ジュエリーの小売価格は高額。しかし買取価格は?
ジュエリーは高価な商品です。
ダイヤモンドやルビー、サファイアなど希少な宝石を使い、金やプラチナといった貴金属を素材にして装飾品を作ります。
世界的に有名なブランドのものなら、小さな指輪だって数十万から数百万円という値段で販売されていることも珍しくありません。
だから売りにだせば高い価格で買い取ってくれる、と当然のように思われがちです。
残念ながらそうではありません。
ジュエリーの買取価格は素材の価値のみ査定される
ジュエリーを売るときは素材のみが査定対象となるために、小売価格と比べるとかなり低い値段になります。販売価格に含まれているデザイン料や広告費、人件費といった諸経費には値がつかないのです。
可能性があるのはブランド物のネームバリューでしょう。有名ブランドの限定モデルなら評価されることもあります。
ただし古いデザインでは値がつかないこともしばしば。あくまでも需要と供給によってプラス評価がつく程度だと思っていたほうがいいでしょう。
だからこそ買取業者の情報集めと比較はとても大切なのです。
ジュエリーを高く売りたいのなら、素材の価値をしっかり見定めてくれて、しかも少しでも多くプラス評価を加えてくれる買取会社を見つけなければなりません。
ジュエリーを売るなら買取業者のここをチェックしよう!
ジュエリーを高く売るために買取業者を比較するなら、ここは見ておかなければならないというチェックポイントをご紹介します。
しっかりと見定めて、ジュエリーを高く売りましょう!
ジュエリーの専門買取をしている業者を選ぶ
2012年から2013年にかけて金の価格は近年稀見る高騰をみせました。
出 典:楽天証券
そのため各社がこぞってジュエリーや貴金属の買取業に参入しており、最近は買取業者が巷に溢れている状況です。
しかし、ジュエリーを高く売りたいなら絶対にジュエリー専門買取業者か、専門の鑑定士がいる業者を選ぶべきです。
確かに貴金属だけなら査定は難しくありません。相応の機材があれば金やプラチナの含有量もわかりますし、あとは会社ごとの相場で計算すれば買取金額を算出できます。
あくまでも貴金属だけなら。
ジュエリーの場合は、ダイヤモンドや宝石の鑑定もできなければなりませんし、前述したようにブランド物ならデザインに対しても評価しなくてはならないときがあります。
特に宝石は長い経験を持つ鑑定士ですら難しいとされているのです。ちょっと勉強したぐらいでは宝石の鑑定はできません。
ジュエリー専門の買取業者でなければ、正確な査定はできないのです。
会社の規模や実績を確認する
前述の通り、現在新興買取業者が増えています。それは悪いことではありません。
売る側からすればそれだけ選択肢の幅が増えますし、買取業者間で競争が行われより良いサービスがついたり買取価格の相場が少しでも上がる可能性すらあります。
しかしジュエリーをより高く売りたいと考えたときは、経営年数が長く規模が大きい会社のほうが可能性があります。
会社の規模が大きいということはそれだけ実績と信用がある証明だからです。またジュエリーの転売ルートをより多く太く持っており、その分買取金額も高めに設定される傾向があります。
もちろん新興の買取業者が信頼できないというわけではありません。後続だからこそ充実したサービスを提供しているところも多くありますから、情報集めは欠かさないようにしましょう。
宝石も査定してくれるかどうか
カラーストーンと呼ばれるダイヤモンド以外の宝石は鑑定が非常に難しく、経験豊かな鑑定士でも頭を悩ませます。
結果、かつてはカラーストーンには値をつけない業者が多くありました。今でも二束三文の査定しかしないところもあります。
しかしジュエリーにとって宝石は大きなウエイトを占める素材です。宝石を評価し値をつけてくれるかどうかで買取価格はまったく変わってしまいます。
ジュエリーを売るなら宝石を査定してくれるかどうか、宝石を正確に評価できる鑑定師がいるかどうかは絶対に確認しておきましょう。
電話の応対にあらわれる信頼性をチェック!
インターネットである程度絞り込んだのち、電話をかけたときの対応もチェックポイントです。
売りたいジュエリーの貴金属や宝石の種類を伝えた場合、およその見積もり価格を提示してくれることでしょう。もちろん直に鑑定をしていないのですから、見積もり金額には幅があるはずです。
ここで大切なのは最高金額ではなく最低金額のほうです。
貴金属の取引相場は公表されていますし、買取業者でも買取相場を毎日更新しているところが多くあります。
貴金属の品位(含有量)と重さが分かれば、少なくても貴金属だけの買取金額は予測がつきます。にもかかわらずそれより低い金額を提示したり見積もりをあまりにも曖昧に伝えてきた場合は、その買取業者のなかで相場がきちんと定まっていない可能性がみえてきます。
また、こちらからの質問にわかりやすく即答してくれるかも重要な点です。
ジュエリーは専門性の高い商品ですから、電話の受け答えがスムーズに行われないようでは相手の知識や鑑定力に不安を覚えますよね。
査定や計量の仕方、見積もり金額の説明に注目
実際にお店へジュエリーを持ち込み査定してもらう場合、どのくらい時間をかけ丁寧に鑑定しているかも注目するべき点です。
貴金属だけならともかく宝石の鑑定も含まれるなら、正確を期するためにさまざまな鑑定用の機材を用いたり確認しなければならないことが多くあります。よくドラマや映画で見るように拡大鏡でちょっと見るだけで鑑定終了なんてことは、宝石鑑別書が付いていたとしてもまずありません。
また、査定後の見積書でもなぜこの金額になったのか丁寧に説明してくれるかどうか。またこちらからの質問にも明確な答えが返ってくるかどうかを見定めましょう。
貴金属の計量を目の前でしてくれるかどうかも重要です。
信頼が大切な買取業界で計量を見せないことなどありえませんが、もし万が一そのような業者だとしたら、持ってきたジュエリーの数をきちんと確認してから店を後にしましょう。
手数料や諸経費はどのくらいかかるか
買取業者も商売である以上、どこかで利益がなければなりません。転売による差額や買取手数料などがその利潤になります。
ジュエリーを高く売り受取金額を増やすには、査定額から差し引かれる諸経費がどれだけ少ないかも重要です。
最近では手数料や各種経費を無料にしている業者も多くなりました。しかしその分買取金額が低めに抑えられていることもあります。
各社のサイトに明記されている情報や査定後の見積もり書を確認し、かならず比較検討しましょう。
買取強化サービスを見逃さない!
以上の点を踏まえた上で、さらに高くジュエリーを売りたいならば、各社が時々行う買取強化サービスを見逃してはいけません。
うまくすれば10%以上買取金額が上がることになります。
ただし通常の買取金額も提示している会社にしましょう。元々の評価額がわからなければ割り増しされているか判断できません。
買取業者の選び方次第でジュエリーの買取金額は変わる!
今、ジュエリーや貴金属の買取業者は大変増えていて競争も激しくなってきました。各社ともサービスや買取金額の設定に余念がありません。
だからこそ買取業者の情報をこまめに集め実際に査定してもらい、比較検討すればジュエリーをより高く売ることができます。
ジュエリーを売るなら上記した点に注目して必ず買取業者を比較検討することです。
納得いく価格で売れるように、アンテナを張っておきましょう!