思い出の詰まった児童書、何かの折に引っ張り出すと、当時があざやかによみがえるものです。
引越し、新築。こんな折に思い出の品だけど処分しようかとなると、廃品回収に出すぐらいしか思いつかないはず。
子どもが対象の本だけに、カバーがなかったり、折れや破れが当たり前の児童書、引き取ってくれるところなどななさそうです。しかし、実は児童書も売ることができるのです。
ただし、売り先を間違えなければの話ですが。
よくある大手の古本チェーンに持ち込むと、付いて10円、ダメージあるとお断りとなるでしょう。しかし、児童書買取専門のショップを利用すれば、ある程度のダメージならば値段を付けて買取ってもらえるのです。
また別の誰かの手に渡っていく児童書、なんかいい話ですね。
なぜ児童書が売れるのか
古いものでも大丈夫
去年の児童書ベストセラーを眺めていると、「アナ雪」や「ベイマックス」などのトレンド感があるものに交じって、「はらぺこあおむし」など懐かしいものが顔を出しています。1968年初版の「ぐりとぐら」はシリーズ合計2,500万部、1963年初版の「エルマーのぼうけん」は1冊だけで255万部。時流に流されやすい本なら、こうはいかないものですが、こんなロングセラーのは児童書の世界ではめずらしくありません。
内容が古くならないエバーグリーンな良書が多いので、児童書はたとえ古いものでも売ることができるのです。
状態に理解がある専門店
児童書は実用書、何度も何度も読みますからカバーが失われているなど状態はどうしても悪くなります。しかし、専門店ならそんなことは折り込み済み。多少の状態の悪さにも目をつむってくれます。どの道、次に使われるのも本にとってはハードな状況下です。
もちろん、減額はまぬがれませんが。
児童書を売るためには
ショップ選びは慎重に
よくある大手の古本店へ出向くのもひとつの手ではあるでしょう。しかし、他の本同様に査定されてしまいますので、その児童書はただの状態の悪い本と評価されてしまいます。
大切なのは児童書買取の専門ショップを選ぶこと。少しでも高く売れる、これは大切な条件ではありますが、本を正当に評価してもらえるというのは、思い入れが強いだけに、うれしいものです。
近所にショップがなくても大丈夫
買取界のトレンドとして「宅配買取、送料無料」というものがありますが、児童書を専門に扱う古本のショップでも、そのトレンドに条件はあるものの、のっとっています。
たとえ近くの古本店でも、重量があるものだけに、買取ってもらいたい本を持参するのは苦痛なもの。車がない場合などはなおさらです。
宅配買取、送料無料のショップに託せば、重い本をわざわざ持参する必要がありません。正当な評価も期待できます。
売れる児童書の条件など
月間絵本も大丈夫
「キンダーブック」シリーズ、「こどものとも」、「おはなしチャイルド」などなど。園や施設で購読している月間絵本も大丈夫、大量に所有しがちですが場所をとります。しかし、捨てるとなるとどうしても抵抗があるものです。
しかし、児童書専門ショップならば買取が可能です。
状態が悪くても……
カバーがない、ちょっとした破れ、記名、落書きなど児童書にありがちなダメージ、ある程度は目をつぶってくれます。
もちろん減額にはなりますが、それでも評価してもらえるだけでも恩の字。通常の古本店ならば、買取不可となり、最悪持ち帰るハメになるのですから。
図鑑でも大丈夫
捨てられないものの代表が子ども対象の図鑑類、本棚の場所をとりますし、子どもの成長にともない読み返す機会はどんどんなくなります。そんな図鑑も買取してもらえます。
もちろん、購入時の価格を思い出しすことは禁物ですが。
全国対応、おすすめの買取店
だんでらいおん
30冊以上で送料無料、50冊以上の買取で500円アップなど非常に積極的かつ大量の買取を促進しているのが「だんでらいおん」。「状態が悪くても」児童書はすべて買取ってくれるという姿勢もうれしいショップです。
児童書以外でも、児童用のDVDやレゴブロックなど、一緒に買取してくれる品目があるのもうれしいところ。面倒な荷作りが1回で済んでしまいます。
初版発売から3年以上たっていても、30~100円で買取してもらえますから、古いものでも大丈夫。親世代のものも一緒に買取ってもらいましょう。
ガーデンブックス
出典:ガーデンブックス
「ガーデンブックス」の強みは、買取価格の高価さでしょうか。「だるまさん」や「ぐりとぐら」、「しろくまちゃん」などなど馴染み深いシリーズは高価買取、HP上でも目立つ場所に価格が掲載されていますので、参考にしてみて下さい。
冊数が揃いがちな学習マンガや伝記なども、そろえて買取をしてもらえれば、かなりの額が期待できます。
こちらのショップも30冊以上で送料無料、買取冊数に応じたボーナス、期間限定での買取価格アップなどうれしいサービスをおこなっています。
なるべく高く売るコツ
冊数はまとめて
すでに紹介したショップのように、冊数をまとめるごとに送料無料やボーナスなど特典を用意してくれているショップは多いものです。ママ友と一緒に冊数をまとめて送付すれば、送料でもボーナスでも得をしそうです。
ショップ同士を比較して
冊数がまとまるほど、買取価格の合計は変わってきます。すぐに比較できるように、買取価格表を用意しているショップを頼りましょう。キャンペーン期間なども見逃さないように!!もちろん、買取価格が不満ならば返送してもらえるサービスはありますが……。
注意点
「事前連絡なしでの送付は不可」「古すぎる図鑑は不可」ショップごとに買取ルールが大きく違うケースがあります。ショップごとの買取条件を同じくルールも良く比較した上でショップを決めましょう。
また「送料無料」をうたっていても、冊数の下限を設けているケースがほとんどです。細かい条件もしっかり理解した上での買取依頼が重要です。
まとめ
「思い入れのある児童書だけに、わかっている人にたくしたい」これが、児童書買取専門店を利用する上での基本姿勢です。
「高価買取」をうたっているショップは多いですが、多大な期待は失望につながります。「次の人が大切にしてくれればいいじゃないか」。児童書の買取は、そんなおおらかな気持ちでの買取にのぞみたいところです。