業者別エアコン取り付けの費用は? 自分で取り付ける方法も

  • 2022年5月25日
エアコン取り付けの費用& 自分で取り付ける方法

エアコンを購入したものの「どのようにして取り付けようか」迷っている方も多いのではないでしょうか。

エアコンは頻繁に取り扱うものではないため、「業者に頼むとどれだけの金額がかかるのか」や「そもそも自分で取り付けられるのか」気になる方もいるはずです。

そこで今回は、エアコンを自分で取り付ける方法や、業者に依頼する方法について解説していきます。また、業者ごとの料金も比較しているので、ぜひ参考にしてください。

あなたの売りたいものの
\一番高い買取価格がわかる/

エアコンの取り付けは自分でできる?業者に依頼するべき?

エアコンの取り付けを自分でするのか、業者にお願いするのか、迷っている方も多いはずです。結論からお伝えすると、それぞれにメリットとデメリットがあります。

例えば、自分で取り付ける場合「余計なお金がかからない」点がメリット、業者に依頼する場合「労力が必要ない」などがメリットです。

後々「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、両方をしっかり理解したうえで、エアコンをどのように設置するのか決めるようにしましょう。

自分で取り付けるメリット・デメリット

まずは、エアコンを自分で取り付けるメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

  • 業者に依頼する料金がかからない
  • 取り付けができたという達成感を得られる
  • 2回目以降はスムーズに取り付けられる など

大きなメリットは、業者に支払う料金が必要ないことです。必要な工具さえ揃っていれば、好きなタイミングに取り付けられます。また、無事に設置ができたら、達成感も得られるでしょう。さらに、一度設置に慣れてしまえば、次からは楽に取り付けられます。

上記のことから、引っ越しが多いなどの理由により、エアコンを取り付ける頻度が高い方ほど、自分で取り付けるメリットは多いと言えるでしょう。

デメリット

  • 取り付けが上手くいかない可能性がある
  • 失敗した場合、結局お金がかかってしまう
  • 工具がなければ用意しなくてはいけない など

エアコンの取り付けを自分でおこなう一番のデメリットは、失敗のリスクです。本体が故障したり、最初は稼働しても途中から動かなくなったりする可能性もゼロではありません。そのため、よほど自信がある方以外は、業者に依頼した方が良いでしょう。

また、失敗した場合、結局業者を呼ばなくてはいけない点や、工具を準備しなくてはいけない点もデメリットです。

業者に取り付けてもらうメリット・デメリット

つづいて、業者にエアコンを取り付けてもらうメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

  • 手間がかからない
  • 事故や故障を防げる
  • 工具を自分で用意しなくてもいい

専門業者にエアコンを依頼するメリットは、手間や労力がかからないことです。依頼者は都合の良い日に立ち合うだけでOK。また、エアコンの取り付けをおこなうのは専門知識のあるプロのスタッフであるため、事故や故障を防ぐことができます。

もちろん、エアコン取り付け時に使う工具は業者側が用意してくれるため、依頼者が別途購入する必要はありません。(一部の部品除く)

デメリット

  • 料金を支払わなくてはいけない
  • 業者と日時の調整をする必要がある

エアコンの取り付けを専門業者に依頼するデメリットは、料金がかかってしまう点です。価格は、業者や依頼する内容によってさまざま。詳しくは、のちほど会社別に解説していきます。

また、業者にエアコンを取り付けてもらうためには、自宅へ来てもらう日時を調整する必要があります。タイミングによっては、なかなか予約が取れない可能性がある点もデメリットの一つです。

自分でエアコンをとりつける方法

「そもそもエアコンってどのように取り付けるの?」と疑問に思っている方も多くいるはず。ここでは、自分でエアコンを取り付けるときに必要なものと、大まかな手順を解説します。

結論からお伝えすると、素人が複数の工具を使い、さまざまな作業をおこなうことは、決して簡単ではありません。工具を揃えるくらいであれば、業者に依頼した方がトータルで考えるとコスパが良い(労力がかからないため)と考える方も多いでしょう。

必要なもの

自分でエアコンを取り付ける場合、下記のものが必要です。

工具

  • ペンチ・ニッパー
  • モンキーレンチ
  • ドライバー
  • 六角棒レンチ
  • 両口スパナ
  • パイプベンダー
  • ガス漏れ検知器 など

部材

  • 据置台(プラブロック)
  • ドレンホース
  • 配管パイプ
  • 配管テープ
  • エアコン配管用パテ
  • 化粧カバー(スリムダクト)
  • 電線(渡り配線用)
  • 貫通スリーブ
  • ボードアンカー
  • アース棒
  • アース用ネジ
  • アース線 など

ものによっては、新品で購入する他、中古で買う方法もあります。

手順①壁に配管パイプ用の穴をあける

まずは、壁に配管パイプ用の穴をあける必要があります。賃貸などにお住まいで、すでにあいている場合は必要ありません。基本的には「コアドリル」と呼ばれるツールを使っておこないますが、自宅の壁に穴をあけるため、慎重におこないましょう。

手順②エアコンの据付板を設置する

エアコンの据付板とは、室内機をしっかりと壁に固定するためのものです。据付板は家の壁へ、ネジを使って固定します。①で開けた配管パイプ用の穴の位置を見つつ、場所がずれないように気を付けながら設置しましょう。

手順③室内機を取り付ける

据付板が問題なくつけられたら、室内機を設置しましょう。据付板のツメの部分に室内機を引っかけるイメージです。作業中、うっかり本体を落としてしまうと、故障の原因となります。本体がきちんとツメに引っかかっているか、確認しながらおこないましょう。

手順④配管パイプにフレア加工をする

フレア加工とは、配管パイプの銅の管の端を、ラッパ状に広げることを言います。目的は、配管パイプを正確に接続するためです。

「リーマー」や「フレアツール」と呼ばれる工具を使って作業します。作業中、配管の中に水が入ってしまわないように気を付けましょう。

手順⑤冷媒配管を接続する

室内機側と室外機側の冷媒配管を「スパナ」や「トルクレンチ」などの器具を使って、接続していきます。この接続作業が上手くできていないと、ガス漏れが起こり、エアコンが通常通りに稼働しなくなる可能性が考えられます。

手順⑥ドレンホースをつける

ドレンホースとは、エアコンの排水を通すためのホースです。ホースの先は、水が出てきても問題のない場所まで伸ばす必要があります。もしも長さが足りない場合は、別途「ドレンホースジョイント」と呼ばれる部品を購入して延長させましょう。

手順⑦室外機の配管をつける

室内機から伸ばした配管を室外機へと取り付けます。空調機のバルブには、冷媒を受け取る側と、送り出す側の2種類があるため、間違えないように注意しましょう。接続が上手くできていない場合、空気が漏れてしまい、次の工程「真空引き」が正しくできません。

手順⑧真空引きをする

真空引きとは、配管と室外機の中を乾燥状態にするための作業のことです。室外機、室内機ともに、内部に水滴があると、フロンガスを補充したときにガスの性能が低下する恐れがあります。真空引きをすることにより、上記の状況を防ぐことが可能です。

また、真空引きが完了したらゲージ圧を確認し、ガス漏れがないかチェックしましょう。

手順⑨冷媒ガスを解放して配管内をフロンガスで満たす

ガス漏れがないか確認できたら、真空ポンプや真空ゲージを取り外します。冷媒を解放して、エアコンの中にフロンガスを充満させましょう。
作業が完了したら、「ナット」を使い、パルプキャップを締めます。

手順⑩渡り配線の接続

渡り配線の皮を剥いで、室外機の端子台へ電線をつなぎ、端子台用のカバーを設置します。
ここまでで、室外機本体の配線接続は完了です。
あらためて、配管や配線に問題が生じていないか、点検しておきましょう。

手順⑪パテ埋めをする

壁にあけた穴から虫や雨などが入り込まないように、穴の隙間を埋めましょう。エアコン配管用のパテには、シリコンや粘土状のタイプなど、いくつか種類があります。

また、時間が経過するとともに劣化するため、定期的に補修しなくてはいけないことを覚えておきましょう。

手順⑫試運転をして問題なければ完了

エアコンを運転させましょう。「きちんと吹き出し口から風が出ているか」や「室内機から水が落ちてこないか」などをチェックします。問題が生じなければ作業は完了です。

上記は大まかな流れとなるため、実際にはもっと細かい作業や注意点があります。もしも「自分でするのが難しいかも」と思ったら、業者へ依頼しましょう。

エアコン取り付け業者に依頼する際に知っておきたいこと

エアコンを取り付け業者に依頼する際に、知っておきたいことを解説します。

  • エアコン取り付けの標準工事とは?
  • エアコンの取り付けにかかる時間
  • 室外機の位置によって価格が異なる

上記3つの項目に分けて、チェックしていきましょう。

エアコン取り付けの標準工事とは?

標準工事を簡単に説明すると「エアコンを取り付けるために必要な基本的な工事」のことです。例えば、室内機・室外機の設置、配管接続、配管の穴あけなどが含まれています。

ただし、会社によって標準工事に含まれる作業範囲が異なる場合もあるため、事前に確認しておきましょう。具体的には「室外機をベランダではなく、屋根に置く場合は標準工事外」などが挙げられます。

とはいえ、標準工事の範囲外であった場合も、オプション料金を支払うことで対応してもらえるケースがほとんどです。

エアコンの取り付けにかかる時間

エアコンの取り付け工事には、おおよそ90分かかると言われています。申し込みをする際に日にちは指定できますが、時間帯は「〇時ぴったり」とはいかないパターンがよくあることを知っておきましょう。

業者は一軒ずつ順番に対応するため、一つ前の工事が長引いた場合は、予定していた時間に間に合わないケースが考えられます。そのため、エアコンの取り付けは、スケジュールに余裕がある日に依頼するようにしましょう。

室外機の位置によって価格が異なる

エアコンの取り付けにかかる費用は、おおよそ10,000円~20,000円ほどです。
ただし、エアコンが対応している広さ(6畳・12畳など)によって、若干異なることもあります。

また、室外機を設置する位置により金額が異なる場合がほとんど。ベランダや庭に置く場合は、標準工事内で対応してもらえるパターンが多いです。しかし、それ以外の場所に設置したいときは、追加の料金を支払う可能性が高いと考えておきましょう。

エアコン取り付け業者ごとの料金を比較

エアコン取り付け業者ごとに、標準工事の料金を表にまとめました。

標準工事の料金
(エアコンの対応畳数により差あり)
くらしのマーケット13,000円~15,000円(税込)
ジョーシン10,000円~24,000円(税込)
エアコン工事エレホーム7,040円~22,990円(税込)
ビックカメラ7,700円~10,780円(税込)
ケーズデンキ14,300円~19,800円(税込)

金額にばらつきが見られますが、それぞれの会社によって、作業範囲や内容に対する金額設定が異なる場合があります。会社ごとの金額について、詳しくはこのあと解説していきます。

くらしのマーケット

くらしのマーケットは、業者とユーザーをマッチングしてくれるサイトです。ハウスクリーニングや引っ越し、不用品回収など、ジャンルはさまざま。もちろん、エアコン取り付けにも対応しています。

金額は各業者が設定していますが、おおよそ13,000円~15,000円(税込)で対応しているパターンが多い印象です。

また、登録している業者の評価が記載されている点にも注目。実際に利用した方の口コミも見られるため、「どんな人が自宅に来るのか不安」という方にもオススメです。

ジョーシン

家電量販店として有名なジョーシンが運営する「Joshin webショップ」でエアコンを購入する場合、標準工事の目安金額は下記の通りです。(商品ページに記載されている金額は、基本的に標準工事とのセット価格)

標準工事A12畳用(3.6kwまで)10,000円
標準工事B14畳用(4.6kwまで)15,000円
標準工事C16~18畳用(5.6kwまで)18,000円
標準工事D20~30畳用(9.6kwまで)24,000円

出典:ジョーシン

対応している範囲内で工事できなかったり、対応エリア外だったりする場合は、エアコンの購入そのものができないため、不安な場合は事前に問い合わせることをオススメします。

エアコン工事エレホーム

エアコン取り付けの実績が140万件もあるエアコン工事エレホームでは、エアコンの取り付けや分解クリーニングなどに対応しています。

標準取り付け工事通常7,040円
特価:5,900円~(税込 6,490円~)
新品エアコン取付工事通常17,600円
特価:12,500円~(税込 13,750円~)
エアコン移設工事通常11,880円
特価:7,900円~(税込8,690円~)
分解クリーニング
(エアコン脱着工事セット)
通常22,990円
特価:20,000円~(税込 22,000円~)

出典:エアコン工事エレホーム

他にもいくつかのプランがあり、目的や状況に合わせて必要なものを選べます。ちなみに、インターネットなどで購入した新品のエアコンを取り付けたい場合は、「新品エアコン取付工事」の対象です。

「標準取り付け工事」の価格が相場よりも安い点が魅力ですが、念の為、作業範囲をチェックして追加料金がかからないか見ておきましょう。

ビックカメラ

家電量販店のビックカメラでエアコンを購入する場合、標準取り付け工事の費用は、エアコン代金に含まれています。価格の目安は下記の通りです。

冷房能力3.6kw以下のエアコン
(6畳~12畳までのお部屋)
10,780円(税込)
冷房能力3.7kw以上のエアコン
(14畳~の広いお部屋用)
15,950円(税込)
窓用エアコン7,700円(税込)

出典:ビックカメラ

上記の他、配管パイプが4m以上だったり、エアコンを設置する壁が特殊な素材で作られたりしている場合、追加料金が必要です。オプション作業にかかる料金は、公式サイトに細かく記載されているため、一度チェックしておきましょう。

ケーズデンキ

ケーズデンキオンラインショップで購入したエアコンを取り付けてもらうための、標準工事代は下記の通りです。(基本的に商品代金に含まれているため、別途料金はかかりません)

エアコンの冷房能力⇒4.0kwまで14,300円(税込)
エアコンの冷房能力⇒4.1kw以上19,800円(税込)

出典:ケーズデンキオンラインショップ

上記にプラスして、別途作業が必要な場合はオプション料金を支払います。ケーズデンキオンラインショップで購入したエアコンは、ケーズ電気での設置工事が必須であるため、商品のお届けのみを依頼することはできません。

エアコン取り付け業者の選び方

エアコンの取り付け業者は複数ありますが、対応できる範囲と価格は異なります。そのため、いきなり一店舗のみに依頼するのではなく、いくつかの会社へ見積もりを依頼することが大切です。そのうえで、情報をしっかり比較し「どの業者に依頼するのか」検討しましょう。

もしも不明点があれば、都度問い合わせることをオススメします。その際は、スタッフの対応なども含めて「安心してお願いできそうかどうか」判断するようにしましょう。

お得に買って業者に依頼するのがオススメ

エアコンはお得に購入して、取り付けは専門の業者へ依頼する方法がオススメです。

知識や技術があれば自分で取り付けることも不可能ではありませんが、事故や故障のリスクがあるのは事実。そのため、プロの業者へお願いする方が安心と言えます。

まずは気になるエアコン取り付け業者を数個に絞り、見積もりを依頼してみましょう。
もしも、どこへ依頼するのが良いか迷ったら、今回ご紹介した5つの業者もぜひご検討ください。

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

無料

60秒

一括査定で最高額を調べる