大人気作家の東野圭吾さんですが、買取時に高値がつくのはやはり人気作品です。それではいったい東野圭吾さんの小説のなかで、どの作品の人気が高いのでしょう。
人気作品の発行部数についてチェックしていきましょう。
白夜行
発行日:1999年8月
推定売上部数:約200万部
ドラマ化されたことで200万部を突破した小説ですが、当初は連作短編として小説すばるに掲載されていました。2009年に韓国で映画化され、2011年に日本で映画化された、東野圭吾さんの代表作の中でもとくに人気のある作品です。
迷宮入りした大阪での質屋殺し。別々の人生を歩んでいたその事件の被害者の息子と、容疑者の娘。二人の道が再び交わることで、ストーリーが進んでいきます。
幻夜
発行日:2004年1月
推定売上部数:約100万部
ベストセラーの白夜行の姉妹作として、直木賞にノミネートされた作品です。WOWOWで連続ドラマ化されたことで注目度が高まった作品です。
阪神淡路大震災の被災者である二人の運命。叔父を殺してしまった雅也と、それを目撃した美冬の男女の物語。ストーリーは白夜行に似ているのですが、白夜行の続編であり続編ではないという、読む人の感覚次第で様々な受け取り方をすることができるストーリーになっています。
容疑者Xの献身
発行日:2005年8月
推定売上部数:約228万部
第6回本格ミステリ大賞、第134回直木三十五賞受賞作。本格ミステリ・ベスト10 2006年版、このミステリーがすごい!2006、2005年「週刊文春」ミステリベスト10それぞれで1位となった、東野圭吾さんの代表作中の代表作です。
元夫を殺害してしまった母娘に対して、救いの手を差し伸べる隣人の天才数学者・石神と、母娘の犯行のアリバイを崩せない刑事が頼った天才物理学者・湯川の謎解きによるミステリー作品です。
秘密
発行日:1998年9月
推定売上部数:約20万部
映画化されたことで東野圭吾さんの代表作のひとつになっていますが、実は発行部数は東野圭吾さんの作品の中ではそれほど多くありません。
交通事故によって仮死状態になった娘の体に、妻の霊が宿る。そんな秘密を抱えながら暮らしていく夫婦の物語です。
東野圭吾の小説を買取してもらう方法
東野圭吾さんの小説を買取してもらう方法は、大きく分けて2種類あります。ひとつはブック奥などの古本屋さんでの買取と、ヤフオクなどのインターネットを利用した買取です。
それぞれの特徴について紹介します。
古本屋での買取
古本屋での買取は本の状態を重視します。とにかくきれいで日焼けしていない本でなければ、買取不可になるか、二束三文の買取価格になってしまいます。汚れは絶対にNGで、書き込みも買取不可につながります。
それでも人気作品は買取してもらいやすいのですが、ベストセラーで100万部以上売れている作品の場合は、中古市場に古本が溢れてしまうことがあります。そんな場合は、買取価格が低くなる傾向にあります。
人気作品なのにブックオフで100円で販売されているのを見たことがあるかもしれません。流通数が多すぎると価値が下がるのが、古本屋での買取の傾向にあります。
インターネットでの買取
ヤフオクやAmazonなどが、頻繁に取引されているインターネット上の買取の場になります。ブックオフで買ったものをAmazonで売る「せどり」と呼ばれる売買をしている人がいるほど、インターネット上のほうが買取価格が高くなります。
ただし、人気のない作品は古本屋がすでに1円などで販売をしていることもあるため、最近は多くの儲けを出そうと思うと、なかなか難しくなっています。
それでも二束三文で古本屋に買取してもらうよりは時間と手間がかかりますが、確実に高く買取してもらえるため、いまだ根強い人気があるのが、ヤフオクやAmazonなどのインターネットサービスを利用した買取になります。
東野圭吾のサイン本は価値がある?
東野圭吾さんのサイン本を入手したけど、「これってプレミアつくのかな」と期待していませんか?基本的にどんな作家さんのサインであっても、一般的な買取店ではサインは「落書き」扱いになってしまいます。
そのサインが本物であるかどうかを調べるのに手間と時間がかかりますので、古本の世界ではサイン=落書きとして、汚れのある本と一緒の扱いになってしまいます。信じられないかもしれませんが、東野圭吾さんのサイン本であっても、サインがない本よりも買取店では低い査定になります。
もしどうしても、サイン本としての価値をつけて売りたい場合は、ヤフオクなどで東野圭吾さんのファンに買取してもらうのがベストですが、サインが本物かどうかという証拠を出すことが出来ませんので、やはりそれほどのプレミアにはなりません。
サイン本が買取不可になることもありますので、ヤフオクやAmazonでの販売は、買取不可になるのを避けることができるぐらいのメリットだと考えましょう。
東野圭吾の小説の高価買取のポイント
東野圭吾さんの小説を高値で買取してもらうためにはいくつかのポイントがあります。ここでは少しでも高い値段で買取してもらうためのポイントを紹介します。
読み終えたらすぐに買取してもらう
東野圭吾さんの小説は発売前からベストセラーが約束されています。新刊が発売されたらすぐに入手したい人が大勢いますので、発売直後は定価の1割引きというような値段でも、中古本を購入したい人が大勢いる状態です。
理想は発売日に購入して、1週間以内に手放すようにしてください。半値近い値段で買取してくれる買取店もあります。
少しでもきれいな状態を保つために、ブックカバーはもちろんのこと、鞄の中に入れるときなども型くずれしないように気を使ってください。
シリーズ物はセットで買取してもらう
東野圭吾さんの小説にはいくつかのシリーズ物があります。「加賀恭一郎シリーズ」や「ガリレオシリーズ」がそれにあたります。シリーズものは1冊だけで買取をしてもらうよりも、セットになっている方が高値での買取になります。
特にシリーズ物でも初期のものは時間が経過しているため、単品では「古い本」として買取不可になるようなこともありますが、セットであれば買取対象になります。わざわざ買い揃える必要はありませんが、もしセットで揃っている場合は、すべて一緒にして査定してもらいましょう。
まとめ
東野圭吾さんの小説は、多くの本好きが新刊の発売を今か今かと待っています。それだけに中古市場でも活発に取引されている小説のひとつになります。状態が良ければ数百円での買取も期待できますので、手放すときはリサイクルゴミではなく、必ず買取店で査定してもらいましょう。
ポイントは読んだらすぐに買取してもらうこと。すでに本棚に揃っているシリーズ物はまとめて買取してもらうことで、通常よりも高価買取につながります。