ネットオフで楽器を売るメリット
出典:ネットオフ
ネットオフを利用する必要性?
「中古書籍を最も多くオンライン販売した」とギネス認定されている「ネットオフ」は、本やDVDの買取・販売以外にも、ブランド品や小型家電、そして楽器などの買取もおこなっています。
本やDVDなどの買取については「ポストにポン買取」の仕組みをつくるなど、見るべき点が多いネットオフですが、残念ながらギターなど楽器の買取については、特別な仕組みやノウハウもないために、少々残念なことになっています。
事前査定がないという問題点
ネットオフの中古楽器の買取の一番の問題は事前査定のシステムがない点にあります。現物を送って査定をしてもらうまで、自分の楽器の買取価格がわからないのは、非常に問題。なぜなら、買取相場の当たりを付けたり、複数のショップを比較する材料にならないから。
ネットオフがやろうとしているのは、販売~買取すべて自社内で囲い込むサイクルを根付かせることと思われますが、それを楽器でやろうとしてもムリがあるのではないでしょうか?だって、中古のマンガならば少々買取が安くても数100円単位の差ですが、楽器となると数1,000~万円の差が出ます。それだけ、事前査定が重要にいなってくると思うのですが、いかがでしょうか?
どんな人におすすめか
出典:イシバシ楽器
安心感を重視する人
楽器はともかく中古書籍の買取、販売では大手のネットオフです。売上高が30億円に迫ろうとしているリサイクルショップは、そう多くありません。
ですから下手な商品の扱いや査定はしないであろうという、安心感はあります。ギターを送ったまではよかったが、その後連絡が全く来ない……という、最悪の事態は避けられそうです。
思い入れのない楽器を買ってほしい人
とにかく手元に良くわからない楽器があるけれど、手早く処分したいという人にとっては、使い勝手がいいのがネットオフです。
HPのフォームから宅配セットを依頼すれば、無料で送付してもらえますし、後は梱包して集荷を依頼するだけ。手軽さを考えるとネットオフを利用するメリットはあります。
楽器をやめようと思う人
ネットオフの楽器買取の特色として、複数のものを査定してもらい、納得がいったものだけを買取してもらうというものがあります。ギターならエフェクターやアンプ、一式を送付して……といった利用が可能。一気に処分したいと思っている人には使い勝手は良いでしょう。
ネットオフの買取利用方法
出典:ネットオフ
とにかく現物を送付します
買取を依頼すると宅配セットが送られてきますから、現物を送付し査定結果を待つ、納得がいけば買取ってもらう。これがネットオフの基本的な買取方法です。
問合せの電話番号は公開されていますが……現物を送付しないことには、買取相場や大まかな値段もわからないのは、ちょっと使い勝手が悪いところ。
現物を送付して査定結果を待つ、値段に納得がいかなかったら返送してもらう。その場合の送料はネットオフが負担してくれますので、その点では安心です。
会員登録が必要です
「本&DVD買取コース」と「ブランド&総合買取コース」に分かれていますので後者を選び、「ネットオフ会員登録」をおこない、やっと宅配買取を依頼できるようになります。確かに、ネットオフを複数回・長期にわたって利用する予定がある人には有用なシステムですが、中古楽器の売り買いを頻繁に繰り返す人はそういないと考えると多少面倒。
ヤフーや楽天のショップに迂闊に登録した時のように、メルマガが山ほど来るというということはありませんから、まあ、いいといえばいいのですが……以前に会員情報の漏えいを起こしていることを考えると多少の不安は残るのです。
ネットオフならではのサービスやキャンペーンなど紹介
「本&DVD買取コース」ならば買取金額30%アップキャンペーン、ブランド品なら20%アップ・買取金額10万円以上ならば1万ボーナスアップキャンペーンなどはおこなっているのですが、楽器のジャンル自体にはサービスやキャンペーンはおこなっていません。
ただ、買取セットとして無料で梱包材を送付してくれるのはありがたいサービス。加えて送料や、査定に納得がいかなかった場合の返送料が無料というのもありがたいですね。
口コミや評判
出典:ネットオフ
本やDVD、ゲームソフトなどネットオフが得意としているジャンルの買取については、対応が早いとか丁寧とか、非常に評判の高い口コミを数多く見つけることができます。
ただ、楽器については取扱い件数が少ないのか、それらしい口コミを見つけることはできませんでした。
また、HPに掲載されている買取実績にはギターの例として「ギブソン・レスポールスタンダード」9万円、とありますが、製造年代や状態も不明ですし、レスポールスタンダードだけでも相当なバリエーションがありますから、何の参考にもなりません。……やっぱり、楽器の買取には力を入れいない表れでしょうか。
高価買取のコツ
新品に近ければ近いほど、高い買取価格が期待できます。キズやステッカーあと、ジャック類の接触の善し悪しはもちろん、減額の対象。メンテナンスなど日ごろから大切に扱うことが必要ですし、買取前に手入れをしてやる……基本ですが大切なことです。
ギターなら長く弾かないなら弦を緩めておくとか、シールドは差しっぱなしにしないとか、乾燥・湿気は避けるとかですね。
まとめ
出典:moog
ネットオフの一番の長所は、大手だけにめちゃくちゃなことはないだろうという安心感にあります。ですから複数のショップで事前査定を取った後に、ネットオフに送付、現物査定をしてもらって納得がいかなければ、送り返してもらうといった使い方がメインになるでしょう。
「そんなんだったら、行きつけのショップに売るわ」という声が聞こえてきそうですが、その通りだと思います。それだけ楽器は他ジャンルの買取とは違う性質を持ったものです。思い入れのない物を複数処分する、こんな場合には使い勝手はいいでしょうが、それ以外では疑問が残る、それがネットオフの楽器買取なのです。
まあ、虎目のヴィンテージ・レスポールをネットオフに任せようという人はいないと思いますが。