ブラウン管のアナログテレビからデジタルに変わる頃、デジタル放送とは大違いの画面の鮮やかさで一躍人気商品となったプラズマテレビ。近年では液晶テレビに人気を奪われ、ボーナスシーズンを前に液晶に買い替えを検討している人も多いかもしれません。
買い替えとなれば、今のテレビを下取りするのか、リサイクルショップに買取してもらうのか。少しでも得な方法で新製品購入の資金にしたいですよね。
そこで、まずはプラズマテレビと液晶テレビの違いを明確にして、プラズマテレビの買取相場、高く売る方法などをまとめてみます。
プラズマと液晶の違い
一見似ているプラズマテレビと液晶テレビ。販売店で説明を受けても、今一つピンと来ていない方に、2つの薄型テレビについて違いを分かりやすく比較してみます。
映像の見やすさ
【プラズマ】
激しいアクションや動きの早いスポーツなどの映像も、滑らかに再現します。視野角が広く、コントラストも高いため、立体的な映像再現に優れています。超大型画面でも映像再現に優れ、自宅のリビングでホームシアターの雰囲気を楽しみたい人におすすめです。
室内の蛍光灯や照明が画面に映り込み、目が疲れやすいと言われています。
【液晶】
解像度が高く、画面を至近距離で見ても映像がくっきり鮮明です。照明の映り込みがないので、目が疲れにくいと言われています。
コントラストが低く、立体的な表現が苦手です。見る角度によって黒浮きしたり、暗いシーンの再現には難があります。早い動きでは残像が出てしまい、激しい動きのスポーツを見る人にとっては弱点と言えます。
省電力性
【プラズマ】
ブラウン管とほぼ同じ、液晶テレビのおよそ1.5倍の電力を消費します。
本体が熱を持ち、夏場は暖房器具並の発熱を感じます。
【液晶】
エネルギー消費という点では、プラズマの約2/3程度の消費電力でかなり優位です。
本体の発熱も、あまり気になりせん。
製品寿命
【プラズマ】
寿命についても、ほぼブラウン管テレビと同程度で約20,000時間、1日7時間程度視聴したとして、約8年と言われています。画面が暗くなってきたら、本体自体を買い替えることになります。
画面強度が高く、パネル割れを起こしにくいと言われています。
【液晶】
画面を照らすバックライトの寿命が60,000時間、1日7時間程度視聴したとして約24年と、寿命の長さではプラズマとは大差があります。画面が暗くなってきても、バックライトの交換修理で対応できる不具合であれば、さらに長寿命ということになります。
画面表面に保護ガラスがないため、パネル強度が低く、衝撃によってパネル割れを起こしやすいという欠点があります。
プラズマテレビを高く売る方法
前項で比較した通り、一般家庭のリビングに設置するには、液晶の方が分があるように感じます。それを証明しているかのように、テレビ売上のシェアは完全に液晶テレビに奪われてしまいました。
その為、プラズマテレビの買取相場も、再販を目的とするリサイクルショップでは、かなり厳しいと言わざるを得ません
では、買取店よりも高値が付きやすいと言われるオークションの落札実績を見てみましょう。
- ソニー 61型 5.1chホームシアター一式
購入時250万の商品 →411,000円 - パナソニック ヴィエラハイビジョン65型
家電量販店展示品 →302,000円 - パイオニア KURO KRP-600A 60型
→254,000円 - パナソニック 2012年製ビエラ55型
→96,000円 - 日立 プラズマテレビ 46型
P46-GP08 →60,000円 - パナソニック ヴィエラ42V型フルハイビジョン
→34,990円 - 日立 Wooo P42-HR02 42型 HDD 370GB
→25,500円
これらは、オークション落札相場から抜粋したものですが、状態の良いプラズマテレビには入札数も多く、まだまだ高値で落札されています。プラズマの強みである大画面モデルは、特に落札額の高さが目立ちます。
プラズマテレビを高額換金するなら、買取店で一括査定を受けてみて、値段に納得できなければオークションにチャレンジしましょう!
プラズマテレビ買取店紹介
TV買取専門店ネオスタ
東京・神奈川・埼玉・千葉・北陸に71店舗を展開するネオスタ。店頭買取では、押上本部は事前に連絡して事前査定をうけてから持込み、その他各店では、直接持ち込んでもその場で査定が可能です。店頭持ち込みが難しい大型プラズマテレビは、関東エリアでは出張買取が便利です。約束の時間・場所にスタッフが訪問して品物の状態を査定、買取価格を提示してもらえます。
宅配買取は、宅配キット利用で日本全国送料無料、商品到着から最短48時間で振込み完了です。
テレビのリサマイ
関東を中心に中部・関西・九州まで全国に70拠点を展開するリサマイ。買取方法は、「出張」「宅配」「店舗買取」の3通りがあります。全国各地に拠点があるので、現金受取が早い出張買取・店頭買取も便利です。
来店買取は完全予約制なので、事前に電話かメールで来店日程の予約が必要、見積りだけの来店も可能です。
テレビ専門の買取店なので、テレビ回りのブルーレイ・DVD・HDDレコーダー、ホームシアターなどの買取も実施、プロジェクターやシアターラック・テレビ台などの取扱いもしています。
ブックオフ
書籍・雑誌・コミックの買取でお馴染みのブックオフが、家電買取も開始。日本全国に600店舗以上という巨大チェーンの強みは、店舗持ち込みの便利さではダントツです。家電買取は、取扱いのない店舗もあるので、店舗詳細ページから確認してください。
買取価格は、本社専門スタッフが全国の販売状況や市場価格の変動を見ながら設定。店頭で型番の判別が付かない場合も、WEBカメラを使って専門スタッフが遠隔査定を行い、全国どこの店舗でも統一基準の適正価格を提示します。
プラズマテレビを売却する時の注意点
B-CAS(ビーキャス)カードを添付する
地上デジタル対応のテレビを購入した時、テレビ1台につき1枚同梱されていたカードをB-CASカードと言います。これは、著作権保護や有料放送視聴などに利用されるICカードで、BS・CS・地上波の3波共用の赤いカードと、地上デジタル専用の青いカードの2種類があります。
プラズマテレビを売却する際、B-CASカードの有無は査定対象になり、少しでも高く売ろうと思えばB-CASカードは必須です。
もしも、見当たらない、紛失したかも・・という時には、テレビ本体側面などにある挿入口を確認してみましょう。
B-CASカードのユーザー登録について
B-CASカードのユーザー登録がされている場合は、売却する前に登録者情報を削除する必要があります。登録者削除は、本人でなければ手続きができませんので、手続き方法がわからなければ、買取店に尋ねるようにしましょう。
登録情報を削除しないまま売却することも可能ですが、再販した場合に登録者の情報が残ったままになりますのでご注意ください。
まとめ
家電量販店のテレビ売場を見ても、すっかり液晶にシェアを奪われてしまったプラズマテレビですが、オークションの入札状況や落札相場を見ると、大型モデルに関しては相変らず人気も高く、落札価格も期待が持てます。
家電製品に関しては、商品状態に虚偽があれば返品やクレームになりやすいので、出品する際には商品状態の丁寧な説明が大切です。
オークション出品の手間が面倒という人には、リサイクルショップの買取が便利ですが、買取店とオークションでは、数万円という違いが出ることもあります。まずは、一括査定で買取店の相場価格を下調べして、「時間+労力」と「高額換金」を天秤にかけてから、売却方法を決定しましょう。