ダイヤモンドが欲しくても、カラット数だけではサイズ感がわからず、何カラットのダイヤモンドを購入すれば良いのか迷ってしまいますよね。
じつは、ダイヤモンドのカラットには調べ方や計算方法があり、サイズ感を把握することができます。
しかし、ダイヤモンドを選ぶ際に、カラットだけに注目して選んでしまうと、実際につけてみたときの印象が思っていたものと違い、後悔してしまうことになりかねません。
そのため、ダイヤモンドを選ぶ際のサイズの選び方やダイヤモンドの評価基準を知っておくべきでしょう。
この記事を読むと、ダイヤモンドのカラット数の調べ方やサイズ感を理解でき、ダイヤモンドを選びやすくなるので、ぜひ参考にしてみてください。
ダイヤモンドのカラットについておさらい
カラットとは、宝石の質量を表す単位のことで、宝石の価値を決める1つの要素です。
大きいものほど重さも重くなるため、カラット=大きさのことだと誤解されがちなので覚えておきましょう。
1カラットは約0.2gで、重いものほど希少性、価値ともに高くなる傾向があります。
また、ダイヤモンドのカットの方法や宝石の種類が異なると、見た目の大きさが違って見えるため、見た目は小さくともカラットは同じという場合があることも理解しておいてください。
ダイヤモンドのカラット、サイズ一覧表
以下は一般的なラウンド・ブリリアントカットのカラット、サイズを示した一覧表です。
カラット数ごとのサイズ感の把握、サイズからのカラット数を知ることに活用してください。
カラット | サイズ(直径) |
---|---|
0.01ct | 1.30mm |
0.05ct | 2.3mm |
0.1ct | 3.0mm |
0.5ct | 5.17mm |
1.0ct | 6.52mm |
1.5ct | 7.46mm |
2.0ct | 8.21mm |
2.5ct | 8.84mm |
3.0ct | 9.40mm |
3.5ct | 9.89mm |
4.0ct | 10.29mm |
4.5ct | 10.68mm |
5.0ct | 11.05mm |
5.5ct | 11.42mm |
6.0ct | 11.76mm |
6.5ct | 12.08mm |
7.0ct | 12.37mm |
7.5ct | 12.67mm |
8.0ct | 12.95mm |
8.5ct | 13.20mm |
9.0ct | 13.46mm |
9.5ct | 13.70mm |
10ct | 13.94mm |
出典:アリそで無かった! ダイヤモンドの直径とカラットの一覧表
同じカット方法のダイヤモンドであっても、深さの違いなどによって直径は変わる点に注意が必要です。上記の表に記載の直径はあくまでも目安になります。
カラット数の調べ方
ダイヤモンドを売りたい時などには、自分が持っているダイヤモンドが何カラットなのか気になりますよね。
ここからは、自分でカラットを調べる方法について解説していきます。
おおよそのカラット数は計算式で調べられる
ダイヤモンドのカラット数は、以下の式で調べることができます。
深さ × 直径 × 直径 × 0.0061 = カラット
この式では、深さと直径を当てはめることでカラットの推定値を算出することが可能です。
深さは、ダイヤモンドの上面(テーブル)から底面の尖った先(キューレット)までを言います。
また、この式よりも簡単に算出できる以下の式もあります。
直径 × 直径 × 直径 × 0.00365 = カラット
この式は直径のみで算出できるので、深さがわからない時にも使えるので便利です。すでにリングなどに付いていて深さを測れない時に活用することになります。
ただしこの計算式は、ラウンド・ブリリアントカットのダイヤモンドで使える式となっており、カットの方法によって計算式は変わってきますので注意してください。
一般的なカットとして、ラウンド・ブリリアントカットが多いので、基本的にはこの計算式だけ覚えておけば大丈夫です。
正確なカラット数が知りたければ専門機関に依頼
先に紹介した計算式でカラット数を調べる方法は、あくまでも推定値です。正確な推定値が知りたい場合は、専門機関に依頼しましょう。
鑑定してくれる専門機関を選ぶ際は、中央宝石研究所などの宝石鑑別団体協議会(AGL)に加盟している専門機関を選ぶと、信頼性のある鑑定書を発行してもらうことができます。
ジュエリーショップや質屋でも鑑定してもらうことは可能ですが、粗悪なダイヤモンドを良質なものと鑑定してしまうようなところもあるので注意が必要です。
ダイヤのサイズの選び方
ダイヤモンドを選ぶ際、気になるのはサイズの選び方。
ダイヤモンドにはさまざまなサイズがあり、どれを選んでも失敗はありませんが、後悔のないように自分のなかで基準を作って選んでみると良いでしょう。
使うシーンを想定して選ぶ
普段使いしやすいダイヤか、特別な日につけたいダイヤかによってダイヤモンドのサイズ選びは変わってきます。
普段使いしやすいダイヤを選びたいのなら、派手になりすぎず、カジュアルなファッションにも合わせられる控えめなサイズを選びましょう。
結婚式やパーティー、記念日などいつもとは違う特別な日を想定するのなら、華やかなスタイルにも存在感を発揮する大きめのサイズを選ぶのがおすすめです。
身につけた時のバランスで選ぶ
指輪であれば、同じ大きさのダイヤモンドでも、身に着ける人の手の大きさや指の長さ、細さによって見え方が変わってきます。
小さめのダイヤモンドは、手が小さい方や指が細い方だと存在感を出せるのでおすすめです。
大きめのサイズのダイヤモンドは、小さめのものだと物足りなく感じてしまう手が大きい方によく似合います。
自分の手や指の特徴に合わせて、サイズ選びを行いましょう。
予算を決めて選ぶ
ダイヤモンドを選ぶ際に、あらかじめ予算を決めておくことは重要です。予算を抑えたいのであれば、控えめなサイズを選ぶことをおすすめします。
ただし、予算を抑えつつ大きいサイズを選ぶことも可能です。例えば、ダイヤモンドのカラット数は小さいものでも、デザインやカットの方法によっては大きく見えるものがあります。
また、カラット以外の評価が低いものを選ぶことで、大きいサイズを選ぶ方法も。ダイヤモンドの何を重視するのかも意識しましょう。
カラット以外の評価基準も覚えておこう
ダイヤモンドの価値を決める基準には、「4C」と呼ばれる4つのポイントがあり、カラットはその一つです。
ここからは、そのほかの評価基準を解説します。
カット
カットは、Excellent・VeryGood・Good・Fair・Poorの5段階に分けられる評価項目です。
唯一、人の手が関わる評価基準で、研磨の技術が大きく関わります。
プロポーションやカットの角度が良くなければ、ダイヤモンドの持つ輝きを活かせず、本来のダイヤモンドの魅力を損なっているとされ、グレードは下がります。
カラー
色味をもとに評価する評価基準で、23個のランクがあります。色味はダイヤモンドの品質と価格につながる重要な要素です。
一般的に無色透明に近づくほど価値が上がり、黄色がかった色のダイヤモンドは価値が下がります。
クラリティ
透明度を示す評価基準です。
6つのグレードから細分化された11の等級があり、クラリティの評価が高いものほど、美しく輝きます。
外部に傷や欠け、内部にインクルージョンが多く含まれていると、輝きを損なう原因となるため価値は下がります。
ダイヤモンドの購入はカラット数やサイズ感を把握して慎重に
ダイヤモンドのサイズの調べ方や選び方、評価基準について紹介してきました。
カラット数は重さを示し、ダイヤモンドの価値を決める重要な要素の1つです。ダイヤモンドの大きさによって、付けた時の印象も変わってきます。
ダイヤモンドを購入する際は、カラット数やサイズ感を把握し、付ける時のシチュエーションや予算と相談して、慎重に選ぶようにしましょう。