今日の世間では「※ただしイケメンに限る」という悲しい文句が肩で風を切って闊歩している。
見渡すと、イケメンかどうかに左右され、イケメンがどうかで判断されてしまう悲しい出来事が至る所で起こっている。
モノの買い取り価格ですらも、その例に漏れることはなかった。
その事を我々に痛いほど教えてくれた作品がある。
DMCデビルメイクライ
スタイリッシュで爽快なアクションで人気があるデビルメイクライシリーズの第5作目『DMCデビルメイクライ』。
主人公は『ダンテ』という名前でシリーズを通して同じ人物だが、DMCデビルメイクライの『ダンテ』は一味違う。
これまでのデビルメイクライのダンテ
DMCデビルメイクライのダンテ
こんなのダンテじゃない!!!
発売された翌日から買取価格は暴落。
中古ゲームを扱うお店ではダンボールいっぱいに詰め込まれ、在庫倉庫へ。
それでも新作DMCのダンテに絶望し、売りにくるお客さんは後を絶たない。
現実は厳しい。
買取価格すらも※ただしイケメンに限るのだ。
何が悲しいって、ゲームとしてはよく出来ている。
操作性などのシステム面、作りこまれたストーリー、アクションの爽快さ、ゲームとしては本当によく出来ている。
それなのに、レビューの酷評のほとんどは、いや全てと言ってもいいかもしれない。
見た目の話しかしていない。
なんでダンテじゃなかったの・・・
デビルメイクライ外伝として別のタイトルをつけて、ダンテではない別の人物として登場させれば、ここまでの酷評を受けることは無かったかも知れない。
登場するキャラクターのビジュアルからこのシリーズには女性ファンも多く、その層のファンのイメージを裏切った結果、ゲームとしての評価よりもイメージの評価が落ちてしまう結果に。
だってDMCといえばダンテでしょ!
DMC全シリーズをプレイした筆者でも、DMCのダンテは全く燃えない!
現実離れしたゲームならなおさら、世界観に入り込めるかどうかはとても重要じゃないか!
一応、カプコンからそんなファンに向ける目線もあったのはあったようで、ゲーム内で手に入るアイテムでこれまでのシリーズのダンテを再現することも可能だ。
すいません嘘つきました。
ゲームにダンテのコスプレが出来るアイテムは手に入りますが、これまでのシリーズのダンテを再現するのは不可能です。
ゲームとしては楽しめる
ここまでビジュアルについて色々と書き連ねましたが、単純にゲームとしては面白い。
最近またその辺が再評価されているのか、暴落していた買取価格も多少落ち着きを見せ始めているようだ。
「別にイケメンじゃなくても構わん、面白いアクションゲームがやりたい」という心の広い方にはおすすめできる良作だ。
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