安定的な人気を誇るオールドコーチ。コーチの高い品質を保持したまま、安価な値段で手に入るオールドコーチは、男女問わず人気の商品となっています。
とくに、デザインもシンプルで、飽きのこないラインナップは、カジュアルな服装にもマッチします。
そんなオールドコーチですが、実は偽物が多く出回っていて誤って購入すると大きく損をしてしまう可能性があります。
この記事では、オールドコーチの特徴やラインナップに触れるとともに、偽物の見分け方についても詳しくご紹介します。
80-90年代に作られたオールドコーチ
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1941年に誕生したバッグブランド「コーチ」。当時は、富裕層向けにブランディングをしていたコーチですが、90年代に入り若年層向けにシフトチェンジ、アウトレット店での展開もスタート。
しかし、低価格でブランドイメージをそのままに展開したことで、今でも女性ブランドを代表する地位を保持し続けています。
そんなコーチが、主に西暦2000年以前に製造された古き良きUSA製であるコーチを総評して「オールド・コーチ」と巷では呼称されているのです。
現在の入手先として市場に出回るオールド・コーチのほとんどは、古着屋が購入先となります。
オールドコーチの特徴
そんなオールドコーチの特徴について以下3つを詳しくご紹介します。
- 手頃な値段で手に入る
- シンプルでコーディネートしやすい
- 頑丈な素材が使われている
順番にご説明しましょう。
手頃な値段で手に入る
オールドコーチの特徴1つ目は、手頃な値段で手に入ることです。前述したように現在のオールドコーチは、ほとんどが古着屋で手に入ります。
そのため、価格もリーズナブルになっており、1〜2万円程度という手の出しやすい価格帯での販売が行なわれています。
ハイブランドであるオールドコーチは、元値が数十万するモデルも珍しくありません。
そんな高価格帯であった品質の高いオールドコーチを、安く手に入れられる特徴は、愛用者が増え続ける理由となっています。
シンプルでコーディネートしやすい
オールドコーチの特徴2つ目はシンプルでコーディネートしやすい点です。
特に、オールドコーチは、女性が憧れるブランドとして有名ですが、男性にも適したスタイリッシュな見た目があります。
例えば、オールドコーチのショルダーバッグは、コーチのブランドロゴがバッグに大きく刻印されることなく、シンプルで使いやすいハイブランド感を演出しています。
そんなオールドコーチは、どんな服装にも合わせやすく、全体を引き立たせるデザイン性が幅広い層への人気となっています。
頑丈な素材が使われている
オールドコーチ最後の特徴は、頑丈な素材が使われていることです。オールドコーチには、主にグラブタン・レザーという使い込めば込むほど、味の深くなる素材を利用しています。
そのため、古いオールドコーチも価値が下がりにくく、使わなくなってから売る時も高値で売れます。
長期使用に適した丈夫なオールドコーチ。しかし、その分若干重さを感じるでしょう。とくに、シティユースに適したバッグだと言えます。
主なオールドコーチのラインナップ
市場に流通するオールドコーチを代表するラインナップは以下5つあります。
- ターンロック
- ポシェット
- ショルダーバック
- ブリーフケース
- リュック
順番に説明しましょう。
ターンロック
コーチの魅力的なアイコニックなスタイル「ターンロック」。
ちなみに、ターンロックとはバッグ開閉時やポケットに取り付けられた留め具のことです。ツマミをターンさせると開閉することからこの名が付いています。
ターンロックの中には、丸型や四角型など様々なデザインがあり、デザイン以外に利用時、荷物を落とさないよう考えられた機能面も、オールドコーチの愛される理由となっています。
オールドコーチは、とくにターンロックを採用したモデルが多いです。そのためターンロックは、クラシカルな印象をより与えてくれます。
ポシェット
シックで落ち着いた色合いが特徴的な「ポシェット」。
オールドコーチのポシェットは、現行のコーチと比べ、落ち着いた雰囲気のバッグが多く展開されています。
とくにブラックカラーとブラウンカラーが人気であり、中古市場においても1万円前後での購入が可能です。
また、ポシェットの開閉口にはアクセントとしてターンロックがあしらわれているモデルが多く、シックな中に光るターンロックのゴールドカラーは、高級感を引き立たせてくれます。年齢層も幅広く、シンプルなデザインは使用者を問いません。
ショルダーバック
バリエーションが豊富な「ショルダーバッグ」。
オールドコーチの中でも愛用する男性ユーザーが多いショルダーバッグは、レザー仕様のヴィンテージ感漂うデザインが特徴。
カジュアルなコーデに、ワンポイントとして使うとにより、全体の雰囲気を引き立たせてくれます。とくに持ち運ぶ荷物の容量によって選べるサイズ展開があるので、幅広いシーンで活躍します。
ブリーフケース
オールドさと大人を感じる「ブリーフケース」。
オールドコーチのブリーフケースは、通勤・通学に適した大容量の収納スペースを持っており、ビジネスマンから学生まで様々なニーズに応えてくれます。
とくにターンロックを採用したオールドコーチならではのブリーフケースは、美しいシルエットからダンディな大人の魅力を感じます。まさにコーチのアイコンと呼べるに相応しいバックとなっています。
リュック
品質を保ち低価格で展開するオールドコーチの「リュック」。
幅広い層へのアプロ―チを行なうために”手の届く高級品”をコンセプトにしてきたコーチ。リュックも他のラインナップ同様に比較的求めやすく、高品質なレザーを仕様して製造されてきました。
とくに、ブリーカーコレクションで展開するリュックは不動の人気を誇り、パーツや裁縫においても精密な工程で製造されています。長期使用が可能なモデルとして、オールドコーチの中でも定番の一品です。
流通量が多く偽物も出回っている
オールドコーチの主要なラインナップについてご紹介しました。次は、オールドコーチ購入時の注意点について説明しましょう。
とくにオールドコーチは、人気が高いことから偽物が多く流通しています。以下2つの項目について詳しく解説しましょう。
本物と偽物の違い
オールドコーチの偽物は、多く市場に出回っています。偽物を買わないように以下のような箇所に気をつけましょう。具体的に偽物を見分ける方法は以下です。
- ファスナーの刻印が「YKK」「IDEAL」であるか
- 商品番号が記載されたレザープレートの番号に誤りがないか
- スナップ(マグネット)に「COACH®」または「ROMAG(COMAG)」の刻印があるか
- シグネチャーのデザインが不自然ではないか
- 縫い目が粗くないか(1インチに12目になっているか).
上記に当てはまらない場合は、偽物である可能性が高いです。購入はもちろん買取に出す場合でも注意して確認する必要があります。
アウトレット品の見分け方
オールドコーチにはアウトレット品が製造されています。
アウトレット品は、若干価格が安く品質にも違いがでます。そのため、購入する前にアウトレット品かどうか見分け方を知っておくのが良いでしょう。
アウトレット品の特徴は、レザープレートを見れば分かります。レザープレートの製造番号に「F」の文字があれば、アウトレット品として製造されたコーチです。
また、レザープレートの右上付近に「◎」と刻印されているのは、正規品が在庫余剰のためアウトレット店へと流通してきたことを指します。
過去作品にインスパイアされた「コーチオリジナルズ」も登場
厳密にはオールドコーチと異なりますが、過去の名作に影響を受け誕生した「コーチオリジナルズ」が2019年に登場しました。
79年からなる歴史あるコーチブランドを祝福し誕生したコーチオリジナルズは、「リストア」「リミックス」「リメイド」の3つのテーマから製造されました。
とくに3つの中のテーマである「リメイド」は、過去の名作とされたシルエットから多大な影響を受けながらリニューアルしたことがつづられています。
それほどまでに影響を与えたオールドコーチ。このことからも現在において、オールドコーチは人気の高いバッグだと伺えるでしょう。
偽物も多いので、信頼できる店舗での購入がオススメ
オールドコーチは、シンプルなデザイン性がありどんなファッションにもコーディートしやすいアイテムです。
ですので、オールドコーチの購入を検討されているのであれば、是非一度利用して肌でその品質の高さを感じてみることをオススメします。
しかし、購入時には偽物が多いため注意が必要です。市場価値が比較的安く、安価で購入できるオールドコーチですが、偽物を買うと品質も悪く、売る時に買取額が付かないので注意しましょう。
魅力的なオールドコーチの正規品を正しく見極め、ファッションを楽しみましょう。