エレキギターや電子ピアノなど、電子楽器を使う際には必ずといっていいほど使うエフェクター。商品の種類や価格はピンからキリまであり、バリエーションは毎年増えています。新作が出る度にそれを買い、使っていたものを売るサイクルができているようです。
では、今まで使っていた古いエフェクターや不要なエフェクターを、納得できる価格で買取をしてもらうにはどうすれば良いか?その相場や中古価格は大体おいくらなのか?その参考になれればと思います。
この記事に登場する楽器買取の専門家
サウンドプラグ 岩井
東京・江戸川区平井にある中古楽器専門店「サウンドプラグ」のオーナー。多くのお客様にご好評をいただき、今年でオープンから10周年を迎えます。
マイナーなイメージを持たれる平井ですが、ライブバーやスタジオがあり、定期的に音楽イベントが開催される音楽に熱い街です。当店の隣には、腕の良いリペアショップがあります。
当店のギター関連をメインとした楽器の査定に本気で取り組み、【業界最高水準】での査定額を提示させていただいております。買い取った楽器類で在庫が成り立っているので、大型店舗に負けない条件で買取可能です。
楽器に詳しくない方にもわかりやすく丁寧な接客を心がけ、プロミュージシャンからのマニアックな内容(特にギター関連)にも対応します。お客様のご希望等をお伺いしながら柔軟に対応することで多くのリピーターを獲得。
店内では、好きなアーティストやマニアックな話で盛り上がったり、いきなりセッションや初心者の方へのギターレッスンが始まったりと、小規模店ならではの気の張らない雰囲気を目指しています。お客様や自分自身にとっても居心地の良い、楽しい場所を提供して参ります。
エフェクターを高く売るコツ
photo by Mekkjp
エフェクターには、「コンパクト」と「マルチ」の 2種類があります。前者と比べると、後者の方が幅広い機能が備わっているので、買取価格は高めにつきます。またギターと同じように、国内メーカーより海外メーカーの方が、新品販売価格が高いため、買取価格も比例して高くつく傾向にあります。
高く売る方法としては、「状態は良いか」「付属品は完備しているか」で大きく変わります。状態が良好であればあるほど、お客さんの立場からして購入しやすいことから、買取価格は高くつきます。また、付属品がすべて揃っていれば、さらに高くつく傾向にあります。
また、新作のエフェクターを購入するために不要なものを「下取り」に出す人がいます。新作がその場で安く手に入れられるメリットはありますが、実は買取と比べるとかなり低い額を提示されることが多々あります。下取りに出すのではなく、できるだけ買取に出すようにしましょう。
一般的に「キレイにクリーニングしておく」という事が言われているようですが、当店の場合、買い取った楽器は必ず当店で調整、クリーニング、弦を張り替えた上で店頭に並びますので現状のままでも実際の買取金額にあまり影響が出ない場合が多いです。
ただし、著しいタバコのヤニ汚れやカビ、サビに関しては減額対象になる場合がございます。
とはいえ素人作業のメンテナンスの場合、エフェクターの状態を悪化させてしまう事も。クリーニングを含めたメンテナンスについては、正しい知識を持たれた上で実施していただくことが大切です。
付属品等も揃っていたほうがベストですが、あまり必要でない付属品もあります。重要な付属品としては、オリジナルのケースや認定書、保証書等がありますので、この辺りはしっかり用意しておくようにしましょう。
国内・国外メーカーの買取価格相場
さて、重要な買取価格についてです。業者やお店によって査定の基準や買取強化メーカーが異なるため、必ずこの価格!というものはありませんが、平均した目安となる相場の範囲でご紹介します。なお、状態良好でかつ付属品が完備している商品の相場になるため、キズや汚れがついていたり、付属品がひとつでも欠品していると下がる可能性があります。
エフェクターは、メーカー名、モデル名、製造年で基準の査定額を算出します。
一部のコンパクトエフェクターの中には型番が同じでも製造国が違うものや基盤についているチップが異なるものがあります。これらはヴィンテージエフェクターと呼ばれ、音色が明らかに違うものもあり、査定額が大幅に上がる可能性のあるものです。
なお、純正の電源アダプターや元箱、説明書などの付属品がない場合は査定が下がることがあります。付属品の有無には注意が必要です。
国内メーカー
[コンパクト・エフェクター]
2000~4000円前後
[マルチ・エフェクター]
7000~9000円前後
海外メーカー
[コンパクト・エフェクター]
3000~5000円前後
[マルチ・エフェクター]
8000~1万円前後
人気エフェクターの買取相場
様々なエフェクターが市場に存在しますが、中でも人気の高い商品とその買取価格の相場をご紹介します。こちらも同様で、状態は良好で、かつ付属品がすべて揃っていることが前提となりますので、実際に査定してもらう際には多少の誤差が出る可能性があります。
LINE6 POD HD500X
1996年にアメリカで創業した人気音響メーカー「LINE6」の中で、2013年8月に発売し、ステージからスタジオまでマルチに対応できる人気のマルチ・エフェクター。フットスイッチ部分にLEDリングを搭載しており、暗い場所でもしっかり場所を把握することが可能。プロも使用する本格的な使用となっています。
店頭価格は6万円ほどしますが、買取の相場では2万円の価格がつく傾向にあります。中古市場の買取は、基本的に販売価格の1割程度が通常となっていますが、それを考えるとかなり高い価格で買取をしているそうです。
BOSS ME-25
エフェクター業界の中でもっとも人気の高い国内メーカーのひとつ「BOSS」の中で、2014年1月に発売し、今なお高い人気をほこるマルチ・エフェクター。コンパクト・エフェクター同様のシンプルな操作性に加え、最新技術の”COSMアンプ”を備えたプロ仕様のアイテムが特徴です。
店頭価格は2万円台半ばとなっていますが、買取の相場は1万円台半ばとなっており、約半額ほどの金額で買い取ってくれるそうです。中古市場で登場するとすぐさま売れてしまうことから、かなりのニーズがあるようです。
ZOOM Guitar Effects & Amp Simulator G3
ハンディビデオカメラやドラムマシンといった、幅広い商品を開発する国内の音響機器メーカー「ZOOM」。エフェクター市場においてもファンが多く、中でもこの商品はマニュアル要らずの簡単な操作が人気の秘密です。一度気に入ったエフェクトを自動的に保存するオートセーブ機能や、ストンプボックス感覚のユーザー・インターフェースなど、コストパフォーマンスの高さに定評があります。
店頭での販売価格は1万円台半ばとされ、中古市場における買取相場は5000円前後。少々低めの金額となっていますが、こちらも店頭に出ればすぐに売れてしまう人気商品。買取業者によっては高くつく可能性があるので、1社だけでなく3社ほど査定に出してみると良いでしょう。
エフェクターを高価買取してくれるオススメ買取店
※口コミ評価はウリドキやその他サイトの情報を参考にしています
★★★☆☆3.9
話しやすいご主人。気さくに相談に乗ってくれます。
Kiyoshi Sawamotoさん
中古品を取り扱う店です。
店員さんがとても良いです。
質問に丁寧にこたえてくれます。
昌久井澤さん
公式サイト
特徴
- ギター関連商品の高価買取に自信あり
- リペア技術を持つため、ジャンク品の買取も可能
- 24時間対応のバイヤー直通電話あり
買取店紹介
サウンド・プラグは、ギターをメインとした楽器の買取を行っている、楽器買取の専門店です。もちろん、ギターやベース本体だけではなく、エフェクターもしっかり買取してくれるので、古いエフェクターを売って新しいものをと考えているときには必見の買取店となっています。
オーナーは今回コメントをいただいた岩井さん。かなりのギターマニアが運営していると考えると、この店舗の誠実さはかなり期待できますよね。
実際その期待は裏切らず、ジャンク品買取やリペア、5種類もの査定方法、24時間対応の直通電話など、利用しやすいサービスが盛り沢山となっています。
ふらりと立ち寄ってみたら、音楽談義に花咲くこともあるかも? そういった楽しみのために来店してみるのもオススメです。
店舗情報
店舗名 | サウンド・プラグ |
営業時間 | 年中無休 |
定休日 | 年中無休 |
買取方法 | 店頭、宅配、出張 |
会社名 | 株式会社プラグ |
古物商許可番号 | 東京都公安委員会 第307771308020号 |
査定士 | 岩井 拓郎 |
その他特徴 | – |
★★★★☆4.1
専門的な知識のある所で買取していただこうと思ってイシバシ楽器さんに決めました。
受付初めから査定終了まで丁寧に対応していただき、査定金額にも満足で感謝しております。
シロチさん
自分が住んでいる近くにまともに楽器関連を買取してくれそうなところがなかったのでネットで検索して、選びました。初めて宅配買取を使ったので少し不安でしたが、予想よりも早く査定完了のメールが来てとんとん拍子に取引が進み安心して売ることができました。入金自体も1週間も掛からなかったので素早い対応をしてくれるところだと思いました。
たくろうさん
特徴
- 80余年の歴史をもつ老舗楽器専門店
- 全国の主要都市に12店舗を展開
- 選べる豊富な買取方法
店舗紹介
「イシバシ楽器」は、1938年創業の老舗の楽器専門店です。販売だけでなく、ギターやエフェクター、アンプや管楽器などの買取も行っています。楽器専門店の豊富な商品知識とノウハウで査定してくれるので、高価買取が期待できるでしょう。
東京や大阪、横浜、名古屋、福岡と全国の主要都市に12店舗を展開しているため、店頭買取も利用しやすいです。
店頭買取のほかにも、出張買取と宅配買取を行っています。売りたいものがたくさんあり、重くて持ち運べないというときは出張買取、遠方だけど専門店に査定してほしい場合は宅配買取、というように自分に合った買取方法が選べるのは嬉しいですね。
買取実績
- Gibson Custom Jimmy Page No.1 Les Paul Custom Authentic:850,000円
- Selmer Sterling Silver Alto:800,000円
- Alembic 1979 MSB Series 1:700,000円
出典:楽器買取|イシバシ楽器
店舗情報
店舗名 | イシバシ楽器 |
営業時間 | 店舗による |
定休日 | 店舗による |
買取方法 | 店頭、宅配、出張 |
会社名 | 株式会社石橋楽器店 |
古物商許可番号 | 東京都公安委員会 第301029504968号 |
査定士 | – |
その他特徴 | – |
買取に出す際の注意点
不要のエフェクターを買取に出すなら、できるだけ高い値段で買取してもらいたいと誰もが考えることでしょう。しかし、買取に出す際に注意をしなくてはならない点があります。
店頭に持ち込む際は身分証明書を忘れずに
古物営業法という国の法律により、物を売るときには身分証明書を提示するように義務付けられています。もし持っていない場合は、いかなる方法をもってしても買い取ってもらえません。運転免許証、健康保険証、またはパスポートなどを持っていくようにしましょう。なお、場所によっては未成年は保護者の同意書が必要の場合もあるので、しっかり調べてからいきましょう。
PSEマークがない商品は注意が必要
PSEマークは、電気用品安全法に従って安全に製造もしくは輸入された商品につけるマーク。これがついていない商品は、市場では信頼性に欠けることから、買い取ってもらえない可能性があります。「PSEマークがついていたシールがなくなってしまって……」という言い訳も不要。しっかり付いていることを確認してから買取をしてもらいましょう。
カスタム品は買取不可の店が大半
カスタムしたエフェクターは需要が少なく、買取店は再販できる可能性が低いため、買取不可の場合がほとんどです。
自分の求めるサウンドを出すためにエフェクターをカスタムしている人も多いですが、売却する際はオリジナルに近い状態に戻すことも検討してみてください。あるいは、カスタム品の買取を行っている業者もゼロではないので、一度探してみるのもいいでしょう。
無名メーカー、悪い状態のものは買取不可の可能性あり
エフェクターの需要は高いため、原則として買い取ってもらえることがほとんどですが、誰も知らないメーカーの製品だったり、故障ギリギリの悪い状態のものだと買い取ってもらえない可能性があります。一度電話でお店に相談し、値段がつくことを確認して進めたほうが無難です。
毎年各メーカーで新しいエフェクターが登場します。それに伴って、使わなくなったものを買取に出し、中古としてリユースショップで販売されるサイクルが成り立っています。また、人気の製品は「買取強化」として高く売れるケースがあるので、もし不要なエフェクターがあれば、下調べをして買い取ってもらいましょう。