冷蔵庫の故障は、ある日突然冷えなくなった、氷が作れなくなったなど、前兆なく発生します。
冷蔵庫は、生活の必需品ですし、高価な買い物ですから、壊れた時の出費はかなりの痛手です。
この記事では、冷蔵庫の寿命から買い替える際にポイントとなる電気代、買い替えか修理どちらが良いかなどについて記載していますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
冷蔵庫の寿命と長持ちさせるコツ
冷蔵庫の寿命について
冷蔵庫の寿命は10年〜15年とされていて、製造から年数が経過した冷蔵庫は、正常に動作しなくなる可能性があるため買取してもらえない可能性が高いです。
今使用している冷蔵庫が、購入から10年以上たっているという場合、そろそろ急な故障が発生する可能性がありますので、注意してください。
冷蔵庫を長持ちさせる方法
冷蔵庫を長持ちさせる方法を以下にご紹介します。
庫内を冷やそうと、冷蔵庫のモーターに過剰なストレスがかかり続けると、故障の原因となる可能性が高いです。
冷蔵庫を長持ちさせるには、冷気の流れと放熱を妨げないようにしましょう。
冷蔵庫に隙間なく食材を詰め込まない
物を大量に詰め込み過ぎると、冷気の通りが悪くなり庫内の温度を一定に保てなくなるので、冷蔵庫内の整理整頓をすることが長持ちさせるコツです。
冷蔵庫のまわりに空間を作る
冷蔵庫のまわりにできるだけ空間を作ると、放熱効率が高まり、電気代の節約にもなります。
ドアを開けている時間を短くする
冷蔵庫から物を取り出す時、ドアを開けっぱなしにしていると、庫内の冷気が抜けて、温かな外気が入りモーターに負荷がかかり、結果故障てしまいます。
夏場や暖房を使っている冬、庫外の温度が高い時に、冷蔵庫のドアを頻繁に開け閉めしないなど、ちょっとした事ですが、冷蔵庫を長持ちさせるコツです。
冷蔵庫の電気代
最新機種は10年前の半分以下
資源エネルギー庁が発表した省エネ性能カタログ2014年冬版を参考に比較してみましょう。
401~450リットルクラスの冷蔵庫の年間消費電力量
※1kWhあたり27円で計算
2003年の冷蔵庫の消費電力
年間消費電力量: 600~680kWh
年間の電気料金:16,200~18,360円
月間の電気料金: 1,350~1,530円
2013年の冷蔵庫の消費電力
年間消費電力量: 200~220kWh
年間の電気料金:5,400~5,940円
月間の電気料金: 450~495円
10年で、消費電力量は3分の1程度まで節約できるようになっています。
現在10年以上ご使用の冷蔵庫をお持ちの場合、年間の電気料金を考えると数年で費用分を回収できるの可能性もありますので、買い替えを検討されることをオススメします。
冷蔵庫の大きさと消費電力の関係
冷蔵庫は、容量が大きいほど冷やす部分が広くなるので、電力消費も大きくなると思いますよね。
しかし、冷蔵庫の容量と消費電力には関連性がなく、最新の高性能大容量モデルは、小さなサイズよりも節電になる傾向があります。
一人暮らしなどに利用される140Lクラスの冷蔵庫と、高性能の400Lの大容量モデルを比較してみました。
- 140L 2ドア冷蔵庫:年間電気料金 8,497円
- 400L 4ドア冷蔵庫:年間電気料金 6,151円
その差額は年間で2,346円と驚く程の差ではありません。
故障した際は買い替えか修理か
買い替え
10年ほど使用した冷蔵庫が故障したのであれば、寿命の可能性が高いです。
毎月の電気代が半額以下になることを考えて、修理よりも買い替えをされることをオススメします。
ただし、買い替えの場合、冷蔵庫は家電リサイクル法対象となるため、リサイクル費用が加算されることになります。
修理
購入してから3~5年しか経っていないなど、明らかに寿命ではないという場合には、「修理」という方法もあります。
保証期間であれば無料か優遇料金で修理ができますので、メーカーや購入したお店に問い合わせをしてください。
保証書を紛失した場合や期限切れの場合でも、修理内容によりますが、7,000~15,000円程度が修理費用の平均のようです。
修理して直るものか、修理するよりも買い換えた方が良いのか判断しかねる時には、メーカー修理の人に実際に見てもらい、見積もりを出してもらうと良いでしょう。
冷蔵庫を処分する
冷蔵庫は、家電リサイクル法の対象となり、粗大ゴミとして処分することができません。
では、どのような処分方法があるかをご紹介します。
家電量販店で引き取ってもらう
新しい冷蔵庫を家電量販店で購入するのであれば、納品の際に引き取ってもらう方法がオススメです。
リサイクル券を利用して不要品回収に依頼するという方法もありますが、回収費用とは別に運搬費を請求されるため、家電量販店で引き取ってもらうよりも割高になってしまいます。
リサイクルショップに売る
製造から5年程度の使える冷蔵庫の処分を検討している場合は、出張買取を実施している店舗に買取を依頼するのがオススメです。
運び出し費用もお店が負担してくれますから、処分費用を払う必要がありません。
家電製品は続々と新商品が登場するため、発売から5年以上の冷蔵庫は期待するほどの査定が付かない場合が多いです。
市区町村の許可を得た廃品回収業者に依頼する
ご家庭の廃棄物を回収するには、一般廃棄物処理業許可や市区町村の委託が必要です。
市区町村の窓口に問い合わせをすると、許可を受けた正規の業者を紹介してもらえます。
安くすまそうと悪質な業者にひっかからないように、最初から安心の業者に依頼することが、一番安心安全に冷蔵庫を処分する方法です。
悪質な廃品回収業者に注意
別の名目で請求される
不要な家電製品を無料で引き取ります。とうたっていて、いざ回収を依頼すると、処分するつもりのない他の家電まで要求された。
運び出すのに必要な人数分の出張費用などを請求された。
などの詐欺行為を行う悪質な回収業者がいます。
リサイクル費用は請求しませんという代わりに、他の名目をつけて高額な費用を請求する悪質業者に注意しましょう。
許可証の種類
悪質な回収業者が社会的な問題になると、許可証を提示して信用させようという手口も増えてきています。
家庭から出る廃棄物を回収可能な許可証は、一般廃棄物処理業許可だけです。
産業廃棄物処理業許可や、古物商許可を提示している場合は違法な廃品回収業者ですので、無用なトラブルを避けるためにも買取を依頼するの絶対にやめましょう。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
冷蔵庫が故障した時に困らないうように、対処方法を頭の中に入れておきましょう。
冷蔵庫のモーター音が大きくなった気がする。最近あまり冷えなくなった等、違和感を覚えた際には、早めに修理か買い替えを検討するようにしてください。