全巻セットなら最高で12000円で高額買取してもらえる弱虫ペダル。
アニメ作品も好調で非常に人気の高い作品ですが、熱血漫画である事以外にどんな魅力があるのでしょうか。
インターハイに絞りきっている漫画
インターハイ以外の試合や練習シーンも勿論多く登場しますが、作品の内容はほとんどが、インターハイ本戦の中にあるという異色作。
普通のスポーツ漫画だったら、予選や練習試合もボリューム多めにかくものですが、この漫画はガッツリ絞られています。
読んだ事が無い人は一試合にそんなに時間(連載期間)かけるの?と思うかもしれませんが、この作品におけるインターハイの試合は3日にわたって続けられる長丁場なので、間延びしているような感じは受けません。
むしろ、このインターハイ1試合にこめる大ボリュームが漫画も売れるポイントの1つで、試合の区切りが中々つかない分、次はどうなるんだろうと気になるばかり。
早く次の巻が読みたい!この区間は誰が有利に通過するんだ!と興味や予想が膨らむので癖になります。
また作者の上手い部分として、本当に誰が勝つかわからないという部分も大きいでしょう。
キャラクター達の成長スピードが凄い!
弱虫ペダルの独特な部分として、貧弱だったサブキャラクターも急激に成長するというポイントがあります。初登場時はいかにも雑魚キャラだったり、主人公達の踏み台になる事決定だなとおもうような人物も、話がすすむにつれて大きく成長するシーンがなんどもあります。
人の成長というのは、みているだけでもワクワクしますし、非凡な才能を持っていなくても、多くの人間が活躍する姿は見ていて清清しく、魅力的。
本編においては、主人公が1年生の頃は駄目だったライバルや味方も、2年生時には大きく成長していて、人が変わったように活躍します。
内容は大人向けというわけでもないのに、大人までもが見せられてしまうのは、こういった「誰もが活躍する可能性がある」という部分にあるのかもしれませんね。
ちなみにそれらに反して、主人公は超天才といっても良いレベルの才能の持ち主。
何もしなくても出来るタイプではないですが、物事の吸収力が凄まじく、成長スピードが化け物じみています。
しかし決して、イケメンでもなければ、クールでかっこいいわけでもありません。
むしろ泥臭くて青臭くて泣き虫な高校生。
弱いけど強い、強いけど弱い。そんな精神の揺れ動きがまさに青春漫画として多くの魅力が詰まっているポイントなのだと思います。