ゲームソフトは一般的に、発売日から時が経つごとに買い取り価格が低下していきます。
しかし、例外的に買取価格があまり下がらないものもあります。
今回は、「信長の野望」を例に、買取価格が安定する理由を分析します。
信長の野望の買い取り価格の安定感
ゲームソフトは一般的に、発売日から時が経つごとに買い取り価格が低下していきます。これはどんなソフトにも言えることで、特に流通量の多い人気シリーズともなるとその影響は顕著です。旬が重要なゲームソフトは売り時を逃さないことが肝心でしょう。
しかし、例外的に価格が変動しにくく一定の値段で推移し続ける作品があります。コーエーテクモゲームスの人気作『信長の野望』シリーズがそれにあたり、次回作が発売するまで買い取り価格が暴落しないという特徴があります。
最新作『信長の野望・創造 with パワーアップキット』は『創造』シリーズの拡張パックとして2014年の年末に発売されたばかりですが、この作品もまた高い買い取り額です。その理由はどこにあるのでしょうか？
[youtube id=”MhPYwwtM7Bs”]出典：www.youtube.com
強気な定価設定の理由とは
『信長の野望』シリーズは熱狂的な固定ファンが存在する歴史シミュレーションゲーム作品で、PCゲームでの展開もなされています。まずPCで発売されてから家庭用ゲームに移植されるという流れが続いており、安定した販売本数と人気を長年の間保ち続けています。
『信長の野望』の定価設定は他のゲームソフトよりも割高なところも特徴的です。定価設定はメーカーの企業秘密ですが、理由として「歴史シミュレーションゲームはニッチな市場であり、爆発的な売上本数には繋がらない」という部分があるのは事実でしょう。
利益を出す手法として、やや割高な定価を設定しているのです。『妖怪ウォッチ』のような低年齢層をメインターゲットにする作品が値上がりすれば売上に大きな影響を及ぼすことが予想されますが、『信長の野望』のようなファンの年齢層が比較的高い作品なら影響は微々たるものでしょう。
『信長の野望』と対をなすコーエーテクモゲームスの人気シリーズである『三國志』シリーズも同様の傾向が見られ、市場では常に安定感を見せています。
作品としての完成度も高い
『信長の野望』はシリーズごとにグラフィックの進化やシステム変更も細かく行われており、それがユーザーの購入理由の一つです。作品によって好みが分かれる点もありますが、歴史シミュレーションとして追随する他メーカー作品はもはやなく、ある意味独壇場と言えるほどです。作品自体の完成度の高さが安定した価格維持に貢献しています。
買い取り業者からもユーザーからも安定した価格推移という点は非常に助かり、『信長の野望』のような作品が多くなることでゲーム市場自体も活発化することでしょう。
