- 純金とは何かを知りたい
- 純金と22金・18金との違いを知りたい
- 純度の価格相場を知りたい
この記事では純金とはどんな金属か解説!22金・18金との違いや、純度をチェックする方法、純度ごとの金の買取相場なども紹介します。
希少性が高く、資産として注目を集めている純金。純金について詳しく知っておくことで、資産として保有するか判断する際の参考になるでしょう。
純金の定義や特徴などを知りたい方、金の投資を検討している方はこの記事をぜひ参考にしてくださいね。
▼ウリドキなら最大10社から一括査定!
純金とは
純金とは、ほかの金属類が一切混ざっておらず、純度が99.9%以上の金のことです。「24金」「K24」ともいい、単位の「K」は「カラット」と読みます。
カラットと聞くとダイヤモンドを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、ダイヤモンドの単位は「ct」と表記し、金のカラットとは別物です。
ほとんどの金製品には刻印が施されており、それによって金の純度を見分けることができます。つまりK24と刻印されていれば、基本的に純金製のものだと考えていいでしょう。
なかには「999」もしくは「999.9」という刻印を目にする機会もあるかもしれません。これは海外の製品でよく見られるもので、K24と同じく純金だということを表します。
純金は自然界では手に入らない
自然界にある金には、銀などの不純物が少なからず含まれています。そのため、自然界から純金を手に入れることはほぼ不可能といえるでしょう。
純度としては、だいたいK14から高くてもK22程度なので、純金を得るためには精錬して不純物を取り除かなければなりません。それでも完全に取り除くことは難しいため、たとえ100%でなくても「99.9%以上の純度であれば純金」と認められています。
金の純度とは
金の純度は「金製品に含まれる金の量」によって異なり、金の含有率が高いほど純度は高くなります。
逆にほかの混合物を多く含むほど純度は低くなり、性質や特徴が変わることが特徴です。その特性を活かして、含有率を調節しながら用途に合った純度の金が使用されています。
純金がK24と表記される理由
純金がK24と表記されるのは、「24分率」が採用されているからです。
単位の「K」は「Karat(カラット)」の頭文字で、ギリシャ語で「イナゴ豆」を意味します。イナゴ豆は、かつて金の重さを計るための分銅として天秤にかけていたもの。そして「イナゴ豆24個」を基準として、金の取引が行われていました。
こういった経緯から、24を最大とする24分率が定着し、単位もKaratを用いて「純金=K24」と表すようになったのではないかといわれています。
24金と18金の違い
金の含有率が75%(24分の18×100)の金製品は「18金」と呼ばれています。
残りの25%は銀・銅・パラジウムといった別の金属を含んでおり、24金よりも強度が高くて丈夫。とはいえ純度は高めなので加工がしやすく、混合物の種類や量によってカラーの変化も楽しめることから、18金はジュエリーによく使われています。
また24金・18金のほかに、さまざまな品位が存在するのも金の特徴です。日本の金製品でよく用いられる品位を下記にまとめたので、比較してみてください。
品位 | 金の含有率(%) | 混合物の割合(%) |
---|---|---|
K24(24金) | 99.9以上 | – |
K22(22金) | 91.6 | 8.4 |
K21.6(21.6金) | 90 | 10 |
K20(20金) | 83.3 | 16.7 |
K18(18金) | 75 | 25 |
K14(14金) | 58.3 | 41.7 |
K10(10金) | 41.6 | 58.4 |
金にほかの金属を混ぜる理由
純金にほかの金属を混ぜれば、その分だけ純度は下がってしまいますよね。なぜわざわざ純度を下げるのかというと、純金の硬度の低さが影響しています。
日常生活のなかで使うものには、ある程度の丈夫さが必要です。少し力が加わっただけで簡単に型崩れしてしまっては、使い物になりません。
金に十分な硬さを持たせるには混合物が欠かせないため、たとえ純度を下げて輝きが薄らいでも、ほかの金属を混ぜているのです。
金の純度を確認する方法
金の純度は金製品の刻印を見ることで簡単に確認できます。刻印の場所は金製品の種類によってさまざまですが、アクセサリー類は目立たない場所に刻印されていることがほとんどです。
ブローチは背面や側面、ネックレスは留め金やプレート、指輪は内側などに刻印されています。金製品を隅々までチェックして、純度を確認してみましょう。
もちろん、必ず刻印されているとは限らず、無刻印の金製品もある点には注意が必要です。
純度ごとの金の買取相場
純度 | 買取相場(1gあたり) |
---|---|
K24(24金) | 12,620円 |
K22(22金) | 11,550円 |
K21.6(21.6金) | 11,300円 |
K20(20金) | 10,490円 |
K18(18金) | 9,650円 |
K18WG(18金・ホワイトゴールド) | 9,662円 |
K14(14金) | 7,190円 |
K14WG(14金・ホワイトゴールド) | 7,171円 |
K10(10金) | 5,070円 |
K9(9金) | 4,480円 |
2024年8月17日時点
純金の特徴
純金はほかの金属と比べ、より優れた性質・美しい見た目・価値の高さを兼ね備えています。そして、これらが高い人気を誇る理由ともいえるでしょう。
ここでは、純金ならではの特徴を6つ解説します。それぞれ詳しく見ていきましょう。
古来から人々を魅了してきた黄金の輝きがある
古代エジプトでは、太陽を主神とするファラオたちがこぞって金を崇拝していました。純金が放つ煌びやかな黄金色と太陽の光には、通ずるものがあったのかもしれません。
また、金は永遠に輝きを失わないことから「不老不死の象徴」として、死に際に黄金のマスクをつけていたとされています。
ほかの金属にはない独特の美しさをもつ純金だからこそ、昔も今も変わらず唯一無二の存在として人々を魅了し続けているのでしょう。
やわらかく加工しやすい
金はほかの金属類よりもやわらかく、加工しやすいことが特徴です。
金箔のように極限まで薄く伸ばすことができるのも、金ならではの性質によるもの。ただ加工しやすい反面、わずかな力で形が変わってしまうところは弱点ともいえます。
純度が高いほど変形しやすくなるため、精巧な細工を施したり力が加わったりするような製品には純金は向きません。強度を上げたいときは、金以外の金属を混ぜることで弱点を補い、使い勝手をよくしています。
耐腐食性に優れ不変性が高い
「金属=錆びやすい」というイメージをもっている人は多いのではないでしょうか。金属は空気中の酸素や水分によって酸化され、陽イオンに傾くこと(イオン化傾向)で錆が生じます。
しかし金はイオン化傾向が非常に小さく、ほとんど酸化されません。つまり、時を経てもほぼ錆びることがない金属といえるでしょう。
とはいえ純金ではなく、混合物がある場合は注意が必要です。ほかの金属によって腐食を起こす可能性があるため、扱いに気をつけましょう。
埋蔵量に限りがあるため希少性が高い
金の埋蔵量には限りがあり、永続的に採れるものではありません。
これまで世界中で約20万トンもの金が採掘されてきました。そして、まだ地球上に埋蔵されていると考えられている金の量は2021年時点で約5.4万トンほど。年間の採掘量は3,000トン前後といわれているので、現在の技術ではあと20年もしないうちに枯渇してしまう計算になります。
その希少性の高さから、ますます価値が上昇し、相場高騰を引き起こすものと考えられるでしょう。
世界共通の価値基準を持ち換金性が高い
金は債券や株式とは違って発行元が存在せず、金そのものに価値があります。そのため世界情勢が悪化しても価値が左右されにくく、「有事の金」と呼ばれるほど安定した資産です。
世界中で流通している金には万国共通の価値基準があるため、どこへ行っても金の価格に大きな差はありません。いつでもどこでも換金性に優れ、価値が暴落しづらい不変資産として、投資家たちからも人気を博しています。
金そのものに価値があり資産価値が高い
金は腐食によってボロボロになったり、燃えてなくなったりすることは基本的にありません。純金であれば錆びることはなく、たとえ火事が起きても1,064℃以上に達しなければ溶けずに残ります。
燃えない・壊れないという金の特性が、資産として保持するうえで安心感を生み、長く支持されてきたのでしょう。10年以上価格が上昇し続けているのも、このような理由から「金は資産価値が高い」と考えられているからではないでしょうか。
金の純度ごとの用途
金の純度は混合物の割合によって変わるとお伝えしましたが、各純度ごとに向き・不向きの使用用途があります。
ここでは24金・22金・18金・14金・10金について、主にどのような製品に使われているのか解説するので、チェックしてみてください。
24金(純金)
純金は、主に「インゴット」に加工されます。
インゴットとは、溶かした金を型に流し込んで冷やし固めたもので、いわゆる「金の延べ棒」「ゴールドバー」などと呼ばれているものです。資産として保有することを目的としているため、長い間保管していても価値が落ちないように、変質しにくい純金が用いられています。
ジュエリーに使用されることもありますが、純金はやわらかい性質がゆえに変形したり傷ついたりしやすく、身につけるには向いていません。
22金
純金に近い輝きを保ちながらも、微量の混合物を含むことで強度を増したものが22金です。「標準金」とも呼ばれており、金貨の地金によく使用されます。
濃く美しいゴールドカラーを好むアジアなどでは、22金のジュエリーが人気。また資産という観点からも、身につけて持ち歩くことができる手軽さが魅力の1つといえるでしょう。
ただし細かい装飾を施すには、やはり強度が足りず不向きであるため、日本ではジュエリーとしての流通はさほど多くありません。
18金
先述したとおり、18金は加工のしやすさ・丈夫さのバランスが取れた金であることから、アクセサリーやジュエリーによく使われています。
18金ではイエローゴールド・ピンクゴールド・ホワイトゴールドなど、混合する金属の種類や量を調節して、純金とは違った色味や雰囲気を楽しめるところもポイントです。
純度が高めとはいえ、純金よりも耐食性が劣ることは否めません。変色や錆びつきが生じる可能性があるということを理解しておきましょう。
14金
14金の金含有率は約60%で、残りの約40%は別の金属が配合されています。ゴールドの色味は控えめな印象になりますが、その分強度が高く耐久性に優れた金です。
アクセサリー類をはじめ、眼鏡フレームや時計のケースなど、日用品に多く加工されています。これは丈夫で傷がつきにくい性質を活かしたもので、14金の強みともいえるでしょう。
一方、14金にはニッケルが含まれていることが多く、アレルギーを引き起こす可能性があります。直接肌に触れるものは注意してくださいね。
10金
10金は、混合物より金含有量のほうが少なく、その割合は約4割程度です。価格高騰によって金に手が出しづらくなっている昨今、純度の低い安価な10金ジュエリーは人気を集めています。
また、10金はフルートの管体に使用されることも。9金がスタンダードですが、10金にグレードアップすることでさらに上質な音色を奏でられるようになります。
難点は、やはり変色やアレルギーのリスクが高いこと。日々のお手入れを怠らず、保管方法にも気を付けましょう。
この記事で解決できるお悩み10金・18金・24金の違いを知りたい10金・18金・24金の特徴を知りたい10金・18金・24金の選び方を知りたい 10金・18金・24金の違いについて解説。10金・18金・24金の違いを、含有量・色・特徴・ア[…]
金投資のメリット
金に投資する主なメリットは以下のとおりです。
- 世界共通の価値を持つ
- 現物保有できる
- インフレの影響を受けにくい
金は希少性が高く、世界共通の価値を持っています。換金性に優れた金は「無国籍通貨」とも呼ばれており、価値が下がりにくく投資に向いている資産です。
また、現物を手元に置いておけるため、株のように現物所有できない資産に抵抗がある方にもぴったりでしょう。
インフレに強い点もメリットのひとつ。価値がほとんど変化しない金を持っていれば、モノの値段が上がるインフレ時にも資産が目減りしにくくなります。
純金の購入方法
純金を購入する方法は主に以下のとおりです。
- 貴金属店で金貨を購入する
- 直営店や電話で金地金(インゴット)を購入する
貴金属店で金貨を購入すれば、比較的簡単に純金を手に入れられます。金貨にはさまざまな種類があるため、予算に合わせて購入できる点もメリット。ただし、貴金属店のなかには偽物の金貨が混ざっている場合もあるので、購入時の見極めが重要です。
また、貴金属メーカーや地金商などが販売する金地金(インゴット)を買っても良いでしょう。直営店を訪れたり、電話で注文したりすれば金地金を購入できます。
おすすめの買取店
おたからや
初めてだったので緊張しないように色々話して下さりとても雰囲気良かったです。
査定前後の雑談が抜群にいい、フレンドリーだがキチッとして誠実を感じまた、話をする為に何か売る物を探してしまう事になってしまう。
特徴
- 全国に1,200店舗以上を展開
- 出張買取にも対応
- 専門知識豊富な査定士が在籍
店舗紹介
おたからやは、全国に1,200店舗以上を展開している業界トップクラスの買取店です。ブランド品や時計、金・貴金属など取り扱いジャンルも豊富なので、純金以外に自宅にある不用品もまとめて売却できます。
また、専門知識豊富な査定士が対応してくれることも魅力のひとつ。ジャンルごとのプロが対応してくれるため、初めて買取店を利用する方も不安なく依頼できることでしょう。
おたからやの買取方法は、店頭買取・出張買取の2種類。どの買取方法を選んでも査定料はもちろんかかりません。また、出張費やキャンセル料も不要なので、売却を検討している品があるなら気軽に申し込んでみてください。
おたからやでは、期間限定のキャンペーンも定期的に実施しています。キャンペーン内容は都度変わりますが、どのイベントもユーザーにとって魅力のあるものばかりです。買取を依頼する方は、先に公式サイトをチェックしておくとよいでしょう。
店舗の詳細は、公式サイトの店舗一覧にて確認できます。ぜひ自分に合った店舗を見つけ、純金の高価買取を目指してみてください。
買取実績
- 祖母から譲り受けた金製品:5,126,800円
- ルイ・ヴィトン モノグラム アルマBB:180,000円
- ダイヤモンドネックレス1.47ct E VS2 GOOD:850,900円
※価格は2024年9月時点の情報。
お問い合わせ
店舗情報
店舗名 | おたからや |
営業時間 | 8:00~21:00(問い合わせ) |
定休日 | 年中無休(問い合わせ) |
買取方法 | 店頭、出張 |
会社名 | 株式会社いーふらん |
古物商許可番号 | 神奈川県公安委員会 第451380001308号 |
査定士 | – |
その他特徴 | – |
安定した資産を保有するなら金がおすすめ
金の相場は上昇し続けており、その勢いは未だとどまるところを知りません。
不況に影響されにくく、長年経っても形が変わることのない不変性は、金だからこその強みです。安定した資産を手に入れるなら、金に投資する価値は大いにあるといえるでしょう。
投資の意識はなくても、普段使っているジュエリーや日用品など、身近なところに金は隠れているかもしれません。「これって金かな?」と気になるものがあれば、無料査定を利用するなどして、一度価値を調べてみるのもおすすめですよ。