文庫本の買取価格|おすすめ買取店3選・買取相場

  • 2024年5月27日
文庫本買取

旅先にもっていきたくなるコンパクトさ、サイズがそろっている収納性の高さ、そして何よりも安価。文庫本は非常に魅力的、近年では文庫版のマンガも発売され人気を呼んでいます。現在では各出版社が独自の文庫シリーズを出版していますが、それらの中で最長の歴史を誇るのが「新潮文庫」、創刊は大正3年といいますから驚かされます。当時はハードカバーで、現在の大きさである「文庫版」よりもやや小型だったといいます。

あなたの売りたいものの
\一番高い買取価格がわかる/

文庫本と単行本の違いとは

大抵の文学作品は、まず週刊誌や文芸誌などに連載、掲載されます。その後に一冊の本として出版されるのですが、これが「単行本」。大抵厚紙でできたハードカバーの体裁をとり、余白や文字の配列も計算され、非常に読みやすく保管しやすい物となっています。

その後、廉価版・普及版の体を取って出版されるのが「文庫本」。手に入れやすいのはいいのですが、単行本と比較すると非常に安価なつくりとなっており、耐久性も低いものなのです。

文庫の買取価格相場

単行本ならば高く売れるかも?ですが

さて、単行本ならば最初に出版された「初版本」に高値が付くというケースも見られますし、そこに著者のサインでも入っていれば、結構な値段になったりするもの。例えば戦前の江戸川乱歩の初版本なら、状態にもよりますが1万円程度はしてしまうでしょう。

買取相場は「安い」文庫本

しかし文庫は所詮、廉価版であり普及版。紙質もよくありませんから、グッズとしての魅力もありませんし、それなりに売れると見込んだもの以外は文庫化されませんから、出回っている冊数も多いのです。

以上の理由から、文庫の買取相場は「安い」としか言いようがありません。

高く売れる文庫ってあるの?

リコマース

リコマース
出典:リコマース

アマゾンの買取サービスの委託を受けている「リコマース」を見てみましょう。リコマースは買取上限額の検索システムをHP上に持っているのですが「新潮文庫」と打ち込んだ場合、買取上限価格が出るものは835件。85~200円、中には239円や267円といったものも見られるのです。

ちなみに239円が付いているのが、

・ブラックライダー(上)
・花森安治伝:日本の暮しをかえた男
・ひと目で見分ける287種 野鳥ポケット図鑑
・呪われた腕:ハーディ傑作選

などなど、「ブラックライダー(下)」に至っては267円もの買取価格が付いています。

創弦書房

創弦書房
出典:創弦書房

阪神地区に5店舗を展開するリサイクル書店、「メイカーズブックス」のWeb買取部門「創弦書房」では、かなり一部の作家に偏ってはいるものの、買取価格一覧表をHP上に公開して、広く買取りを募っています。価格は100~150円、高価と言い切るのは難しいですが、かなりよい部類です。

ちなみに150円が付いているのが、

・愛川晶
・青柳碧人
・赤井三尋
・北山猛邦
・霧舎巧

などなどの先生方。探せば、この様なショップもあるという一例として、あげてみました。

定番屋

定番屋
出典:定番屋

埼玉県の古本買取専門ショップ「定番屋」でも文庫本の買取に注力中。HPのトップに掲示され、1冊266円という超高価買取価格が付いているのが、

・小説 君の名は。(角川文庫)

興行収入で「魔女の宅急便」越えを果たした大ヒットアニメ「君の名は。」のノベライズ版。やはり話題になっている作品に対して高い買取をおこなってくれるショップは探せばあるのです。

他にも「マスターの教え」「平成紀」「村上海賊の娘(三) 」が、今なら200円以上の買取となっています。

マンガの文庫の場合

楽読書店

楽読書店
出典:楽読書店

買取専門「楽読書店」の買取り表によると、白戸三平の大傑作「カムイ伝」第1部・全15巻の買取価格は2,800円、第二部・全12巻は4,500円、外伝・全11巻は3,600円。

廉価版とはいえ全巻そろいのマンガ文庫には高い価格が付くのは、単行本のコミックスと同じ現象です。

査定基準

ショップによって人気作家は違う

Web上で公表されている買取価格を見る限り、高価買取をしている作家や作品はショップによってバラつきがあります。1冊の文庫本を買取ってもらうために、ショップを選ぶというのはさすがに効率が悪すぎますから、自分と相性の良い買取店を探すことが必要です。

状態評価については、どこも同じ

カバーがない、水濡れや破れがあるもの、タバコ臭があるなど、状態が悪いものはどこも買取ってもらえません。持ち運びやすい文庫本ですが扱いは注意した方が良さそうです。

人気作家=ベストセラー作家ではない

ベストセラーの文庫本は数が多く出回っているということですからショップも在庫過多になり、すぐに買取価格が落ちてしまいます。例えば上記の「君の名は。」、売るとしたら、今しかなさそうです。

高価買取のコツ

売る場所を考える

上で見たとおり、高く買取ってもらえる文庫本は、ショップによって大きく違います。ですから自分の蔵書にあったショップで売りましょう。

キャンペーンを利用する

ショップによっては、「初回利用で○円アップ」などのキャンペーンをやっていたりします。高い買取価格が望めない文庫本のこと、非常に大きなアドバンテージですね。

後は上にもあるように「全巻揃いで買取ってもらう」とか「状態に気を使う」といったことが、高価買取のコツとなります。

注意点

近年では不当な手段で手に入れた本を、買取ショップに持ち込むという不届き者が横行しているといいます。多くの買取ショップは対策として、複数の同一タイトルの書籍の買取を拒否する傾向にあるのです。いらぬ疑いをかけられぬよう注意してください。間違えて同じ巻を買ってしまうということは、結構あるんですけれどね……。

まとめ

販売単価が安い分、買取価格も安くなる文庫本ですが、中には高価買取が期待できるタイトルも散見できるもの。ただし、ショップによってタイトルは異なるものですから、なかなか難しいのです。少しでも高価買取を狙うならば、自分のコレクションを評価してもらえるであろう、ショップを見つけること。……かなりハードルは高そうですが、膨大なコレクションを持っているならば、挑戦する価値はありそうですね。

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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