗の在庫が不足するほど高額です。大きな賞を受賞した話題作など、書店の新刊本も完売し予約待ちが殺到、マスコミでも話題に取り上げる真っ最中という本は、かなりの高値買取が期待できます。

ただ、本の流行は、人気が出るほど増刷されて、市場に流通する部数も多くなります。話題が過ぎ去るのと同時に買取に出す人も多くなるため、どんなに本がキレイでもニーズが減少、しかも在庫が充実となれば、高値は期待できないということです。

古くて少ないほど価値が上がる町の古本屋

町の小さな古本屋だと、一般客に売ることを最初から想定していません。業者取引をメインにしていますから、多少汚れていたとしても「稀少価値」が高値買取のポイントになります。
つまり「人気の本だから高く売れるはず」と高を括っていると、あっさり断られて撃沈なんてことになりかねません。
もしも、売ろうと思っている本が入手困難なプレミア雑誌や稀少な古書だったとしたら、大手買取店へ持ち込むよりも満足のいく買取額を提示される可能性があります。

古本の買取価格を少しでも高くするコツ

本のジャンルによって売却エリアを帰る

最初に述べたように、古本の購買ニーズはエリアによって異なります。参考書・赤本・コミック本などは学生が多い地域、ビジネス本はオフィス街、料理本は住宅街にある大手チェーンなど、売りたい本をジャンル別に分けて、少々面倒でもニーズの高いエリアで売る方が、高く買い取ってもらえる可能性は大です。

ネット古書店を利用する

古本買取でメジャーな「ブックオフ」を筆頭に、実店舗を持つ古本買取のお店も、インターネット買取店を開設している所が増えています。店主の目利きで価格が決まる稀少価値の高い古書は別として、一般的な単行本・ライトノベル・雑誌・コミックなどは、段ボールにまとめて送るだけのネット古書店の利用はおすすめです。
ネット古書店では、インターネット上の取引相場を基に買取価格を決定するので、古いコミックや雑誌なども高めの価格が付くことが多いようです。

■ブックオフ オンライン

ブックオフ
出典:ブックオフオンライン

■もったいない本舗

もったいない
出典:もったいない本舗

■本買取アローズ

アローズ
出典:本買取アローズ

■定番屋

定番屋
出典:定番屋

古本を売る時の注意

汚れ・手垢・折れはできるだけキレイに

どんな物でも買取してもらう商品は、状態がキレイなほど査定額はアップします。もちろん、本の買取にも言えることで、一見して汚れている、表紙が折れ曲がっている本は、査定額が下がります。
表紙についた食べ物のカスや落とせる手垢などは、ティッシュで拭いたり消しゴムでこするなど、できるだけキレイにしておきましょう。
また、表紙や角の折れなどがあれば、そのままにせず少し重たいものを載せてならすなど、折れが目立たなくするのも、査定額ダウンを防ぐ方法です。

シリーズは揃えて売る

連続シリーズのコミックや上・中・下巻に分かれた小説などで途中抜けがあると、査定額が大幅にダウンしてしまいます。例えば、全12巻のコミックで、7巻目だけがないとします。そのまま査定に出したら5000円だったとしましょう。
その場合、古本屋で7巻だけを300円で調達したら、査定額が7000円になるなんてことは珍しくありません。
シリーズ物で間が抜けていた場合、わざわざ買い足した出費分よりも、全巻揃っている方が高く売れる可能性が高いです。

まとめ

つい最近も、人気お笑い芸人が書いた本が注目を浴び、図書館では数年先まで予約が入るほどの人気だそうです。文芸作品では過去にないほど増刷を重ね、普段、本を読まない人までが手にする大ベストセラーになりました。

と同時に、すでに古本屋の店頭に並び始めています。

幾つかある有名な作家コンクールは、年に1度のペースで開催されますから、話題が次に移っていくのも年単位です。月刊誌などの雑誌に至っては、週単位・月単位ということになります。
本は、話題になる前に読んで、話題沸騰と同時に手放すのが、もっとも良い売り時ということですね!

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