自宅にあれば毎日使用するであろうテレビ。突然映らなくなったり、音が出なくなったりすると困りますよね。好きなドラマやバラエティー番組、日々のニュースが見れなくなってしまうと不便です。
そこで今回は、テレビの寿命と不調への対処法、さらに長持ちさせるコツ等を解説していきます。
ご自宅にあるテレビに寿命が近づいているのか、買い替えが必要なのか考える上でも本記事を役立てていただければと思います。
テレビの寿命ってどれくらい?
まずはテレビの寿命は何年くらいなのでしょうか? 主な4種類のテレビの寿命について以下の表にまとめました。
ご自宅にあるテレビはあと何年使用できそうなのか、そろそろ買い換えなければならないのか想像しながらチェックしてみましょう。
テレビの平均寿命
種類 | 年数 |
---|---|
液晶テレビ | 8〜20年 |
有機ELテレビ | 4~10年 |
プラズマテレビ | 15~30年 |
ブラウン管 | 3~5年 |
プラズマテレビは厚みと重量がありますが、寿命がもっとも長い点がメリット。反対に有機ELテレビは薄くて軽いものの、寿命が短くなります。
もっとも普及している液晶テレビは、視聴時間や環境によって寿命年数が変動するので、できるだけ長く使用するように使い方を見直しましょう。
修理ができる期間
日本メーカーの多くのテレビは、メーカーが1年間の保証を行っています。それを利用すれば1年以内に故障した場合、無償で修理を行ってもらえるのです。
さらに、メーカーではなく、商品を購入する家電量販店でも、追加で料金の5%や10%支払うことで5年程度の長期保証を付けることができるサービスもあります。テレビの調子が悪いと感じたときは、どのような保証がつけられているのか確認し、修理できる期間内であれば修理に出しましょう。
テレビを買い替えるタイミング
ここからはテレビを買い替える際に、おすすめの時期は「新商品発売時」と「ボーナスの時期」です。
新商品発売時
新しい商品が登場すると、従来の商品は型落ちとなり価格が下がります。従来品とはいえ、高性能で人気だった商品を安く手に入れられるのです。新商品の機能に対するこだわりが特に無い方におすすめです。
6月や12月といったボーナスの時期
家電量販店やメーカーはこの時期により多くのテレビを販売しようとします。たくさんの人に買ってもらいたいため、値下がりしやすく交渉にも応じてくれる場合が増えるのです。その結果、本来よりも安く手に入れられることがあり、買い替えの時期に適しています。
寿命が近づくとあらわれる症状
テレビが寿命に近づいてきた時は徐々に不具合が出てきたり、症状が現れる頻度が上がったりします。気付かぬうちに故障が進行している場合もあるので、ご自宅のテレビに以下の症状が現れていないかチェックしてみてください。
暗くなる
液晶テレビは、「バックライト」と呼ばれる光を後ろからをあてることで、映像を映し出すことができています。しかし、長年使っているとバックライトの電力は徐々に落ちていき、寿命が近づくと明るさが購入時の50%程度にまで落ちるとされているのです。
明るさが半分になってしまうと画面はかなり見えづらくなりますよね。さらに使い続けている中で徐々に暗くなっていくため、なかなか気付けないことでもあります。「画面が暗くなった……?」と感じたときは、寿命が近づいているのかもしれません。
線が入る
液晶テレビの故障の特徴として、画面に縦線が入ってしまうことが挙げられます。
テレビ内部の基盤に使われているケーブルの不具合や液晶接続コネクタの接触不良が理由となっているケースがほとんど。縦線が入っていても画面を見ることはできますが、視聴の邪魔になり番組を楽しむことができませんよね。
そのまま放置しているとさらに悪化する恐れがあります。再起動等させても直らない場合、個人での対応は非常に難しいためメーカーや販売店に相談するようにしましょう。
音にノイズが入る
購入から年数が経っているテレビは、スピーカーの故障が起きやすくなってしまいます。音に違和感を感じる時は、スピーカー部品に問題があるのかもしれません。
ただし、テレビに録画機器などを取り付けられている方も多いですよね。その場合は、配線に接続不良や断線が起きているため異音が発生しているのかもしれません。どこからノイズが発生してしまっているのか、異変に気づいた時はそういったところも確認してみてください。
焦げ臭いにおいがする
寿命が近づくとテレビからにおいが出るなんてとても意外ですよね。具体的にどんなにおいかというと「焦げ臭いにおい」です。
この症状が出る理由には、テレビの内部が故障していたり、ショートしてしまっていたりすることなどが挙げられます。放置しておくと重大な故障となり、発火につながる恐れまであるため大変危険です。焦げ臭さを察知したらテレビの使用をやめてプラグを抜き、メーカーや家電量販店に早急に問い合わせるようにしましょう。
電源が入らない
何をやっても電源が入らず、映像も音も確認できないとなると寿命に達し故障してしまったことは一目瞭然ですよね。
ただし、電源を入れてみて画面は映らずとも音声は聞こえるという状態ですとライトの部品を交換することにより修理が可能な場合があります。どちらにせよ、10年以上使用し電源が入らないとなったのであれば、寿命に達したと考えて買い替えを検討するのがよいでしょう。
症状があらわれたときの処置
では実際にこれまで紹介した症状があらわれた場合、どのようなことをして対処すれば良いのでしょうか? 症状が悪化する前に手を打つことができれば、買い換えることなく今のテレビを長持ちさせられるかもしれません。
電源のオン・オフ
画面が映らない、縦線が入る等の理由で故障したと簡単に言い切れない場合もあります。そういった症状があらわれた場合は一旦テレビの電源をオフにし、コンセントも抜き、その後本体を再起動させてみてください。すると不具合が消えるといったことも起こり得ます。
単なる一時的な不具合なのか、寿命による故障なのか見極めるためにも気になることがあった場合には、一度この方法を試してみましょう。
メーカーに相談
自分で時間をかけてあれこれ探ってみるよりも、専門家に任せた方が圧倒的に早く解決できることも。保証期間内であれば無償で修理してもらえるため、症状があらわれたときは放置せずに早めにメーカーへ相談してみましょう。
また、最近では、メーカーの専用WEBページにて故障かどうかを判断してくれる故障診断のサイトが用意されていることもあります。お持ちのテレビのメーカーはどういった対応をしてくれるのか事前に調べてみましょう。
テレビの寿命を長持ちさせるコツ
購入すると高価なテレビ。なるべく長持ちさせたいですよね。そのためにはいくつかのコツがあります。今日から実践できるものが多いので、ぜひ試してみましょう。
長時間テレビを観ない
テレビの寿命は、視聴時間に関係があり、1日の視聴時間が短い方の方が寿命が長くなります。
外出時は必ず電源を切る、つけっぱなしにしたまま寝ない、ゲームをするときは時間を決めるなど、自分や一緒に住む人に負担がかからない範囲でテレビがついている時間を削減するよう徹底しましょう。
高温・多湿の場所を避ける
テレビなどの精密機器は高温・多湿に弱いものです。直射日光が当たると本体が非常に高温になってしまい、湿度の高い部屋に設置してしまうと電源基盤に水分が侵入してしまいます。
どちらも故障の大きな要因の1つになってしまいますね。特に多湿という点に関しては、窓からの雨や寒い日の結露からくる水分にも十分注意しなければなりません。直射日光や水分からテレビを守るためにも、テレビはなるべく窓から離して設置するのがよいでしょう。
画面をきれいに使う
テレビの寿命を長くするためには、画面を傷つけないように注意しましょう。画面にできてしまったキズは、のちにヒビや割れの原因となってしまいます。
小さなお子さんがいる家庭では、遊びの中で知らぬ間に傷ついてしまっていた、なんてことも多いのでは? お子さんがテレビから離れて遊べるようサークルを用意してみたり、高めの位置にテレビを設置してみたりして、不注意で画面にキズがつかないよう工夫してみましょう。
ほこりをためない
テレビは一度設置するとなかなかその場所から動かさないないものですよね。そんな中でテレビは静電気を発生させ、ほこりをどんどん吸着させてしまいます。テレビの内部にまでほこりが入り込んでしまうため、結果として熱がこもってしまったり、液晶画面がつかなくなったりするのです。
そういったことを防ぐために、定期的に乾いた布などでテレビを拭き取り、内部までほこりが入り込まないように対策していきましょう。
古いテレビの処分に困っている方は『売買コムズ』の「10年前のテレビは売れるのか?価格相場も紹介」を参考にしてみてください。
テレビをきれいに使うために
テレビの寿命を長持ちさせるためには、ほこりなどから守り、常にきれいにしておく必要があることをお分かりいただけたでしょうか。ここでは綺麗に保つための方法を3つ紹介します。ぜひ実践して、自宅のテレビをきれいに使いこなしてください。
保護用パネルを使用する
テレビに汚れがつかないようにするために、保護用パネルを使用することをお勧めします。
指紋やほこりで画面が汚れていることもあるのではないでしょうか。そんな時に保護用パネルをしていれば、水拭きをして汚れを取ることが可能。付着して取れない汚れがある場合は、パネルを買い換えるだけで済みます。ある程度の傷も予防できることから、保護用パネルをを取り付けることのメリットは非常に大きいものでしょう。
月に1度のクリーニング
大手家電量販店では約3,000〜6,000円という価格でプロが自宅に来て50分程度のクリーニングを行ってくれます。自分ではできないような細かな部分までしっかりと分解してきれいにしてくれるため、一度試してみるのも良いかもしれません。
さらに、クリーニングとともに点検までしてくれるサービスもあり、テレビの寿命や故障が気になっている方にとっては一石二鳥のサービスと言えるでしょう。
こまめに拭き掃除をする
お金をかけずにテレビをきれいに保ち、寿命を長くするならこまめに拭きましょう。画面だけでなく、裏側や周りの縁にもホコリが溜まりやすいので、テレビ全体を拭きとることが大切です。
テレビ専用のウエットシートやクロスも販売されているため、よりきれいにしたいと思う方は試してみてはいかがでしょうか?
寿命が近いテレビの対処法
寿命が近づいているとわかったとき、どのように対処していけばよいのでしょうか?
古くなったとはいえ、すぐに新品購入を決意できるものではないですよね。ですが、寿命が迫っているテレビを使い続けるわけにもいきません。そんな時は以下の2つの方法を検討してみてください。
買い替えを検討する
寿命が近づき、故障に対する保証も適応されなくなった時は買い替えを検討するのがよいでしょう。故障が発覚した時でも、保証期間外となっている場合は自己負担で修理をお願いしなければなりません。
一般的なテレビ修理の費用は、5千円~6万円程度と言われています。寿命が近づいているテレビに高いお金を払うのは少し気が引けますよね。その修理費で新たなテレビを購入できるかもしれません。
上記の内容の中でテレビを買い替えるタイミングを紹介しています。そちらを参考にして新しいテレビをお得に手に入れていただければと思います。
リサイクルショップ・買取店へ売却する
テレビを処分するにも、お金がかかってしまいます。テレビを買取に出して受けとったお金を活用すれば、希望以上の大きさや高性能のテレビを購入できるかもしれません。
なお、高値で買取ってもらいたい場合は、春先と秋口が狙い目。引っ越しや人事異動の時期と重なり、多くの人が新たにテレビを求めるためです。
普段よりテレビの需要が上がるその時期に合わせた売却を意識することで、高価買取を実現させることができるかもしれません。
長持ちさせて快適にテレビを見よう!
テレビは日常の生活に情報や娯楽を運んでくれる大切な役割を果たしています。長い間、故障させずに愛着を持って生活できれば嬉しいですよね。
今回紹介した、テレビを長持ちさせ、きれいに使用するためのコツをぜひ実践し長く快適にテレビを楽しんでくださいね。