連載が気になって毎週買い続けているコミック雑誌、毎月買わないと気が済まないファッション誌など、特に意識しないままなんとなく購入している雑誌。毎週発行のコミック漫画のような分厚い雑誌だったら、ほんの数ヶ月溜め込んだだけで、壁際に雑誌の山ができてしまいます。コレをお金に変えられれば、ちょっと嬉しいですよね。今回は、コミック雑誌やファッション誌など「雑誌」の買取事情について解説します。
雑誌は買取してもらえるの?
雑誌買取の古本店は存在する
インターネットで「古本買取」と検索すると、コミックに強いホビー系の買取店から、学術書や専門書に強い買取店・古書店など、多くの古本ショップが並びます。その中には、数は少ないですが、雑誌の買取も積極的に扱っているお店もあります。
週刊誌や月刊誌は、新刊を購入するタイミングを逃すと、バックナンバーを書店で購入することができないため、連載を読み損ねた人が古本屋で探すこともあります。中でも、特定ジャンルにこだわった専門雑誌は、バックナンバーの需要も多く、雑誌といえども高値で買取してくれるケースもあります。
買取不可の雑誌とは
「雑誌買取」でわずかに光が見えたかもしれませんが、残念ながら漫画雑誌に関しては、ほとんどの買取店が取り扱ってはくれません。「少年ジャンプ」「コロコロコミック」などの漫画雑誌は、1号ごとの発行部数が多く、古本屋で扱うお店を見つけるのは困難です。また、アダルト誌やコンビニコミックに関しても、買取してくれるお店を見つけるのは難しいでしょう。
雑誌買取に積極的なお店
極稀に、雑誌買取も積極的に行う買取店があります。ただし、発行年度や本の厚みなどの制限があり、分厚い漫画雑誌は“厚み”という点で除外されます。ただし、季節ごとに発行される情報誌やファッション誌などの月刊誌は積極的に買取するなど、雑誌不可の他店よりも規制が緩いので、どうしても捨てるのはもったいないという考えの人なら、利用する価値は高いでしょう。
ブックオフを覗いてみよう!
今や、古本買取の代名詞的存在にもなったブックオフの買取ルールを覗いてみましょう。
買取可能の本
- 書籍
文庫/新書/小説/実用書/ビジネス書/参考書・辞書/児童書/絵本/料理本/ゲーム攻略本/写真集/洋書 - コミック
少年コミック/少女コミック/青年コミック/文庫コミック/ワイド版コミック/愛蔵版・完全版/コンビニコミック - 雑誌・その他
ファッション/インテリア/車/歴史/スポーツ/アウトドア/趣味/料理/音楽・楽譜/映画・パンフレット/ガーデニング/旅行・地図
買取できない本
- 週刊誌全般(内容により可。ただし、宅本便では買取不可)
- コミック誌(少年ジャンプ等)
- 非売品(企業パンフレット・贈呈本・学校図書等)
- 同人誌
- 百科事典(3年以内発行は可)
- 税別定価100円以下の本
- 表紙(カバー)がないもの
- 破れ・切り取り・乱丁・落丁・書き込みがあるもの
- 日焼け・汚れがひどいもの
- カビ・シミ・臭いがあるもの
- ページや表紙カバーが変形しているもの(反り、水濡れによるゆがみ等)
店舗ごとの違い
実は、ブックオフの買取ジャンルについては各店舗の采配に委ねられていることもあり、店舗によってはコミック雑誌の買取を積極的に行っている所もあるようです。なので、店頭を実際に訪れてみて、中古のコミック誌を販売している店舗だったら、買取してもらえる可能性はあります。ただし、買取価格には、あまり期待しない方が良さそうです。
ただし、宅本便(宅配買取)では雑誌の取り扱いはしてもらえませんので、コミック誌やファッション誌などの「雑誌」類の買取は店頭に持ち込むか、出張買取を依頼した際にスタッフに相談してみてください。
コミック雑誌買取のお店紹介
カルチャーステーション
古い雑誌も、創刊号から最新号まで全ての年代の買取に対応。中には、近年爆発的に人気となった女優が新人時代にグラビアを飾った雑誌や、写真集に未収カットが収録されている号など、雑誌1冊で1,000円以上という高額査定になるものもあります。また、雑誌以外でも、日本の女優・アイドルに関するものなら、等身大ポスターや誌上通販グッズなどの買取も行っています。
コミック雑誌を得意とするショップですが、基本的にタレントのグラビアページが掲載されてい雑誌が対象です。
トロニカ
札幌に実店舗を持つトロニカは、大正時代に建てられたレトロビル内にある小さな古本屋です。古いコミック雑誌・音楽映画演劇雑誌・ファッション誌・映画パンフレット・コンサートパンフ・ファンクラブ会報など、他店ではなかなか取り扱いしてもらえない雑誌・冊子の買取を実施。全国送料無料の宅配買取を利用すれば、遠方の方も利用できます。
札幌市内とその近郊は出張買取もOK、店頭買取なら1冊からでも受付可能です。
古い雑誌に価値を見出す
バックナンバーの価値
大人気の連載マンガが休載…ということも多い作品だったら、ストーリーの前後がわからなくなってしまうために、その作品が掲載されている号が「バックナンバー」として流通することがあります。もしも、大人気の原作アニメ第1話、または原作が誕生する前のエピソードが掲載されている号だとしたら、稀に「お宝」としてプレミア的な扱いをされることもあります。
もしも、このようなお宝的な漫画雑誌を持っているとしたら、複数店に見積もりを依頼することで、意外な高値が期待できるかも。
昭和世代のコミック誌
昨今のコミック雑誌でもっとも高値に期待できるのは、1970~1980年代もの。現在でも人気の高い大御所漫画家たちの初期作品が掲載されている年代で、古書店でも神扱いされるほどです。中でも、日焼けやページの折れなどがない状態の良い雑誌だったら、お店選びを間違えなければ、かなりの高額査定が提示される可能性は大。
一般的な古書店・古本買取店では、「ISBNコード」で買取相場を決定していますが、この年代の本にはコードが掲載されていません。一般的な買取相場よりも、本の価値を正当に評価してもらいたいと思えば、「ISBNコードなしでもOK」という買取店を選びましょう。
まとめ
残念ながら、不要になったコミック雑誌は、買取でお金に変えるのは非常に厳しい現実を知ることになります。
まず、買取してもらえるお店が少ないこと。もう一つは、査定額が1冊1~5円や値段が付かないことも。コミック雑誌の買取を検討しているとしたら、まずは「無駄足を覚悟」しておく必要がありそうです。
捨てるのはイヤ、どうしても買取で…ということであれば、せめて「まとめ売り」でキャンペーンを利用するなどの工夫をしましょう。